ホーロー浴槽の補修・交換費用と業者探しの注意点!メリットやデメリットは?

ホーロー浴槽(鋼板・鋳物)の劣化は、放置していると内部にまでサビが及んでしまいます。ご自宅の浴槽に何らかの症状が表れているなら、早めに補修か交換を検討しましょう。また、浴槽を交換する場合はホーローだけでなく、「人大」や「FRP」を選択肢に入れるのも一つの方法です。他の素材と比較した時、ホーロー浴槽にはどんなメリット・デメリットがあるのか、この機会に詳しく見ていきましょう。また、施工業者を探す際の注意点や、ホーロー浴槽の代表的なメーカーについてもご紹介します。

(※記事内情報引用元:タカラスタンダードホームページより)

ホーロー浴槽の劣化症状と補修方法・塗装費用

年数が経ったホーロー浴槽の劣化症状としてよくあるのは、表面のガラス質のひび割れ・剥がれ、穴、そして内部の金属部分がむき出しになったり、水が染み込んだりすることで生じるサビなどです。

ガラス質が劣化すると研磨するだけでは修復できないため、いずれの場合も基本的には、塗装を行って補修することになります。

浴槽を補修・再生させる塗装の費用は、7~20万円前後です。

なお、あまり劣化状態がひどくない場合には、石鹸かすなどの汚れから浴槽を保護するために、透明なコーティング材を施す方法もあります。
浴槽のコーティングにかかる費用は、2万~3万3千円程度です。

浴槽の補修・塗装DIYは避ける

ちなみに、補修の費用を抑えるためにDIYを検討する方も多くいらっしゃいますが、ホーローの補修・塗装は素人には大変難しく、おすすめすることはできません。

例えば、内部の金属のサビは、完璧に落とさないとすぐにまた発生します。
また、ホーローに適した特殊な塗料は密着させるのが難しいため、一時的に補修できたとしても、すぐに剥がれてしまいます。

「ホーローの塗装は、プロの業者でも施工不良を起こしやすい」と言われているほどなので、初めから塗装が得意な業者に頼んだほうが良いでしょう。

経年劣化や、剥がれがひどい場合は交換を

ホーロー浴槽は、20~30年前後で劣化症状が目立ってきます。
ただし、お湯を張っている時間が長いと表面の釉薬(ゆうやく・うわぐすり)が剥がれやすくなるため、早い場合は15年くらいで老朽化するケースも見られます。

特に鋼板ホーローに穴が開いてしまっている時は、内部が錆びている可能性が高く、完全復旧が困難なこともあります。
補修ではなく浴槽の交換を勧められる可能性も考慮して、現地調査は塗装にも交換にも対応できる業者に依頼し、どちらの方法が良いか相談しましょう。

ホーロー風呂・浴槽の交換費用相場

浴槽を交換するのであれば、ホーローはもちろん、それ以外の素材に関して検討してみるのもおすすめです。
参考までに、浴槽を交換する際の工事費用や、浴槽の素材で主流な「人工(人造)大理石」や「FRP」との価格の違いについてもチェックしておきましょう。

内訳 費用相場
浴槽の本体価格
【素材別】
【ホーロー】8~135万円
【人大(ポリエステル系)】2~40万円
【人大(アクリル系)】30~120万円
【FRP】1~35万円
交換工事費用 4~20万円

浴槽の本体の値段

浴槽本体の価格帯としては、「ホーロー」であれば約8~135万円、特に約15~110万円の製品が多い傾向があります。

「人工(人造)大理石」の浴槽の場合は、主に「ポリエステル系」と「アクリル系」の2タイプがあり、アクリル系のほうが高価ですが、なめらかな質感で、ホーローに近い魅力があると言えるでしょう。

最も価格が安いのは「FRP」ですが、傷が付きやすく、ホーローなどと比べると質感がやや劣るという欠点があります。

>> "人工(人造)大理石"浴槽の特徴・リフォーム費用・主なメーカー
>> "FRP"浴槽の特徴・リフォーム費用・主なメーカー

浴槽の交換工事の値段

浴槽を交換する工事費については、基本は10万円前後で収まるケースが多いです。
ただし、搬出入作業が大変かどうか、浴槽周囲の補修も必要かどうか、といった点でも値段が左右されるため、相場としては4~20万円と幅があります。

なお詳細は後述しますが、特に鋳物ホーローの場合、工事費用が高額になりやすいため、リフォーム会社に見積もりを依頼する際、総額を確認しておくと良いでしょう。

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上記のようなリフォーム費用を見て、ホーロー浴槽に交換するか、他の素材にするか悩む方もいらっしゃると思います。

