ユニットバスとは
ユニットバスとは、すでに完成された床や浴槽などの各パーツを現場で組み立てる浴室のことです。
各パーツは工場で作られているため、現場では色やサイズなどの調整はしません。
自由に設計できる在来浴室と比べると個性が出しにくいものの、断熱性や清掃性が高い傾向があります。
また、グレードにより価格帯が分かれているため、予算に合わせて選択可能です。
ユニットバスはシステムバスと呼ばれることもありますが、両者の意味に大きな違いはありません。
ユニットバスのサイズ
ユニットバスのサイズは多くのメーカーで次の表のように設定されています。
ユニットバスのサイズ | 浴室内寸(幅/奥行き) | 坪数 |
---|---|---|
1216サイズ | 120cm × 160cm | 0.75坪 |
1317サイズ | 130cm × 170cm | |
1418サイズ | 140cm × 180cm | |
1616サイズ | 160cm × 160cm | 1坪 |
1717サイズ | 170cm × 170cm | |
1618サイズ | 160cm × 180cm | 1.25坪 |
1620サイズ | 160cm × 200cm | |
1624サイズ | 160cm × 240cm | 1.5坪 |
1818サイズ | 180cm × 180cm |
ユニットバスのサイズは浴室の内寸で決まります。
サイズがわからないときは、浴室内の壁から反対の壁までの長さを測りましょう。
ただし、サイズ表記は同じでも内寸はメーカーや商品によって異なることがあるため、不安な場合は業者に測ってもらいましょう。
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DIYでできるユニットバスのリフォーム
DIYでできる可能性のある、ユニットバスのリフォームを6つご紹介します。
①シャワーヘッドの交換
シャワーヘッドはホームセンターや通販で売っているものと簡単に交換できます。
シャワーヘッドを反時計回りに回して外し、新しいものと交換しましょう。
シャワーの勢いが足りないときは水圧アップシャワーヘッドがおすすめです。
節水効果のあるものやマイクロバブルが出るものなどもあるので、より快適なバスタイムにできそうなものを探しましょう。
②ドアの交換
ユニットバスのドアは、同メーカーの同シリーズであれば、多くの場合簡単に交換できるので、品番を調べてメーカーから取り寄せましょう。
品番がわからない場合はメーカーのカスタマーサービスに相談してください。
なお、開き戸から折れ戸に変更したい場合や、ドアの間口を広げたい場合などはDIYでは困難ですので、業者に依頼することをおすすめします。
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③床シートの張り付け
ユニットバスの床の色を変えたいときや機能性を高めたいときは、浴室用の床シートの張り付けがおすすめです。
さまざまな色や模様があり、防カビ性や防滑性、断熱性があるものもあります。
張り付けるときは、既存の床をパテやサンドペーパーで平らに補修したうえで専用の接着剤を塗り、床シートを張り付けます。
床シートの張り付け後は溝に石けんカスやごみが溜まりやすくなるため、掃除に注意してください。
④浴室用壁紙の張り付け
浴室用の壁紙を張り付ければ、ユニットバスの雰囲気を大きく変えられます。
木目調やタイル調など多様な種類があるため、ホームセンターや通販の商品をチェックしてください。
浴室用の壁紙は防水や防汚コーティングがされており、メンテナンスが簡単です。
裏面がシールになっているものならコーキング剤を使わずに施工できます。
壁紙を張り付ける前は既存の壁をよく掃除し、壁紙の下でカビが繁殖しないようにしましょう。
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⑤コーキングの打ち直し
コーキングの打ち直しもDIYが可能です。
コーキングとは、壁と壁の間や浴槽と壁の間にある充填材のことで、各パーツの隙間を塞ぎ建物内部への水漏れを防ぐ効果があります。
経年劣化によりボロボロになってしまうため、10年を目安に打ち直しましょう。
打ち直しの際は、カッターで古いコーキング剤を剥がし、下地を塗ったあとコーキングガンで新しいコーキング剤を充填してください。
コーキングする部分の両隣にマスキングテープを張ると、ずれたりはみ出したりしてもきれいに仕上がります。
⑥浴槽コーティング
浴槽を傷や汚れから保護するためのコーティングもDIYが可能です。
コーティングをすることで、浴槽をきれいな状態に保ちやすくなります。
コーティングの塗布は簡単に実施できます。
専用のコーティング剤を購入したら、浴槽の洗浄・研磨のあとにコーティング剤を均一に塗りましょう。
コーティング剤が乾くまで3~6時間かかるため、時間に余裕を持って実施してください。
ユニットバスをDIYで交換できない6つの理由
ユニットバスは壁・床・天井・浴槽がセットになっているため、交換したい場合はユニットバスを丸ごと交換する必要があります。
ユニットバスをDIYで交換できない理由は、主に次の6つです。
①多様な専門知識が必要
ユニットバスの組み立てや解体には多様な専門知識が必要です。
給排水の配管工事や電気配線工事、浴槽を設置するための左官工事など、知識と経験がなければできない作業が多くあります。
個人が趣味でDIYを楽しむ範疇を超えた専門性が必要なため、気軽に挑戦できるものではありません。
プロ並みの技術力がない場合は、ユニットバスをDIYで交換するのはほぼ不可能です。
②サイズの微調整ができない
ユニットバスのパーツは既製品のため、サイズの微調整ができません。
