「風除室(玄関フード)」とは
「風除室(玄関フード)」とは、サンルームやテラス囲いとよく似たもので、玄関の前に、寒さ対策・風除け対策として設置されるガラス張りの設備のこと、また、その空間のこと を指します。
病院や公民館といった施設で見たことがある方も多いでしょう。
北海道や東北地方・日本海側などの比較的寒い地域にある住宅でよく採用されており、家の外と中の境目に空間を作ることによって、屋内の断熱性を高めます。
さらに、「積雪や強風のために玄関ドアが開けられない」といったトラブルを防止できます。
帰宅した際、玄関ドアを開ける前に、暖かい風除室内で雪や靴の泥を払ったり、お散歩後のペットの足を洗ったりする場として利用できます。
ガラスに囲まれているため、ペットの日向ぼっこスペースとして重宝しているご家庭もあります。
また、土間収納のように植物やスポーツ用品などを置くといった活用方法もあります。
防犯対策として鍵付きのものにもできますが、オプションで風除室内にレターボックス(郵便受け)を付けたり、換気しやすいように網戸や窓を追加できたりするので、使いやすいように工夫できるのも、風除室の魅力です。
風除室の設置リフォーム費用・価格
風除室を設置・後付けするリフォームの費用は、本体価格+工事費あわせて15~30万円になるケースが多いです。
高額になると、40~50万円以上かかることもあります。
なお、施工範囲が狭い場合には、材料費や工事の手間賃が少なく済むため、10万円前後でリフォームできることもあります。
設置したい風除室のサイズや素材、玄関の形状によって施工費用は異なるため、リフォーム会社と予算について相談してみましょう。
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風除室の種類・形状
風除室は、建物の外壁に対して玄関がどのような位置にあるかによって、設置する際に適切な形状が変わってきます。
I型
「I型」の風除室は、玄関ドアが奥まった場所にある場合に、外壁にそろえて設置するタイプです。
天井材や、両脇の壁材が不要であるため、リフォーム費用が10万円前後と安く済むパターンが多いです。
L型
「L型」の風除室は、建物の角の奥まった場所にある玄関に対し、L字型に設置します。
「I型」の風除室では壁一面のみを追加する工事になりますが、「L型」の場合は壁二面を追加するイメージです。
「I型」と同様、既存の玄関の天井や外壁をそのまま活用できるというメリットがあります。
外付けI型
玄関ドアが、外壁に対してフラットな位置にある場合には、天井および左右の壁も新たに設置 します。
この形状を、「外付けI型」と呼びます。
C型/コの字型/U型
「C型」「コの字型」「U型」と呼ばれる形状の風除室は、玄関正面と左右両面の壁を設置する タイプです。
外壁と玄関の位置がそろっている際に付ける「外付けI型」に対し、「C型」の場合は奥まった位置に玄関があり、さらに「L型」のように外壁を二面以上活用できない場合に採用されます。
既存の天井や庇(ひさし)を活用して設置できますが、他の形状の風除室と比べると必要になる材料が多いため、40万円近くかかってしまう場合が多いです。
どのような形が良いか、費用はどの程度必要か、リフォーム会社と打ち合わせしながら決めていくと良いでしょう。
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おしゃれな風除室のおすすめメーカー品4選
それではここで、快適さとおしゃれさを兼ね備えた、風除室(玄関フード)のメーカー品をご紹介します。
LIXIL(リクシル)「ツインガードⅢ」
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/twinguard3/feature/
LIXIL(リクシル)「ツインガードⅢ」は、足元にレールがないため、凍結やつまずき事故の危険がなく、車いすの方でもスムーズに出入りできます。
オプションで、表札やテレビ付きインターホンの設置も可能です。
LIXIL(リクシル)「エクシオール ココマ」
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/cocoma2/case/default.htm
同じくLIXIL(リクシル)社の「エクシオール ココマ」は、ガーデンルーム(サンルーム)用の製品ですが、風除室として施工するリフォーム会社もたくさんあります。
屋根は積雪100cmまで対応可能なので、豪雪地帯でも安全です。
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/cocoma2/type/
気密性の高さを重視するなら全体を覆う形になる「ガーデンルームタイプ」が良いですが、寒い地域ではないため普段から通気性を確保したいという場合には、両サイドが開いた「サイドスルータイプ」を設置する方が増えています。
腰壁があるタイプも選択できるので、スタイリッシュなデザインにしたい方にも最適です。
YKK AP「セフターⅢ」
画像引用:YKK APホームページより
URL : http://www.ykkap.co.jp/products/ex/item/series/windbreakroom/
YKK AP「セフターⅢ」は、使い勝手が抜群で、カラーバリエーションも豊富です。
窓枠のカラーは、ひのき・ホワイト・ピュアホワイト・ブラウン・カームブラック・プラチナステンの7色から選べます。
オプションの「縦型スライド換気ユニット」を付けることにより、窓を閉じたままでも換気OK!
