住宅省エネ2025キャンペーンの4つの補助事業

住宅省エネキャンペーンとは、各ご家庭の省エネ強化のために、省エネリフォーム費用の支援をする4つの補助金事業の総称です。
2025年に実施される「住宅省エネ2025事業キャンペーン」については、次の4事業が挙げられます。
※出典:「住宅省エネ2025キャンペーン公式ウェブサイト」(国土交通省、経済産業省、環境省)を加工して作成。
次の章では、2025年3月現在の最新情報をもとに各事業の詳細について解説していきます。
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「先進的窓リノベ2025事業」

「先進的窓リノベ2025事業」は、住宅の窓を断熱性能の高い内窓・外窓に交換したり、窓ガラスを複層タイプに変更するリフォームの費用を一部補助する制度です。
また、窓の断熱リフォームと一緒に行う場合、玄関ドアを断熱性能のあるタイプへ交換するリフォームも補助対象とされます。
補助金額と対象の工事
対象の工事ごとの補助金額は、次の通りです。
補助金額と 対象のリフォーム |
● 上限200万円/戸とする、 対象費用の2分の1の金額を補助 ● 内窓の設置 1.2~10.6万円/箇所 ● 外窓の交換 4.6~26.6万円/箇所 (※施工方法によって金額変動あり) ● 窓ガラスの交換 0.5~5.5万円/枚 ● 断熱性能のある玄関ドアに交換 4.6~26.6万円/個 (※金額はドアの大きさに応じて変動あり) |
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補助対象の条件 | ● 2024年11月22日以降に着工する 窓のリフォームが対象 ● 補助金額の合計が5万円以上で申請が可能 ● 先進的窓リノベ登録事業者に依頼して行う 窓の断熱リフォーム |
※出典:「先進的窓リノベ2025事業公式ウェブサイト」(環境省)を加工して作成。
ここで、先進的窓リノベ2025事業を利用した場合、リフォーム費用はどれくらい抑えられるのか、次の例をもとに解説します。
(※次の例は、当サービス『リショップナビ』の施工事例をもとに、先進的窓リノベ2025事業の利用を想定して作成しております。)
先進的窓リノベ2025事業を利用した窓のリフォーム費用例

リフォームの内容 | ● 複層ガラスに交換 ● 断熱性能のある内窓の設置 |
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リフォーム総額 | 28万円 |
【補助金総額】 |
8.6万円 【補助金の内訳】 ● 複層ガラス:3万円/枚×2 ● 内窓の設置:2.6万円/箇所 |
【リフォーム総額】 - 【補助金総額】 | 19.4万円 |
先進的窓リノベ2025事業は、複数箇所の窓の断熱リフォームをする際、条件を満たすことで子育てグリーン住宅支援事業との併用も可能です。
制度の併用を工夫して、リフォーム費用をより抑えることもできるでしょう。
「子育てグリーン住宅支援事業」

「子育てグリーン住宅支援事業」は、「子育て」と記載がありますが、リフォームの場合は対象の省エネ改修を行った際に、世帯関係なく費用の一部を補助する事業です。
必須の断熱リフォームやエコ性能の高い設備への交換とあわせて行う場合、バリアフリーや子育て環境に配慮したリフォームなど任意とされている工事も、補助対象となることがあります。
補助金額と対象の工事
補助金額と対象の工事は、次の通りです。
補助金額と 対象のリフォーム |
● 次の金額を上限に、工事内容ごとに 定額を補助 ● 必須工事3つを全部行う:60万円/戸 ● 必須工事を最低2つ以上行う:40万円/戸 |
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補助対象の条件 | ● 2024年11月22日以降に着工する リフォームが対象 ● 補助金額の合計が5万円以上で申請が可能 ● 上述の1~3は必須のリフォームであり、 4~7の内容に関しては同時に行う場合 補助対象となる |
工事内容ごとの補助金額一覧
工事内容ごとの金額を一覧にまとめました。
1. 開口部の断熱改修 内窓の設置:1.1~1.7万円/箇所 外窓の交換:2.2~3.4万円/箇所 ガラス交換:0.4~1.4万円/枚 玄関ドアの交換:4.3~4.9万円/箇所 2. 躯体部分の断熱リフォーム 外壁の断熱:8.4~16.9万円/戸 屋根、天井の断熱:3~6万円/戸 床の断熱:5.2~10.5万円/戸 3. 省エネ性能の高い住宅設備の導入 3~6.4万円/戸or0.6~2.3万円/台 (※導入する設備に応じて上記の金額を補助) 4. 子育てしやすい環境にするリフォーム *家事負担軽減:1.1~9.1万円/戸 *開口部の防犯性を高めるリフォーム 2.2~5.3万円/箇所 *開口部の防音性を高めるリフォーム 0.3~12.5万円/箇所 (※リフォーム内容や導入する設備に応じて 上記の金額を補助) 5. 防災性を高めるリフォーム 外窓交換:1.6~4.1万円/箇所 窓ガラス交換:0.7~1.8万円/枚 6. バリアフリーリフォーム 0.6~2.8万円/戸 (※リフォーム内容に応じて上記の金額を補助) 7. 空気清浄機能、換気機能がついた エアコンの導入2~2.7万円/台 (※エアコンの性能に応じて上記の金額を補助) 8. リフォーム瑕疵保険への加入 7千円/契約 |
※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省、環境省)を加工して作成。
次に、子育てグリーン住宅支援事業を利用した場合を想定した、リフォーム費用の例をご紹介します。
子育てグリーン住宅支援事業を利用したリフォーム費用例

