サイディング外壁の塗装/補修メンテナンスの費用は?劣化症状の対策方法も解説!

更新日:2024年11月26日

サイディング外壁 サムネイル

サイディング外壁は、塗装/メンテナンスしないままでいると、外壁材そのものや建物の寿命を縮める原因となってしまいます。
定期的に「塗り替え」や「目地・コーキング(シーリング)補修」「ひび割れの修理」などを行い、長持ちさせましょう。
今回は、サイディング材(窯業・金属・木質・樹脂系)のメンテナンス周期・耐用年数や、よくある劣化症状、塗装・コーキング補修工事などの費用相場、施工例についてご紹介します。
DIYによる補修の可否や、ご自身でできるお手入れ方法についても解説するので、参考にしてみてくださいね。

この記事の監修:
リフォームアドバイザー 山口 正和

一部上場の大手不動産会社にて、リフォーム営業を15年、新築注文住宅の提案を10年経験。
保有資格:古民家鑑定士、屋根外壁診断士など

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サイディングは築何年で塗装/メンテナンスが必要?耐用年数は?

一般的に、窯業系や金属系などのサイディング材の耐用年数は20~40年といわれていますが、定期的に塗り替えなどのメンテナンスを行わなくてはいけません。

サイディングには主として、窯業系金属系(ガルバリウム鋼板など)・木質系樹脂系といった種類があります。

各素材のメンテナンス周期・方法や、耐用年数(外壁材自体の寿命)の目安は、次の通りです。

サイディングの
種類
主なメンテナンス/
補修内容
塗装/
メンテナンス周期
耐用年数
窯業系 ● 8〜10年で塗装&
 コーキングの
 メンテナンスが必要
8~15年 20〜40年
金属系 ● 10〜15年で塗装が必要
● 5〜10年程を目安に
 コーキング補修
● 傷・サビがある場合も
 メンテナンスが必要
10~15年 20〜40年
木質系 ● 3〜10年で塗装が必要
● 場合によっては同時に
 コーキングも補修
3~10年 15〜40年
樹脂系 ● 塗装は約30年は不要
● コーキングもほぼ
 メンテナンス不要
10~30年 20〜50年
サイディングの
種類
主なメンテナンス/
補修内容
塗装/
メンテナンス周期
耐用年数
窯業系 ● 8〜10年で塗装&コーキングの
メンテナンスが必要
8~15年 20〜40年
金属系 ● 10〜15年で塗装が必要
● コーキングは5〜10年程を目安に補修
● 傷・サビがある場合も補修が必要
10~15年 20〜40年
木質系 ● 3〜10年で塗装が必要
● 場合によっては同時にコーキングも補修
3~10年 15〜40年
樹脂系 ● 塗装は約30年は不要
● コーキングのメンテナンスもほぼ不要
10~30年 20〜50年

「塗装(塗膜)」や「コーキング(シーリング)」には、外壁材や建物を守る「防水機能」があります。
メンテナンスを怠ると、サイディング材の劣化スピードが早まったり、雨漏りの原因となったりするため、適切な周期で点検・補修することが大切です。

【監修コメント】
国内の一般的な一戸建て住宅に最もよく使われているのが窯業系サイディングです。
窯業系サイディングの主要原料はセメントなので、経年劣化による塗膜の劣化や地震・振動によるひび割れなどが起こりやすいタイプの外壁材と言えます。
劣化や外壁の損傷をそのまま放置すると、壁内の材木を腐食させシロアリの発生原因にも繋がるので定期的なメンテナンスは必須です。
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サイディング外壁の塗装/メンテナンスが必要な劣化症状

なお次のような症状が現れたら、塗装工事などのメンテナンスや補修が必要なサインと考えましょう。
築年数や前回の塗装時期にかかわらず、サイディング外壁に詳しい業者に、早めに見てもらうことが大切です。

①目地(コーキング/シーリング)の劣化
外壁の目地部分や、窓枠の周辺に使われる「コーキング(シーリング)」は、5〜10年程度で劣化してきます。
徐々に、肉痩せ・ひび割れ・剥離・破断・欠落するといった症状が出てくるでしょう。

