屋根瓦・屋根材の人気色は?色の選び方や風水についても紹介

更新日:2024年01月16日

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

屋根の塗装・メンテナンスや、葺き替え・重ね葺きなどのリフォームをする際は、屋根の色を変えられるチャンスでもあります。とはいえ、塗料や瓦、屋根材には多くのカラーバリエーションがあるので「選び方がわからない」という方も多いはず。ここでは、色ごとの遮熱効果や耐久性、外壁との相性、風水的な意味など、色を決める上で知っておきたいポイントと、グレーやグリーンなど人気の色にリフォームした事例をご紹介します。

屋根の色によって遮熱効果や耐久性が変わる?室内温度に影響も

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

屋根の色を選ぶ際に知っておきたいポイントはいくつかありますが、まずは、屋根の色と遮熱効果の関係について解説します。

太陽光を反射して熱を遮ることを「遮熱」と言いますが、遮熱効果は屋根材の種類や塗料の色によっても変わります。

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

具体的には、「明度」の高い色のほうが遮熱効果が高いため、白に近い色のほうが遮熱効果は高く、黒に近い色になるほど、遮熱効果も低くなります。
よく見かける黒、ダークブラウン、ダークグレー、モスグリーンなども遮熱効果が高いとは言えないでしょう。
そのため、最近ではライトグレーなどの明るめの色の人気も高まっています。

屋根の温度は、室内の温度にも影響を及ぼすため、屋根の遮熱効果が高いほうが、夏場などは快適に過ごせるでしょう。

とはいえ、日本では、家の屋根材として瓦を長く使用してきた歴史があり、現在でも黒やグレーといった暗めの色の屋根も多いです。
遮熱効果は高くないですが、暗い色の屋根は汚れが目立ちにくく、他の色との相性がよいという利点もあるので、屋根リフォームに詳しい業者と相談して決めるといいでしょう。

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

また、赤や黄色は色あせしやすく、黒や青などは色あせしにくいなど、屋根の色によって耐久性が変わるという意見もありますが、最近は技術の進歩にともなって、色による耐久性の差は徐々になくなってきているようです。

なお、夏場に家の中がとても暑いなど、室内温度でお悩みの方は、遮熱効果のある塗料(遮熱塗料)や遮熱仕様の屋根材を選択するのもひとつの方法です。

ただし、一般的に施工されることの多いシリコン塗料の施工価格は約2,300〜3,500円/㎡であることに比べると、遮熱塗料は約2,300〜4,500円/㎡と、30%前後高くなる場合もあります。

気になる方は、実際の効果や、ご自宅の環境に合っているかなど、遮熱塗料・遮熱仕様の屋根材に詳しいリフォーム業者に相談し、アドバイスをしてもらうといいでしょう。

失敗しない屋根の色の選び方!

色による遮熱効果の違い以外にも、屋根の色選びで気を付けておきたいポイントを3つご紹介します。

外壁や付帯部との相性を考える

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

屋根の色を決める際には、屋根のことだけではなく、外壁や雨樋・破風板(はふいた)などの付帯部との相性も考えるといいでしょう。

外壁・付帯部・屋根など外観全体で使用する色を3色までにするとまとまりがいいと言われています。
また、外壁や付帯部もあわせてリフォームする場合でも、玄関ドアやサッシなど、変更できない部分との相性も忘れないでくださいね。

黒やグレーなどの濃い色の屋根は、比較的どんな色の外壁ともマッチします。
外壁の色が薄い場合には全体を引き締め、外壁も濃い色であれば、スタイリッシュな印象となります。

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

また、外壁がクリーム色、ベージュ、ブラウン系の薄い色の場合には、屋根は濃いブラウンにする、ライトグレーなど寒色系の外壁には、ネイビーやグレーの屋根など、同じ系統の色の濃淡だと大きく失敗することはないでしょう。

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

なお、外壁と屋根どちらも薄い色の組み合わせは、「明るくしたい」「可愛い雰囲気にしたい」など個性を出したい場合にはいいですが、ぼやけた印象になってしまう可能性もあるので注意してください。

