【外壁塗装】無機塗料の費用は?メリット・デメリットや他の塗料との比較も

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【外壁塗装】無機塗料の費用は?メリット・デメリットや他の塗料との比較も

更新日:2024年01月17日

代表的な無機塗料

無機塗料は、自然環境に強い無機物と有機塗料を混合したハイブリッド塗料です。その優れた機能性は、外壁・屋根塗装リフォームに使用できる塗料として話題を集めています。他の塗料と比較して耐候性が高いため、1回の塗装で長持ちさせたい人におすすめです。本記事では、無機塗料の特徴やメリット・デメリットをはじめ、気をつけたいポイントや価格などの面からもわかりやすく解説します。

無機塗料とは?

無機塗料の価格はいくら?他の塗料と比較してメリット・デメリットは?

無機塗料とは、塗料の成分に無機物を配合した塗料です。
無機物とは、石・ガラス・アルミニウムなどのように、炭素が含まれていない物質を指します。
紫外線に強く、劣化しにくい性質が特徴です。

現在多く使用されている有機塗料は、その名のとおり主に有機物から作られています。
有機物とは、燃えると二酸化炭素を発生させる物質で、プラスチック・シリコン・ゴムなどが挙げられます。

有機塗料は、比較的安価で扱いやすい特徴がある一方で、人工的な物質の割合が高いことから、自然環境の影響を受けて劣化しやすく、無機塗料に比べると、耐燃性も低いです。

この有機塗料の欠点を、無機物を成分に加えることでカバーした無機塗料は、より高い性能を実現するべく開発された製品です。

なお、無機物だけでは硬すぎて塗装ができないため、有機物と混合したハイブリッド塗料が一般的に「無機塗料」といわれています。
そのため、耐用年数や機能性は、どんな有機塗料とのハイブリッドかによって変わります。

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無機塗料のメリット

次に、無機塗料の特徴やメリットをご紹介します。
他の塗料と比較してどのような点が優れているのか、確認しましょう。

耐候性が高く、耐用年数が10〜25年と長い

耐候性が高く、耐用年数が10〜25年と長い

有機物は雨・雪・風・紫外線・塩害などの影響を受けやすいため、有機塗料を使用した場合は、経年によって、外壁や屋根を保護する塗膜が劣化しやすいです。

一方、無機塗料は含まれている有機物が少なく、自然からの影響を受ける度合いが低いため、外壁や屋根を守る塗膜の寿命が長いのです。

一般的な塗料の耐用年数は、アクリル塗料で3~8年、シリコン塗料で7年~15年、耐用年数が長い光触媒塗料でも10~20年といわれています。
一方、無機塗料の平均的な耐用年数は10~25年です。
他の製品と比較してその長さが際立っています。

色あせ・変色しにくい

色あせ・変色しにくい

雨や紫外線への耐性が高い無機塗料は、他の一般的な塗料と比較して、色あせや変色が起こりにくいといえるでしょう。

塗装後の色や艶を長期間保ち、見た目も綺麗な状態が長続きします。

防汚性が高い

防汚性が高い

石や鉱物を想像するとわかりやすいですが、無機物には、水とよくなじむ特性と、静電気を起こしにくいという特性があります。

そのため、無機塗料を使用すれば、多少の汚れは雨水などで洗い流すことが可能です。
静電気でつきやすいホコリやチリを未然に防ぐこともできます。

チリやホコリは、カビや苔の栄養にもなってしまうため、付着させないことで、カビなどの繁殖を防ぐ助けにもなります。

屋根や外壁は、建物の中でも常に風雨にさらされ、掃除が難しい場所でもあります。
家の外側を無機塗料で塗装することは、長く外気にさらされる家の外観を汚れから守るためにも有効であるといえるのです。

