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光触媒塗料とは
「光触媒」とは光によって化学反応を促進させる物質のことで、太陽の光を利用して、表面についた汚れを分解し、周囲の空気をきれいにする効果があります。
光触媒塗料は耐用年数の長さと、塗装した外壁が汚れにくい点が特徴です。
外壁は風雨にさらされるため、年数が経つと汚れや塗膜の劣化が見られます。
しかし、この光触媒塗料は、太陽の紫外線と雨を活用して、塗膜表面についた汚れを落とすことができるのです。
光触媒塗料のメリット
光触媒塗料のメリットを具体的に見ていきましょう。
耐用年数が長い
光触媒塗料は一般的な塗料に比べて耐用年数が長い特徴があります。
一般的には塗膜を劣化させる原因となる紫外線ですが、光触媒塗料の場合は、紫外線を汚れの分解に利用しており、影響を受けにくいといわれています。
そのため、光触媒塗料の耐用年数は10〜20年と、人気の高いシリコン塗料の耐用年数7〜15年と比較しても長いことがわかります。
ただ、耐用年数が最大で20年程度と言われていますが、光触媒塗料は発売されてからまだ20年経過していないため、実際に使用し続けられたデータはまだありません。
耐用年数でいえば、フッ素塗料が12〜20年と同じですが、同じ耐用年数でも塗料によって得られる効果が異なります。
そのため、単純に耐用年数だけではなく、クリーニング効果などの機能とも比較して、塗料を選ぶのがおすすめです。
セルフクリーニング効果により汚れにくい
光触媒塗料は、汚れを分解して雨で洗い流す「セルフクリーニング効果」があります。
これは、光触媒塗料の表面が水によく馴染むという特性を利用しています。
まず、光触媒塗料が太陽の光にあたると、塗料に含まれる酸化チタンが活性酸素を作り出し、表面についた汚れを分解します。
そして、雨が降ると汚れと塗膜の間に水が入り込み、分解された汚れなどを流して、きれいな状態を保ちます。
ほかにも、空気中に漂うチリやホコリが、静電気により表面に吸着するのを防ぐ帯電防止効果もあります。
汚れの分解・雨水での洗浄によるセルフクリーニング効果と帯電防止効果によって、汚れにくい状態を維持しているのです。
空気清浄効果がある
紫外線があたると発生する活性酸素は、自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物などを酸化させて、空気中から除去します。
そのため、塗装した建物の周囲の空気をきれいにする効果があります。
自宅が車通りの多い道に面している場合などには、メリットが大きいかもしれませんね。
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光触媒塗料のデメリット
ここからは、光触媒塗料のデメリットをご紹介します。
重要なポイントもあるため、塗料を決める前に、必ず以下の点も確認しておきましょう。
価格が高い
光触媒塗料は一般的に普及している塗料と比べて圧倒的に耐久性が高いだけでなく、多くの機能を備えています。
そのため、具体的な費用は「光触媒塗料を使う場合の費用相場」の章でご紹介しますが、一般的な塗料に比べて価格が高くなる傾向があります。
雨や光があたらないと性能が活かされない
光触媒は、太陽の光があたることによって活性酸素が発生し、付着した汚れを分解します。
そのため、曇りの日が続いた場合や北側の壁面では、セルフクリーニング効果が弱まります。
また分解された汚れを雨によって流しますので、軒下など雨があたりにくい壁面では、効果を発揮することができません。
塗装したい場所に合うかどうかを確認してから塗料を選ぶようにしましょう
選べる色の種類が少ない
光触媒の主な成分である酸化チタンは白いことから、黒など濃い色の塗料にするのは難しいため、選べる色の種類が限られます。
そのため「淡い色や薄い色にはしたくない」や「濃い色を塗料として使いたい」方は別の塗料を検討したほうがいいかもしれません。
屋根用の塗料がない
現在は、屋根用の光触媒塗料が販売されていないため、外壁と屋根を一緒に塗装する際は別々の塗料を使用することになります。
しかし、屋根と外壁で、耐用年数が違う塗料を使用すると、屋根用の塗装と外壁用の塗装のメンテナンスを別々の時期に行う必要が出てきます。
その場合は手間が増えるだけでなく、足場設置がそれぞれ必要になるため、同じタイミングで塗装した場合よりも費用がかかってしまうデメリットがあります。
屋根と外壁の塗料の寿命を同じくらいになるように調節する
屋根は紫外線や風雨の影響を、外壁よりも強く受けるため、同じ塗料で施工をしても外壁より早く劣化する傾向があります。
この対策として外壁を光触媒塗料で塗装する場合は、屋根の塗料には光触媒塗料よりも耐久性の高い塗料を使用し、屋根と外壁の塗料の寿命を同じくらいになるように調節するとコストが抑えられます。
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光触媒塗料を使う場合に気をつけたいこと
メリット・デメリットを知った上で光触媒塗料を使用することを決めたら、次は業者選びに気をつけましょう。
ここでは、実際に光触媒塗料を使用する際に注意したい点を紹介します。
技術力と実績のある業者を選ぶ
光触媒塗料は取り扱いが難しいため、光触媒塗料の施工経験があり施工管理もしっかりとできる業者を選ばなければいけません。
なぜなら、光触媒塗料は他の塗料と比べて粘度が低いため、施工に慣れていないときれいに仕上がらないからです。
見た目だけでなく、効果や寿命も変わってしまうことがあります。
また、乾くのが遅いので施工する日の天候や気温などにも注意が必要です。
なお光触媒塗料のメーカーによっては、取り扱い可能な業者を認定店に限定しているので、相談する業者がご希望の塗料を取り扱えるかどうか確認しましょう。
無機系の汚れ(土・さび)は防ぐことができない
光触媒塗料が分解できるのは、雨筋や排気ガスに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物、付着したホコリなど有機物の汚れだけです。
無機物である「さび・黄砂・泥・エフロレッセンス(白華現象)」などの汚れは分解することができません。
そのため、ある程度日々の手入れも必要になることは念頭に置いておきましょう。
光触媒塗料を使う場合の費用相場
光触媒塗料を外壁に塗装する場合の平均的な費用は、1㎡あたり3,500~5,500円です。
シリコン塗料は2,300〜3,500円/㎡、フッ素塗料は3,500〜4,800円/㎡なので、他の塗料と比較して、光触媒塗料が高価格なことがわかります。
光触媒塗料を賢く選び、理想の外壁塗装を実現する
外壁の塗装には、今回ご紹介した光触媒塗料を含め、さまざまな塗料を選択することができます。
必ずしも価格が高いものがいいとも限りません。
周囲の環境やお住まいの現状に合わせた塗装が必要なため、塗装実績の豊富な施工業者に依頼して、適切な塗装提案と見積もり書をもらいましょう。
複数社からの見積もりを比較して、満足できる外壁塗装をなさってください。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
光触媒塗料のメリットを教えてください。 |
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メリットは「耐用年数が長いこと」「汚れを分解し、雨水で洗い流す『セルフクリーニング効果』を持つこと」「空気清浄効果もあること」です。 |
光触媒塗料のデメリットを教えてください。 |
「一般的な塗料に比べると、価格が高い傾向があること」「雨や光があたらないと、効果を発揮できないこと」などは、デメリットと言えるでしょう。 |
光触媒塗料を使って外壁を塗装する場合、費用はいくらかかりますか? |
平均的な費用は、約3,500~5,500円/㎡です。 |
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