住宅省エネ2026キャンペーンの内容とは?
11月末の閣議決定により、来年も『住宅省エネ2026キャンペーン』の実施が正式に発表されました。
住宅省エネキャンペーンとは、2050年のカーボンニュートラル実現を目指して、国土交通省・環境省・経済産業省の3省が連携し、住宅の省エネ化に必要な費用の一部を支援する事業です。
今年も昨年に続き、対象となる省エネ工事に応じて、以下の4つの事業が実施されます。
2025年12月時点で発表されている最新情報をもとに、それぞれの内容を簡単にご紹介します。
先進的窓リノベ2026事業

「先進的窓リノベ2026事業(断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)」は、今年度に引き続き、窓の断熱改修を対象とした補助金制度です。
一定の断熱性能基準を満たした内窓、窓ガラス、外窓への交換リフォームが対象とされています。
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● 先進的窓リノベ2026事業の補助金額 リフォーム工事の内容に応じて上限100万円/戸 |
※出典:「住宅省エネキャンペーンにおける3省連携(リフォーム)」(環境省)を加工して作成。
みらいエコ住宅2026事業

来年度新たに実施される「みらいえエコ住宅2026事業」は、「子育てグリーン住宅支援事業」の後続事業にあたります。
新築をGX志向型住宅やZEH基準を満たした性能の住宅にしたり、既存の住宅を省エネ改修する際の費用の一部を支援する事業です。
主な内容と補助金の上限金額は次の通りです。
| 新築 | ● GS志向型住宅(すべての世帯が対象) 110万円/戸(125万円/戸) ● 長期優良住宅(子育て・若者夫婦世帯が対象) :75万円/戸(80万円/戸) :古い家の撤去も行う場合は95万円/戸(100万円/戸) ●ZEH水準住宅(子育て・若者夫婦世帯が対象) :35万円/戸(40万円/戸) :古い家の撤去も行う場合は95万円/戸(100万円/戸) ※()の金額は「建築物省エネ法」に該当する地域に応じた額 |
|---|---|
| リフォーム | ● 1992年の基準を満たしている場合 ①2016年の基準に該当するリフォーム 上限100万円/戸 ②1999年の基準に該当するリフォーム 50万円/戸 ● 1999年の基準を満たしていない場合 ①2016年の基準に該当するリフォーム 上限80万円/戸 ②1999年の基準に該当するリフォーム 40万円/戸 |
※出典:「みらいエコ住宅2026事業(Мe住宅2026)の概要」(環境省)を加工して作成。
リフォームでは、開口部や外壁などの断熱リフォーム、子育て世帯が暮らしやすい環境への工事などが対象とされています。
給湯省エネ2026事業

給湯省エネ2026事業は、エコキュート・ハイブリッド給湯機器・エネファーム(家庭用燃料電池)を導入する際の費用を一部補助します。
2026年度の主な内容は、次の通りです。
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● エコキュート :基本補助金額は7万円/台 :性能基準を満たした機器への加算金額は10万円/台 ● ハイブリッド給湯機器 :基本補助金額は10万円/台 :性能基準を満たした機器への加算金額は12万円/台 ● エネファーム :基本補助金額は17万円/台 ● 蓄熱暖房機or電気温水器の撤去を同時に行った場合は2~4万円/台 |
※出典:「給湯省エネ2026事業(令和7年度補正予算案「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
賃貸集合給湯省エネ2026事業