そこでここからは、別素材との比較も含めて、ホーロー浴槽の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説していきましょう。

そもそもホーロー浴槽の特徴とは

「ホーロー」とは、鉄やアルミニウムなどの表面に、ガラス質の釉薬を高温で焼き付けた物を指します。
表面がガラスであることから臭いや菌に強く、清掃性が高く、長持ちする性質があるため、浴槽・キッチン・洗面ボウルといった水まわりでも多く使用されています。

浴槽の内部に使用される金属の違いによって、「鋼板タイプ」と「鋳物タイプ」とに分けられますが、鋳物タイプのほうが耐久力や重量があります。

ホーロー浴槽のメリット

ガラスの良さを活かしたホーロー浴槽には、使い心地やメンテナンス性などの面で、様々なメリットがあります。

なめらかな肌触りが魅力

表面のガラス質は非常になめらかで、他の素材にはない肌触りの良さがあります。
また、ガラス特有の光沢があり、色合いも美しいのが魅力です。

カビの不安が少ない

ガラス質は素材の特質として、汚れが付きにくいという大きなメリットを持っています。
さらに硬質であるため、柔らかいFRP浴槽と違って傷が付きにくく、カビの菌が付着して繁殖するような心配もありません。

掃除や手入れが楽

傷や汚れが付きにくいということは、掃除が楽ということでもあります。
基本的にホーロー浴槽は、シャワーで洗い流す、水拭きをする、といった方法できれいになります。

こすり洗いをする際も、ポリエステル系の人工大理石やFRPは摩擦に弱いためタワシや硬いブラシなどを使用できませんが、頑丈なホーローなら気にする必要はありません。

鋳物ホーローは保温性が高い

2種類あるホーロー浴槽の内、特に「鋳物ホーロー」は保温性の高さが大きな美点とされています。
キッチン用品で話題となっている『バーミキュラ』などは、まさしく鋳物ホーロー製の鍋で、遠赤外線効果や熱伝導率の高さで有名です。

このため鋳物ホーローの浴槽も、人大やFRPと比べると長時間お湯が冷めにくく、浴槽のへりの部分まで温度が伝わるという特性があるので、お湯から出ている肩までしっかり温まります。

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ホーロー浴槽のデメリット

人大・FRPにはない良さがある反面、ホーロー独特の不便な点もあります。
デメリットもよく理解した上で、設置するかどうかを決めましょう。

サビが発生しやすい

本来、ホーロー内部の金属はガラス質でしっかり覆われていますが、経年劣化などで表面にひびや剥がれなどが生じると、内部に水が染み込んで錆びやすくなります。
これは樹脂・プラスチック製のFRPなどにはほとんど見られない症状であるため、ホーローかFRPかで悩む際の大きな違いになると言えるでしょう。

一般的にホーロー浴槽は、「鋼板タイプ」よりも「鋳物タイプ」の方が錆びにくいのが特徴です。
ただし、丈夫な「鋳物タイプ」も長年の使用によってサビが発生した例は実際にありますので、その点を承知した上で選んだほうが良いでしょう。

鋳物ホーローの場合、2階以上の浴室に不向き

鋳物ホーローは見た目に重厚感があるのも魅力の一つですが、実際の重量もあるのが難点です。

軽量なFRPや人大が場所を選ばずに設置できるのに対し、鋳物ホーローの場合は本体だけで100kg超えてしまうことも多いため、2階以上の浴室には不向きとされています。

躯体強化を行うことによって、2階以上の浴室に設置できるケースもありますが、その分の工事費が余計にかかるため、費用的なデメリットが生じると考えておきましょう。

価格が高い

また先ほどご紹介した通り、本体価格も高くなる傾向があります。

さらに鋳物ホーローの場合は100kg近い重量があるために、設置時や搬入出時に人手が必要になり人件費がかかるため、工事費用も別途かかりやすくなります。

追い焚きやバブルバスの後付けが難しい

「追い焚き」や「バブルバス」などの機能を後付けするには、浴槽に穴を開ける工事が必要になります。
しかし、ホーローの場合は内部の金属が剥き出しになるため、穴からサビが発生しやすくなるリスクがあります。

実際にホーローの穴開け工事を行った例はありますが、経験豊富な業者以外は対応できず、おすすめされない可能性もあります。
後付け工事をしたいのであれば、施工後にサビが発生するリスクも考慮した上で、慎重に業者選びを行いましょう。