リフォームの内容 | ● 窓ガラスを複層ガラスに交換(必須) ● 高断熱浴槽に交換(必須) ● 浴室の水栓を節湯タイプに交換(必須) ● 浴室乾燥機を設置(任意) (※浴室リフォームの内容のみ記載) |
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リフォーム総額 | 100万円 (※浴室リフォームの費用のみ記載) |
【補助金総額】 |
8.1万円 【補助金の内訳】 ● 複層ガラスに交換(中):1万円/枚 ● 高断熱浴槽の設置:3.2万円/戸 ● 節湯水栓に交換:6千円/台 ● 浴室乾燥機を設置:2.3万円/戸 |
【リフォーム総額】 - 【補助金総額】 | 91.9万円 (※浴室リフォームの費用のみ記載) |
対象のリフォームを組み合わせることで、工事箇所が複数ある場合は特に、費用を上手く抑えることができるでしょう。
新築の補助金額は最大160万円まで
リフォームだけでなく、一定以上の省エネ性能の新築でも補助対象になります。
【全ての世帯】 GX志向型住宅:160万円/戸 【子育て世帯】 長期優良住宅:80~100万円/戸(※) ZEH水準住宅:40~60万円/戸(※) ※建て替え前の住宅を除却する場合、補助額が増えます。 新築住宅の省エネ性能の区分によって補助額が異なります。 特に「GX志向型住宅」はより高い基準が設けられています。 |
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「給湯省エネ2025事業」

補助対象とされているエコキュートなどの高効率給湯器、家庭用蓄電池を導入・設置する際に、一定の金額を補助します。
対象のメーカーや商品が決まっているので、利用する際は商品まで把握することが大切です。
補助金額と対象の工事
補助金額と対象の工事は次の通りです。
補助金額と 対象のリフォーム |
● エコキュート(ヒートポンプ給湯器) 6万円/台 *性能に応じて10~13万円/台 ● ハイブリット給湯機 8万円/台 *性能に応じて13~15万円/台 ● エネファーム(家庭用燃料電池) 16万円/台 *性能に応じて20万円/台 ● 上記と一緒に蓄熱暖房機や 電気温水器の撤去をする場合は、 4~8万円/台を加算 |
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補助対象の条件 | ● 給湯省エネ事業者と契約して行うリフォーム であること ● 2024年11月22日以降に着工する 給湯器の交換リフォームが対象 ● 導入する高効率給湯機器が 一定の性能基準を満たしていること |
※出典:「給湯省エネ2025事業公式ウェブサイト」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
次に、給湯省エネ2025事業を利用して給湯器を交換する場合を想定した費用例をご紹介します。
給湯省エネ2025事業を利用した給湯器交換のリフォーム費用例

リフォームの内容 | 三菱のエコキュートに交換 |
---|---|
リフォーム総額 | 35万円 |
【補助金総額】 |
10万円 【補助金の内訳】 ● 基本額:6万円/台 ● A要件を満たす性能あり:+4万円/台 |
【リフォーム総額】 - 【補助金総額】 | 25万円 |
なお、導入するエコキュートやハイブリット給湯機器などが複数ある場合は、「子育てグリーン住宅支援事業」との併用ができます。
ただ、1つの給湯器に対して2つの補助金制度を併用することはできないので、ご注意ください。
「賃貸集合住宅給湯省エネ2025事業」