賃貸集合給湯省エネ2026事業では、既存の賃貸住宅などのオーナーを対象とした補助金制度です。
主に、賃貸住宅など集合住宅で高効率給湯機器の交換をする際の費用の一部を支援します。
主な内容は次の通りです。
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● 追いだき機能なしのエコジョーズ/エコフィールの交換 :5万円/台 :共用廊下を通ってドレンレールを設置する場合は8万円/台 ● 追いだき機能ありのエコジョーズ/エコフィールの交換 :7万円/台 :浴室にドレン水の排水を設置する場合は10万円/台 |
※出典:「賃貸集合給湯省エネ2026事業(令和7年度補正予算案「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」)について」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
2026年は蓄電池の補助金とあわせて利用できる
2025年の住宅省エネキャンペーンとの違いの1つに、2026年は蓄電池の補助金事業をあわせて利用できる点があげられます。
4事業で対象とされているリフォームとあわせて、DR事業(※)に利用できる家庭用蓄電池の設置も行った場合は、設置費用の一部に補助が受けられる可能性があります。
(※DR事業:家庭の電力使用を効率的に調整して、省エネを進める取り組み。)
蓄電池設置の補助率は対象費用の3分の10です。
例年通りであれば、住宅省エネ2026キャンペーンの詳細は、12月以降から発表されて行きます。
次年度の省エネリフォームで補助金の利用を検討されている方は、「環境省」「経済産業省」「国土交通省」の公式ウェブサイトをこまめに確認しましょう。
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以下では、2025年度の省エネ改修の補助金制度である「住宅省エネ2025キャンペーン」の内容についておさらいしていきます。
2025年度の住宅省エネキャンペーンをおさらい
住宅省エネ2025キャンペーンでは、次の4事業を実施しています。
断熱性能の向上や高効率給湯器の設置など、対象の省エネリフォームを行う際の費用の一部を補助します。
以下では、各事業の内容について簡単にまとめました。
先進的窓リノベ2025事業
「先進的窓リノベ2025事業」は、住宅の窓を断熱性能の高いものへ交換・設置する際に、費用の一部を補助する事業です。
また、窓の断熱改修と同時に行う場合玄関ドアの断熱リフォームも補助金の対象となる場合があります。
補助金額と対象の工事
補助金額と対象の工事は次の通りです。
| 補助金額 | ● 5~200万円/戸 |
|---|---|
| 補助対象となるリフォーム | ● 内窓の設置、交換 ● 外窓の交換 ● 窓ガラスの交換 ● 断熱性能の高い玄関ドアへ交換 (※窓のリフォームと同時の場合のみ。) |
※出典: 「先進的窓リノベ2025事業公式ウェブサイト」(環境省)を加工して作成。
子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、リフォームの場合子育て世帯含め全世帯が対象です。
該当の省エネリフォームを行う際に、費用の一部を補助します。
補助金額と対象の工事
補助金額と対象の工事は次の通りです。
| 補助金額 | ● 原則5~20万円/戸 (※住宅区分や世帯によっては金額変動あり) |
|---|---|
| 補助対象となるリフォーム | 【次の3つは必須】 1. 開口部の断熱改修 2. 外壁、屋根、天井または床の断熱改修 3.エコ住宅設備を設置 【次の5つは任意であり、必須工事と同時に行う場合に対象となる】 1.子育て環境へ対応するための改修 2.防災性の向上 3.バリアフリー改修 4.空気清浄、換気機能付きのエアコンの設置 5.リフォーム瑕疵保険などへの加入 |
※出典: 「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成
子育てグリーン住宅支援と先進的窓リノベ2025事業は、補助金額の合計が5万円以上で申請が可能です。
給湯省エネ2025事業
「給湯省エネ2025事業」は、対象のエコキュートやエネファームを導入・設置する際に、一定の金額を補助します。
対象のメーカーや商品が決まっているので、補助金を利用する際は商品もあわせて確認が必要です。
補助金額と対象の工事
補助金額と対象の工事は次の通りです。
給湯器省エネ事業の場合は、ほかの事業と異なり一定の金額が補助されます。
| 給湯器の種類 | 補助金額 |
|---|---|
| エコキュート | 8万円/台 |
| ハイブリット給湯器 | 10万円/台 |
| エネファーム | 18万円/台 |
| 付帯工事 | ● 電気蓄熱暖房機 8万円/台 ● 電気温水器の撤去 4万円/台 |
※出典: 「給湯省エネ2025事業公式ウェブサイト」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
賃貸集合住宅給湯省エネ2025事業
こちらの制度では、賃貸集合住宅で省エネ型小型給湯器の導入をする際、費用の一部を支援し、2030年度のエネルギー需給目標の達成を目指す事業です。
補助金額と対象の工事
賃貸集合住宅給湯省エネ事業もほかの事業とは異なり、対象の給湯機器に対して定額で補助をします。
| 給湯器の種類 | 補助金額 |
|---|---|
| エコジョーズ | ● 追い炊き機能がついていないタイプ 5万円/台 ● 追い炊き機能がついているタイプ 7万円/台 |
| エコフィール | ● 追い炊き機能がついていないタイプ 5万円/台 ● 追い炊き機能がついているタイプ 7万円/台 |
※出典: 「賃貸集合給湯省エネ2025事業」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
それぞれの事業によって、対象のリフォームや内容は異なります。
仮に、2026年度の実施が発表された際は、ご自身の希望するリフォームにはどの制度が利用しやすいか確認するとよいでしょう。
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住宅省エネ2026キャンペーンの実施時期はいつ?
現時点では、来年の住宅省エネキャンペーンの実施時期は発表されておりません。
2025年度を例にすると、申請受付が3月29日~12月31日までと定められていました。
そのため、仮に実施が決まった場合は、開始時期はおそらく今年度と同様の3月下旬以降ではないかと想定されます。
来年度の制度についても、正式発表後は申請期間内に素早く手続きを進められるよう準備を整えておくのがよいでしょう。
住宅省エネキャンペーンの交付申請を行う手順
住宅省エネキャンペーンで補助金を申請する際の手順を次にまとめました。
今回は、子育てグリーン住宅支援事業を例にご紹介します。

