工事開始後に追加工事が発生した
リフォームの見積もり・契約が完了した後に、追加工事が発生したということはよくあります。
単純に打合せ不足や、後から追加したくなったため、ということもありますが、よくあるのは「解体したら中が腐っていたので工事範囲が広がった」という例です。
事前に現場調査をしっかり行っていても、浴室の床下や壁を剥がした際の下地など、工事当日に開けてみないとわからない部分もあります。
そのため、どのような追加工事が発生する可能性があるか、その場合の費用はどれくらいかかるのかをあらかじめ聞いておきましょう。
また、後からリフォーム内容を追加したくなった場合の失敗例として、「ここもやってほしい」と言ったら費用の話もなく施工してもらえたのでサービスだと思っていたら、後に追加費用を請求されたということもあるので、注意してください。
見積もりの内容と工事が違った
見積書に書かれていた内容と、実際のリフォーム工事の内容が違うという失敗もよく聞かれますね。
この問題は、リフォーム会社との間に工事範囲の認識のずれがあることによって起こります。
例えば、「窓を新たにつけたら、カーテンレールがなく、問い合わせたらオプション費用での設置だった」「外壁塗装の際に、玄関ドアも塗装してくれると言っており、当然室内側も含まれていると思っていたら外側だけだった」というケースがあります。
対策として、見積書をもらったら担当者とリフォーム範囲を指差し確認することをおすすめします。
忙しいからと言って、見積書をポストに入れておいてもらうなど、直接説明を受けないのは危険です。
また、口頭での約束は、後ほど言った・言わないのトラブルに発展することが多いので、追加工事や変更点も含めて書面に残すようにしましょう。
特に、現場の職人さんとの口約束で済ませてしまうことがありますが、営業担当やプランナーに伝わっていないこともあるので、きちんと連絡をして、書面を用意してもらいましょう。
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工期が伸びた
当初予定をしていた工事完了日よりも、完工が遅れてしまう場合があります。
遅れてしまう理由としては、冒頭でご紹介した解体後に発覚する追加工事や、施工管理不足、天候や天災などがあります。
大規模なリフォームの場合は仮住まいを用意することもありますが、仮住まいの退去の日が決まっているのに、自宅のリフォームが完了していなかったら大変です。
施工管理不足による遅れを防ぐためには、始めの段階で工程表を出してもらい、遅れていないか工事中にもチェックをしましょう。
また、工事期間が伸びることも想定して、ゆとりを持ってスケジュールを立てましょう。
仕上がりがイメージと違う
「リフォームが完成したら、イメージしていたものと違った」という失敗も、とても多いです。
原因としては、リフォーム会社と施主のイメージの違いや、カタログと現物の違いなどがあります。
例えば、「広々としたキッチンにしたい」と伝えても、リフォーム会社側と依頼主が思う「広々」は同じではないかもしれません。
イメージを伝えるときは、事例の写真を見せるなどして具体例を示しましょう。
また、立体図や3Dパースの提出を求めるのも良いでしょう。
キッチンや浴室の設備を決めるときには、ショールームに行くことが多いですが、ショールームで見るのと、家で見るのとでは印象が異なるので注意してください。
一般的にショールームのほうが広く照明も明るいので、家に置いてみたら大き過ぎた・暗く見える、ということがあります。
>> 風呂・浴室リフォームの費用相場とポイント
>> リフォーム前にチェック!ショールーム(展示場)の活用法とポイント
また、外壁や壁の色が想像と違うことも多いです。
色を決めるときには小さなカタログやシミュレーションを参考にしますが、色は面積によって見え方が変わりますし、シミュレーションでは、パソコンの画面の明るさによっても感じ方が変わります。
色を決めるときには、自然光にあてたり、実際の外壁を参考にするのがおすすめです。
工事完了後に不具合が発生した
「工事完了後に不具合が発生した」という相談は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターに寄せられる相談のトップです。
具体的には、雨漏りや壁のひび割れなどという内容があります。
リフォームは新築よりも施工技術が必要とされる工事なので、経験のあるリフォーム会社を選ぶことが重要ですが、口コミや訪問販売で決めてしまう方もまだまだ多いです。
複数社に相談の上、信頼できる業者を見つけるのはもちろんですが、不安な方はリフォーム瑕疵の保険を検討しても良いでしょう。
リフォーム瑕疵保証とは、万が一工事後に瑕疵(傷や欠点)が見つかった場合に、再工事の費用を負担してもらえる保険です。
工事費用が相場よりも高かった
同様にリフォームの失敗として非常に多いのが、「工事が完了した後に費用を比較してみたら相場よりも高かった」というケースです。
リフォーム会社を決める際に、訪問販売で来た会社や、友人の口コミで近所の会社にした場合に起こりやすいトラブルです。
リフォームは定価がなく、初心者にとっては、はっきりとした相場がわかりにくいので、依頼先を決めるときには必ず複数社に相見積もりを依頼することが重要です。
リフォーム会社によって、得意な工事や強みが異なるため、同じ工事内容でも、提案される金額に差がでます。
そのため、複数社を比較することで、おおよその相場や最安値がわかるのです。
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