燃えにくい

無機塗料には、他の塗料と比較して燃えにくいというメリットがあります。

炭素を含む有機物は、物が燃えるときの燃料となります。
つまり、炭素を含まない無機物が多く配合されている塗料ほど、燃えにくい性質が強まるのです。

外壁や屋根などに使用すると、建物の防火性を高める効果が望めます。
万が一周辺で火災が起こっても、家に火が燃え移る可能性は低く済むでしょう。

長年にわたり、安心して住み続けられる家づくりに適した塗料といえます。

無機塗料のデメリット

上述のとおり、無機塗料にはさまざまなメリットがあります。

しかしその一方で、取り入れる際に気をつけたいデメリットも存在します。
使用を検討する場合は、あらかじめしっかりと確認しておくようにしましょう。

価格が高い

価格が高い

無機塗料は、高い耐候性や耐用年数の長さなどをはじめとする優れた機能を備えた塗料です。
そのため、他の塗料と比べると価格は高くなる傾向にあります。

一方、通常の塗料より長持ちするので、結果としてメンテナンスの回数が少なくて済むという側面もあります。

塗装後にまだ長く住み続ける場合には、最終的に他の塗料よりもコストパフォーマンスが良くなる可能性もあるでしょう。
使用の際は、塗装する箇所や次回の塗装までの期間、予算などを検討した上で選びましょう。

下地によってはひび割れしやすい場合もある

下地によってはひび割れしやすい場合もある

無機塗料には、石や鉱石などの成分が多く含まれています。
そのため他の製品に比べて、塗った後に固まってできる塗膜が硬いという特徴があります。

地震などで建物が揺れた場合には、衝撃に耐えられず、ひび割れが起きやすいリスクも潜んでいます。

対応策としては、弾力性や伸縮性が高い有機成分が混ざったタイプの無機ハイブリッド塗料で施工してもらう方法があります。

塗装する前に、外壁材やすでに塗装してある旧塗膜の状態を見てもらい、適切な塗料を提案してもらいましょう。

塗装できない素材がある

使用する無機塗料によっては、塗装が難しい、相性の悪い外壁材があります。
伸縮性の低い無機塗料は、気候条件などによって収縮する素材には塗装できないのです。

例えば、サイディングボードやガルバリウム鋼板、木材などに塗装できないという無機塗料もあります。
使用する際には、現在の外壁や屋根に塗装ができる無機塗料を選ぶようにしましょう。

また、外壁だけ無機塗料を使用しても、屋根や雨樋などの付帯部分に別の塗料で施工した場合、耐用年数が変わってしまうため、メンテナンス周期が異なります。

次回の塗装のタイミングが大きく異なると、その都度足場を設置する必要があるため、足場代が余計にかかることになるので、注意が必要です。

>> 外壁や屋根の塗装で必要!足場設置にかかる費用相場

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無機塗料を使う場合に気をつけたいこと

ここまで、無機塗料のメリットとデメリットをそれぞれご紹介しました。
次は、実際に使用するとき気をつけたいポイントを、1つずつ確認していきましょう。

技術力と実績のある業者を選ぶ

技術力と実績のある業者を選ぶ

無機塗料は、一般的な塗料と比較して質感が硬く、塗るときの伸びがあまりよくないことから、塗装が難しいとされています。

一定の厚みで均一に塗らないと製品の良さが発揮できないだけでなく、ひび割れなどの原因となることもあります。

そのため、塗装を依頼する際は、業者選びが重要なポイントです。
製品を扱える確かな技術力と、外壁などでの施工経験が豊富な、実績のある業者を選んでください。

どのメーカーの無機塗料かを確認する

無機塗料と一言でいっても、メーカーによってその内容はさまざまです。
なぜなら塗料の成分に関して、明確な決まりやルールがないからです。

成分の種類や配合量、製造方法は全てメーカーの判断に委ねられるため、少しでも無機物を含有していれば無機塗料ということができてしまいます。
そのため製品によっては、品質面で信頼できないものも見られます。

自分で調べてみてもよくわからない場合は、有名メーカーの製品を候補にするのも1つの方法です。

例えば、日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研などが著名なメーカーとして挙げられます。

こういったメーカーの商品には、品質保証があるため安心して利用することができます。
賢く商品を選んで、せっかく無機塗料を塗ったのに何も変わらない、すぐに剥がれてきたといったトラブルを未然に防ぐよう努めましょう。

