フッ素塗料の費用相場は?メリット・デメリット、特徴を徹底解説

更新日:2024年10月30日

フッ素塗料の費用相場のサムネイル画像

フッ素塗料は、外壁や屋根に使われる塗料の中で最も長寿命。その優れた耐久力と美しい光沢感の魅力は、六本木ヒルズの建物にも採用されたほどです。
シリコン塗料やアクリル塗料と比較すると、圧倒的に機能に差があるフッ素塗料。特徴や価格、注意点について詳しくご紹介します。

フッ素塗料(塗装)の特徴

熱フッ素塗料で外壁や屋根塗装工事の写真

フッ素塗料は、主成分の合成樹脂がフッ素系である、天然石を原料とした塗料です。

超高層ビルや航空宇宙産業機器に使われることが多いほど、丈夫で機能が非常に高く、外壁塗料の中でも最高級の価格帯・機能性を保持しています。

フッ素塗料の耐用年数

フッ素塗料の耐用年数は12~20年です。

外壁で多く使われる塗料のほとんどが耐用年数7~15年であることに対し、フッ素塗料は高い耐久力を持っています。

リフォーム時にかかる費用は高額になりますが、クオリティーの高さを考えると、長期的な視点で外壁を美しく長持ちさせたい方には最適な塗料と言えます。

フッ素塗料のメリット

フッ素塗料4つのメリット

耐摩耗性・耐熱性・防汚性が抜群

フッ素塗料の魅力は何といっても、耐摩耗性・耐熱性・防汚性が超優秀なところです。

フッ素といえば、フライパンをイメージされる方も多いと思います。
摩擦や熱、汚れの強さは、このように身近なアイテムで証明されているわけですね。

またフッ素塗料は、航空宇宙産業機器にも数多く利用されています。

なかなか手入れができない高層ビルや、耐久力が優れていることが必須条件である航空機器で積極的に取り入れられているほど、フッ素塗料は屈強な塗料なのです。

耐用年数が外壁塗料の中で最長

フッ素塗料は、外壁劣化の原因になる、長期の紫外線・風雨の影響を防御する力を持っています。
劣化の素を防ぐことができるからこそ、外壁塗料最長の耐用年数を誇っているわけです。

ちなみに、住宅の外壁で一番人気のシリコン塗料の寿命は7~15年です。
一方で、フッ素塗料は12~20年も長持ちします。

この4~8年の差はかなり大きいですよね。
立地の都合で、塗り替えの際に足場の費用がかなりかかってしまう住宅でしたら、思い切ってフッ素の外壁にしてしまうのも得策かもしれません。

高級感のある外観になる

フッ素塗料の外壁は独特の美しい光沢感があり、汚れにくく劣化しにくいことも特徴の一つです。

この塗料はご自宅を高級感のある外観に仕上げたい方にも適しています。

高価なので当然ではあるのですが、値段以上のハイグレードな体裁と耐久性を提供してくれるはずです。

親水性が高く、汚れが落ちやすい

なお、フッ素塗料は親水性も高いのが特長の一つです。

外壁に水が密着しやすい性質であるため、外壁の表面と汚れの間に水が入り込むことができます。
このため、外壁に付着する空気中の汚染物質は、雨で自然に流れ落ちていくのです。

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フッ素塗料のデメリット

フッ素塗料の3つのデメリット

価格が高い

従来の外壁で使われてきたウレタン塗料の2倍ほど高価です。

フッ素塗料はその耐性の強さから、住宅の屋根で用いられる機会は増えています。しかし、広範囲に施工する外壁には予算的に手が届かないパターンも多く、あまり使われていません。

今後何世代にも渡って同じ家に住み続ける計画をされているようでしたら、メンテナンスの頻度を減らす対策としてフッ素の外壁を導入してみてもよいかもしれないですね。

>> 屋根塗装の塗料の種類は?特徴や耐用年数

ツヤのある外観が好きではない方には不向き

耐久性が高いフッ素塗料のツヤは、消すことはできません。
好みによっては、光沢が気になる方もいらっしゃるかもしれないので、実際にフッ素塗料で施された外壁を見て確認する機会を作っておくと無難です。

塗り替え時に注意

フッ素塗料は、防汚性が高すぎるがゆえに、上塗りしにくい場合があります。

フッ素塗料で塗装した外壁・屋根のリフォームに慣れている業者なら問題ありませんが、今後、補修塗装や塗り直しをする際に、対応できる職人を探すのに苦戦してしまうかもしれません。

フッ素塗料を採用する際には、施工業者に、今後塗り直しが必要になった場合も対応してもらえるどうか確認しておくと安心ですね。

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フッ素塗料の価格・費用相場

フッ素塗料で塗装する際の施工価格・費用は、1㎡あたり3,500~4,800円が相場です。
30坪ほどの一般的な戸建て住宅に施工すると、110万円以上かかってしまう計算になります。