>> 外壁塗装・リフォームの色選びで失敗しないためのコツ

周辺環境や景観ガイドラインを考慮

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

お住まいがある場所によっては、近隣の住宅とのバランスや地域の景観ガイドラインがあるかどうかも確認しておくといいでしょう。

「景観ガイドライン」とは、一部地域で、都市景観の形成や維持を目的として、建物の形や色についてのルールを定めているものです。

「公園や街中のみどりに馴染む色」など、屋根に使用できる色が制限される場合もあるので、お住まいの地域のホームページや自治体への問い合わせで確認しておくと安心です。

また、あまりにも奇抜な色を選ぶと、街並みに馴染まず、周囲から浮いてしまう可能性があります。

リフォームをしたあとに近隣の住民から苦情がくるといったトラブルを避けるためにも、周辺環境との調和を十分に考えた色選びをするといいでしょう。

イメージした色と違った!を防ぐ方法

屋根は普段あまり意識して見ることがない場所ですが、それでも、イメージしていた色と仕上がりが違うというのは避けたいですよね。

そのために知っておきたいのが、色の「面積効果」です。

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

こちらの画像はどちらも同じ色ですが、比べてみると、大きいほうが明るい色に見えませんか?
このように、面積効果とは、全く同じ色であっても面積が広いほうが、より鮮やかで明るく見える現象のことです。

色を決める際には、小さなカタログやサンプルで決めることが一般的なので、屋根に施工された色を見て、「あれ……こんな色だったかな?」と思ってしまうことがよくあるのです。

面積効果以外にも、カタログの色見本やスクリーンで確認するシミュレーション画像と実際の仕上がりには多少なりとも差が出てしまうものです。

さらに、周囲の家や外壁の色とのコントラストによっても色の感じ方が変わってきますし、塗料のツヤの有無も印象に関係します。

できるだけ実際の仕上がりに近い色をイメージできるように、色見本は室内だけでなく、太陽光の下でも見ておきましょう。

また、似たような色の屋根がある家を見つけて、色合いをチェックしておくという方法もおすすめです。

【黒・グレー・緑など】人気の屋根の色を事例でチェック!

当サイト『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社が施工した屋根のリフォーム事例を7つご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

【グレーの屋根】×【白い外壁】


屋根はリフォーム前よりもワントーン明るいライトグレーで塗装をしています。白とグレーで明るい印象の外観ですよね。
塗料は断熱性能のある商品を採用しています。

【オレンジ色の屋根】×【イエローの外壁】


外壁と屋根で同じ暖色系にしているので、明るく目立つ色ですが、全体のまとまり感がありますね。付帯部が白なのも、可愛らしい雰囲気になっていいですね。

【黒色の屋根】×【ベージュの外壁】


明るいベージュの外壁に黒色の屋根という組み合わせです。
シンプルな外観で、街並みに馴染みそうですね。

【黒色の屋根】×【ベージュ系ツートン外壁】


濃淡2色のベージュ系の外壁とブラックの屋根のお宅です。
屋根が黒なので、ツートンの外壁でもうまくまとまっています。

【モスグリーンの屋根】×【ナチュラルカラーの外壁】


屋根がよく見える形状のお宅で、落ち着いた緑色の塗装もしっかり見えていますね。
ベージュの外壁・ブラウンの窓枠などが周囲の緑によく馴染んで素敵です。

【ブラウンの屋根】×【白い外壁】


塗装前よりも暗めの、落ち着いた茶色で屋根を施工しています。
あわせて施工した真っ白な外壁とのコントラストがいいですね。

【赤(ボルドー)の屋根】×【白ベースの外壁】


屋根をボルドーレッドにされました。
「派手すぎるかも?」と心配されていましたが、上品で落ち着きのある可愛い色になったと満足されていました。
屋根塗装・リフォーム
\得意な施工業者を探したい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

風水を参考にして屋根の色を選ぶ方も

人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!

屋根材の葺き替えや、塗装による屋根のリニューアルを機に「気分を一新したい!」「よい運気を呼び込みたい!」というときには、風水を取り入れた色選びをしてみるのもいいかもしれません。

参考までに、代表的な6色について、持つ意味合いをご紹介しますね。

家庭生活や仕事を充実させたい場合に向いています。白には浄化の力もあると言われ、明るさや清潔さ、潔白などの印象を与えます。
グレー 落ち着きを与える色で、真面目さや堅実さといった印象をもたらします。
冷静さや知性を表す色で、家がリラックスして過ごせる場所となるでしょう。
再生や発展を想起させ、家庭運や仕事運をはじめ、不動産価値の向上によいとされています。
オレンジ色 明るさを向上させ、行動を促す色です。温かい印象があり、家族を元気にしてくれるでしょう。
茶色 大地を思わせる色で、家庭の安定や家族の健康などにつながります。