樹脂系サイディングなど、種類によっては目地にコーキング材を使用していない場合もありますが、窓枠周辺にはコーキングが使われます。
防水や、振動を吸収するなどの役割があるため、どの外壁材であっても定期的に打ち替えや増し打ちといったメンテナンスが必要です。
②カビ・コケ・藻の発生
日当たりが悪い所や、湿気の多い場所に発生しやすい「藻」や「コケ」は、放置してしまうと「カビ」の原因となってしまいます。

たいして繁殖していない場合には、ご自身でスポンジで軽く磨く・水洗いする、といった対応で済むでしょう。
頑固な汚れがある場合は、できればプロの業者に洗浄してもらうことをおすすめします。

なお塗膜の防水性能が落ちている可能性があるため、早めに塗装工事を実施したほうが無難です。
③色あせ・変色
色があせている・変色しているときは、紫外線の影響により塗膜が劣化しています。
緊急性は低いケースがほとんどですが、塗り替えを検討したほうがよい時期でしょう。

劣化具合などによっては、張り替え工事を行う場合もあります。
④チョーキング現象(白亜化)
外壁に触れると、手に白い粉が付くチョーキングと呼ばれる現象が起きている場合も、表面の塗膜が劣化しているため、塗り替えが必要です。
⑤塗膜(塗装)が剥がれている/膨れている
外壁表面の塗膜の膨れは、塗膜の劣化、あるいは元々の施工不良が原因であるパターンが多いです。
放っておくと塗膜が剥がれていってしまいます。

塗膜の剥がれも放置してしまうと、サイディング材のひび割れや雨漏りが発生しやすくなるため、早めに塗装によるメンテナンスを行いましょう。
万一、再塗装で補修できないほど劣化が進行すると、重ね張り(カバー工法)などの工事が必要になります。
⑥ひび割れ・クラック
「ひび割れ(クラック)」は、築10年前後のタイミングで発見されやすい症状です。
サイディング材は劣化してくると雨水を含んで膨張します。
乾燥・収縮・膨張を繰り返していくうちに、特に釘や窓の周囲などを中心にひび割れが発生しやすくなります。

ひび割れを放置してしまうと、外壁の内部に雨水が染み込む危険性があるため、早めに補修材やコーキング材で埋める処置が必要です。
また美観保持やクラックの原因解消のため、あわせて塗装も行うとよいでしょう。

3mm以上の太いひび割れの場合は、今すぐに補修が必要なほど劣化が進んでいるため、早急に業者を手配してください。
症状がひどいと、重ね張り(カバー工法)や張り替えなどの工事が必要になってしまいます。
⑦釘(ビス)の浮き
前述の通り、サイディング材は気候に合わせて収縮・膨脹を繰り返し、反ったり浮いたりします。
この動きに耐えられなくなると、サイディング材を留めている釘が浮いてきてしまいます。
釘やビスを打ち直した上で、外壁材周辺の補修も必要です。

ちなみに、サイディング材が変形していることが原因で、釘が浮く場合もあります。
このような場合は釘だけを留めてもまたすぐに浮いてきてしまうため、外壁材がどのような状態かもチェックすることが肝心です。
⑧反り/浮き/割れ/欠けている箇所がある
浮き/反りなどのサイディング材の変形は、経年劣化や、新築の際に釘を打ち忘れたことなどが原因で起こります。
症状が軽ければ、ビスで固定し、補修材やコーキング材を使って直せます。

ただ、サイディングが浮いている・反っているときは、表面の防水効果が薄くなっている可能性が高いため、防水塗装によるメンテナンスも検討したほうがよいでしょう。

万一浮き/反りを放置してしまうと、外壁の隙間から雨水が浸入し、下地や建物内部の腐食につながります。
反りが進行すると末期状態に近くなり、サイディングの張り替えや雨漏り修繕など、大規模な工事が必要となるでしょう。