1cmでも採寸を間違えると設置できなくなってしまいます。
とくに既存の浴室にぴったりのサイズを設置したい場合、万が一採寸が間違っているとオーダーし直しになります。
ユニットバスの採寸自体は難しくありませんが、メーカーや商品ごとに内寸が違うことも計算してプランニングが必要です。
また、普段からさまざまなユニットバスの設置作業をしていなければ、サイズを間違えてしまう恐れがあります。
③仕様を間違えると設置できない
ユニットバスは誤った位置にドアがあると設置できません。
ユニットバスの仕様はドアの位置によって数種類あります。
ドアが脱衣所に向いていない仕様を頼んでしまった場合は、正しい仕様で再度注文が必要です。
脱衣所には向いていても正しい位置にない場合は、正しい仕様をオーダーするか、脱衣所の壁を壊して調整しなければいけません。
プロならドアの位置に合わせてオーダーすることに慣れていますが、初めてユニットバスをプランニング・オーダーする場合は間違えてしまう恐れがあります。
④完成まで長期間かかる
DIYでユニットバスを工事する場合、施工期間は最低でも1ヶ月かかるでしょう。
業者が工事する場合は1週間もかからない場合は多いですが、素人が手順を調べながら作業をする場合は非常に時間がかかってしまいます。
また、仕事や家事などと両立しながら工事しなければいけないため、なかなか作業が進まず予想以上に時間がかかるケースも考えられます。
工事中は代わりの入浴場所も必要なので、入浴施設の利用代金もかさむでしょう。
⑤メーカー保証がおりない
DIYで施工したユニットバスは基本的にメーカーの保証がおりません。
完全に自己責任のため、施工後に不具合が見つかっても自分で修理するか、自費で業者に依頼することになります。
修理の手間や費用を考えると、最初から業者に依頼したほうが簡単で安く済むでしょう。
⑥施工後次々とトラブルが起きるリスクがある
水まわりは、カビや水漏れなどのトラブルが起きやすい箇所です。
なんとか組み立てがうまくいっても、いざ使用し始めるとカビや水漏れ、配線の不具合などが見つかる恐れがあります。
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また、適切な組み立て方に慣れていない人が施工すると、施工不良が原因であとから次々とトラブルが起きることもあるでしょう。
不具合が見つかるたびに修理を依頼すると費用がかさむため、最初から業者に依頼するよりも総額が高くなる可能性があります。
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ユニットバスの交換を業者に依頼する場合の費用相場
業者にユニットバスのリフォームを依頼した場合の費用相場は次の表の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
ユニットバス全体交換 | 50~150万円 |
在来浴室からユニットバス | 65~150万円 |
グレードの高いユニットバスを選んだ場合や、浴室の拡張も行う場合などは相場よりも高くなることがあります。
具体的な費用相場は実際に見積もりを依頼して確認しましょう。
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ユニットバスの施工業者を選ぶときの4つのポイント
ユニットバスの施工業者を選ぶときの主なポイントを4つご紹介します。
①適正価格か
見積もりを依頼して、施工費用が適正か確かめましょう。
適正価格は3社ほどに相見積もりを依頼することで確認できます。
高すぎる業者は過剰請求の恐れが、安すぎる業者は手抜き工事の恐れがあるため注意しましょう。
費用の総額だけでなく内訳にもよく目を通し、何に使うのかわからない材料や、合計の個数がわからない表記などがないかチェックしてください。
不明瞭な内訳があれば、遠慮せずに質問しましょう。
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②実績は豊富か
施工実績の数や内容も調べましょう。
施工実績の豊富さは技術力の参考になります。
また、業者のホームページやSNSを開き、ユニットバスの施工経験があるか確認しましょう。
マンションと戸建てどちらの経験が多いのか、増築や拡張などの経験もあるのかなども調べてください。
③丁寧な説明があるか
業者に見積もりに来てもらったときは、丁寧な説明があるか確認しましょう。
優良な業者はどのようなユニットバスがニーズに合うか、どのように工事を進めるのかなどをしっかり説明してくれます。
予算や機能性などで迷っている部分があれば相談してみて、提案力も確かめましょう。
④保証は充実しているか
保証やアフターサービスの内容も忘れずにチェックしましょう。
ユニットバスのメーカー保証以外にも施工保証があると、施工に不具合があったときに無料で再施工してもらえます。
アフターサービスとして定期的に点検に来てくれるとより安心でしょう。
保証の内容や期間は業者により異なるため、各業者に確認してください。
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ユニットバスのDIYは業者に依頼するのがおすすめ
ユニットバスのDIYは、簡単なパーツ交換やシートによるリメイク以外はおすすめしません。
解体や組み立てには専門知識が必要なため、業者に依頼しましょう。
もし、DIYでユニットバスを設置した場合は、メーカー保証がおりない点や施工後のトラブルに注意が必要です。
業者を選ぶ際は複数社に見積もりを依頼し、金額や説明のわかりやすさ、保証内容などを比較してください。
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