キッチンで使われる主な床材の種類
キッチンの床に使用される床材は、タイルをはじめとしていくつかの種類があります。
床材それぞれにメリット・デメリットがあるため、タイルに決める前に他の床材と比較・検討するのがおすすめです。
各床材について詳しく説明していきます。
床材の種類と特徴
各床材の特徴は次の表のとおりです。
床材 | 特徴 |
---|---|
フロアタイル | 塩ビ素材でつくられたタイル状の床材 |
コルクタイル | コルクの樹皮を板状に圧縮加工した床材 |
クッションフロア | 塩ビ素材でつくられ、裏側にクッションを貼り付けた床材 |
フローリング | 化粧材や天然の木でつくられた床材 |
各床材のメリット
各床材のメリットは次の表のとおりです。
床材 | メリット |
---|---|
フロアタイル |
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コルクタイル |
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クッションフロア |
|
フローリング |
|
各床材のデメリット
各床材のデメリットは次の表のとおりです。
床材 | デメリット |
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フロアタイル |
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コルクタイル |
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クッションフロア |
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フローリング |
|
床材の中でもポピュラーなフローリングは、掃除や手入れがしやすく、自然な風合いが人気です。
上記の床材とタイルを比較した上でリフォームを計画しましょう。
キッチンの床をタイルにリフォームする5つのメリット
ここでは、キッチンの床をタイルにリフォームするメリットを5つご紹介します。
①高級感のあるキッチンを演出できる
タイルは、洗練された印象がある素材で、キッチンに高級感をプラスできます。
シンプルながらスタイリッシュな雰囲気を演出しやすく、キッチンを素敵な空間に仕上げられるでしょう。
タイルは単体でも魅力的な素材ですが、フローリングや木製家具などとの相性もよく、キッチン周りの雰囲気にあわせて、空間を設計できるのもメリットです。
②デザインの選択肢が多い
タイルは、デザインや色のバリエーションが多く、自分好みのタイルを選びやすいのがメリットです。
たとえば、大理石調のタイルで高級感を出したり、白いタイルで北欧風のシンプルなキッチンを演出したりできます。
カフェ風やカントリースタイルなど、さまざまな洋式にあうタイルがあるため、叶えたいキッチンにマッチしたものを選びましょう。
>> おしゃれなキッチン実例(カフェ風・北欧風など)&真似したいリフォームアイデア・インテリアのコツ
>> 北欧風キッチンが憧れ!真似するコツは?システムキッチンのリフォーム事例もご紹介
③水や油に強く手入れがしやすい
タイルは耐水性が高い素材であるため、水分や油に強い性質が特徴です。
キッチンは料理中に水や油が床に落ちやすい場所ですが、タイルであれば水や油が染み込みにくく、サッと拭くだけでお手入れできます。
また、フローリングのようにワックスやオイルを使用する必要はありません。
キッチンの床の汚れで悩んでいる方は、手間なくきれいな状態を維持できるタイルがおすすめです。
④耐久性が高く長持ちしやすい
タイルは、床材の中でも耐久性に優れています。
外部からの衝撃にも強く、ものを落としても傷がつきにくいため長持ちしやすいです。
同じ床材を長く使いたい方は、キッチンの床をタイルにリフォームするとよいでしょう。
⑤機能性の高いタイルを選べる
タイルのなかには、耐水性や耐久性にプラスアルファの機能を備えたものもあります。
表面に凹凸をつけて滑りにくくしたり、保護材を活用して手入れのしやすさを高めたりするなど、タイルによって特徴はさまざまです。
「滑りにくく安全なキッチンにしたい」「掃除しやすいキッチンにしたい」などの希望にあわせて、タイルの機能を確認しましょう。
キッチンの床をタイルにリフォームする4つのデメリット
キッチンの床をタイルにリフォームするデメリットは4つご紹介します。
