積雪によるカーポートのトラブルは毎年多い
積雪の時期には、カーポートのトラブルが非常に多いです。
特に起こりやすい事例としては、以下のようなものがあります。
積もった雪やツララが道に落ちて危険
カーポートの屋根の上に大量に積もった雪が、ドスンという音を立てて落ちるところを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
カーポートの下を通りかかった人に、重く冷たい雪がのしかかってしまっては危険です。
同様に、雪解け水が凍結してできたツララが落下すると、非常に危ないですよね。
雪に強く、また積雪の際にメンテナンスしやすいカーポートを設置しておくことが、このようなリスクを回避するためには重要です。
カーポートや愛車が損壊することも
一般的なカーポートの耐積雪荷重性能は、20cmとされています。
カーポートが雪の重みに耐えられなくなってしまうと、屋根の真ん中から倒壊してしまうだけでなく、大切な愛車が損壊してしまうことさえあります。
カーポートを設置・交換したくてもすぐに着工できない
また、積雪し始めてから「耐雪カーポートを設置したい」「今あるカーポートを、もっと頑丈なものに交換したい」と思っても、すぐに工事を始められないことが少なくありません。
大雪で道路が渋滞してしまうため、業者が来られない、資材を運搬するトラックが遅れてしまう、といったトラブルが多いのです。
耐雪仕様のカーポートのリフォームは、なるべく早い段階で実施しておくことをおすすめします。
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耐雪カーポートの設置・交換リフォーム費用
耐雪カーポートを新たに設置する場合のリフォーム費用は、本体価格+施工費をあわせて次の通りです。
収容する車の台数 | リフォーム費用 |
---|---|
1台 | 20~30万円 |
2台 | 30~65万円 |
2~3台 | ● 安価なタイプであれば40万円 ● 強度とデザイン性が高いタイプであれば70~100万円 |
カーポート自体の性能や外観にこだわりがなければ、基本は15万円前後で新設できます。
また、カーポートを交換・再設置する場合は、既存のカーポートを解体・撤去する費用が追加で3~4万円程度かかります。
まずはカーポートの工事経験豊富なリフォーム会社に相談し、予算や性能についてしっかり確認してみることが大事です。
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耐雪カーポートの設置事例
当サービス『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社にて、耐雪カーポートの施工を行った事例をご紹介します。
事例1
新潟の冬でも安心な耐雪カーポート
リフォーム費用 (※テラス屋根の設置も含む) |
111万円 |
---|---|
工事期間 | 3日 |
耐積100cm、3台用のカーポートを設置した施工事例です。
サイドパネルを取り付けているので、土砂降りの日でも車の乗り降りが快適です。
また、勝手口へのテラス屋根の設置も同時に行いました。
事例2
動線と採光に考慮した降雪地向けカーポート
リフォーム費用 | - |
---|---|
工事期間 | 12日 |
ガレージの前に雪が積もり除雪が大変、とのことだったので、既存のガレージの前のスペースにカーポートを設置しました。
耐積雪量は150cmなので、豪雪地帯でも安心です。
また、カーポートの設置場所に玄関部分の屋根がかかっていたので、重なる部分の屋根を切り詰める工事も行いました。
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雪に強いカーポートリフォームのポイント
雪のトラブルが多いことから、最近は、耐積雪・耐風圧仕様のカーポート商品が増えています。
耐雪カーポートをリフォームする際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
両足支柱タイプが安全
片側で屋根を支える「片流れタイプ」や「後方支柱タイプ」のカーポートは、安価で設置できるため人気がありますが、バランスが悪く不安定になりがちです。
降雪量が少ない地域の場合はさほど問題ありませんが、雪の被害を受けやすい場合はには不向きと言えます。
支柱が4本以上あり、左右両側で支えるカーポートを選ぶと、安全性が高くなります。
