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※2021年2月リフォーム産業新聞より

スレート屋根 サムネイル

スレート屋根の耐用年数・寿命は?工法別のリフォーム費用やメンテナンス時期もご紹介

更新日:

スレート屋根とは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材です。スレート屋根の寿命(耐久年数)は、耐久性の高い製品であれば20〜35年は持ちます。 また、スレート屋根は築年数や劣化状態に応じて「補修・塗装・カバー工法・葺き替え」といったメンテナンスを行います。 本記事は、世代別のスレート屋根の寿命(耐久年数)や、工法別のリフォーム費用やメンテナンス時期についてご紹介します。

目次

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スレート屋根の種類(天然スレート/化粧スレート)

スレート屋根とは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材のことです。

スレート屋根には、次のように「化粧スレート(カラーベスト/コロニアル)」と「天然スレート」の2種類があります。

化粧スレート(カラーベスト/コロニアル)

化粧スレート(カラーベスト/コロニアル)

セメントを高温下で成型した板状の合板スレートに着色したものを「化粧スレート」といい、 「人造スレート」と呼ぶこともあります。

「カラーベスト」や「コロニアル」などの名称が使われているのは、この化粧スレート(人造スレート)です。

>> コロニアル/カラーベストのメンテナンス方法・費用

年数経過とともに着色部分が落ちてくるため、定期的なメンテナンスとして、屋根塗装が必要になります。

耐候性(風雨や日光などに耐える力)が強く、軽くて耐震性面でも有利なことから、屋根材として広く普及しています。

なお化粧スレートには「石綿スレート」「無石綿スレート」の2タイプがあります。

石綿スレート

1960年代~2004年以前の化粧スレート屋根には、セメントと混ぜる繊維の一部に、不燃性が高い「石綿(アスベスト)」を使用していました。

しかし健康や環境への悪影響が認められたため、現在は使用が禁止されており、石綿スレートは製造されていません。

詳しくは「石綿(アスベスト)スレート屋根の処分・解体撤去費用」の章をご確認ください。

無石綿スレート

アスベスト規制の強化により、今では石綿(アスベスト)の代わりに人工繊維や天然繊維を採用した「無石綿スレート」が普及しています。

今後、新築を建てる場合や新しいスレート屋根にリフォームする際には、こちらの「無石綿スレート」を施工することになります。

天然スレート

天然スレート

「天然スレート」は、玄昌石などの天然石を使用した、スレート屋根の高級品です。

天然石ならではのデザインが魅力ですが、 高価であることから国内ではほとんど普及していません。

スレート屋根の製造時期と耐用年数の関係性

スレート屋根は、製造された時期に応じて、アスベストの含有の有無や耐用年数が変化します。

詳しくは、製造時期と耐用年数の関係性についてまとめた、次の表をご確認ください。

世代

製造時期

アスベストの有無

耐用年数

第1世代

~1990年代中頃まで

30~40年

第2世代

1990年代中頃~2000年代中頃まで

15~25年

第3世代

2000年代後半以降

30年

これらの表をもとに、各世代の特徴を解説していきます。

アスベスト含有のスレート屋根のほうが寿命が長い

1990年代中頃までは、耐久性を高める目的で、スレート屋根にアスベストが使用されていました。

アスベストを含んだスレート屋根は耐久性に優れ、30~40年程度の耐用年数をもちます。

しかし健康被害の問題を指摘されるようになり、2004年以降にはアスベストを含む屋根材は製造されなくなっています。

ノンアスベストに変わったばかりの頃の屋根は、劣化が早い

アスベストが問題視されるようになり、1990年代中頃から2000年代中頃にかけて、アスベストを含まない(ノンアスベスト/無石綿)」スレート屋根に切り替わり始めました。

このノンアスベストのスレート屋根は耐用年数が15~25年と短く、これらの製品のほとんどは、2008年頃までには販売中止になりました。

現在はアスベストを含まない高耐久な屋根材が主流に

2000年代後半以降は、アスベストを含まずして、耐用年数が30年程度の高耐久のスレート屋根が多く流通しています。

ご自宅のスレート屋根がどの世代に製造されたものか不安な方は、プロの業者に調査してもらった上で、適切なリフォームやメンテナンス方法を提案してもらうとよいでしょう。

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スレート屋根の主な補修・メンテナンス方法とリフォーム価格・工期