デメリットを理解した上で、あらかじめ対策を考えましょう。
①素足で歩くと冷たい
タイルは熱伝導率が低いため、冬場は表面が冷たくなります。
寒冷地ではとくに冷たくなりやすいため、素足でキッチンに立つのは辛い点に注意が必要です。
足が冷たく感じるときは、スリッパや靴下を履けば対策できます。
自宅では素足で過ごしたい方は、床暖房対応のタイルで暖かくするとよいでしょう。
②食器を落とすと割れやすい
タイルは硬くて耐久性に優れているものの、食器を落とすと割れやすいのがデメリットです。
皿やコップなどは割れやすいため、できるだけ慎重に扱う必要があります。
注意していても落とすことは考えられるため、大切な食器を割りたくない方はキッチンマットで衝撃を和らげるのがおすすめです。
③濡れると滑りやすくなる
タイルは他の床材よりも表面がツルツルしているため、滑りやすい点に注意しましょう。
濡れると通常よりも滑りやすくなるため、料理中に水をこぼしてしまったときは要注意です。
タイルは硬いため、転倒した場合にケガのリスクが高くなります。
凹凸がある滑りにくいタイルを選んだり、滑りにくいスリッパを履いたりして、未然に転倒を防ぎましょう。
④目地の汚れが目立ちやすい
タイル1枚1枚は耐水性の高さから手入れがしやすいですが、目地の汚れが目立ちやすい点に注意が必要です。
継ぎ目の汚れは落ちにくく、タイルの色によっては汚れが目立ちます。
汚れを予防するためには、キッチンを使った後に掃除したり、目地のコーティング剤を使ったりするのが効果的です。
もし汚れがついてしまってもなるべく目立ちにくくしたい場合は、黒やグレーなど暗い色の目地を選びましょう。
キッチンの床をタイルにリフォームする費用相場
キッチンの床をタイルにリフォームする際の費用相場は約25~200万円です。
ただし、費用相場はあくまで目安であり、タイルを敷く範囲やタイルのグレード、既存床材の撤去費用といったさまざまな要因によって費用は上下します。
キッチンの床の張替え費用は「キッチン床の張り替えリフォーム費用!おしゃれで掃除しやすい床材は?」でも解説していますので、併せてご覧ください。
希望するタイルにできるだけ少ない費用でリフォームするためには、複数の業者で相見積もりするのがおすすめです。
施工範囲や床材が同じでも業者によって費用が変わるため、内訳を細かく比較し、納得した価格でリフォームできる業者を選びましょう。
依頼する業者の中でも、タイル専門のリフォーム会社は価格が抑えられている傾向があります。
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キッチンの床におすすめのタイルメーカー【4選】
キッチンの床に使用するタイル選びに迷っている方に向けて、おすすめのタイルメーカー4選をご紹介します。
①LIXIL(リクシル)
LIXIL(リクシル)では、浴室やトイレなど場所にあった機能をもつタイルを幅広く展開しています。
キッチンに向いている「内装床・磨き床タイル」は、掃除しやすく傷つきにくいだけではなく、豊富なデザインをラインナップしているのが特徴です。
六角形の形が印象的な「リネンフェイス」や鮮やかなカラーが特徴の「アコルディU」など、個性的なタイルが人気を集めています。
②サンワカンパニー
建材や建築資材を幅広く取り扱うサンワカンパニーでは、キッチンタイルも豊富に取り揃えています。
キッチンに適したタイルの種類も多いため、デザインにこだわりたい方におすすめのメーカーです。
淡いスモーキーな色柄が特徴の「ダスト」や、大理石調で高級感がある「マルモケア」などから、好きな見た目のタイルを選べます。
③ADVAN(アドヴァン)
ADVAN(アドヴァン)は、建材全般を取り扱うメーカーで、とくにタイルに強みをもっています。
海外のタイルメーカーから仕入れているため、国産のタイルとは違ったデザインや機能性をもった商品を展開しているのが特徴です。
色や柄のバリエーションが豊富で、海外を感じさせる洗練されたデザインのタイルが多いため、洋風のキッチン空間をつくりたい方に向いています。
④Danto Tile(ダントータイル)
Danto Tile(ダントータイル)は、130年以上の歴史をもつタイルメーカーです。
古くからタイル文化を継承するメーカーとして、種類豊富なタイルで「タイルのある暮らし」を提案しています。
素材やサイズ、カラーなどが異なるタイルをラインナップし、理想のキッチンにあったタイルを選べるのが魅力です。
キッチンの床をタイルにDIYでリフォームできる?