サイディング材の割れや欠け、浮き・反りが見られる場合も、雨水が染み込む原因となるため、早めに業者に対処してもらいましょう。
割れている範囲が大きい場合は、サイディング材自体の交換(張り替え)が必要になる可能性があります。
①目地(コーキング/シーリング)の劣化
外壁の目地部分や、窓枠の周辺に使われる「コーキング(シーリング)」は、5〜10年程度で劣化してきます。
徐々に、肉痩せ・ひび割れ・剥離・破断・欠落するといった症状が出てくるでしょう。

樹脂系サイディングなど、種類によっては目地にコーキング材を使用していない場合もありますが、窓枠周辺にはコーキングが使われます。
防水や、振動を吸収するなどの役割があるため、どの外壁材であっても定期的に打ち替えや増し打ちといったメンテナンスが必要です。
②カビ・コケ・藻の発生
日当たりが悪い所や、湿気の多い場所に発生しやすい「藻」や「コケ」は、放置してしまうと「カビ」の原因となってしまいます。

たいして繁殖していない場合には、ご自身でスポンジで軽く磨く・水洗いする、といった対応で済むでしょう。
頑固な汚れがある場合は、できればプロの業者に洗浄してもらうことをおすすめします。

なお塗膜の防水性能が落ちている可能性があるため、早めに塗装工事を実施したほうが無難です。
③色あせ・変色
色があせている・変色しているときは、紫外線の影響により塗膜が劣化しています。
緊急性は低いケースがほとんどですが、塗り替えを検討したほうがよい時期でしょう。

劣化具合などによっては、張り替え工事を行う場合もあります。
④チョーキング現象(白亜化)
外壁に触れると、手に白い粉が付くチョーキングと呼ばれる現象が起きている場合も、表面の塗膜が劣化しているため、塗り替えが必要です。
⑤塗膜(塗装)が剥がれている/膨れている
外壁表面の塗膜の膨れは、塗膜の劣化、あるいは元々の施工不良が原因であるパターンが多いです。
放っておくと塗膜が剥がれていってしまいます。

塗膜の剥がれも放置してしまうと、サイディング材のひび割れや雨漏りが発生しやすくなるため、早めに塗装によるメンテナンスを行いましょう。
万一、再塗装で補修できないほど劣化が進行すると、重ね張り(カバー工法)などの工事が必要になります。
⑥ひび割れ・クラック
「ひび割れ(クラック)」は、築10年前後のタイミングで発見されやすい症状です。
サイディング材は劣化してくると雨水を含んで膨張します。
乾燥・収縮・膨張を繰り返していくうちに、特に釘や窓の周囲などを中心にひび割れが発生しやすくなります。

ひび割れを放置してしまうと、外壁の内部に雨水が染み込む危険性があるため、早めに補修材やコーキング材で埋める処置が必要です。
また美観保持やクラックの原因解消のため、あわせて塗装も行うとよいでしょう。

3mm以上の太いひび割れの場合は、今すぐに補修が必要なほど劣化が進んでいるため、早急に業者を手配してください。
症状がひどいと、重ね張り(カバー工法)や張り替えなどの工事が必要になってしまいます。
⑦釘(ビス)の浮き
前述の通り、サイディング材は気候に合わせて収縮・膨脹を繰り返し、反ったり浮いたりします。
この動きに耐えられなくなると、サイディング材を留めている釘が浮いてきてしまいます。
釘やビスを打ち直した上で、外壁材周辺の補修も必要です。

ちなみに、サイディング材が変形していることが原因で、釘が浮く場合もあります。
このような場合は釘だけを留めてもまたすぐに浮いてきてしまうため、外壁材がどのような状態かもチェックすることが肝心です。
⑧反り/浮き/割れ/欠けている箇所がある
浮き/反りなどのサイディング材の変形は、経年劣化や、新築の際に釘を打ち忘れたことなどが原因で起こります。
症状が軽ければ、ビスで固定し、補修材やコーキング材を使って直せます。

ただ、サイディングが浮いている・反っているときは、表面の防水効果が薄くなっている可能性が高いため、防水塗装によるメンテナンスも検討したほうがよいでしょう。

万一浮き/反りを放置してしまうと、外壁の隙間から雨水が浸入し、下地や建物内部の腐食につながります。
反りが進行すると末期状態に近くなり、サイディングの張り替えや雨漏り修繕など、大規模な工事が必要となるでしょう。

