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浴槽コーティングで得られる効果
一般的に言われる「浴槽コーティング」には、劣化が進んだ浴槽の傷やヒビを修復する 「再生」目的の塗装と、きれいな状態のときに、汚れが付きにくくする「保護」目的のコーティングがあります。
それぞれ工事方法や効果が異なる、まったく別物なので、浴槽の状態に合わせて、適切な方法と業者を選ぶ必要があります。
ここでは、それぞれどのような違いがあるのかを具体的にご紹介します。
コーティング塗装による、浴槽の再生
「再生」を目的とした工事は、コーティング塗装により、バスタブの傷やヒビ、色褪せやサビなどを修復して、劣化した浴槽をきれいにすることが可能です。
傷やヒビ部分をパテなどで修復する下地処理を施し、専用の特殊な塗料で塗装を行うことで、新品のような見た目を取り戻すことができます。
再生コーティング塗装は、 浴槽が古い、汚れている、破損している場合などに有効な手段で、浴槽やユニットバスごと交換するよりも費用が抑えられる点が大きなメリットです。
浴槽の塗装工事には、専門的な技術が必要なため、業者を探す際には、専門知識や実績があるかどうかをしっかりと確認しましょう。
防カビなどのコーティング膜による、浴槽の保護
浴槽の「保護」を目的としたコーティングは、傷などがない、きれいな浴槽・バスタブの表面にコーティング材を塗布する方法です。
コーティング材には色がついておらず透明で、防カビコーティング、クリアコーティングなどとも言われていて、カビや汚れを防止します。
使用するコーティング材は、主にガラス系、樹脂系に分かれていて、それぞれに効果の違いや特徴があるため、詳しくは後述します。
ここまでご紹介した通り、浴槽の「再生」コーティングは傷や色褪せの修復を目的としており、「保護」目的のコーティングは きれいな状態の浴槽に傷や汚れがつくのを防ぐことを目的としています。
施工方法と得られる効果も違うため、浴槽の状態と目的に合わせて、適切な方法を選択しましょう。
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コーティング材の種類による違い
一口に浴槽のコーティングといっても、前述したようにコーティング材の種類によって効果が違います。
効果や持続期間なども異なりますので、目的に合わせてコーティング材を選びましょう。
種類 | 持続期間 | 効果 |
---|---|---|
フッ素系樹脂 | 3ヶ月〜2年 | 撥水・防汚 |
シリコン系樹脂 | 2〜5年 | 撥水・防汚・防傷 |
ガラス系 | 5年 | 撥水・防汚・防傷・防カビ・耐熱・抗菌 |
フッ素系樹脂コーティングの特徴
フッ素系樹脂コーティングは、最もスタンダードな浴槽保護コーティング材です。
ほかのコーティングの場合は、施工できる業者とできない業者がいるのに対して、フッ素系樹脂の場合は、 取り扱っている業者も多いので、依頼先を探しやすいでしょう。
また、 価格が安いため、初めてのコーティングで費用を抑えたい、という場合には良いでしょう。
ただし、フッ素樹脂の効果は撥水・防汚とベーシックなもので、効果の持続する期間も最も短く、一般的に効果があるとされる期間は 3ヶ月〜2年程度です。
そのため、効果を長く続かせるためには、頻繁に業者にメンテナンスをしてもらう必要があるかもしれません。
シリコン系樹脂コーティングの特徴
シリコン系樹脂コーティングは、シリコンを使用し、他のコーティング材に比べて分厚い塗膜を形成するのが特徴です。
フッ素コーティングよりも固いため、浴槽が傷つきにくい特徴があり、効果が持続する期間も、 2〜5年と長くなります。
なお、塗布後の光沢が強めで、施工前後で違いがはっきりとわかるので、それが嫌な方は、仕上がりイメージを事前に見せてもらうなどして、確認しておきましょう。
施工ができる業者は、フッ素系樹脂と同様に数多くいます。
ガラス系コーティングの特徴
ガラス系コーティングは、樹脂系のコーティングとはまったく違う薬剤を使用します。
浴槽の表面にガラス皮膜を吸着させる施工なので、カビが付着するのを効果的に防止できるのが特徴です。
他にも、撥水・防汚効果はもちろん、耐熱・抗菌効果もあるので、浴槽を清潔に保つことができます。
耐用年数の目安も 5年と最も長く、本格的な汚れ防止コーティングをしたい方にはおすすめです。
ただし、ガラス素材のため、お風呂に入った後よく水滴などを拭いておかないと、水垢がつきやすくなる欠点があります。
また、上記樹脂系のコーティングと異なり、施工が難しいため、 フッ素やシリコン系樹脂と比較すると対応できる業者が少ないかもしれません。
依頼する業者を探す際には、ガラス系コーティングの施工実績が豊富にある会社を選びましょう。
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浴槽コーティングの費用・価格・かかる時間
ここでは、実際に浴槽コーティングでかかる費用や時間をご紹介します。
基本的に、浴槽の保護を目的としたコーティングは、再生目的のものと比較して、工期も短く、費用も安く済みます。