オプションで「補助柱(サポート柱)」を付けられることもあるので、不安な方は施工会社に確認しておくとよいでしょう。
ロードヒーティングの併設もおすすめ
カーポート周りに雪が大量に積もってしまう地域にお住まいの場合は「ロードヒーティング」を一緒に設置するのもおすすめです。
ロードヒーティングとは、路面を暖める設備のことで、凍結防止や融雪を目的として道路に施工されているものですが、一般家庭用の商品も販売されています。
高齢の方だけの世帯や、多忙で雪かきする暇がなく大変という場合は、カーポートの出入口にロードヒーティングを付けてもらうとよいですよ。
地元の積雪対策に詳しいリフォーム会社に相談を
積雪量や風圧は、地域によって非常に差があります。
耐雪性や耐風性が高いほど、本体価格が高額になりやすいため、できれば地元のカーポート施工に慣れた会社からアドバイスしてもらい、最適なカーポートを選びましょう。
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耐雪20~50cmのカーポートのおすすめメーカー品
参考までに、おすすめの耐雪カーポート商品をご紹介します。
まずは、20~50cmの積雪に対応するメーカー品について、ご説明します。
三協アルミ「G-1ss」
(※「G-1ss」は2022年に廃盤。)
画像引用:三協アルミホームページより
URL : https://alumi.st-grp.co.jp/index.html
三協アルミの「G-1ss」は、積雪量が多すぎず、最低限の性能の耐雪カーポートを設置したいという方に適しています。
耐風性能に優れた折板屋根カーポートを採用し、屋根枠のデザインはスタンダードタイプとデラックスタイプの2種類を展開しています。
耐積雪量は、20cm・50cmの2パターンから選べます。
YKK AP「レイナポートグラン」
(※「レイナポートグラン」は現在「アリュース」にリニューアルしております。)
画像引用:YKK APホームページより
URL : https://www.ykkap.co.jp/
YKK AP「レイナポートグラン」は、お住まいの外壁やエクステリアに合うカラーが必ず見つかる耐雪カーポートです!
本体カラーは、ブラウン・ホワイトなどの5色、屋根ふき材は、アースブルー色・アッシュグレイ色などの6色から選べます。
耐積雪量は20cm・50cmの2種類から選択可能です。
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耐雪100・150・200cmのカーポートのおすすめメーカー品
以下からは、豪雪地帯にもおすすめのカーポートをご紹介します。
LIXIL「ソルディーポート」
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/carspace/soldyport/case/
LIXIL(リクシル)の「ソルディーポート」は、さまざまなリフォーム会社がおすすめする商品の1つです。
奥行きや間口も、ご自宅に合わせて柔軟に調整できます。
耐積雪量は、50cm・100cm・150cmの3タイプから選べます。
LIXIL「テリオスポートⅢ」
画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/exterior/carport/teriosport3/
「テリオスポートⅢ」は、1~3台用すべてのサイズで、4本柱を実現しています。
雪・風どちらにも強いカーポートを設置したい方に最適です。
同製品のもう1つの魅力は、採光性です。
独自の新技術により、採光することが難しかった隣接する家屋にも、カーポート越しに自然光を取り込むことができます。
耐積雪量は、100cm・150cm・200cmだけではなく、30cm・50cmタイプも選択できます。
YKK AP「ジーポートneo」
画像引用:YKK APホームページより
URL : https://www.ykkap.co.jp/
YKK APの「ジーポートneo」は、折板屋根タイプの強靭なカーポート。
雪のみならず、46m/秒相当の風圧に耐えられるほか、耐震性能にも優れています。
耐積雪量は、100cm・150cm・200cmの3種から選択できます。
三協アルミ「G-1」
画像引用:三協アルミホームページより
URL : https://alumi.st-grp.co.jp/products/garage/carport/
三協アルミの「G-1」は、同社こだわりの耐雪カーポート製品です。