1年中、快適空間を維持できます。
三協アルミ「暖たす」
画像引用:三協アルミホームページより
URL : http://alumi.st-grp.co.jp/products/deck/terracekakoi/dantasu/plan.html
三協アルミの「暖たす」は、LIXIL(リクシル)の「ツインガードⅢ」と同じような、ノンレールタイプを選択できます。
ベビーカーを使用している方も、足元で引っかかる心配がありません。
換気窓の選択肢が多く、すべり出し窓やガラスルーバー窓など、使いやすさ・好みに合わせてカスタマイズできます。
ドア枠の幅(=框・かまち)も、太框タイプかスリム框タイプか選べるので、見た目にこだわりたい方に人気 があります。
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風除室の設置リフォームの注意点
高齢者や赤ちゃんがいる場合は引き戸がおすすめ
風除室のドアは、手前に開閉できる開き戸タイプを選ぶこともできますが、高齢の方がいらっしゃるご家庭や、ベビーカー・車いすなどを利用している場合は、引き戸タイプを選択 しましょう。
あまり力を入れなくても開閉しやすい「ハンガー引き戸」タイプにできる商品も多いです。
オプションで、引き手(ドアの取っ手)部分を握りやすいバーハンドルにすることも可能です。
また、元気で走り回ることが好きなお子さんがいる場合には、万一ぶつかってしまっても割れにくいガラスを採用しておくと、安心でしょう。
結露・湿気・強風の対策を
外からの空気、そして家の中から入り込む空気が対流しやすい風除室では、寒暖差や湿度の具合によっては、結露が発生してしまうことがあります。
網戸や、開閉できるタイプの窓を付けるといった工夫で、換気できるように対策 しておきましょう。
さらに採光性があることから、「夏場は日差しで暑くなりすぎる」といった意見も多いため、強い西日が当たりそうな場合には、遮熱ガラスを使って施工してもらうと良いかもしれませんね。
また、建物周囲の環境によっては、強風の影響を受けやすくなってしまう可能性も考えられるため、厚みのあるガラスを採用しておくと安全です。
風除室は、住宅の外と中の緩衝材のような役割を果たし、屋内の室温を保つ効果を発揮します。
できれば地元の気候にも、風除室のリフォームにも詳しい施工会社に相談をして、最適なプランを提案してもらうことをおすすめします。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
「風除室(玄関フード)」とは? |
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玄関の前に、寒さ対策・風除け対策として設置されるガラス張りの設備のこと、また、その空間のことを指します。 |
風除室を設置する際にかかる、リフォーム費用・価格帯は? |
本体価格+工事費あわせて15~30万円になるケースが多いです。 高額になる場合は、40〜50万円以上のコストがかかることもあります。 |
おしゃれな風除室を設置したい場合の、おすすめメーカー・商品は? |
LIXIL(リクシル)・YKK AP・三協アルミといった、大手メーカーのおすすめ品について、こちらでご紹介しています。 |
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