
トタン屋根のリフォーム費用相場はいくら?【修理/塗装/張り替え/カバー工法】
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築10〜30年も経つと、トタン屋根(瓦棒屋根)が劣化するのは避けられません。一時的な補修・修理よりも、張り替え(葺き替え)やカバー工法(重ね葺き/重ね張り)などが必要でしょう。 そうとはいえ、屋根の大掛かりな工事は費用面が心配ですよね。 そこで、トタン屋根の具体的なリフォーム方法や、価格相場について見ていきましょう。 業者の選び方や施工事例なども、あわせてご紹介します。
目次
トタン屋根のリフォーム費用【修理/塗装/張り替え/カバー工法】
最初に、トタン屋根(瓦棒葺きの屋根)の修理・リフォームにかかる、おおよその価格帯について確認してみましょう。

塗装 | 30〜50万円 |
|---|---|
張り替え(葺き替え) | 60〜250万円 |
修理・補修 |
|
>> 屋根の修理費用相場・工期は?浮き・剥がれなど症状別の直し方
なお上記のほかに、足場の設置費や人件費・諸経費、「張り替え」の場合は下地や防水シートの交換費などもかかることがあります。
たとえ施工範囲が狭い部分修理であっても、最低数万円は見込んでおいたほうが無難でしょう。
特に足場を組む場合は高額になりやすいため、思い切って「張り替え(葺き替え)」や「塗装」を実施したほうが、結果的にはよいかもしれません。

ちなみに「塗装」「カバー工法」「張り替え(葺き替え)」の価格は、作業工程や施工面積、使用する塗料・屋根材の種類の違いによって変動します。
例えば「塗装」の値段は、ウレタン塗料なら1,500〜2,500円/㎡、シリコン塗料であれば1,800〜3,500円/㎡程度といった差があります。
料金が高いほど、耐用年数が長くなる傾向があります。
「カバー工法」や「張り替え」でガルバリウム屋根材を使用する場合には、カバー工法なら5,000〜8,000円/㎡、張り替えなら6,500〜8,000円/㎡ほどの費用がかかります。
予算に合わせてリフォームしたい場合には、業者と相談しながら新しい塗料や屋根材を決めるとよいでしょう。
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トタン屋根のリフォームは、張り替え(葺き替え)が基本

昔ながらのトタン屋根(瓦棒屋根)は、亜鉛メッキ鋼板と垂木を組み合わせて作られているという特性上、ほかの屋根材に比べると耐久年数が短いのが大きなデメリットとなっています。
定期的な塗装によって耐久性をある程度上げることはできますが、サビが広がって穴が開くと、そこから雨漏りを引き起こすケースも少なくありません。
そのため、リフォームも「張り替え(葺き替え)」が最適だといえます。

ただし、トタンの傷みが軽い場合や、この先長く住む予定がない建物の場合などには、既存の屋根に新しい屋根材を重ねる「カバー工法(重ね葺き/重ね張り)」で対処する方法もあります。
カバー工法には「屋根の下地の確認ができない」といった難点はありますが、どうしても張り替えが難しいときなどには検討してみるとよいでしょう。
ガルバリウム鋼板屋根への交換が主流
ちなみに、トタン屋根から別の屋根材に変更する際は「ガルバリウム(ガリバリウム/ガルバニウム)鋼板」屋根へ交換するのが主流です。
ガルバリウムはサビに強く、トタンほど頻繁に塗装をし直す必要がありません。

価格はトタンよりも高くなりますが、メンテナンスの手間が省けることや、耐久性が高まることを考えれば、コストパフォーマンスに優れた素材だといえるでしょう。
【豪雪地帯の屋根にもガルバリウムはおすすめ】
北海道や東北などの豪雪地帯では、軽量で雪下ろしがしやすいという理由から、トタン屋根の住宅が多く見られます。
このような地域で張り替え(葺き替え)をする場合も、やはりガルバリウム屋根が最適でしょう。

密閉性の高いガルバリウムは、瓦のように雪や雨水が隙間に入り込む心配がなく、また瓦がずれてしまうようなトラブルもほぼありません。
雪下ろしの際も、足元が安定します。
もちろん、絶対にガルバリウムにすべきというわけではなく、トタンの上に瓦などを重ね葺きした施工例もあります。
見た目の好みなどやメンテナンス性も踏まえながら、まずはリフォーム業者と相談してみることをおすすめします。
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トタン屋根の耐用年数や塗装・張り替えなどの時期目安は?