また、バブルバスを設置する場合は、鋳物ホーローですと重くて持ち上がらないため、後付けできないケースも少なくありません。

反対に、FRPはこれらの後付け工事をしやすいのが大きな特徴となっています。
これから浴槽を交換する場合は、機能を後付けするかもしれない可能性を考え、最初からFRPを選ぶのも一つの方法です。

どうしてもホーローに交換したい場合は、追い焚きやバブルバスなどの機能を設置時に付けておいたほうが良いか、あるいは工事可能かなど、施工業者とよく相談してみると良いでしょう。
特に鋳物ホーローの場合は、保温性が高い分、「追い焚き機能は不要」と提案される可能性もあります。

>> 健康や美容におすすめ!マイクロバブルバスとは?

施工・補修できる業者が少ない

現在は、ホーローに質感が少し似ている人工大理石など、他の素材の浴槽を勧める施工会社が増えつつあります。
また、主なメーカーは後ほどご紹介しますが、ホーロー浴槽そのものを製造・販売している企業も限られています。

DIYの項目でもお話ししたように、ホーローの補修は豊富な知識や技術を持つ人が行わなければうまくいきません。

実際「満足のいく施工をしてもらえなかった」「現地調査をしてもらったが、ホーローの工事は対応できないと断られてしまった」といった例もあります。
業者選びは焦らず、できれば相見積もりをして、適切な提案をしてくれるところを探すのがおすすめです。

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代表的なホーロー浴槽(鋳物・鋼板)のメーカー

ここまで、ホーローのメリットやデメリットについてご説明してきましたが、新しい浴槽の選択肢として「やはりホーロー浴槽に交換したい」という方のために、ホーロー浴槽を取り扱っている代表的なメーカーを簡単にご紹介します。

それぞれに得意とするホーローのタイプがありますので、浴槽選びの参考になさってみてください。

タカラスタンダード

画像引用:タカラスタンダードホームページより
URL : http://www.takara-standard.co.jp/product/system_bath/other/#anc-sec04_01

国内でホーロー浴槽の代表的なメーカーとして挙げられるのが「タカラスタンダード」です。
最上級の鋳物ホーローを扱うことで有名なメーカーで、その浴槽は全国の高級ホテルにも採用されています。

表面のなめらかさは、アクリル人造大理石の約1.5倍、FRPの約5倍という点も、ホーローのファンにはたまらないことでしょう。
保温性も非常に高く、浴槽全体がしっかりと熱を蓄えます。

>> タカラスタンダードの浴室の詳細はこちら

ダイワ(大和重工)

1831年(天保2年)創業の、伝統的な技術を持った老舗鋳造メーカーです。
住宅設備の製品では、鋳物ホーロー浴槽を得意としており、タカラスタンダード社の製品とほぼ同等のなめらかな質感を誇ります。

美しさや保温性はもちろん、表面を透明な釉薬で仕上げることで、変色などにも強い耐久性の高さを実現しています。

KALDEWEI(カルデバイ)

1918年にドイツで設立された、ホーロー浴槽専門のメーカーです。
世界で初めて一枚の鋼板から継ぎ目なしの浴槽を作り上げ、現在もヨーロッパのトップブランドとして支持されています。

定番の鋼板ホーロー浴槽はデザイン性も高く、手触りの良さや、ツヤの美しさも好評のため、世界中の高級ホテルで採用されています。

BETTE(ベッテ)

1952年創業のドイツのメーカーで、鋼板ホーロー浴槽や洗面器を専門としています。
浴槽の主体となる鋼板にはチタンが含まれており、高い強度となめらかな曲面が特徴です。

デザインやサイズは500以上、さらに鋳物ホーローに比べると軽量で、木造住宅の2階への設置も可能です。
追い焚き用の穴あけ加工済みモデルも用意されているので、色々なご家庭のニーズに柔軟に対応できます。

迷ったら浴槽リフォームが得意な業者と相談を

浴槽の補修の仕方や、交換する際の素材・製品選びに迷った時は、ぜひプロのアドバイスも参考にしてみましょう。
各素材の特性を理解している業者であれば、それぞれのメリット・デメリットも具体的に説明してくれるはずです。

例えば、保温性の高さを重視したい場合は、鋳物ホーロー浴槽だけでなく、人大の「高断熱浴槽」に交換するという選択肢もあります。
予算が気になる場合も、現地調査をしてもらう際に、気軽に相談してみましょう。

入り心地や、日々の掃除の手軽さなども考慮しながら、満足できるお風呂にリフォームしたいですね。

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更新日:2018年10月24日
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