ただし、この塗料の耐用年数が12~20年と長いことから、塗り替えの頻度は少なくて済むため、長く住み続ける住宅であれば決して高い買い物ではないと言えます。

>> 外壁塗装の必要性とは?放置するリスクや塗り替えのタイミングも解説

フッ素塗料の実績がある業者に依頼する

外壁の劣化は避けられないもの

いざ、フッ素塗料で外壁塗装を依頼しようと思っても、「フッ素塗料は硬いからヒビ割れする」と返答する業者がいます。

しかしこれは、フッ素塗装の実績がないため断っているだけというパターンが少なくありません。
どんなに丈夫な塗料を使っても、外壁は10~20年すれば劣化することは避けられないものです。

フッ素塗料のせいで外壁がヒビ割れするというわけではないので、安心してください。

粗悪な塗料を勧める業者には注意

フッ素が少量しか入っていない塗料を勧めてくる悪徳業者もいるので、注意が必要です。
量が少ないと、フッ素塗料ならではの性能は発揮されません。

高額なリフォーム費用を請求されたにもかかわらず、実は粗悪な塗料を使われていた、というトラブルは必ず回避したいところです。

いずれにしても、リフォーム経験の少ない方が、良質な塗料かどうかを判断するのは非常に難しいことです。

リフォームで失敗しないためには、フッ素塗料での外壁塗装の実績・経験がある塗装業者を探すことが最も重要なポイントになります。

できれば複数の塗装業者に見積もりを依頼し、提案される内容や概算費用を比較してみることをおすすめします。

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フッ素塗料のおすすめメーカー製品

フッ素塗料に興味がある方のために、代表的なフッ素塗料製品を次の一覧にまとめました。

メーカー 製品名
日本ペイント ファイン4Fセラミック・水性サーモアイウォール・FスーパーオーデフレッシュF
関西ペイント セラMフッソ・アレスアクアセラフッソ・アレスクール水性F
エスケー化研 クリーンマイルドフッソ・水性セラタイトF・水性弾性セラタイトF
AGCコーテック ルミステージ
旭硝子 ルミフロン
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フッ素塗料の塗装事例

それでは、当サービス『リショップナビ』の加盟業者が、実際にフッ素塗料を使って外壁・屋根を塗装した実例をご紹介します。

一般的な外壁塗料としては注目されていなかったフッ素塗料ですが、それでも需要数は徐々に増えており、価格も少しずつ下がる傾向にあります。

事例1
美しいグレーの外装に

リフォーム費用 149万円
工事期間 14日
築年数 10年

築10年が経ち、外壁の塗り直しを行うタイミングでフッ素塗料を採用。

上品なグレーを基調とした、高級感のある外観に生まれ変わりました。

スタイリッシュな門扉やグリーンも映える、バランスの良い仕上がりです。

>> この事例の詳細を見る

事例2
落ち着きのあるツートンカラーの外壁

リフォーム費用 114万円
工事期間 -
築年数 -

色褪せが目立つようになり、以前よりも長持ちする塗料を使いたいというご希望から、耐久性の優れたフッ素塗料でリフォームしました。

濃い目のブラウンと清潔感あるホワイトの組み合わせで、重厚感ある佇まいになりました。

事例3
クリーム色とブルー外壁で爽やかに

リフォーム費用 135万円
工事期間 14日
築年数 17年

個性を出しつつ落ち着きのある仕上がりにしたい、というご要望で、1階部分にはクリーム色を使いつつ、ベランダ部分は大人っぽいブルーの色を取り入れました。

耐久力のあるフッ素塗料なら、きれいなカラーがより長持ちします。

>> この事例の詳細を見る

フッ素塗料で外壁塗装の耐久性を高めよう

フッ素塗料は、優れた耐久性や防汚性が魅力で、外壁の保護に最適な選択肢です。

初期費用は高めですが、長期間メンテナンスが不要なため、トータルコストを抑えることができます。

適切な業者とおすすめのメーカー品を選ぶことで、より安心して施工を依頼できます。

外壁塗装を検討中の方は、フッ素塗料のメリットを最大限に活かして、長持ちする美しい仕上がりを目指しましょう。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

フッ素塗料のメリット・デメリットを教えてください。
メリットは「耐摩耗性・耐熱性・防汚性が抜群なこと」「長持ちすること」などです。
一方で「価格が高い」「ツヤのある外観が好きではない方には向かない」といったデメリットがあります。
フッ素塗料で塗装する際の費用相場は、いくら?
施工価格は、1㎡あたり3,500~4,800円程度です。
外装用のフッ素塗料の、おすすめメーカー品は?
日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研などのおすすめ品の例をこちらに掲載しています。
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