サイクルポートは意味ない?メリットと失敗しない設置方法を解説

更新日:2024年08月23日

サイクルポートは意味ない?、役割、設置方法、徹底解説

サイクルポートは意味ないといわれることもありますが、必要な機能と適正なサイズやデザインを選ぶことで、使い勝手がよい自転車置場を実現できます。
本記事では、サイクルポートのメリットとデメリット、実際に設置をする際のポイントについて解説します。
サイクルポートの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

サイクルポートの役割と特徴とは?

スチール素材のサイクルポートと物置がある外構

サイクルポートとは、自転車を停めるための専用スペースのことです。

柱と屋根から作られており、風雨や飛来物、盗難などから自転車を守る役目があります。

さらに、テント型や物置型など、それぞれに特徴があり、デザイン次第ではすっきりとした駐輪スペースを実現できます。

自転車をお持ちで収納にお悩みの方は、サイクルポートを導入することで、日常生活がさらに快適に過ごせます。

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サイクルポートの3つのメリット

エントランス付近にある自転車が3台とまっているサイクルポート

サイクルポートの設置を検討しているのであれば、メリットとデメリットをしっかり把握することが重要です。

本章ではまず、サイクルポートの3つのメリットを解説します。

1.雨風などによる自転車の劣化を防げる

サイクルポートを設置する大きなメリットの1つが、自転車の劣化を防げることです。

自転車の劣化を進める主な原因として、次が挙げられます。

● 雨や風
● ほこりや花粉、黄砂
● 紫外線
● 鳥のフン

雨風や紫外線にさらされたり、鳥のフンやほこりなどが付着したりすると、自転車にサビが発生します。

サビが発生すると見た目が悪くなるだけでなく、スピードが出ない、ブレーキが利かないといった、機能面でもトラブルが発生する場合があります。

サイクルポートに駐輪することで、自転車の劣化を軽減できます。

2.強風による転倒を防止できる

サイクルポートにサイクルスタンドを取り付けることで、強風による自転車の転倒を防止できます。

自転車が転倒すると本体の故障だけでなく、場所によっては通りすがりの方や、近隣の方に怪我をさせてしまうなど、トラブルが発生するかもしれません。

自転車を安全に保管したいと考えるのであれば、サイクルポートの設置は有効的です。

さらに、サイドパネルをオプションで付加することで、サイクルポートの防風効果がより高まります。

予算や設置スペースの広さを考慮したうえで、付加するオプションを決めましょう。

3.防犯対策になる

サイクルポートは、防犯対策としても効果的です。

空いているスペースに自転車を置くだけよりも、サイクルポートの柱やサイクルスタンドと、自転車をチェーンでつなげば盗難防止が図れます。

ポート内にライトや防犯カメラを設置すれば、さらに高い防犯効果を期待できるでしょう。

あわせて、ダイヤルロックなど施錠をしっかり行う、自転車防犯登録をするなど、自転車本体への対策も重要です。

>> 防犯対策リフォームの種類・対策・費用をご紹介!

サイクルポートの2つのデメリット

複数の自転車がとまっている広い屋根付きのサイクルポート

次に、サイクルポートの2つのデメリットを解説します。

1.デザインによっては外観が悪くなる

サイクルポートの設置場所やデザインによっては、住宅全体の外観が悪くなる点に注意が必要です。

設置することで、かえってお庭が狭く見えたり、圧迫感のある外観になってしまうことがあります。

サイクルポートの設置場所を決める際には、自転車の出し入れがしやすいかだけでなく、ゆとりのある広さであるかも考慮するのが重要です。

また、デザインを決める際は、屋根を低くするなど、敷地の面積や住宅の雰囲気に合わせて工夫を施すことで、圧迫感のない仕上がりを目指せます。

>>【比較画像付き】 外観リフォームでできること、施工事例もご紹介!

2.トラブルの要因になる場合がある

サイクルポートの設置では、近隣の方とのトラブルにならないよう配慮することも重要です。

サイクルポートが原因となるトラブルの一例は、次の通りです。

● 破損したサイクルポートの屋根や、囲いの一部が近隣の住宅に飛ぶ
● 屋根にたまった雨や雪が近隣の敷地に流れる

台風のような強風や突風により、サイクルポートの一部が破損すると、近隣住宅に吹き飛ぶリスクがあります。

飛んだ破片が、近隣住宅の設備を破損したり、周囲の方に怪我をさせてしまうなど、大きな問題につながる場合もあるので注意してください。

また、サイクルポートの屋根の向きにも気を付けましょう。

傾斜の方向によっては屋根にたまった雨や雪が近隣の敷地に流れ込み、トラブルになるケースがあります。

サイクルポートを設置するにあたっては強度や耐久性、立てる場所、屋根の向きなどを施工業者にしっかりと確認することが重要です。

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サイクルポートは意味がない?

