屋根塗装の塗料の種類は?特徴や耐用年数、業者選びのポイントも解説

更新日:2024年08月26日

屋根塗装の塗料の種類は?特徴や耐用年数、業者選びのポイントも解説

住宅を建ててから年数が経ち、「そろそろ屋根の塗り直しが必要かな」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。塗料の種類や特徴を踏まえて、大まかな希望を伝えることでスムーズに依頼できるでしょう。
本記事では、屋根塗装の塗料選びのチェックポイントや主な塗料の種類をご紹介します。業者選びで失敗しないためのポイントも解説していますので、屋根塗装の依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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屋根塗装に使われる主な塗料の種類

業務用塗料(一斗缶)と塗装ローラー

屋根塗装に使われる塗料には、様々なものがあります。

まずは、屋根塗装に使われることの多い塗料を5種類ご紹介します。

ご自身が満足できる仕上がりにするためにも、それぞれの特徴や費用感について知っておきましょう。

1. アクリル塗料

アクリル塗料は、ツヤのある鮮やかな発色が特徴です。

豊富な色の種類や扱いやすさ、安価で購入できることなどから、過去にはよく使われていました。

しかし、より高性能な塗料の開発・普及により、現在は一般住宅の屋根塗装にはほとんど利用されなくなっています。

アクリル塗料の費用の目安は、1㎡あたり1,000〜1,800円です。

安価であるため、紫外線に弱く、ひび割れの起こりやすい塗料です。

耐用年数は5〜7年と比較的短くなっています。

>>【外壁塗装】アクリル塗料の費用相場&メリット・デメリット

2. ウレタン塗料

ウレタン塗料は、柔軟性がありひび割れの起こりにくい塗料です。

摩擦に強く付着性が高いため、塗装の場所を選びません。

アクリル塗料と同様、美しいツヤのある仕上がりとなります。

ウレタン塗料の費用の目安は、1㎡あたり1,600〜2,200円で、耐用年数は6〜10年です。

塗料の中では比較的安価であり、耐久性は低いといえるでしょう。

>> ウレタン塗装(塗料)はどんな場合に適している?

3. シリコン塗料

シリコン塗料は、近年塗装の主流となっている塗料です。

カラーバリエーションが豊富で、価格や機能も様々であるため、希望に合うものを選びやすい点が特徴です。

汚れにくく耐久性の高い塗料であり、含まれるシリコンの割合が大きくなるほど性能も上がります。

シリコン塗料の費用の目安は、1㎡あたり2,200〜3,500円で、耐用年数は8〜15年です。

費用と耐用年数、機能面のバランスに優れているものの、やや弾性に欠けるためひび割れやすい塗料でもあります。

>> シリコン塗料の外壁・屋根塗装の費用はどのくらい?

4. フッ素塗料

フッ素塗料は高い耐久性を持つため、屋根塗装に向いている塗料です。

耐熱性や撥水性が高く、色あせや劣化に強い塗膜を生成します。

そのため、カビや汚れも付きにくく美しい状態を維持しやすいでしょう。

フッ素塗料の費用の目安は、1㎡あたり3,000〜5,000円と幅広くなっています。

耐用年数も8〜20年と塗料によって異なりますが、性能の高いものを選べば将来のメンテナンス費用を減らすことも可能です。

ただし、ほかの塗料に比べると塗膜が固く、外壁そのものがひび割れると塗装面も一緒にひび割れてしまうことがあります。

>> フッ素塗料の費用相場は?メリットや特徴を徹底解説

5. 無機塗料

無機塗料は、鉱物やガラスなどの無機物を含む塗料です。

年月が経つことで劣化する有機物の割合が低い分、耐久性が高くなっている点も特徴でしょう。

無機塗料の費用の目安は1㎡あたり3,500〜5,500円と高めですが、その代わり耐用年数も15〜25年と比較的長くなっています。

そのため「費用が高くてもよいから、とにかく長持ちさせたい」という方には、無機塗料がおすすめです。

一方で、耐久性よりも費用を抑えること優先したい方にとっては、不向きといえるでしょう。

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屋根塗装の塗料を選ぶ際のチェックポイントは?