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代表的な無機塗料

代表的な無機塗料

様々なメーカーが無機塗料を扱っております。
その中で、代表的なメーカーの無機塗料をご紹介していきます。

日本ペイント「アプラウドシェラスターⅡ」

日本ペイントは100年以上の歴史を持つ大手塗料メーカー。
キセノンランプ試験法により、超高耐候性が確認されています。

さらに、汚れや熱にも強いのも特徴の1つ。
戸建て住宅はもちろん、学校や病院、高層マンションなどの塗装に適していると言われます。

関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」

日本ペイントと同じく、長い歴史をもつ塗料メーカーの1つ。
現在は業界1位の売り上げを誇り、自動車用の塗料においてはアジアでもトップクラス。
アレスダイナミックMUKIは、太陽光や酸性雨に強い性能を備えながらも、下地によく馴染む柔軟性を併せ持っています。

また、カビや藻の発生を抑制し、建物の美観をキープします。

エスケー化研「スーパーセラタイトF」

日本ペイントと関西ペイントに並ぶ大手塗料メーカーであり、建築用仕上塗材国内シェアNO.1と言われています。
そしてアジアを中心とした海外展開も積極的に行っています。

スーパーセラタイトFは有機、無機のハイブリッド塗膜により高い耐候性を示しています。
付着した汚れは雨水で自然に除去され、塵やホコリ、排気ガスによる汚れを抑制することができます。

ダイフレックス「ダイヤスーパーセランフレックス」

ダイフレックスは日本シーカ(スイスに本拠地を置き、全国70ヵ国以上で工業用化成品を扱うメーカーの日本法人)のグループ会社。
高い耐候性に加え、シーリング上に施工した場合のひび割れのリスクが軽減するほどの柔軟性を持っています。
また、カビや藻の発生を抑制します。

KFケミカル「KFワールドセラシリーズ」

70年近く化学品を取り扱ってきたノウハウを活かし、2012年に建築塗料事業をスタート。
開発した製品の耐候性を確かめるため、厳しい環境下である沖縄県宮古島での暴露実験を実施しています。

KFワールドセラは耐候性が非常に高く、宮古島の紫外線や雨、風、塩害に耐え、強い光沢をキープできます。
厳しい環境下でも活躍できる耐候性だけでなく、ひび割れが発生しづらい柔軟性も備えています。

無機塗料を使う場合の費用相場

無機塗料を使う場合の費用相場

耐候性や機能性に優れた無機塗料は、その分価格も高めです。具体的な費用はどれくらいなのでしょうか。
無機塗料を使用して外壁を塗装する場合の費用相場を、他の製品とも比較しながらご紹介していきます。

塗料 価格(平米) 耐久年数 特徴
無機塗料 3,500~5,500円/平米 10〜25年 汚れや熱に強く、耐用年数が長い
アクリル塗料 1,000円~1,800/平米 3〜8年 安価で重ね塗り向き
ウレタン塗料 1,700〜2,500円/平米 5〜10年 様々な形状、素材に対応
シリコン塗料 2,300〜3,500円/平米 7〜15年 耐久性と費用のバランスが良い
ラジカル塗料 2,200〜4,000円/平米 8〜16年 チョーキング対策ができ、コスパも良い
フッ素塗料 3,500〜4,800円/平米 12〜20年 熱、寒さ、酸性雨に強い

外壁塗装で利用されることが多いシリコン塗料やフッ素塗料と比較すると、一般的な製品の値段よりも高いことがわかります。

>> アクリル・シリコン・フッ素など耐用年数・値段別で塗料を比較

上記の価格はあくまで目安であり、塗装する広さや施工箇所はもちろん、塗料の種類や依頼する業者によっても差が生じます。
そのため、複数の業者から見積もりをもらい、価格や提案内容を比較しましょう。

無機塗料が気になっている方は、複数社を比較する際に、その旨も伝え、施工実績のある業者から見積もりをもらうといいでしょう。

費用の比較はもちろん、本当に無機塗料を使用する必要があるかなど、現状のお住まいや悩みにあわせて、適切な塗料や施工プランを提案してくれるでしょう。

塗装のプロと相談しながら、満足できる塗装工事をなさってください。

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