トタン屋根の耐用年数は6〜20年くらいです。
5〜10年ごとに塗装し直すことで寿命を延ばせるものの、耐久性は最長でも20年程度といわれています。
定期的に塗装を行っていない場合は、その分張り替えが必要になる時期も早くなります。
築20年以上なら、ルーフィング(防水シート)交換も必要

なお、屋根材の下にあるルーフィング(防水シート)は、耐久性が約20年とされています。
築20年以上の住宅であれば、ルーフィングの交換も必要になる可能性が高いため、やはり修理や塗装ではなく、張り替え(葺き替え)を行うほうが安心です。
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トタン屋根リフォームの事例【張り替え(葺き替え)/カバー工法】
続いて、当サービス『リショップナビ』に加盟する業者が、トタン屋根(瓦棒屋根)を美しくリフォームした事例をご紹介します。
実際の施工金額も掲載していますので、参考にしてくださいね。
事例1 鉄板瓦棒葺き(桟葺き)屋根をガルバリウムへ

| リフォーム費用 | 80万円 |
|---|---|
| 施工日数 | - |
| 住宅の種類 | 一戸建て |
| 築年数 | 40年 |
経年劣化で、鉄板瓦棒葺き(桟葺き)の屋根の鉄板がひどく錆び、下地も腐食して屋根の固定強度が著しく低下していたため、強風の際に屋根材が飛散してしまう危険性がある状態でした。
新しい下地には防腐処理済の木材を使い、耐久性のあるガルバリウム材で施工し、耐久性の高い屋根に生まれ変わりました。
>> この事例を詳しく見る
事例2 トタン屋根を瓦で重ね葺き

| リフォーム費用 | 100万円 |
|---|---|
| 施工日数 | 4日 |
| 住宅の種類 | 一戸建て |
| 築年数 | 30年 |
こちらは金属屋根ではなく、おしゃれな瓦屋根を採用してカバー工法のリフォームを実施した事例です。
トタン屋根のデメリットを解消し、見た目も機能も快適な住まいにリフォームしました。
>> この事例を詳しく見る
事例3 意匠性のあるガルバリウムへ葺き替え

| リフォーム費用 | 224万円 |
|---|---|
| 施工日数 | 7日 |
| 住宅の種類 | 一戸建て |
| 築年数 | 30年 |
既存の瓦棒屋根が傷んでいたため、耐久性・耐水性があるガルバリウム鋼板へと葺き替えました。
こちらで使用した屋根材『MSタフウェーブ(サトウ)』は、瓦調のデザインのため、日本家屋風の外観の建物とも相性が抜群です。
高級感のあるガルバリウム屋根にリフォームしたい方にも、適しているといえるでしょう。
>> この事例を詳しく見る
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トタン屋根のリフォームは、板金工事/金属屋根対応業者に依頼を

屋根の業者は数多く存在しますが、トタン屋根のリフォームを依頼する際には、板金工事や金属屋根修理を専門に行っている会社を選ぶと安心です。
また金額や提案内容を比較するためにも、できれば複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
その際の対応の仕方などで、信頼度を確かめるのもおすすめです。
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トタン屋根リフォームの費用が不安ならローンも視野に

屋根の修理は大掛かりな工事になるため、費用の面でも心配なことが多いですよね。
一括での支払いが難しい場合は、リフォームローンを利用することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
リフォーム会社によっては、提携しているローンを紹介してくれることもあるので、まずは気軽に相談してみましょう。

【この記事のまとめ&ポイント!】
寿命が短いトタン屋根は、いずれはリフォームが必要になります。
予算内で施工できるか不安に感じる場合も、まずは見積もりを出してもらうことが一番です。
リフォーム会社に現地調査をしてもらった上で、プロならではの視点から、具体的な工事プランを提案してもらいましょう。
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