スレート屋根の主な補修・メンテナンス方法

瓦のずれ・外れがある程度の劣化であれば、1枚あたり5,000〜30,000円で、瓦の差し替え・交換が可能です。

それ以外の修理・補修については、次の表をもとに、スレート屋根の具体的なメンテナンス方法やリフォーム費用について、チェックしてみましょう。

時期の目安

工事内容・施工価格
(屋根面積100㎡以下)

工期

築10~20年

【棟板金の補修】
5,000~8,000円/m

1〜3日

築7~20年

【塗装】
15~70万円

2〜14日

築20年以上

【カバー工法(重ね葺き)】
55~150万円

3〜7日

【葺き替え】
70~180万円

2〜15日

(※こちらの表の内容は、施工時期・価格ともに目安です。
建物によっては、築20年以上で塗装を行った例などもあります。)

以下でもう少し詳しくご説明しますが、どの工法がよいかは、スレート屋根の施工経験豊富な業者に相談するのが最も確実です。

特にヒビ割れや雨漏りは、部分補修で済むか、塗装や葺き替えが必要か、プロに現地調査してもらわないとわからないためご注意ください。

なおいずれの工事も、足場代や諸経費などが別途かかることが多いので、最終的にかかる費用は必ずリフォーム会社に確認してくださいね。

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スレート屋根の「修理・補修」の時期・費用相場

修理・補修時期の目安

築10年程度の建物では、スレート屋根の棟板金が必要になることが多いです。
特に屋根の頂上部にある棟板金は、最も強風の影響を受けやすいため、注意が必要です。

棟板金の耐用年数は、15~20年です。
ただし30年程度持つこともあれば、10年程度で劣化してしまったケースもあります。

できれば約10年に一度を目安に屋根に詳しい業者にメンテナンスをしてもらい、劣化具合によっては「塗装」や「カバー工法(重ね葺き)」「葺き替え」といった工事も一緒に行うとよいでしょう。

台風などの被害で破損や雨漏りがあれば、築年数にかかわらず、早急に修理を依頼するようにしてくださいね。
ちなみに火災保険に加入されている場合は、風災や豪雨の被害による屋根修理は保険の対象になることがありますよ。

>> 火災保険リフォームの修理対象・注意点・トラブル対策
>> 主な屋根の部分修理の費用相場・工期は?

修理・補修にかかる費用

スレート瓦がずれたり外れたりしている場合は、早めに修理・交換しましょう。
スレート瓦を差し替え・交換する価格は、1枚あたり5,000~30,000円程度です。

また、棟板金の補修費用は、1mあたり約5,000~8,000円ですが、足場の設置が必要な場合は総額30万円以上、高額になる時は80~100万円近くかかることもあります。

なお補修工事と一緒に、塗装も行った事例が多く見られます。
築年数が経過している場合には、部分修理と同時に塗り替えなども検討することが望ましいです。

特に足場を設置する工事であれば、まとめて施工しておくと効率的ですよ。

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スレート屋根の「塗装」の時期・費用相場

塗装時期の目安

藻やコケが発生している場合や、新築・リフォーム後、築7~10年経ったスレート屋根には、塗装を行いましょう。
塗り替えを怠ってしまうと、屋根の劣化が早まってしまいます。

また、色あせ・塗装の剥がれがあり、かつ雨漏り・割れなどの症状が見られない場合にも、塗装をしておくとよいでしょう。

なお塗料の耐久性や立地によっても、塗装の目安時期は異なるため、業者に定期点検してもらうことが大切です。

また、築20年以上の場合は、塗装でメンテナンスできるとは限らないため「カバー工法」や「葺き替え」も視野に入れることをおすすめします。

塗装にかかる費用

屋根塗装の際には、選ぶ塗料によって価格や耐用年数が以下のように変動します。

塗料の種類

施工価格(㎡)

耐用年数

アクリル

700~2,000円/㎡

5~7年

ウレタン

1,500~2,500円/㎡

8~10年

シリコン

1,800~3,500円/㎡

13~15年

フッ素

3,000~5,000円/㎡

15~20年

※塗り替え費用とは別に、足場代・洗浄費・養生費などもかかります。

一般的な戸建ての屋根42~100㎡の面積を塗装する際の総額費用は、15~50万円程度です。
耐久性のあるフッ素塗料や、高機能な断熱塗料を使うと、70万円近くなることもあります。

>> スレート屋根塗装の効果・費用・施工期間

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スレート屋根の「カバー工法(重ね葺き)」の時期・費用相場

「カバー工法(重ね葺き)」とは、傷んでいる屋根を撤去せずに、上から新しい屋根材を施工する方法です。
まるで葺き替えたように見た目が新しくなる上、葺き替えよりもリフォーム費用と工事期間を抑えやすいというメリットがあります。

>> 屋根のカバー工法(重ね葺き)のメリット・デメリット・費用

カバー工法(重ね葺き)の時期の目安

築20年以上で屋根の下地までは劣化していない場合や、この先長く住み続けるかわからない、近い将来引っ越す予定があるためわざわざ葺き替える必要はないという方は、カバー工法(重ね葺き)を検討してみましょう。

>> 屋根の重ね葺き(カバー工法)はどんな家に最適?