外壁・屋根塗装のミーティングを行う営業担当者、夫婦

数ある中から塗料を選ぶには、何を重視したいかを明確にしておくことが大切です。

本章では、塗料を選ぶ際にチェックしたいポイントを3つ解説します。

また、塗料選びにこだわった施工事例もあわせてご紹介します。

1. 耐用年数

屋根の性能を長持ちさせるための塗料で気になるのは、やはり耐用年数でしょう。

価格を優先して耐用年数が短いものを選ぶと、時間を空けずに塗り直しが必要となる場合があります。

そのような事態を防ぐには、次の点を意識して塗料を選ぶことが大切です。

● 塗料の種類ごとの耐用年数を知っておくこと
● 価格とのバランスや将来的な塗り直し時期を考慮すること

劣化を抑える成分を含み、高い耐久性を発揮する塗料は多くあります。

「耐用年数にこだわりたい」「美しい仕上がりをなるべく維持したい」という方は、塗装業者にその旨を相談してみましょう。

>> 屋根塗装の耐用年数は?塗り替え時期のサインや長持ちさせるコツ

塗り方や塗料選びで長持ちを目指した事例

塗り方や塗料選びで長持ちを目指した事例:外壁を同時にベージュの色へ塗り替え、よりきれいな印象になった住宅

「経年劣化をどうにかしたい」というお客様からのご希望に、長持ちする塗料でお応えした事例です。

下塗り・上塗りともに2回行い、耐久性を高める長持ちさせることを重視しました。

外壁塗装も同時に行うことで、家全体を美しく仕上げています。

>> この事例の詳細を見る

将来を見越して長持ちする塗料を選んだ事例

将来を見越して長持ちする塗料を選んだ事例:茶の屋根に塗り替え、明るいイメージになった住宅

屋根・外壁ともに無機塗料を使うことで、将来的なメンテナンスコストの削減を目指した事例です。

25年という長期間にわたる耐久性が期待できるため、安心して快適な生活が送れるでしょう。

また、屋根は色を一新して、明るい印象に仕上げました。

>> この事例の詳細を見る

2. 断熱性・遮熱性

屋根塗装を選ぶときに考慮しておきたいのが、断熱性・遮熱性です。

断熱性・遮熱性の違いを、次にまとめました。
「両者はどのように違うの……?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

断熱性:
塗膜に熱をため込み室内に伝わりにくくする機能。
冬においても、室内の熱が外に逃げるのを防いでくれる。

遮熱性:
屋根や塗膜そのものの温度上昇を防止する機能。
熱の発生原因である赤外線を反射させることで役割を果たす。

直射日光を受ける屋根の塗装は、室内の温度にも影響を及ぼします。

そのため、室内で快適に過ごすという視点から、塗料を選ぶことも大切なポイントといえるでしょう。

>> 断熱塗料で得られるメリット!種類や費用、耐用年数
>> 遮熱塗料の効果は?おすすめのメーカーや価格なども解説

遮熱性の高い塗料で美しい外観となった事例

遮熱性の高い塗料で美しい外観となった事例:光沢性が高い、遮熱塗料のアステックペイントIRグロスを採用した屋根

お客様のご希望に沿って、屋根・外壁ともに遮熱塗料で仕上げた事例です。

光沢のある塗料で、メーカー保証もあるため安心してお任せいただけました。

窓枠や幕板にも塗装を行い、全体のバランスがよくお庭にもマッチする仕上がりとなっています。

>> この事例の詳細を見る

塗装やドア・サッシで温かな室内を目指した事例

塗装やドア・サッシで温かな室内を目指した事例:遮熱塗料ガイナを使い、黒色の屋根に塗装した住宅

家の中の寒さを、遮熱塗装をはじめ断熱ドアや二重サッシも用いて解消した事例です。

壁の中に断熱材を埋め込む施工ではないため、お客様の生活を妨げずに施工を進めることができました。

「温かさ」「風通しのよさ」をいずれも確保し、より暮らしやすいご自宅へと生まれ変わりました。

>> この事例の詳細を見る

3. 塗料の色

屋根塗装に使う塗料の色は、家の印象を左右する要素であるため、お好みの色を選びたいものです。

しかし、塗料の色によって断熱性や遮熱性が変わることも知っておきましょう。

黒は光を反射させないため表面温度が熱くなりやすく、屋根塗装においても白系よりも黒系の塗料のほうが熱を持ちやすいです。

同じように断熱性や遮熱性を持つ塗料でも、白系の塗料のほうが室内の温度上昇を抑えられます。

このような特徴も踏まえて、屋根塗装の色を選ぶとよいでしょう。

>>【外壁塗装の色のおすすめ】事例・画像を用いて丁寧にご紹介!