屋根は普段あまり見えないところですが、家を風雨や紫外線から守る大事な場所です。
使用する塗料や色、耐久性、機能性など、気になる点についてしっかり相談できる業者を見つけて、満足できる屋根リフォームができるといいですね。

屋根塗装・リフォーム
\得意な施工業者を探したい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶

【この記事の要点まとめ◎】

屋根の色によって、遮熱効果や耐久性は変わる?遮熱効果が高い屋根の色は?
遮熱効果は、屋根材の種類や塗料の色によっても変わります。
白に近い、明度が高い色は遮熱効果が高い傾向があります(詳しくは、こちら)。
屋根の色を選ぶ際に、失敗しないためのポイントは?
「外壁や付帯部の色との相性を考えること」などです(詳細は、こちら)。
人気の色の、屋根の事例を見たい!
黒・グレー・緑など、さまざまなカラーの屋根の施工例をこちらに掲載しています。
屋根塗装・リフォーム
\得意な施工業者を探したい!/
無料!
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
リフォーム費用は比較で安くなる! 最大50%DOWN 簡単30秒 見積もり件数No.1 無料リフォーム会社一括見積もり依頼 カスタマーサポートがびったりの会社をご紹介
このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもお役立ち情報をお届け中!

公式LINEアカウントはこちら
公式Instagramアカウントはこちら

屋根塗装・屋根のおすすめ記事

  • 屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用相場と葺き替えが良いケースとは

    「カバー工法(重ね葺き・カバールーフ工法)」は、スレート屋根などをリフォームする際に主流な工事の一つです。今回は「屋根のカバー工法」の費用相場やメリット・デメリットをチェックしていきましょう。「DIYは危険?」「修繕費に火災保険は使える?」「確認申請は必要?」「葺き替えのほうが向くのは、どんな場合?」「ガルバリウム鋼板など、カバー工法でおすすめのメーカー品は?」といった疑問にもお答えします!

  • 屋根の葺き替え工事の費用相場と施工例!リフォーム時期の目安は何年くらい?

    屋根の葺き替え工事の費用相場や工事期間、注意点について解説します。 「日本瓦・スレート・セメント瓦」の屋根から「瓦・スレート・ガルバリウム鋼板」に葺き替える際の価格帯や、施工事例、主流の屋根材(瓦全般・スレート・ガルバリウム・トタン)のリフォーム時期の目安をチェックしておきましょう。 補助金を活用できるケースや、確認申請の必要性、重ね葺きとの違いについても、参考にしてくださいね。

  • スレート屋根のリフォームの費用を解説!メンテナンス時期の目安は?【補修・塗装・葺き替え・カバー工法】

    スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)のリフォームをしたい時、最も気になるのが適したメンテナンス方法や価格でしょう。そもそもスレート屋根の寿命(耐久年数)は何年程度か、気になる方も多いのではないでしょうか。また古いスレート屋根を葺き替える場合には、アスベストの処分についても不安がありますよね。スレート屋根の主なリフォームには、補修・塗装・カバー工法・葺き替え、といった種類があります。今回は、スレート屋根のリフォームについて、各工事を行う時期の目安や費用相場をご紹介します。

  • なぜガルバリウム鋼板屋根は人気?費用・耐用年数・ほかの屋根材との違いについて解説

    耐久性やコスト面で優れ、人気の高いガルバリウム鋼板屋根ですが、後悔しないためには正しい知識が必要です。 本記事では、ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットからほかの屋根材との違い、色の選び方、メンテナンス方法まで詳しく解説します。 施工事例や費用相場もご紹介していますので、ガルバリウム屋根の導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

  • 屋根の遮熱対策リフォーム費用相場は?築年数別の遮熱方法や事例も紹介

    日差しの強い季節になると、屋根裏からの熱気がひどい……。そんなお悩みをお持ちなら、屋根のリフォームを兼ねた暑さ対策をするのはいかがでしょうか。築年数が10〜15年前後の住宅は、ちょうど屋根のメンテナンス時期を迎える頃。「遮熱塗装」「遮熱屋根材」「遮熱シート」などのリフォームで、屋根からの熱気を防ぎましょう。今回は、築年数に合わせたリフォーム方法や、塗装・葺き替え・重ね葺きなどの施工費用・事例、塗料や屋根材の種類などについて、幅広くご紹介します。

リショップナビは3つの安心を提供しています!

  • ご希望にあった会社をご紹介!

    お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。

  • しつこい営業電話はありません!

    紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。

  • 見積もり後のフォローも致します

    ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。

© ZIGExN Co., Ltd. All Rights Reserved.