賃貸集合住宅で、エコフィール/エコジョーズ(省エネ型小型給湯器)に取り替えをする際、費用の一部を支援し、2030年度のエネルギー需給目標の達成を目指す事業です。
本事業は、ほかの3事業と異なり、賃貸集合住宅のオーナーの方を対象とした事業とされています。
補助金額と対象の工事
賃貸集合住宅給湯省エネ事業もほかの事業とは異なり、対象の給湯機器に対して定額で補助をします。
補助金額と 対象のリフォーム |
● 追いだき機能がついていない エコフィール/エコジョーズ 5万円/台 ● 追いだき機能がついている エコジョーズ/エコフィール 7万円/台 ● 共用廊下へのドレンレール設置や、 浴室にドレン排水を設置する場合 8~10万円/台 |
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補助対象の条件 | ● 2024年11月22日以降に着工する 給湯器の取り替えリフォームが対象 ● 高効率給湯機器を導入する 賃貸住宅の個人オーナー (※法人のオーナーも対象) ● 賃貸集合給湯省エネ事業者と契約して行う 古い給湯機器から エコジョーズ/エコフィールへの 取り替えが対象 |
※出典:「賃貸集合給湯省エネ2025事業公式ウェブサイト」(資源エネルギー庁)を加工して作成。
賃貸集合住宅給湯省エネ2025事業も同様に、11月22日以降に着手した給湯器リフォームが対象です。
また、条件を満たすことで子育てグリーン住宅支援事業との併用も可能とされています。
2025年も、政府の住宅省エネ支援は強化されています。
ご自宅の省エネリフォームを検討されている方は、ぜひ検討してみてくださいね。
住宅省エネ2025キャンペーンの申請受付の時期
ここで、現在発表されている最新情報をもとに、住宅省エネ2025キャンペーンの補助金申請時期をまとめました。
(※次の内容は、2025年3月時点の情報です。)
制度名 | 補助金交付申請の時期 |
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先進的 窓リノベ2025事業 |
● 申請の予約(任意)= 2025年3月31日~11月14日まで ● 本申請= 2025年3月31日~12月31日まで (※添付書類の登録開始は2025年4月14日~) *ワンストップ申請の受付開始は 2025年4月28日~ |
子育てグリーン 住宅支援事業 |
|
給湯省エネ2025事業 | 賃貸集合 給湯省エネ2025事業 |
補助金の申請開始まで時間はありますが、スムーズに申請を進めるためには、事前の見積もり取得が大切です。
補助金は基本リフォーム工事が完了し、支払いを終えた後に還元されるため、あらかじめ自己負担額を把握し、資金計画を立てておくことが欠かせません。
また、申請数が多い制度は期限内であっても早期に受付終了することがあるため、見積もりを依頼する頃には申請が締め切られている可能性も。
「急いで見積もりを取らなきゃ……!」と慌てて業者選びを失敗しないためにも、今のうちから情報収集を進めておきましょう。
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住宅省エネ2025キャンペーンの補助金の申請方法
ここでは、住宅省エネ2025キャンペーンで補助金を申請する方法を解説します。
現時点で発表されている最新情報をもとに、補助金の申請方法の流れを次にまとめました。

申請手続きがご自身でできるか不安な方も多いかもしてませんが、住宅省エネキャンペーンは基本的に業者が申請の手続きを行います。
ワンストップ申請とは
ワンストップ申請とは、リフォームで「高断熱窓の改修」「高効率給湯器の設置」など複数の補助対象工事を行う際に、最も有利な補助額となるよう自動で振り分けて申請できる方法です。
事業ごとに別々で申請する手間がかからず、まとめて申請できるため、効率的に補助金を活用できる仕組みとされています。
もし、調べていく中で補助金について不安や疑問があれば、遠慮せずリフォーム業者へ見積もり依頼時に質問してみてください。
補助金に詳しい業者であれば、的確な回答やアドバイスを提供してくれるはずです。
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補助金制度の情報はどこで確認できる?
住宅省エネ2025キャンペーンの利用を検討している方は、次の方法で最新情報をこまめにチェックしましょう。
公式ウェブサイトで最新情報を確認する
住宅省エネ2025キャンペーンの情報については、公式ウェブサイトで確認できます。
「住宅省エネ2025キャンペーン」で検索し、公式ウェブサイトにアクセスしたら最新の情報を見てみましょう。
ちなみに、4つの事業に関して調べる際は1つ1つ検索をしなくても、住宅省エネ2025キャンペーンの公式ウェブサイトから各事業のリンクに飛べるようになっているので、活用してみてくださいね。
また、国土交通省、経済産業省、環境省の公式ウェブサイトでも内容は確認できますので、ご安心ください。
対象となるリフォーム工事や条件、製品について確認する
補助金は細かい条件が定められているので、補助金額だけでなく条件や対象となるリフォーム工事の内容、設備を導入する方は補助対象とされている製品の確認も重要です。
例えば、次のような内容が条件とされていることがあります。
●リフォーム内容: 断熱性能の高い内窓に交換 ● 補助対象の条件:リフォームする住宅に暮らし、事業登録者と契約して行う窓のリフォーム ● 補助対象となる内窓の製品:熱貫流率が1.9以下の製品 など |
上記は内窓リフォームの例ですが、リフォーム内容や規模によって該当する条件は異なります。
公式ウェブサイトで確認しても、難しい場合はリフォーム業者に相談して説明を受けるのもよいでしょう。
補助金の申請に必要な書類のチェックも忘れない
補助金の申請を行う際は、提出に必要な書類が制度によって設けられています。
リフォームに関する書類だけでなく、本人確認ができるものなどの準備も必要です。
ぎりぎりになって申請書類を用意すると、不備があり申請できなくなってしまうなどのリスクもあるため、余裕をもって準備することをおすすめします。
補助金制度の不安な点はリフォーム会社に相談
住宅省エネ2025キャンペーンは、光熱費の削減や環境負荷の軽減につながるリフォームに活用できる補助金制度です。
いよいよ開始目前になり、具体的な補助金の申請受付開始日などが発表されていくでしょう。
補助金制度が複雑な内容が多いので、不明点がある場合は、補助金に詳しいリフォーム業者に相談するのがおすすです。
住宅省エネ2025キャンペーン開始後もスムーズに利用できるよう、今から情報を集めて準備を整えておきましょう。
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