美しさと利便性を追求したデザインであるため、すっきりとした見た目に仕上げたい方から好評です。
ゆとりのあるサイズで設置できるので、バイクや自転車を一緒に駐車したい場合にも適しています。
>> 自転車置き場の屋根(サイクルポート)を造るには?DIYのメリット・デメリットもご紹介
耐積雪量は、100cm・150cm・200cmから選べます。
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カーポートに積雪してしまったときの対応方法・注意点
強度のあるカーポートを設置しても、やはりメンテナンスは不可欠です。
耐雪量を超えそうなほどの雪が積もった場合、早めに雪下ろしをしましょう。
一般的なカーポートの耐積雪強度は積雪20cmまでのため、それ以上の雪が積もったら、雪下ろしをするべきです。
もちろん50cmの耐雪仕様のカーポートであれば、50cmの積雪を目処に作業を開始すればOKですが、やはり早めに着手することをおすすめします。
雪下ろし作業の際には、以下の点に注意しておきましょう。
時間が経った雪には水をかけない
ホースを使って、屋根の上の雪に放水したくなるかもしれませんが、降ったばかりの雪ではない場合、水をかける行為は実は危険です。
凍ってしまった雪に水をかけると、さらに雪が凍結していき、重量が増えてしまいます。
落ち着いて、自然解凍してきた雪をゆっくりと下ろしましょう。
屋根の上や脚立には乗らない
また、屋根の上に乗って作業したくなる方も多いと思いますが、足場が悪く、転落してしまう事故が毎年起きています。
カーポートは、人が乗ることを前提に設計しているわけではないため、重さに耐えられなくなってしまう可能性もあります。
道が凍っていて不安定になるため、脚立を使うのも避けましょう。
凍り付いて固くなった地面に転落してしまうと危険です。
専用の「雪下ろし棒」を使う
画像引用:三協アルミホームページより
URL : http://alumi.st-grp.co.jp/products/garage/carport/ottoseig/index.html
雪下ろしの道具には、専用の雪下ろし棒を使うのが最も安全で確実です。
おすすめは、三協アルミの商品「おっとせいG」で、冬場に売り切れてしまうほどの人気商品で、軽い力で雪をかき出せます。
長さは3タイプから選択可能で最長380cmあり、 2万円前後で購入できるため、一家に1つあると安心ですね。
積雪によるカーポートの交換は、火災保険を活用可能!
万一、大雪のためにカーポートが破損してしまった場合でも、火災保険に加入していれば保険金が支給されるかもしれません。
火災保険の契約内容に「雪災」が含まれていれば、保険対象です。
火災保険が活用できるか否かの確認や、保険の申請代行などのサービスを行っているリフォーム会社も多いので、悩んでいる方は一度相談してみることをおすすめします。
>> 火災保険リフォームの修理対象・注意点・トラブル対策
>> カーポートの屋根や支柱の修理費用と注意点!火災保険は使える?
カーポートの積雪対策は早めの準備が重要
積雪によるカーポートの破損は、大きなトラブルや事故につながる可能性があります。
雪の多い地域だけでなく、急な降雪がある地域でも、耐雪仕様のカーポートを導入することで安心です。
適切な製品選びや火災保険の活用で、コストを抑えたリフォームが可能な場合もあります。
積雪のシーズンに向けて準備を整え、快適で安全な住環境を実現しましょう。
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【この記事の要点まとめ◎】
耐雪カーポートを設置・交換する際にかかる費用は、いくら? |
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1台用=20~30万円、2台用=30~65万円くらいです。 交換・再設置する場合は、既存カーポートの解体・撤去費が+3、4万円程度かかります。 |
雪に強いカーポートにリフォームするポイントは? |
「両足支柱タイプの製品を選ぶ」「ロードヒーティングも併設する」といった方法がおすすめです。 詳細は、雪に強いカーポートリフォームのポイントで解説しています。 |
耐雪カーポートのおすすめメーカー品を知りたい。 |
本記事で、耐雪20〜50cm対応のおすすめ品、および耐雪100・150・200cm対応のおすすめ品をご紹介しています。参考にしてください。 |
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