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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:洗面所・浴室の整理収納のポイントは?人気の整理収納アドバイザーによる実例も交えて解説

洗面所・浴室の整理収納のポイントは?人気の整理収納アドバイザーによる実例も交えて解説

更新日:

サニタリー(洗面所・浴室・トイレ)は、家族が毎日使う場所でもあり、細々としたモノがたくさん集まりやすい場所。キレイにスッキリとした空間にしておきたいものですが「納得のいく整理収納ができていない」という方も多いと思います。そこで今回は、大人気の整理収納アドバイザー・能登屋英里さんに、特に整理収納で悩みがちな「洗面脱衣所」や「浴室」を使いやすい空間にするためのポイントや実例について、解説いただきました!

目次

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能登屋 英里(のとや えいり)

この記事の監修

ビジュアルコンサルタント、整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト

能登屋 英里(のとや えいり)

【プロフィール・経歴】自らがデザインを手がけ、リノベーションした築50年のマンション(52㎡)在住。夫、6歳の娘との3人暮らし。
15年間のアパレルディスプレイ経験を活かした、見せる収納が得意。個人宅・オフィス等のインテリアや整理収納のアドバイスを行う傍ら、自身のInstagram( @eiriyyy_interior)で収納や暮らしについて発信中。
自宅のインテリアを取り上げたメディア掲載は70回以上。雑誌の「収納のBefore→After」企画の監修なども行っている。

HP : https://eirinotoya.com
Instagram:@eiriyyy_interior

前回の記事『整理収納アドバイザー直伝「リビング」整理収納のコツ!』では、家族団らんの場であるリビングにおける整理収納のポイントや、大切な考え方について、解説しました。
今回は「洗面脱衣所や浴室」の整理収納について、ご紹介します!

洗面脱衣所の整理収納が苦手な方に多い悩みとは?

Q:「洗面脱衣所」の整理収納について、どんな悩みを持つお客様が多い印象ですか?

モノを溜め込みやすい

サニタリー(洗面所・浴室・トイレ)は「モノを溜め込みやすい」という特徴があります。

食品のように賞味期限・消費期限がないモノが多いので(厳密に言うと、洗剤なら開封前であれば3年を目安に使うことが推奨されていたり、開封後は早めに使い切ったほうがいいとされていたりはしますが)、うっかり多くストックして、溜め込んでしまいやすいんです。

タオルの量が多すぎる

特に、パンパンになるほどタオルを大量に収納している方は多いですね。必要以上の量のタオルがあると、上に積んである分ばかりを使って、下のほうに収納しているタオルは全然使わなかったり。取るたびに雪崩が起きてしまいそうになったり。

このような状況の場合は、家族の人数や洗濯頻度を考えて「適正量」に絞ると、かなりスッキリしますよ。
例えば、3人家族の我が家の場合、バスタオルは1人1枚ずつ使い、毎日洗濯しているので、洗い替えることも考慮して6枚に絞っています。それが「適正量」。

「(洗顔時や入浴時に使用する)適正量のタオルのみ」を洗面所の決まった場所に収納する。それ以外のタオルは「雑巾代わりに使う」などと決めて別の所に移動させると、いずれも用途に合わせて使用するようになると思います。

細かいモノが多く、まとめられていない

化粧品・試供品などの細かいモノが多いのに、きちんと整理収納できずバラバラに置いてしまいがちなのも、洗面所の特徴。

でも、同じモノのストックは1箇所にまとめて収納しておかないと「(本当はまだストックがあることに気づかず、)歯磨き粉がないと思って買い足してしまった」などということが起きてしまいます。

観音扉タイプの収納スペースを使いこなせない

観音扉タイプの収納スペースを使いこなせない

洗面台の下部にある「観音扉タイプ」の収納スペースが苦手な方も多いですね。高さも奥行きもあるため、使いこなすのが難しいようです。

洗面所・洗面台の整理収納のNG例!参考にしたいBefore→After3選

上記のように、うまく整理収納ができていない洗面脱衣所の事例について、写真とともに解説していきましょう。
Before→Afterの画像を見比べながら、どのように問題を解決したのかチェックしてみてくださいね。