サイディング材の割れや欠け、浮き・反りが見られる場合も、雨水が染み込む原因となるため、早めに業者に対処してもらいましょう。
割れている範囲が大きい場合は、サイディング材自体の交換(張り替え)が必要になる可能性があります。

>> 外壁を補修・修理する費用・方法・業者の探し方

実際にどういった施工方法が適しているかは、プロによる調査で判断してもらうことも重要です。

貴重なお住まいを守るためにも、ご自身で「部分的に補修するだけでOK」と決めてしまうのではなく、サイディング外壁の知識やメンテナンス経験のある業者に、きちんと見てもらうことをおすすめします。

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サイディング外壁の塗装/メンテナンス/補修費用相場

ここからは「外壁塗装」や「コーキング(シーリング)の補修」「部分張り替え」などの工事の価格帯・ポイントについて、確認していきましょう。

外壁塗装 約60~180万円
コーキング打ち替え 約15~20万円
(増し打ちの場合は約12~17万円)
部分張り替え 約10〜30万円
全体的に
重ね張り(カバー工法)/張り替え
重ね張り:約130~220万円
張り替え:約150~230万円

>> 外壁リフォームの費用相場

なお、いずれの工事も基本的には「諸経費」と呼ばれる費用がかかります。
(金額は業者により異なりますが、約1~5万円という場合や、工事金額の3~5%と設定されるケースなどがあります。)

また資材運搬費・サビ取り作業費などが別途かかるケースや、一緒に軒天井などの塗装をしたほうが効率的な場合もあります。
高所作業が必要な際には、足場の費用も10~20万円ほどプラスになります。

サイディング外壁の塗装費用と耐用年数

【サイディング塗装の料金内訳】

塗装は、塗料の品質によって値段が左右されるため、価格帯に幅があるのが特徴です。
塗装費用のほか、高圧洗浄費や養生費なども発生します。

外壁塗装費用 約1,700~5,500円/㎡
(使用する塗料の種類によって変動)
高圧洗浄代 約200~500円/㎡
養生費用 約250~500円/㎡

最終的には足場代などもプラスされるケースが多く、合計で約60~180万円のコストがかかります。

【塗料の種類によって施工価格&耐用年数が変わる】

ちなみに塗料の金額が高いほど、耐久力が向上します。
参考までに、代表的な塗料である「ウレタン(ポリウレタン)シリコン(アクリルシリコン)フッ素ラジカル系」の価格・耐用年数も、チェックしておきましょう。

塗料の種類 平米単価 耐用年数
ウレタン系 1,800〜2,200円/㎡ 5〜10年
シリコン系 2,300〜3,500円/㎡ 7〜15年
フッ素系 3,230〜4,500円/㎡ 15〜20年
ラジカル系 2,200~4,000円/㎡ 8〜16年

>> 主な外壁塗料の種類比較まとめ
>> サイディング塗装の費用/塗装時期/業者の選び方

【監修コメント】
窯業系サイディングの外壁塗装の塗料選びは多種にわたりさまざまな塗料があります。予算を抑えるなら比較的安価な塗料でよいのですが耐用年数が短くなります。
おすすめの塗料はラジカル制御型塗料です。シリコンよりも耐用年数が長く費用対効果が高い低汚染機能を備えた塗料です。

予算だけではなく「何年後にまた塗り替える必要があるか」も考慮した上で、最適な塗料を選ぶことが大切です。
どのような塗料が合いそうか、プロの業者と相談し、提案してもらうとよいですね。

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目地(コーキング/シーリング)の補修費用と耐用年数

コーキング(シーリング)材は、窯業系や金属系などのサイディングにおいて、サイディングボードの「つなぎ目(目地)」に使用されています。
また窓枠などサッシの隙間にも、コーキング(シーリング)が打ち込まれています。