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美しいグリーン系のカラーが映える事例:耐候性の高いフッ素塗料を使い、淡い緑色に塗装した屋根

淡く落ち着いたグリーン系の色と、太陽光を受けて輝くきれいなツヤが印象的な事例です。

耐候性の高いフッ素塗料を使っているため、美観を長く維持でき、安心して生活できるでしょう。

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鮮やかなコントラストが個性的な事例:鮮やかなブルーとホワイトのコントラストで、個性を演出した住宅

ブルーとホワイトの鮮やかなコントラストにより、個性を引き出した事例です。

過去の塗り直しの色選びに後悔が残っているとのことで、2度目の塗り直しではお客様のご希望をしっかりと反映しました。

打ち合わせもスムーズに進み、最終的にご満足いただける仕上がりとなりました。

>> この事例の詳細を見る

信頼できる屋根塗装の業者を選ぶポイント4選

戸建ての庭で刷毛とバケツを持って立つペンキ職人

屋根塗装をご自身で行うには滑落・転落に加え、元の耐久性より低くなったり、結果的に費用が高くなったりするリスクがあります。

そのため、塗料選びや将来的なメンテナンスのことを見越して、プロに工事を任せることをおすすめします。

しかし「どこに頼めばよいかわからない……」と、お悩みの悩む方もいらっしゃるでしょう。

そこで最後に、信頼できる屋根塗装の業者を選ぶためのポイントを4つご紹介します。

1. 経験が豊富である

施工の経験が豊富であることは、業者選びの際に重視したいポイントの1つです。

依頼を検討している塗装業者のホームページがあれば、施工実績お客様の声を確認しましょう。

また、知人インターネット経由での口コミ情報も参考になるので、ぜひチェックしてみてください。

>> 外壁塗装業者の選び方・注意点・トラブル対策まとめ!

2. 説明がわかりやすい

業者の説明がわかりやすいかという点にも、注目してみましょう。

専門用語を使わず、わかりやすい表現で説明してもらえると、ご自身も納得した上で安心して依頼できます。

「プロでない人にもわかりやすく説明しよう」という業者の誠実な姿勢を感じられれば、疑問点についても質問しやすいでしょう。

様々な話をする中で、信頼できそうな業者かどうかを判断することが大切です。

>> 外壁塗装の業者選びで失敗しないコツ!悪質業者の手口と相談先は?

3. 不安をあおったり誇張したりしない

依頼主の不安をあおったり、誇張表現をしたりしないという点も、確認しておきましょう。

なかには「今塗装しておかないと大変なことになりますよ」「うちの塗装は30年持ちますよ」と伝えてくる悪徳業者もいます。

依頼主であるご自身も、塗装についてある程度の知識を持っておけば、業者の言葉に惑わされず冷静な判断ができるでしょう。

>> 外壁塗装で起こるトラブルとは?予防策や業者選びの方法
>>「これって悪徳・悪質リフォーム業者…?」よくある手口や回避のコツ

4. 複数の業者に見積もりを取る

どこへ依頼するかを決める前に、複数の業者から見積もりを取ることも大切なポイントです。

見積書の内容や担当者の説明などを比較することで、より信頼できる業者を選べるでしょう。

同じ塗料や施工内容でも、業者によって見積もり金額は異なるため、費用を抑えたい場合にも、相見積もりを取ることは効果的です。

なお当サービス『リショップナビ』での相見積もりは、基本的に無料です!

一括で複数社の見積もりを取得・比較したいという方は、ぜひご活用ください。

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安心で快適な生活のためには屋根塗装の塗料選びが大切

屋根塗装の下塗りを行う職人の手元

塗料によって耐用年数や機能性は異なるため、屋根塗装に何を求めるかを考えておくとよいでしょう。

仕上がりのイメージを左右する色選びや、信頼できる業者選びも重要なポイントです。

屋根塗装を依頼する業者を探したい方は、ぜひリショップナビをご活用ください!

事例も豊富に掲載されているため、「どのように仕上げてもらおうかな」と、ご自身が思い描く理想のイメージを膨らませやすくなります。

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