NG例①:タオルが溢れている

【Before】

【Before】

【After】

【After】

こちらは、洗面所の収納棚のアチコチに大量のタオルが詰め込まれている状態でした。

そこで、大量にあったタオルを適正量に絞っていただき、さらに色別に棚ごとに分けて収納しました。

NG例①:タオルが溢れている

こちらもAfterの写真です。元々お客様が持っていらっしゃったタオルなんですが、Beforeとはガラッと印象が変わり、まるでホテルのようになりましたよね。

NG例②:鏡裏に、細かいモノを適当に置いている

【Before】

【Before】

【After】

【After】

こちらは洗面台の鏡裏の収納スペースに、細かいモノをとりあえず置いてしまっている状態でした。

きちんと整理収納するためには「使用頻度別に分ける」「(旦那さんのモノ・奥さんのモノ、など)家族の持ち物ごとに分ける」。
そして「本当に必要な本数だけを、取り出しやすいように置く」。詰め込みすぎないことが大事です。

また「形が似ているモノや、同一のシリーズは、同じ場所にまとめて収納する」と、在庫量が把握しやすくなり、買いすぎ防止に繋がります。

>> 洗面所鏡の後付けするには?

NG例③:観音扉タイプの収納に、モノをただ詰め込んでいる

【Beforeⓐ】

【Beforeⓐ】

【Beforeⓑ】

【Beforeⓑ】

洗面ボウル下の「観音扉タイプの収納」で、よくあるNG例ですね。奥行きが深い収納場所で、手前にモノをどんどん置いてしまう。
(【Beforeⓐ】の画像参照)

奥に押し込まれたモノが何か分からない状態になっていたため、中にあったモノを全部出してみると、同じ洗剤のストックが大量に出てきました!
(【Beforeⓑ】の画像参照)

【After】

【After】

高さや奥行きがある収納スペースでは、収納グッズ(ボックスや専用ラックなど)を用意し、上下に仕切れるようにしましょう。奥のモノも取り出しやすいように、ケースに入れるのが◎。在庫量が一目で分かります。

洗面所・浴室の整理収納=清潔で動きやすい空間を意識

Q:洗面所や浴室の整理収納で大切なポイントは何でしょうか?

一目で分かるよう収納する

Before→Afterの例でお話しした通り「何がどのくらいあるか」が一目で分かる収納作りが重要です。不要なストックを増やさないよう対策しやすくなります。

適正量を維持して、少ないアクションで出し入れできることも大事。なるべくモノを詰め込んだり重ねたりしないよう注意しましょう。

生活動線に合わせて考える

住まいの中の、どの場所でも共通する話ではありますが「"ここで何をするか"を考えた収納になっているか」が大切。

とりわけ洗面所や浴室は、狭い空間なのに、洗濯・洗顔・歯磨き・入浴などの動作が多い場所。家族分の生活に必要なモノがぎゅっと収められているので、動線に合う収納になっていると、家事の時短に繋がります。

洗濯のときには「部屋干し」と「外干し」のどちらを選ぶことが多いかによっても、洗濯グッズのベストな置き場所は変わってくるはずです。

洗面所や浴室でおすすめの整理収納例

Q:解説いただいたポイントを踏まえた、効率的な整理収納の方法や実例があれば教えてください。

毎日使うモノは出しっぱなしで「見せる収納」にするのも◎

毎日使うモノは出しっぱなしで「見せる収納」にするのも◎
毎日使うモノは出しっぱなしで「見せる収納」にするのも◎

タオル・洗濯用洗剤・ハンガーなど毎日頻繁に使うモノは「出しっぱなし」の収納で、取り出しやすくするのがおすすめです。

毎日使うモノは出しっぱなしで「見せる収納」にするのも◎

「ゴチャついて見えて気になる」という方は、洗濯機・ハンガー・収納ボックスなどの色を統一すると、スッキリした印象になります。

動線に合わせて「一時置き」「収納」の場を設ける

動線に合わせて「一時置き」「収納」の場を設ける
動線に合わせて「一時置き」「収納」の場を設ける

我が家では「浴室乾燥」を利用しているのですが、衣類を洗濯機から取り出し→浴室へ持って行く動線の途中に、一時的にハンガーをかけておけるスペースを設けています。

また洗濯物を取り込んだ後、そのままパジャマや下着を収納できるスペースを、家事動線上に作っています。脱衣所には「タオル」だけでなく「パジャマ」「下着」も置くようにすると便利ですよ。