カバー工法(重ね葺き)にかかる費用

スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用は、施工面積50~100㎡程度であれば、55~150万円かかるパターンが多いです。
屋根の勾配や形状、新しい屋根材のグレードによっても費用が変動します。

>> スレートのカバー工法についてもっと詳しく解説!

なお新しい屋根材には「スレート」も選択可能ですが、屋根全体の重さが増えてしまうことから、より軽量な「ガルバリウム鋼板屋根(=重量がスレートの約3分の1~5分の1)」を提案するリフォーム会社が多いです。

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スレート屋根の「葺き替え」の時期・費用相場

葺き替えの時期の目安

築20年以上で一度も塗装をしたことがない場合や、すでに屋根の下地まで劣化している場合は「葺き替え」が必要です。

また、この先も同じ家に長く住み続ける予定の方も、今後のメンテナンスを考慮すると、葺き替えてしまったほうがよいでしょう。

築30~45年以上経過している場合は、定期的に塗装リフォームをしてきたスレート屋根であっても、老朽化により雨漏りの危険性が高くなっています。

塗装やカバー工法ではなく、葺き替えを行いましょう。

葺き替えにかかる費用

一般的な戸建てのスレート屋根を葺き替える総額費用は、約70~180万円かかることが多いです。
屋根の形状や劣化具合、新しい屋根材によっても金額が異なるため、見積もりの際にリフォーム会社に確認しておきましょう。

