折半(折板)屋根とは金属を曲げた形の屋根材のこと

折半(折板)屋根は、ガルバリウム鋼板などの金属を波状に折り曲げて強度を高め、大面積の屋根を継ぎ目少なく施工できる屋根です。
軽量かつ耐震性・耐火性に優れ、工期が短く雨漏りしにくい一方、断熱性が低く錆や結露音の対策が必要です。
また、はぜ締め・重ね・嵌合など施工方法も多彩で、用途に応じ選ぶことができます。
折半(折板)屋根の耐用年数は20~30年
折半屋根は金属屋根の部類に入り、耐用年数は20〜30年とされています。
そのため、築年数が20年を過ぎている場合には、本格的にリフォームを検討するのがよいでしょう。
ただしもっと早い時期から、塗膜の劣化・ボルトのサビなどの症状が見られることがあるため、注意が必要です。
平均的な耐用年数まで良好な状態を維持するには、10〜15年で塗装などを行うのが理想的です。
折半(折板)屋根の工法別の費用相場と特徴
詳細については後述しますが、屋根の主な工事方法には「塗装・カバー工法(重ね葺き)・葺き替え」の3種類があります。
施工方法 | 平米単価 | こんな状態のときに向く |
---|---|---|
塗装 | 1,800〜5,000円/㎡ | ●雨漏り・漏水はないが、 塗膜の劣化(色褪せ・膨れ・チョーキングなど)やサビの症状がある ●サビが発生する前のメンテナンス方法としても有効 |
カバー工法 | 4,300〜12,680円/㎡ | ●雨漏りや漏水の症状がある場合 (屋根材に穴が空いている/ボルトが抜けている、などの理由による例が多い) |
葺き替え | 11,700〜58,000円/㎡ | ●カバー工法では対処が困難な場合 (歪み/破損/強風で外れるおそれがある/劣化が激しい、など) ●カバー工法では建物の耐震性に不安が生じる場合 (屋根の重量が増えると危険な状態) |
施工方法 | 平米単価 | こんな状態のときに向く |
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塗装 | 1,800〜5,000円/㎡ | ●雨漏り・漏水はないが、 塗膜の劣化(色褪せ・膨れ・チョーキングなど)やサビの症状がある ●サビが発生する前のメンテナンス方法としても有効 |
カバー工法 | 4,300〜12,680円/㎡ | ●雨漏りや漏水の症状がある場合 (屋根材に穴が空いている/ボルトが抜けている、などの理由による例が多い) |
葺き替え | 11,700〜58,000円/㎡ | ●カバー工法では対処が困難な場合 (歪み/破損/強風で外れるおそれがある/劣化が激しい、など) ●カバー工法では建物の耐震性に不安が生じる場合 (屋根の重量が増えると危険な状態) |
(※いずれの工事も、足場代や諸経費が別途発生する場合があります。
具体的な内訳については、現地調査や見積もりの際に確認することをおすすめします。)
なお折板(折半)屋根のリフォームでは、基本的に「塗装」か、既存屋根の上に新しい屋根材をかぶせる「カバー工法(重ね葺き)」のどちらかを行います。
折半屋根の塗装費用・平米単価
屋根表面の塗膜に劣化が見られるものの、雨漏りなどの重大な問題はない場合には、塗装によるメンテナンスが適しているといえます。
塗装にかかる費用は、塗装面積が140〜200㎡くらいであれば、総額43〜130万円ほどです。
小規模の店舗やマンションなど、屋根の面積が狭い場合では、30万円前後で施工できた例も見られます。
なお下記のように、塗料の種類によっても金額に差が生じます。
屋根塗料の種類 | 平米単価 |
---|---|
ウレタン(ポリウレタン) | 1,800〜2,040円/㎡ |
シリコン | 2,000〜3,480円/㎡ |
フッ素/遮熱・断熱 | 2,500〜5,000円/㎡ |
折板(折半)屋根はアンカーボルトなどからサビが発生しやすいため、塗装の前に丁寧なケレン作業や防サビ対策を施すことが大切です。
【屋根の暑さ対策には、遮熱・断熱塗料がおすすめ】