洗面所・浴室周りに生活習慣を盛り込むと、日々スムーズに動けるようになります。

リフォームの際に参考にしたい、洗面所・浴室の整理収納

Q:当サービス『リショップナビ』のお客様には「水回り・サニタリーをリフォームするタイミングで、整理収納の仕方も見直したい」という方が多くいらっしゃいます。洗面所や浴室のリフォームの際に、気を付けるポイントはありますか?

「何を、どれくらい収納するか」を具体的にイメージする

「ここに、どれだけの量のモノを入れるか」をじっくりと考えた上で、最適な収納スペースを確保しましょう。

リフォームや新築で、まだ新しい収納スペースに何も入れていないときって、実際にモノを収容した場合のことを想像するのが難しいんですよね。

【写真ⓐ】

【写真ⓐ】

上の【写真ⓐ】のような空間は、一見キレイなので「これでOK」と思うかもしれませんが、実は収納が不足している状態なんです。

【写真ⓑ】

【写真ⓑ】

結果、後になって洗濯機の上に棚を設置したり、洗面台の横に収納棚を付け加えたりすることになりました。
(【写真ⓑ】参照)

最終的には収納不足を解決できましたが、できれば最初から【写真ⓑ】のように仕上げられると理想的ですよね。

洗面ボウル下の収納は「引き出しタイプ」を選ぶ

洗面ボウル下の収納は「引き出しタイプ」を選ぶ

洗面台を交換されるのであれば、洗面ボウル下の収納を「引き出しタイプ」にするのがおすすめです。
「観音扉タイプ」と比べると値段が高くなってしまいますが、奥にあるモノまで一目で分かるようになりますよ。

浴室をリフォームする際は、オプション内容を吟味する

浴室(ユニットバスなど)をリフォームする場合は、棚や物干し竿などオプションで選べる各設備を採用するか、よく考えて吟味するといいでしょう。
(※いずれの設備も、商品によって標準仕様かオプションで選べるか、異なります。)

我が家のお風呂では、棚は設置せず、浴室乾燥用の物干し竿を2本取り付けてもらいました。不要な棚があると、効率的な整理収納や掃除ができなくなってしまいますからね。

洗面所・浴室をキレイに保つコツやメリット

Q:洗面所・浴室の整理収納を上手にできるようになると、どんなメリットがありますか?また、キレイに保ち続けるためのコツは?

洗面所や浴室は、服を洗濯する・洗顔する・歯を磨く・体を洗うなど「何かをキレイにする場所」ですから、清潔感のある衛生的な状態をキープしたいですよね。
整理収納がきちんとしていると「しっかり掃除できず、ホコリが溜まりやすくなる状況」を回避しやすくなります。

美しい整理収納を維持するためには、在庫量を把握することが大切。「洗剤が安いときに、ストックを買いすぎてしまう」という癖がある方などは、在庫量を見直すルールを作りましょう。

整理収納は、自分の暮らしと直結します。
高級ホテルなどのオシャレな場所や、好きなモノでスッキリした空間に居ると、気持ちが変わりますよね。ですから、その中で生活している自分を想像することで、自然とキレイに整理収納する習慣が身に付けられるようになるでしょう。

その他のテーマについて

能登屋さんの整理収納術を伺うと、今日からさっそく実践してみたくなりますね!
その他のテーマでの整理収納のコツについても、能登屋さんからアドバイスしていただいております。

次回はお子さんの成長に合わせた整理収納のポイントについて、お話しいただきます!

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