>> 屋根の葺き替え費用相場と施工例

【リフォーム別】スレート屋根の施工事例

本サービス『リショップナビ』経由で、スレート屋根のリフォームを行った事例を、リフォームの種類別にご紹介します。

今回は「屋根塗装・カバー工法(重ね葺き)・葺き替え」の3種類のリフォーム事例をお伝えします。

屋根塗装のリフォーム事例

事例1 カラーベストを塗装でメンテナンス

スレート屋根を塗装した事例

築年数

30年

施工費用

19万円

工事期間

5日

カラーベストを、10年に一度のメンテナンスのため塗装しました。

直射日光や風雨で劣化していた屋根を塗り直し、塗膜の光沢が美しい屋根に仕上がりました。

>> この事例の詳細を見る

事例2 塗膜が劣化していたスレート屋根を塗装

スレート屋根を塗装した事例

築年数

14年

施工費用

屋根塗装:20万円

外壁塗装:65万円

工事期間

屋根塗装:5日

外壁塗装:7日

塗膜が劣化していたスレート屋根を、外壁と一緒に塗装しました。

ヒビ割れなどの問題は起きていなかったため、劣化が進んでしまう前に十分な対策ができました。

台風にも耐えられる、安心の屋根です。

>> この事例の詳細を見る

事例3 劣化した棟板金の補修&スレート屋根塗装

スレート屋根を塗装した事例

築年数

20年

施工費用

45万円

工事期間

5日

棟板金にかなりサビが広がっていて板金釘の抜け・緩みといった症状も見られる状態でした。

棟板金をしっかり調整し、さらに耐久力のあるフッ素塗料を用いて、スレート屋根も塗装しました。

雨水の侵入を防ぐ「縁切り作業」も、きちんと行っています。

>> この事例の詳細を見る

事例4 スレート屋根の塗り替え&破風板補修

スレート屋根を塗装した事例

築年数

23年

施工費用

55万円

工事期間

5日

スレート屋根が色あせしており、防水機能が低下していると考えられたため、塗装によるメンテナンスを行いました。

また屋根付近の「破風板(はふいた)」の塗料が剝がれていたため、破風板の補修も実施しました。

>> この事例の詳細を見る

屋根をメンテナンスする際には、上記の事例にもある通り、外壁も一緒に塗装・リフォームされるのもおすすめです。

カバー工法(重ね葺き)のリフォーム事例

事例1 スレート屋根に金属屋根を重ね張り

スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)リフォーム事例

築年数

25年

施工費用

55万円

工事期間

3日

築25年で屋根のメンテナンスが必要になり「手を加えるのを機に、屋根を長持ちさせたい」とのご要望でした。

塗装によるメンテナンスと、屋根をリフォームするメリット・デメリットをお話しした上で、施主様に施工内容を決定いただきました。

>> この事例の詳細を見る

事例2 雨漏りしていたスレート屋根をカバー工法で改修

スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)リフォーム事例

築年数

20年

施工費用

80万円

工事期間

4日

「雨漏りを解消し、長期にわたって雨漏りしないように改修してほしい」とのご依頼でした。

スレート屋根が寿命も近付いていたため、お客様に「塗装する場合」と「金属屋根にリフォームする場合」の長所・短所についてご説明したところ、金属屋根を重ね張りする案を採用されました。

>> この事例の詳細を見る

事例3 アスベスト含有屋根をカバー工法でリフォーム

スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)リフォーム事例

築年数

25年

施工費用

87万円

工事期間

3日

ご自宅の倉庫部分の屋根が、アスベスト含有のスレート材で、劣化もしていたため「修繕して耐久力の向上と、アスベストの問題も解決したい」とのご依頼でした。

そこでガルバリウム鋼板屋根を用いて、カバー工法のリフォームを行いました。

>> この事例の詳細を見る

葺き替えのリフォーム事例

事例1 棟板金が外れたスレート屋根を軽量瓦に葺き替え

スレート屋根の葺き替えリフォーム事例

築年数

20年

施工費用

90万円

工事期間

4日

「風で外れてしまった棟板金を直してほしい。カラーベスト屋根の劣化も気になっている」というご相談を受け、葺き替え工事を実施しました。

新しい屋根材には、人気の軽量瓦『ルーガ鉄平(ケイミュー)』を採用。

棟板金は再び外れないよう、耐久性の高い物を設置し直しました。

>> この事例の詳細を見る

事例2 スレート屋根からスレート屋根への葺き替え工事

スレート屋根の葺き替えリフォーム事例

築年数

15年

施工費用

123万円

工事期間

15日

経年劣化で表面が色あせていたカラーベスト。

棟や破風板も傷んでいたため、水をかけて検査したところ、雨漏りしていたことが判明しました。

雨漏りの原因をしっかり調査し、きれいなスレート屋根へと葺き替えました。

>> この事例の詳細を見る

スレート屋根のリフォームが 得意な施工業者を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

石綿(アスベスト)スレート屋根の処分・解体撤去費用

石綿(アスベスト)スレート屋根の処分・葺き替え費用と注意点

2004年以降に製造されたスレート屋根にはアスベストは使用されていませんが、それ以前に施工されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。

ご自宅のスレート屋根がアスベストを含んでいる場合は、葺き替える際に追加費用が発生します。

アスベストの処分・解体撤去費用の相場は、一般的には1㎡あたり20,000~85,000円で、場合によっては2,000~5,000円/㎡程度で済む場合もあります。

業者によっても、工事規模(アスベスト飛散の危険性の具合)によっても大幅に金額が異なります。

1960年代~2004年に製造されたスレート屋根のリフォームでは、予算にゆとりを持たせておきましょう。
費用の工面が難しい場合には、屋根を撤去しない「カバー工法(重ね葺き)」で、いったんリフォームするのもおすすめです。

アスベスト含有の屋根材のリフォームは有資格者に依頼すること

工事内容にかかわらず、アスベストを含むスレート屋根の可能性がある場合には「石綿作業主任者」や「アスベスト診断士」や「特別管理産業廃棄物管理責任者」といった資格を持ったスタッフがいるリフォーム会社に相談しましょう。

スレート屋根は、アスベスト含有吹付け材などと比べると、改修や解体工事の際にアスベストが飛散するレベルが低い「非飛散性アスベスト」製品とされています。

しかし屋根の劣化具合によっては、作業中に割れたり表面が剥がれてしまったりして、屋根の内側のアスベストが飛散してしまう可能性もあります。

ご家族や工事の作業スタッフだけでなく、近隣の方々への健康被害が出てしまう危険性があるため、2004年以前に製造されたスレート屋根のリフォームは、必ず有資格者に依頼してくださいね。

