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浴槽の傷や剥がれは浴槽塗装で修理・補修できる?
浴槽塗装とは、浴槽についた汚れをきれいに落とし、穴や傷を専用のパテなどで修復後、樹脂など特殊な塗料で塗装を施す工法です。
浴槽が劣化すると、傷や塗装の剥がれ、ひびや色あせ・変色などが起こりやすいです。
浴槽の状態によっては「浴槽塗装」で修理・補修できることがあります。
浴槽の塗装工事は、よく浴槽の保護コーティング(浴槽に、カビや汚れがつくのを防ぐためのもの)と混同されますが、目的や効果が違います。
塗装だけでは傷やサビを直せるものではないので、違いに注意しましょう。
浴槽塗装のメリット
浴槽塗装の主なメリットは、次の4つです。
費用が安い
浴槽塗装と、そのほかのリフォームの費用相場は次の通りです。
浴槽塗装は低価格で浴槽撤去費用も発生しないため、予算が限られている場合にもおすすめです。
リフォーム内容 | 費用 |
---|---|
浴槽の塗装 | 8〜15万円 |
浴槽の交換 | 10〜55万円 |
ユニットバス交換 | 50〜150万円 |
工期が短い
浴槽塗装と、その他リフォームの工期は次の通りです。
浴槽塗装の工事期間は1〜3日と短いため、施工を依頼しやすいといえるでしょう。
リフォーム内容 | 工期 |
---|---|
浴槽の塗装 | 1〜3日 |
浴槽の交換 | 1日〜1週間 |
ユニットバス交換 | 4日〜1週間 |
浴槽のサイズや形状が特殊でも施工可能
浴槽塗装は大掛かりな工事の必要はなく、特殊なサイズや形状でも対応が可能です。
特殊な浴室や浴槽の例は、次の通りです。
在来工法の浴室 | 解体しないと浴槽の交換ができないため、 解体・補修費用がかかる |
---|---|
在来工法からユニットバスへの交換 | 特注サイズのため、 ぴったりのユニットバスがあまりない |
鋳物(いもの)ホーローの浴槽 | かなりの重量のため、 設置状況によって搬出が困難 |
廃材が少ない
浴槽塗装では、今ある浴槽をそのまま再利用するので、浴槽を廃棄する必要がなく、ゴミも出ないというメリットがあります。
ご自宅の浴槽が塗装可能かどうか気になる場合は、まず業者に相談してみましょう。
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浴槽塗装のデメリット
浴槽塗装の主なデメリットは、次の2つです。
施工後すぐに塗装が剥がれることがある
プロが施工した場合でも、すぐに塗装が剥がれてしまうことがあります。
浴槽塗装は難しい作業のため、きれいに仕上げるには経験と技術力が必要です。
再施工が必要な場合に備えて、アフターフォローがある業者を選びましょう。
保証期間が長く、無料で再施工してくれる業者に依頼するのがおすすめです。
塗装しても浴槽の機能は変わらない
浴槽塗装を実施しても、保温性や断熱性などは基本的に向上しません。
表面の汚れや傷は改善できますが、浴槽自体を交換しない限り機能性は同じです。
浴槽を交換する場合は追い炊き機能やジェットバスの追加などもできるので、機能性も向上させたい場合は交換を検討しましょう。
浴槽・ユニットバスの交換やリフォームがおすすめの場合
浴槽・ユニットバスの劣化状態によっては、交換やリフォームが適している場合があります。
リフォームが適しているケース | 理由 |
---|---|
損傷が激しい浴槽 | 塗装だけで修復するのは難しい |
ホーロー浴槽の裏側がサビて 穴が開いている |
浴槽内の大量の水により塗料が定着しないため、 塗装では補修しきれない |
一日中水を張ったまま |
浴槽の傷みを発見したら、状態が悪化する前に、なるべく早めに業者に相談しましょう。
浴室のメンテナンスやリフォームのタイミングは、設置から10〜15年といわれています。
浴室全体の劣化状態も見てもらい、どのような方法が適切か、アドバイスをもらいましょう。
>> お風呂・浴室・ユニットバスのリフォームについて詳しくはこちら!