防水性などを高める役割があるため、劣化してきたら早めに補修しましょう。

主な補修の仕方としては、次の2種類の工法があります。

  • 「打ち替え」:既存のコーキングをはがして新しいコーキングを施工する
  • 「増し打ち(打ち増し)」 :既存のコーキングの上からそのまま新たに充填する

【目地(コーキング/シーリング)の打ち替え】

「打ち替え」にかかる費用は、次の通りです。

コーキング打ち替え費用 約900~1,200円/m
既存のコーキングの撤去費 約1~3万円

工事の際に必要となる費用の合計は約15~20万円(足場が必要な場合は、さらに+15~20万円)とやや高く、施工にも手間がかかりますが、その分しっかりとメンテナンスできるメリットがあります。

【目地(コーキング/シーリング)の増し打ち】

一方、「増し打ち(打ち増し)」にかかる費用は、打ち替えよりも低価格です。

コーキング増し打ち費用 約500~900円/m

総額で約12~17万円(足場代がかかる場合、+15~20万円)になることが多いです。
既存のコーキングがそのままになっているため、耐久性に劣るデメリットがあり、2~5年くらいで再び劣化してしまいます。

>> 外壁コーキング補修の費用!打ち替え/増し打ちの違い

【コーキング打ち替え&外壁塗装の同時施工がおすすめ】

なおコーキングは打ち替えれば10年前後は持つので、なるべく一緒に外壁塗装も行うことを推奨します。
外壁全体を維持しやすく、足場代の節約にもなります。

ただし「コーキングのみ劣化していて、外壁はきれい」という場合には、打ち替えと増し打ちのどちらが適しているか、リフォーム業者と相談して決めるとよいでしょう。

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サイディング外壁の部分張り替え費用

「部分的に、塗装・補修では直せないほど劣化している」場合、一部のサイディング材のみ張り替える工事を行うことがあります。
施工面積や劣化具合にもよりますが、費用相場は次の通りです。

サイディングの部分張り替え費用 約10〜30万円

注意点として、既存のサイディングと同じ製品を入手できるとは限りません。
すでに生産終了している場合もあるため、張り替えた部分と張り替えなかった部分とで、見た目を統一できないことがあります。

見栄えが不安であれば、施工業者に「張り替えた周辺をきれいに塗装する」などの対応もしてもらうとよいでしょう。

全体的に張り替え/重ね張りする場合の費用

どのような素材のサイディング材も、できれば10年に1回くらいの頻度で塗装・コーキング補修などのメンテナンスを行い、築30~40年経過したら、重ね張り(カバー工法)張り替え(交換)のリフォームを検討することが望ましいでしょう。

ただし築年数に関係なく、複数の劣化症状があるときや、全体的にサイディングの劣化が激しい場合などにも、全面的に張り替え、もしくは重ね張りをするほうがよいと判断される可能性があります。

一戸建て住宅で、外壁の施工面積100~200㎡の場合の費用相場は、おおむね次の通りです。

重ね張り(カバー工法)費用 約130~220万円
張り替え費用 約150~230万円

なお最終的にどういった工法を採用するかは、リフォーム業者の現地調査結果に基づいて決めると確実でしょう。

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サイディング外壁の塗装や補修はDIYで可能?

費用相場をご覧になり「思ったより高い……」「DIYで直そうかな」と思われた方も、いらっしゃるかもしれませんね。

ただ「塗装」や「コーキング補修」「ビスの打ち直し」といった工事はすべて、多少のコストをかけてでも業者に依頼するのが望ましいと言えます。

例えば、外壁塗装は面積が多い分、時間が非常にかかります。
施工品質が悪いと、塗料(塗膜)が本来発揮できるはずの性能も落ちてしまい、結果的にサイディング材の寿命を早めてしまうこともあります。

足場を組むのも素人の方にとっては大変な作業ですし、また足場が不要であっても、はしごや脚立から転落してしまう危険があるでしょう。

コーキング(シーリング)の補修についても、失敗や転落事故の例が多いのが現状です。
コーキングは防水の役割を果たすため、きちんと施工できていないと目地の隙間などから雨水が建物内へ侵入してしまう場合があります。

釘やビスを打つ程度であっても、同様のリスクが考えられます。
サイディングには専用の釘・ビスがあるため、適当に新しい釘を用意しても、外壁をしっかり固定することは難しいでしょう。