折板(折半)屋根は金属製のため、日差しの熱を吸収しやすい傾向があります。
そこで暑さ対策として、遮熱性や断熱性の高い塗料を選ぶのもおすすめです。
屋根表面はもちろん、室温の低下にもつながります。
特に室内が暑くなりやすい工場などでは、遮熱塗料を採用する例が多く見られますよ。
折半屋根のカバー工法費用・平米単価
カバー工法(重ね葺きの施工)にかかる費用は、4,300〜12,680円/㎡程度です。
価格は屋根材の種類によって異なるのはもちろん、請け負う業者によってもさまざまです。
安く抑えたい場合などには複数の業者に見積もりを依頼し、プラン内容を比較してみることをおすすめします。
折半屋根の葺き替え費用・平米単価
葺き替える場合の価格帯は幅広く、11,700〜58,000円/㎡くらいが目安です。
先述の通り、葺き替えは主流の工法ではないため、施工が可能か、あるいは予算内でできるかなど、不安な点があれば業者にしっかり相談しましょう。
折半屋根のリフォームは、屋根自体の劣化状態によって対策が異なるので、プロからのアドバイスを参考にして、最適な方法で施工してもらいましょう。
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折半(折板)屋根の施工方法・取り付け方の種類
ちなみに折半屋根の取り付け方には、複数の種類があります。
ここでは、主な3つの方法の違いを比較してみましょう。
ハゼ締めタイプ
梁の上に固定したタイトフレームに金具を取り付け、そこに屋根の端と端を巻き込んで折り曲げ固定します。
屋根の上からだけで施工でき、ボルトで穴を開ける必要がないため、防水性が高く低コストで済みます。
ただし、ほかの工法に比べると固定力が弱く、強風などで外れやすくなることがあります。
重ねタイプ
タイトフレームの上にボルトを取り付け、2枚の屋根を重ねてナットで固定します。
固定力が高く、強風に強いという魅力があります。
嵌合(かんごう)タイプ
吊子(つりこ)と呼ばれる金具で2枚の屋根をタイトフレームに固定し、吊子の上にキャップをかぶせ、はめ込みます。
表面のボルトが隠れるため、見た目が美しくなるのが特徴です。
折半(折板)屋根のリフォーム施工事例
まずは折半屋根に詳しい業者に相談してみる
折板屋根にどのリフォーム方法を採用するかは、業者に現地調査してもらった上で決めることが大切です。
特に雨漏りがある場合などは考えられる原因が多いため、状態をよく確認してもらいましょう。
「今後の防水性を最重視したい」「できる限り予算に合わせてほしい」「なるべく工期は短いと助かる」など、希望する条件を伝えて、リフォーム方法を決定していくとよいですね。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
折板(折半)屋根の耐用年数やリフォーム時期の目安は? |
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耐用年数は20〜30年程度です。 平均的な耐用年数まで良好な状態を維持するためには、約10〜15年の時期に塗装などのリフォームを行うのが理想的です。 詳しくは「折半(折板)屋根の耐用年数は20~30年」の章をご確認ください。 |
折板(折半)屋根を塗装する際にかかる費用は、いくら? |
塗装する面積が140〜200㎡程度の場合は約43〜130万円が目安です。 塗料の種類によって、料金が変わってきます。 詳しいリフォームの費用は「折半(折板)屋根の工法別の費用相場と特徴」の章でご紹介しています。 |
折板(折半)屋根のカバー工法リフォームを行う際にかかる費用は、いくら? |
一概には言えませんが、1㎡あたり4,300〜12,680円程度です。 屋根材の種類や請け負う業者によって、金額は変動します。 詳しくは「折半屋根のカバー工法費用・平米単価」の章をご確認ください。 |
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