>> ユニットバスの故障しやすい箇所や修理・交換費用相場は?業者選びのポイントも解説
浴槽塗装の費用相場
浴槽塗装の費用相場は、次の通りです。
FRP/人工(人造)大理石 | 7万円〜 |
---|---|
ホーロー | 7〜20万円前後 |
浴槽の素材やグレード、サイズや状態によってかかる費用は異なります。
傷や剥がれ、ひびなどの補修、下地の処理、浴槽表面の浮きの除去などが必要な場合は、別途費用が発生することもあります。
浴槽塗装する際は、業者に見積もりを確認しましょう。
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浴槽塗装前の確認事項
浴槽塗装前に確認することは、主に次の2つです。
ご自宅の浴槽は塗装工事ができるのか、確認しておきましょう。
ステンレス浴槽は塗装できない場合がある
ステンレス浴槽は錆びにくく耐久性に優れているので、人気の高い浴槽の1つです。
一方、きちんと下処理をして塗装しても、塗料が付着しにくいことがあります。
ステンレスは依頼する業者によって塗装できる・できないの判断が異なるため、浴槽自体の交換などほかの方法を検討してもよいでしょう。
ホーロー浴槽は追い焚きができなくなることもある
浴槽塗装の業者を探すポイント
浴槽塗装は施工難易度も高いため、浴槽専門の知識と技術を持っていることが求められます。
浴槽塗装の業者を選ぶ際のポイントを、次にまとめました。
- 浴室塗装を請け負って数年の経験があるか
- 施工後の保証を提示してくれるか
塗装に不備がある場合、およそ2~3年で剝がれてしまうケースもあるので、まずはしっかりとした浴槽塗装の実績があるか確認をしましょう。
浴槽の使い方次第で、塗装がすぐに剥がれてしまう場合もあるので、保証やアフターサービスがある業者を選びましょう。
業者によって施工方法や実績、特徴、費用やサービスは異なるので、見積もりの際は、1社だけでなく複数の業者を比較した上で決めることが大切です。
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浴槽塗装のDIYはNG?
浴槽塗装は高度な専門技術が求められる作業ですが、DIYできるか気になるかと思います。
浴槽塗装はDIYでも可能ですが、ご自宅の浴槽にあう塗料を選び、塗料を定着させるための技術や知識が必要です。
知識がないままDIYをしてしまうと、万が一施工不良があった場合、すぐに剥がれたり、水漏れしたりといった問題が起こりかねません。
塗装を長く保つためにも、技術力や経験があり、すぐに対応してくれる専門業者に相談することをおすすめします。
塗装がしやすい浴槽の種類
DIYのデメリットをを踏まえた上で、ご自身で浴槽塗装を行う場合は、塗装しやすい素材か確認してから実施しましょう。
次の2つは比較的塗装がしやすい素材です。
● FRP ● 人工(人造)大理石 |
FRPや人工大理石以外の素材は失敗するリスクが高いので、プロの業者に依頼をしましょう。
浴槽塗装に使用する塗料
浴槽塗装する際には、主に次の2つの塗料があります。
バスピュアコート
バスピュアコートは、DIYでの浴槽塗装にチャレンジしたい方向けに作られた塗料です。
比較的扱いやすく密着性が高いので、何かしらのDIYで塗装経験がある方であればきれいに仕上げられるでしょう。
主剤・硬化剤・専用シンナーを混ぜてから塗装します。
塗装の際は溶剤用刷毛、または溶剤用ローラーが必要です。
パイロキープ
パイロキープは耐熱性や耐薬品性、耐水性などに優れた非常に高性能の塗料です。
乾燥に時間がかかり、技術力と経験がないときれいに仕上げるのは困難です。
プロでも扱いが難しいので、DIYには向いていません。
バスピュアコートよりも耐久性が高いので、塗装完了後の性能を重視する場合は、プロにパイロキープで塗装してもらうとよいでしょう。
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浴槽塗装をDIYする際の手順
浴槽塗装は高い技術力が必要な作業のため、基本的にDIYはおすすめしません。
しかし、「それでもチャレンジしてみたい」という方のために浴槽塗装の手順を解説します。
1. 中性洗剤やカビ取りスプレーで浴槽をしっかり掃除する
2. ひび割れがある場合はパテで補修する
3. 300~500番の細目のサンドペーパーで浴槽全体の表面を滑らかにする
4. マスキングテープや新聞紙で養生する
5. 下地材を塗る
6. 浴槽塗装用の専用塗料を塗る
7. 翌日に2回目の塗装をする
8. 2~3日乾燥させる
2回目の塗装後、浴槽は塗装からおおよそ2~3日後に利用できるとされていますが、完全に硬化するまでは約1ヶ月程かかります。