一般的な浴室・浴槽であれば、作業は最大でも1日で完了します。
使用するコーティング材によって時間が変動しますが、塗装後、10時間前後の乾燥が必要な場合があります。
そして、保護コーティングの費用は、使用するコーティング材や浴槽のサイズ、素材によって変動しますが、おおよそ 2〜4.5万円が相場と言えるでしょう。
一番低価格なのはフッ素系樹脂コーティング、続いて、シリコン系樹脂コーティング、そして、ガラス系コーティングの順となります。
浴槽だけではなく、洗い場などにもコーティングができるので、浴室全体を汚れにくくしたい場合などにも検討して良いかもしれません。
なお、再生目的の塗装であれば、施工費用は 10〜15万円ほどが一般的で、工期も、施工後に乾燥させる必要があるため、1〜3日はかかると思っておくと良いでしょう。
浴槽コーティングを自分で実施する方法
浴槽コーティングの費用をできるだけ安く抑えたい場合、保護コーティングであればDIYでも可能です。
自分で行う際には、次の道具を準備しましょう。
● 浴室用洗剤
● ゴム手袋
● 雑巾
● 浴槽コーティング剤
● クリーナー
● スポンジ
● クロス
浴槽コーティングのDIYは次の6つの手順で行うことができます。
浴槽コーティングの前に、浴室用洗剤を使ってきちんと汚れを落としましょう。
洗剤を水で流したら乾いた雑巾で水気を拭き取ります。
浴槽の掃除が終わったらゴム手袋を着用してください。
浴槽コーティング剤付属のクリーナーがある場合はクリーナーをスポンジに適量含ませ、浴槽の表面を磨きます。
クリーナーを水で洗い流したら雑巾で水気を拭き取り、しっかり乾かしましょう。
浴槽が乾いたらコーティング剤付属のクロス、またはスポンジにコーティング剤をつけ、奥から手前に向けてコーティング剤を塗っていきます。
コーティング剤はランダムに塗り広げるのではなく、奥から手前の一方向に塗りましょう。
塗り方を固定することでムラを防げます。
コーティング剤を塗り終わったら、3~6時間ほど放置して完全に乾燥させます。
コーティング剤が乾くまでの時間は説明書を参考にしてください。
再生コーティングの場合、上記のステップに加え修繕や下地を準備する必要があることや、色むらなく塗るには技術を要することからDIY向きではありません。
DIYにおすすめの浴槽コーティング剤
DIYで浴槽コーティングをするなら、次のコーティング剤がおすすめです。
● 和気産業「お風呂コーティング剤」
● 広洋「お風呂ピカリ」
● 第一化学工業所(ダイカ)「プロテクトケア」
● ariURU「お風呂用コーティング剤」
● 友和「Tipo’s 超撥水剤 弾き!」
和気産業「お風呂コーティング剤」
プロの施工に近いコーティングをしたい場合におすすめのコーティング剤です。
しっかり塗布できれば約3年コーティングの効果が続きます。
付属のクリーナーには研磨剤が含まれているので、念のため最初に目立たない部分を磨き、傷が付かないことを確かめてください。
なお、人工・人造大理石の浴槽には使用できない点に注意しましょう。
広洋「お風呂ピカリ」
浴槽のほか浴室全体や洗面台などにも使えるコーティング剤です。
陶器やFRPのほか、ホーローやステンレスにも使用可能です。
スプレータイプのコーティング剤で、吹きかけるだけでよいため簡単に塗布できます。
コーティング皮膜は約4週間持続し、皮脂や石けんカスの付着、カビの発生を抑えてくれます。
第一化学工業所(ダイカ)「プロテクトケア」
シリコンとフッ素のダブルコーティングが水あかの付着やカビの発生を予防します。 浴槽だけでなく鏡や壁にも使用可能です。
スプレーで浴槽に塗布できますが、スポンジやクロスで塗り広げる必要があるので気をつけましょう。
ariURU「お風呂用コーティング剤」
FRPや人工大理石、ホーローなどの浴槽に使用可能なコーティング剤です。
微粒子レジンが浴槽に浸透してしっかりコーティングしてくれるので、ツヤのある汚れにくい浴槽に仕上げられます。
ムラが出にくいため初めてのDIYにもおすすめです。
友和「Tipo’s 超撥水剤 弾き!」
浴槽やシンク、トイレなど、水まわり全般に使えるコーティング剤です。
ブロックやタイル、レンガなどの外壁にも使えます。
超撥水コーティングで汚れを弾き、水垢やカビを予防してくれます。
床に付着すると滑りやすくなり危険なので、こぼれないようノズルをしっかり閉めて保管しましょう。
浴槽コーティングのDIYでよくある失敗
費用を抑えられる一方で、自分で浴槽コーティングをすると、次のような失敗をしてしまうことがあります。
● 仕上がりにムラがある
● 傷や汚れの防止効果がすぐになくなる
● コーティングの浴槽保護効果を実感できない
仕上がりにムラがある
均一にコーティング剤を塗布したつもりでも、乾いてから確認するとムラが見られることがあります。
浴槽が汚れているままコーティングをしたり、コーティングの途中でホコリがついたりするとムラができてしまいます。
均一に仕上げるには、 コーティング剤を塗布する前に浴槽をしっかり掃除しましょう。