さらに打つ場所などを誤ると、サイディング自体が外れたり割れたりするため、かえって修繕すべき範囲を広げてしまう危険性が出てきます。

もしも「本当はプロに頼みたいけど、工事費を工面できるか心配」という方は、遠慮なくリフォーム業者に伝えてみましょう。
基本的に見積もりは無料ですから、予算や劣化具合に合わせてプランニングしてもらうとよいですね。

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サイディング外壁のメンテナンス(塗装/補修など)の施工例

ここで、当サービス『リショップナビ』に加盟する施工業者が、サイディング外壁をメンテナンス・リフォームした事例をご紹介します。
施工内容や費用、施工にかかる日数なども、ぜひ参考にしてくださいね。

事例1
コーキングを部分補修し、外壁や雨戸などを塗装

築年数 18年
施工費用 70万円
施工面積 148㎡
工事期間 7日

「外装の雰囲気を変えてほしい」というご要望にお応えし、外壁の一部に縦のラインを入れてカラーを塗り分けるプランを提案しました。

新しいサイディングに張り替えたかのように仕上げることができ、施主様にも大変喜んでいただけました。

一緒に、コーキングの部分補修や、雨戸・軒天などの塗装も行っています。

>> この事例の詳細を見る

事例2
クラック&コーキングを補修し、フッ素塗料で塗り替え

築年数 15年
施工費用 73万円
施工面積 -
工事期間 14日

高圧洗浄後、クラックを補修した上で、コーキングの打ち替え&増し打ち工事を実施。

サイディング外壁部分は、フッ素塗料で丁寧に塗装を行いました。

軒天・雨樋・破風なども同時に塗装し、お客様に選んでいただいたカラーで、重厚感とツヤのある美しい外観に生まれ変わりました。

>> この事例の詳細を見る

事例3
サイディング外壁のコケ対策&再塗装

築年数 25年
施工費用 80万円
施工面積 140㎡
工事期間 15日

前回塗装した時期は10年前とのことで、コケが少々生えている状態でした。

「色合いや風合いを変えたくない」というお客様からのご要望を尊重し、元の落ち着きある雰囲気は維持しつつ、やや濃いカラーで塗装。

メリハリある外観へとリニューアルしました。

>> この事例の詳細を見る

事例4
コーキングを打ち替え&塗装でツートンカラーに

築年数 30年
施工費用 110万円
施工面積 230㎡
工事期間 15日

築30年の建物でしたが、外壁塗装は初めてというお客様。

目地部分のコーキングが亀裂が入るほど劣化している状態でした。

サイディング材を傷つけないように配慮しながら、既存のコーキングを撤去し、しっかりと打ち替え。

この機会に外壁はおしゃれなツートンカラーに塗り替え、お客様にもご満足いただけました。

>> この事例の詳細を見る

事例5
色あせていたサイディングを張り替え&一部塗装

築年数 25年
施工費用 120万円
施工面積 200㎡
工事期間 30日

経年劣化による外壁の色あせを気にされていたため、既存のサイディング材を撤去し、新しい防火サイディングを用いて張り替えました。

また外壁の一部は塗装工事を施し、まるで新築のような外観へとリフォームできました。

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サイディング外壁のお手入れ方法!洗剤や高圧洗浄はOK?

サイディングは、ご自身でも定期的にメンテナンスすることにより、耐久性をより向上させることが可能です。
無事にコーキング補修や塗装の工事が完了したら、なるべくお手入れをしていきましょう。

おすすめは「水洗い」です。
サイディングに発生するシミや腐食の主な原因は、表面に付着したホコリや油などです。

このような汚れを落とすために、ホースや雑巾などを使って、サイディング全体を優しく水洗いします。
水洗いで落ちない汚れは、中性洗剤を付けた布などを利用しましょう。

ゴシゴシと強く洗うと表面の塗膜が剥がれてしまうため、くれぐれも注意してくださいね。

目安として一般的な住宅地にある建物でしたら、年に1、2回で十分です。
工業地帯や海浜地帯などにお住まいの場合は、排気ガスや潮風などの影響を受けてしまう可能性があるため、年に3、4回は水洗いを行いましょう。