硬化するまでは傷つきやすいので、こすったり何かを落としたりしないよう気をつけてください。
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浴槽をDIYで塗装する時の注意点
DIYで浴槽を塗装する際は、主に次の3つに注意してください。
下地処理は丁寧に行う
汚れの除去やひび割れの補修など、塗装前の下地処理は時間をかけて丁寧に行いましょう。
下地処理が足りないと塗料がすぐに剥がれてしまったり、きれいに密着しなかったりすることがあります。
浴槽の清掃後は水垢や石けんカス、カビが残っていないか入念に確認してください。
ひび割れがあればパテで補修し、サンドペーパーで表面を整えましょう。
適切な塗料を使う
塗料は必ず「浴槽用」と記載されているものを選びましょう。
洗面台やキッチンなど、そのほか水回りの塗料と間違えないように気をつけてください。
「浴室用」であっても浴槽塗料に適しているものではないため、注意が必要です。
また、浴槽の素材によっては塗料との相性があります。
例えば、FRP素材のユニットバスであればアクリルウレタン樹脂塗料など、素材と塗料の相性も考慮して選ぶのも大切です。
ご自宅の浴槽に塗っても問題がない塗料かよく確認し、成分や種類に関して不安な場合はDIYではなくプロに依頼しましょう。
完了に2日以上かかるケースもある
湿度の高い日や雨の日などに塗装をした場合は、きれいに硬化しないため完了に2日以上かかるケースがあります。
塗装は基本的に2回必要ですが、1回目のすぐあとに2回目を塗ってはいけません。
塗装後から最低でも8~10時間は空け、1回目の塗装がしっかり乾いてから2回目を実施してください。
また、2回目の塗装後も同様にしっかり乾くのを待ってから浴槽を使用しましょう。
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塗装以外で浴槽を修繕する方法
浴槽塗装が難しい場合は、主に次の3つの方法を検討しましょう。
ハウスクリーニング業者に掃除してもらう
黒ずみやカビなど浴槽の汚れが気になる場合は、ハウスクリーニング業者に掃除してもらいましょう。
ハウスクリーニングに依頼すれば、こびりついた汚れや、普段掃除しづらい天井や換気扇などもあわせてきれいにしてもらえることがあります。
ひび割れや色あせなどが目立たない段階であれば、ハウスクリーニングのみでも浴槽の状態をきれいにできるでしょう。
浴槽コーティングを施工する
浴槽コーティングでは、専用のコーティング剤を使って浴槽を汚れや傷から保護します。
塗装よりも比較的簡単で、方法によっては、劣化した浴槽の修復も行うことができたり、カビなどを防いで浴槽の清潔感を高めたりもできます。
浴槽を交換する
10年以上使用している浴槽の場合は、浴槽自体の交換も視野に入れましょう。
浴槽の寿命は20年程度で、使い方や環境によっては10年ほどで交換が必要になることもあります。
10年以上使用している浴槽は、カビやサビ、コーキングの劣化などによって、塗装で修理しても長くは使えないかもしれません。
>> お風呂のコーキング打ち直し費用相場|DIYをおすすめしない理由も解説
浴槽の状態や使用年数によっては交換をした方がよい場合もあるので、業者に相談してみましょう。
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浴槽塗装は経験豊富なプロへの依頼がおすすめ
浴室塗装には、知識と経験が必要です。
浴槽塗装の実績があり、アフターフォローがしっかりしている業者を選んでください。
浴槽の状態によっては、塗装より交換のほうが適していることもあるので、業者に相談するとよいでしょう。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
浴槽の傷や剥がれを修理・補修する方法は? |
---|
傷・色褪せ・変色などの症状が出てきた際には、浴槽の状態によって【塗装】【浴槽の交換】【浴室全体をユニットバスに交換】といった対処法が考えられます(詳しくは、こちら)。 |
浴槽交換もしくはユニットバスのリフォームをしたほうがいい場合は? |
損傷が激しい浴槽などは、塗装だけで修復するのは難しいケースが多いです(詳細は、こちら)。 |
浴槽を塗装する際の費用・価格は、いくら? |
下地を含まない浴槽のみの塗装は、FRP・人工大理石浴槽=7万円~、ホーロー浴槽=7~20万円前後が目安です。 劣化具合によっては、別途補修費用が発生します。 |
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