「費用をできるだけ抑えたい」「好きなタイミングでリフォームしたい」という方は、DIYでキッチンの床をタイルにリフォームできるか気になっているのではないでしょうか。
キッチンの床を自分でリフォームできるかに加えて、簡単にタイル風のDIYができる方法を解説します。
本物のタイルをDIYするのは難しい
本物のタイルをDIYで張ること自体はできますが、仕上がりや手間を考慮すると、自力できれいにリフォームするのは難しいでしょう。
タイルの張り替えでは、既存の床を撤去したり、周囲を養生したりする作業が必要です。
歪みや段差がない状態できれいに張るためには技術が求められるため、日頃から作業をしていない方にとっては困難でしょう。
手間なくきれいに仕上げたい場合は、リフォーム会社やハウスメーカーなどのプロに依頼する方が安心です。
タイルシートを使ってタイル風にDIYできる
費用やこだわりなどで、どうしてもDIYでタイルを設置したい場合は、タイルシートが便利です。
既存の床にタイルシートを貼るだけで、タイル風の床に変わります。
タイルシートで床をタイル風にアレンジするときは、次の手順で作業しましょう。
- タイルシートを貼りたい場所をきれいに掃除する
- タイルシートを貼りたい場所を採寸する
- 採寸したサイズより少し大きめにタイルシートをカットする
- 専用の接着剤を使用し、タイルシートを床に貼る
- タイルシートの余った部分をカットする
タイルシートはホームセンターや100円ショップなどで販売されています。
デザインやサイズを確認し、自宅のキッチンにあったタイルシートでDIYしましょう。
キッチンの床をタイルにリフォームした施工事例【3選】
ここでは、キッチンの床をタイルにリフォームした施工事例を3つご紹介します。
リフォーム費用や施工日数、こだわったポイントをチェックし、自宅のリフォームの参考にしましょう。
【事例1】テラコッタタイルを活用したキッチン
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 26年 |
施工日数 | 60日間 |
リフォーム費用 | 約200万円 |
壁には珪藻土、キッチン床にはテラコッタタイルを使用しています。
テラコッタは焼き物のような自然な色合いが魅力で、キッチンがやわらかい印象にまとまっているのが特徴です。
こだわりのステンレス製キッチンとのコントラストもポイントで、メリハリのついた雰囲気に仕上がっています。
【事例2】オレンジを基調とした明るいキッチン
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 32年 |
施工日数 | 40日間 |
リフォーム費用 | 約945万円 |
住宅に残っていた梁や柱を活かし、レトロな雰囲気を実現したリフォーム事例です。
キッチンは壁材や床のタイルなどをオレンジ系のカラーで統一し、明るい空間を演出しています。
明るい色調が気分を上げてくれて、料理が楽しくなるキッチンに仕上げています。
海辺の雰囲気にこだわり、海の家をイメージして各所をリフォームしているため、あわせてリフォームの参考にしてください。
【事例3】タイルと無垢材を組み合わせたキッチン
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 21年 |
施工日数 | 30日間 |
リフォーム費用 | 約1,000万円 |
リビングとダイニングが家族団らんの場になるように、床材からこだわったリフォーム事例です。
リビング・ダイニングをそれぞれ広げるとともに、リビングの床には無垢材、キッチンの床には同系色のタイルを使用し、調和の取れた空間を実現しました。
どちらも肌ざわりのよい素材を採用したことで、帰宅してすぐ素足になりたくなるほど満足いただいています。
キッチンの床をタイルにした人の評判・口コミ
キッチンの床をタイルにした人の評判・口コミとして、中古マンションのリノベーションでタイルを採用した方の事例をご紹介します。
『「光と風が巡る家」をコンセプトに、日当たりや風通しを意識したリノベーションを計画し、その中でもキッチンとフローリングがこだわっている場所です。
キッチンは、イギリスのカフェの雰囲気を意識しています。
リビングはフローリングですが、キッチンのみタイルを使用し、汚れやすいキッチン周りを手入れしやすくしています。』
キッチン以外にも、間取りや部屋の統一感などもお話いただいているため、リフォーム・リノベーションの参考にぜひ役立ててください。
キッチンの床をお気に入りのタイルにリフォームしよう
キッチンの床をタイルにリフォームすると、耐水性によって水や油の掃除がしやすく、耐久性によって長持ちしやすくなります。
タイルはデザインや機能のバリエーションが多いため、キッチンの雰囲気や必要な機能にあわせて選べるのも魅力です。
一方で、他の床材より冷たく感じやすい点や滑りやすい点などはデメリットであるため、スリッパやキッチンマットなどで対策しましょう。
キッチンの床をタイルにリフォームしたいと検討中の方は、本記事で紹介したおすすめのタイルメーカーやリフォーム事例を参考にしてみてくださいね。
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