申請手続きがご自身でできるか、不安に感じる方もいるかと思いますが、申請手続きは本制度の場合リフォーム業者が代行します。
また、補助金について不安や疑問がある場合は、遠慮せずにリフォーム業者へ質問し、安心して工事や手続きを進めていくようにしましょう。
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住宅省エネ2026キャンペーンの最新情報は12月以降から発表
住宅省エネキャンペーンの情報は、例年11月下旬ごろから順次公開されます。
利用を検討している方は、以下の方法でこまめに最新情報をチェックしておきましょう。
公式ウェブサイトでまずは情報を確認
キャンペーン内容の詳細は、公式ウェブサイトで発表されます。
「住宅省エネキャンペーン」と検索し、公式サイトにアクセスして最新の更新がないか確認しましょう。
また、国土交通省・経済産業省・環境省の公式サイトでも関連情報が公開されるため、あわせてチェックするのがおすすめです。
対象となるリフォーム工事も事前に確認しておく
仮に2026年度もキャンペーンが実施される場合は、補助金額や条件だけでなく、対象となるリフォーム工事を把握しておくことも大切です。
対象となる可能性がある工事の例は、次の内容が挙げられます。
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● 断熱材の設置 ● 高効率給湯器の導入 ● 省エネ設備の導入 |
補助金の対象となる工事を確認し、最適なリフォームプランを計画しましょう。
申請に必要な書類もチェックしておく
公式サイトには、申請に必要な書類や手続きの流れも掲載されています。
事前に目を通しておくことで、申請の準備がスムーズに進みます。
住宅省エネキャンペーン2026の相談はリショップナビへ
住宅省エネキャンペーンは、家庭の光熱費削減や環境負荷の軽減に役立つ制度です。
もし2026年の実施が確定した場合は、補助金の条件や対象となるリフォーム工事の詳細を早めに確認し、情報収集しながら計画を進めることをおすすめします。
当サイト『リショップナビ』では、住宅省エネキャンペーンに対応している業者から、無料で見積依頼と相談が可能です。
「補助金に興味があるけどまずは話を聞きたい」「今年の制度と来年度の制度だとどっちがいいか迷う」とお悩みの方は、まずは気軽にご相談ください。
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