高圧洗浄機は基本的に使用しない

水洗いで落ちない頑固な汚れがある場合、家庭用の高圧洗浄機を使いたいと思うこともあるでしょう。
ただ原則として、素人の方がサイディングを高圧洗浄することはおすすめできません。

特に、ガルバリウム鋼板などの金属系サイディングや木質系サイディングは、高圧洗浄は向かないため使用を控えましょう。

樹脂系サイディングに関しては、軽いホコリなどは水できれいに落とせますが、万一コケが発生した際には、高圧洗浄機で洗うことは可能です。

そして窯業系サイディングの場合、気を付けながらであれば高圧洗浄可能ですが、基本的には使わないことを推奨します。

使用方法を誤ると、サイディングボードに傷や凹みなどができたり、せっかくの塗装が剥げ落ちたりというトラブルが起きてしまいます。

また、ひび割れている部分やコーキングが傷んでいる所に大量の水をかけてしまうと、建物の内部へ浸水するリスクもあります。

どうしてもご自身で窯業系サイディングを高圧洗浄したい場合は「長時間、一ヶ所に水をかけ続けない」「劣化症状のある部分には水を当てない」といった使い方を心がけてください。

もしも今後の日常的なメンテナンスについて不安な点があれば、塗装や補修工事の際にリフォーム業者に相談にのってもらうと、より安心でしょう。

【監修コメント】
外壁のお手入れは高さもあるので限界があります。出来る範囲で行いコケやカビなど汚れがひどい場合には業者に洗浄を依頼しましょう。
塗装のタイミングが来ている場合は、洗浄の費用を考えると塗装工事を行った方が賢い選択です。

サイディング外壁を長持ちさせるために大切なこと

サイディング外壁は、日本の住宅で主流となるほど人気の外壁材です。
その美しさと機能性を保つためには、定期的な塗装や補修などのメンテナンスが欠かせません。

劣化症状を早めに見つけ、適切な対応をすることで、外壁の耐久性が大幅に向上します。

また、普段のお手入れや洗浄も外壁を長持ちさせる重要なポイントです。
専門業者への相談を視野に入れながら、住まいを美しく保ち続けましょう。

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【本記事の主なポイント・まとめ◎】

サイディング外壁は、どれくらいの周期で、どんなメンテナンスをする必要がありますか?
サイディングの素材が、窯業・金属・木質・樹脂系のいずれかによって差はありますが、10年に一度くらいのペースで「コーキング(シーリング)補修」や「塗装」を行うことが大切です。
素材ごとの塗装/メンテナンス周期や施工内容は、こちらの表を参考にしてください。
どのような劣化症状が出ると、サイディングのメンテナンスが必要と判断できますか?
また、どんな補修工事が必要になりますか?
主に「目地・コーキング(シーリング)の劣化」や「カビ・コケ・藻の発生」「外壁の色あせ」「ひび割れ(クラック)」「釘(ビス)の浮き」といった症状が多く見られます。
各症状の原因や補修方法などについては、こちらで詳しく解説しています。
サイディング外壁の「塗装(塗り替え)」や「目地・コーキング(シーリング)の補修)」といった工事は、どのくらいの費用がかかりますか?
劣化具合や施工範囲にもよりますが「外壁塗装」は60~180万円、「コーキング(シーリング)の打ち替え」は15~20万円、「コーキング(シーリング)の増し打ち」は12~17万円程度です。
サイディング外壁の主なメンテナンス工事や費用相場についての詳細は、こちら
ただし「足場の設置料金」や「諸経費」などが別途かかる可能性があるため、総額については業者に見積もりを作成してもらった上で確認することが重要です。
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  • 外壁をダサいツートンにしない7つのコツ|おしゃれな事例【15選】

    外壁リフォームで塗装やサイデイングの重ね張り・張り替えなどを検討する際、ツートンカラーにしたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ただ、「組み合わせを間違えると外観がダサくなってしまうのでは?」という不安もありますよね。 そこで今回は、おしゃれなツートンカラーにするための色分けのコツや注意点、参考になる施工例をわかりやすくご紹介します!

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