また、コーティング剤が乾くまでの間にゴミやホコリがついてしまわないよう、天井の掃除をしたり浴槽をシートやカバーなどで保護したりするのもおすすめです。
傷や汚れの防止効果がすぐになくなる
コーティングの傷や汚れの防止効果が持続せず、コーティング前の状態にすぐ戻ってしまうことがあります。
コーティング前の浴槽の掃除やクリーナーでの 下地処理が不十分だと、塗膜が密着せずコーティングが簡単にはがれてしまいます。
事前の洗浄と下地処理を軽視せず、コーティング剤を塗布する前から丁寧に作業しましょう。
コーティングの浴槽保護効果を実感できない
浴槽にヒビがある場合や、浴槽の素材とコーティング剤が合わない場合はコーティングの浴槽保護効果を実感できないことがあります。
小さなヒビは研磨剤で補修できることもありますが、ヒビや傷がある場合はプロにコーティングを依頼したほうがよいでしょう。
また、コーティング剤の商品説明をよく読み、浴槽との相性を確認することも大切です。
不安な場合は、後悔しないように最初からプロに依頼するのがおすすめです。
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浴槽コーティングの業者の選び方
DIYではなくプロに浴槽コーティングを依頼する場合は、次のポイントを基準に業者を選びましょう。
- 実績はあるか
- 評判は良いか
- コーティング剤の限界もしっかり説明してくれるか
- 適正価格での施工か
実績はあるか
業者の情報を調べるときは、費用だけでなく実績も必ず確認しましょう。
浴槽コーティングは、業者の技術の差により仕上がりにバラつきがあります。
コーティングに慣れていない業者は下地処理が適切でなかったり、最適なコーティング剤を選べなかったりする恐れがあります。
技術力の高い業者に依頼するため、ホームページやSNSを見て浴槽コーティングの経験があるかチェックしましょう。
評判は良いか
業者の評判を調べ、技術力や対応の良し悪しの参考にしましょう。
Googleマップでの評価やSNSの口コミをチェックすると、実際にその業者に依頼した人の経験談を読めます。
コーティングはどのくらい長持ちしたか、見積もりや作業内容に関して丁寧な説明があったかなどに関する口コミがあれば参考にしましょう。
ただし事実とは異なる内容の口コミがある恐れもあるため、過信はせず、ホームページ上の情報や実際に見積もりに来てもらったときの印象も含めて総合的に判断することが大切です。
コーティング剤の限界もしっかり説明してくれるか
業者に見積もりに来てもらったときは、コーティング剤の限界やデメリットなどもしっかり説明してくれるかをチェックしましょう。
コーティング剤は万能ではなく、必ずしも新品のようにきれいな浴槽にできるわけではありません。
保護効果を必ず実感できるとも限らず、コーティングのメリットが感じられないこともあります。
コーティング剤の良いところばかり強調して施工を勧める業者はあまりおすすめしません。
現実的にどのくらいの効果が見込めるか、どのようなデメリットがあるかまで説明してくれる業者を選びましょう。
適正価格での施工か
適正価格で施工してもらえるよう、相見積もりで相場を把握しましょう。
費用は浴槽の素材やサイズなどで変化するため、具体的な相場を確かめるには複数社の見積もりの比較が有効です。
3社程度の業者の見積もりを比較し、高すぎる業者や安すぎる業者への依頼は避けましょう。
高すぎる場合は余分な作業や材料を見積もりに含めている恐れがあります。 また、安すぎる場合は手抜きや技術力の低さが心配です。
1社だけの見積もりで施工を決定せず、複数社の見積もりを比較しましょう。
浴槽コーティングをきれいに仕上げるならプロへの依頼がおすすめ
浴槽コーティングを実施すると、浴槽の傷や汚れ、カビを予防できます。
市販のコーティング剤を使ってDIYでも施工できますが、失敗しないように事前の掃除や下地処理をきちんと行いましょう。
きれいに仕上げる自信がない場合は業者への依頼がおすすめです。
実績や評判を確認し、3社程度の見積もりを比較して業者を選びましょう。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
バスタブ・浴槽のコーティングで得られる「効果」とは? |
---|
「劣化が進んだ浴槽を、再生させる」もしくは「汚れが付きにくくなるよう、保護する」といった効果があります。 「再生」か「保護」か、目的によって工事方法などが変わってきます(詳しくは、こちら)。 |
バスタブ・浴槽のコーティング材の「種類」による違いとは? |
主に「フッ素系樹脂」「シリコン系樹脂」「ガラス系」といったコーティング材があり、それぞれ持続期間や効果などが異なります(詳細は、こちら)。 |
バスタブ・浴槽のコーティングを依頼する際に「費用」や「工事期間」はどのくらいかかる? |
「再生目的」「か「保護目的」かによって、価格帯や施工日数が異なります(詳しくは、こちら)。 |
ぜひ、浴槽をきれいにして、気持ち良くお風呂に入れる毎日を実現したいですね。
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