住宅の横にあるコンクリート床の屋根付きサイクルポート

サイクルポートについて調べると、「意味がない」といった意見を、目にすることがあるかもしれません。

サイズや仕様によっても変わりますが、サイクルポートの設置には10~40万円の費用がかかります。

また、一度設置すると簡単に撤去することはできないので、使用する用途に合わせて選ばないと、設置しないほうがよかったと後悔することもあります。

サイクルポートの設置を検討する際には、不要といわれる理由を把握しておくことが肝心です。

強風や大雨には対応できない

サイクルポートは、風雨を防ぐのに有効です。

ただ、大雨や強風には対応はできないことから、サイクルポートが不要といわれる理由の1つに挙げられます。

一般的なサイクルポートは、柱と屋根のみの作りで、側面の囲いがありません。

横からの雨風の吹き込みを防ぎたいと考えるのであれば、サイドパネル付きデザインのものがおすすめです。

また、強風による自転車の転倒をできるだけ防ぎたい場合には、サイクルスタンドの利用も併せて検討してみてください。

カーポートでも代用できる

カーポートは、住宅の敷地内に設置された屋根付きの駐車場です。

カーポートの一部を駐輪場として利用する場合は、サイクルポートが不要なケースがあります。

ただ、カーポートへの駐輪で気を付けたいのは、強風が吹いた際に、自転車が倒れ車を傷つけるリスクある点です。

車が破損すると、高い修理代や時間がかかり、使用ができず生活が不便になってしまうこともあります。

カーポートをサイクルポートとして併用する場合は、サイクルスタンドを設置して、自転車が転倒するリスクを軽減しましょう。

>> カーポート・ガレージの設置費用価格と注意点を解説

費用対効果が低い

費用対効果が低いことも、サイクルポートが不要といわれる要因の1つです。

サイクルポートを設置するには、10〜40万円の費用がかかります。

所有台数が少ない、自転車にあまり乗らず利用頻度が低い場合には、サイクルポートの費用対効果が低く感じてしまいます。

サイクルポートの価格は、デザインや付属するオプションなどによって変わります。

費用対効果が気になる方は、施工費用を抑えられるシンプルなサイクルポートを検討するのも1つの方法です。

>> サイクルポートなど外構工事の失敗例と対策について徹底解説!

サイクルポートの設置を検討していて、必要かどうかご自身で判断が難しい場合は、一度施工業者へ相談し、アドバイスを聞くことをおすすめします。

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失敗しないサイクルポート設置のポイント

茶色のアルミ素材の目隠しフェンスがある屋根付きサイクルポート

サイクルポートは一般的に、何十年も使うものです。

使用開始後に使い勝手が悪いと感じても、すぐに建て替えたり撤去したりすることは簡単ではありません。

本章では、失敗しないサイクルポート設置のポイントを5つ解説します。

納得がいくサイクルポート作りを目指しましょう。

適切なサイズを選ぶ

サイクルポートを設置するにあたっては、適切なサイズを選ぶことが重要です。

すでに所有している自転車がある方は、サイズと台数を確認し、収納に必要な大きさのサイクルポートを選びましょう。

将来的に保有台数が増える可能性がある場合は、その分の余裕を残したサイズを選ぶのがおすすめです。

また、「敷地が広い」「来客が多い」といった場合にも、大きめのサイズで設置を検討しましょう。

必要な機能を明確にする

サイクルポートを検討する際には、必要な機能を明確にすることもポイントです。

サイクルポートでオプションとして設置可能な機能には、次のものが挙げられます。

  • サイクルラック
  • 照明
  • 防犯カメラ
  • サイドパネル

付加する機能が増えると施工費用も上がります。

費用をなるべく抑えたい方は、必要最低限の機能を吟味し、予算内で設置できるよう業者と相談しましょう。

耐久性の高さも重視する

耐久性の高さも、事前に確認することが重要です。

サイクルポートは屋外に設置するため、風雨にさらされます。

「長く使いたい」「破損などによる近隣トラブルをできるだけ防ぎたい」と考えているのであれば、強風に耐えられる素材でできたものを選びましょう。

サイクルポートの素材は主に、木やアルミ、スチールです。

選ぶ素材によって耐久性や施工価格に差が出るため、予算と照らし合わせて決めるのがよいです。

使い勝手がよい場所に設置する

サイクルポートを便利に使うには、自転車の出し入れがしやすいなど、使い勝手がよい場所に設置することも大切です。

主な設置場所には、次の3つが挙げられます。

● 主庭
● 玄関アプローチ
● 住宅の横

広いスペースを希望しているのであれば、主庭が適しているといえます。

敷地の外から見える場所に設置する際には、外観も考慮しましょう。

動線がよい場所に設置したい方は、玄関アプローチをおすすめします。

玄関アプローチへの設置では、スペースの広さを確認し、設置可能なサイズを選ぶことが大切です。

自転車の保有台数が少ない場合は、住宅の横が便利です。

大きなスペースをとるのは難しく停められる台数は限られますが、家のすぐ横に設置するため乗り降りがしやすいでしょう。

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給湯器や暖房機器の近くへの設置は避ける

サイクルポートの設置場所を決める際には、給湯器や暖房機器の近くは避けましょう。

給湯器や暖房機器の近くにサイクルポートを設置すると、熱排気が直接自転車に当たって塗装が剥がれることがあります。

また、熱排気の温度やサイクルポートの素材などによっては、火事を引き起こす場合もあります。

火事は近隣住宅にも被害が及ぶ恐れがあるため、設置場所には十分気を付けましょう。

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ライフスタイルに合ったサイクルポートを作ろう!

白壁のマンションの横にある4台自転車用屋根付きサイクルポート

サイクルポートとは、柱と屋根がついた自転車専用置場です。

設置することで、雨風や花粉、鳥のフンなどによる劣化対策、強風による転倒防止、防犯対策ができます。

一方注意点として、設置場所やデザインによってマイホームの外観を損ねたり、近隣とのトラブルを招いたりするなどが、挙げられます。

サイクルポートは、選ぶデザインやサイズ、オプションなどによって、さまざまなタイプがあります。

自転車の使用頻度やライフプランを考慮して、納得がいくサイクルポートを設置しましょう。

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