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スレート屋根のメリット

葺き替える際のリフォーム費用が安い

基本的に単純構造のスレート屋根は、最も安価な屋根材です。

材質や屋根の形状によっても価格は異なりますが、スレート屋根にリフォームする際の施工費は約5,000~7,000円/㎡です。

一方、セメント瓦やガルバリウム鋼板なら、リフォーム費用は約6,500〜8,000円/㎡、日本瓦だと約8,000~15,000円/㎡かかります。

>> 屋根瓦の種類・形・費用
>> ガルバリウム鋼板屋根の特徴・費用

日本瓦の半分程度の価格で施工できるので、スレート屋根は大変リーズナブルな屋根材といえます。

軽量のため耐震性に優れている

スレートの重さは、1㎡あたり約20kg。
一方、和瓦は1㎡あたりの重さが、スレートの3倍の約60kgです。

比較的軽量なスレート屋根は、地震の際に屋上部の重さが軽減され、建物の揺れが和瓦の家よりも小さくなります。

カラーバリエーションが豊富

日本で普及している化粧スレート屋根は、表面に塗装を施しています。
そのため、色の選択肢が豊富です。

2025年5月現在、ケイミュー社の人気商品である『コロニアルクァッド』や『コロニアル遮熱グラッサ』では、ホワイト・ブラック・ベージュ・ブルー・レッド・グリーン・シルバー・ブラウンなどのカラーを展開しています。

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スレート屋根のデメリット・注意点

選べるデザインが少ない

スレート屋根は、デザインがスッキリとしているのが魅力です。

しかし、ガルバリウム鋼板の屋根であれば、和瓦風・洋瓦風・金属瓦風・スレート風といったデザインから選べます。

見た目にもある程度こだわりたい方には、スレート屋根は物足りなく感じるかもしれません。

ほかの屋根材に比べて耐久性が低い

セメント瓦やガルバリウム鋼板は20~40年、日本瓦は50年前後の耐久性があります。
一方、スレート屋根の耐用年数は、現在も主流の製品で30年程度と、ほかの屋根材と比べると寿命が短いです。

頻繁にメンテナンスが必要

価格が安い分、スレート屋根はほかの屋根材と比較すると耐久性が低いため、リフォームを行う頻度が多くなります。
10年以上経ったスレート屋根は、塗装が剥がれてきてしまうので、塗り直しを行うことが大切です。

またほかの屋根材よりも防水性が低くコケが生えやすかったり、割れ・反りが生じやすかったりという欠点もあります。

スレート屋根の施工は専門の業者にご相談ください

スレート屋根材は色合いが豊富で瓦よりも軽いため、現在でも様々なデザインの住宅に使われています。
スレート屋根の施工が得意な業者と相談しながら、ご自宅に最適な屋根リフォームを実施しましょう。

「新しい屋根もスレートにしたい」と思う方も「スレートのデメリットが気になるから、ガルバリウムなどほかの屋根材にしようかな……」と迷う方も、まずはプロと一緒に、どんな屋根材が適しているか相談してみることおすすめします。

屋根に精通したリフォーム業者であれば、ご自宅に最適な屋根材について、アドバイスしてくれるはずですよ。

スレート屋根のリフォームが 得意な施工業者を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

【この記事のまとめ&ポイント!】

スレート屋根の寿命・耐用年数は何年くらい?

現在広く流通している、スレート屋根の耐用年数は、30年程度です。

建物の環境によっても左右されますが「塗装を行う周期」や「アスベストの有無」「製造時期」によっても変わってきます。

詳しくは「製造時期と耐用年数との関係性」の章をご確認ください。

スレート屋根の補修やメンテナンス方法とは?また、それぞれの工事にかかる価格はいくら?

築年数や劣化具合により「瓦の差し替え・交換」や「棟板金・漆喰の補修」「塗装」といったメンテナンスが必要です。

屋根材自体が老朽化している場合は「カバー工法(重ね葺き)」もしくは「葺き替え」を実施しましょう。

各工事を実施する時期や費用の目安については「スレート屋根の主な補修・メンテナンス方法とリフォーム価格」の章にて、詳細にまとめています。

「石綿(アスベスト)」を含むスレート屋根を処分・葺き替える際の費用や、注意点は?

1960年代~2004年に製造されたスレート屋根は、アスベストを含んでいる可能性があります。

アスベストの処分・解体撤去費用は、業者や工事規模によって大きく異なりますが、1㎡あたり20,000~85,000円が目安です。

また、工事を依頼する際には「石綿作業主任者」「アスベスト診断士」「特別管理産業廃棄物管理責任者」といった資格を持つ業者を探しましょう。

詳しくは「石綿(アスベスト)スレート屋根の処分・解体撤去費用」の章をご覧ください。

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