キッチンパントリー(食品庫)とは

キッチンパントリーとは、「食品庫」と訳されることが多い収納スペースのことです。
ホテルでは食器を収納する場所のことを言いますが、一般家庭ではキッチンのそばに別室を設けて食品を貯蔵するのが主流です。
いわば、常温でも保存が可能な食品や調味料の保管をするためのスペース。
キッチンのウォークインクローゼット、と呼んでも良いでしょう。
近年では、調理道具や調理雑貨の収納場所としても親しまれています。
キッチンパントリーが必要なライフスタイルって?

収納スペースを使う時に大切になるのは、目的と用途。
物が少ないという方や、そもそも食品のストックをあまり買わないという方は、無理に設置することはありません。
床下や戸棚、キッチン下など、他にも台所回りの収納方法はあるからです。
室内と同じ環境下になるため、当然ながら冷蔵・冷凍品のまとめ買いが好きな方にも向きません。
逆の発想で、温度変化に弱い食器や、寒さに弱い植物の冬の収納場所としてはお役立ちスペースです。
もちろん、室温で保管できる食品を集めるのが大好きな方には、きっと特別な存在になることでしょう。
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キッチンパントリーのメリット

収納スペースが増えることによって、キッチンが広々と使えて片付けやすくなるでしょう。
パントリー内は壁に沿って棚が設置されているので、キャビネットや食品ストッカーと比べて、何があるか一目で把握でき、掃除もしやすくなります。
また室内と一続きであるため、前述のように、室内環境とほとんど同じ温湿度をキープすることができます。
キッチンパントリーのデメリット

収納場所を確保するためには、どうしても一定のスペースが必要になります。
無計画に作ってしまうと、使い勝手が悪く、かえって無駄なスペースになってしまうことも。
掃除しにくい隙間や食べカス汚れがあると、害虫発生の原因になるので、くれぐれも配置場所や管理の仕方にご注意を。
また家の構造上、設置が難しいこともあります。
まずはパントリーのリフォームが得意な業者の方と相談してみてください。
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便利なキッチンパントリーの間取り(位置・奥行き・幅)
パントリーは、具体的に家のどこに設置するかで使い勝手が変わります。
また、パントリー内の棚の位置が高すぎたり、奥まり過ぎて出し入れしにくかったり、というデザインでは、パントリーの役割が軽減してしまいます。
中にはゴミ置き場になってしまったという失敗例も!

収納する物・生活動線を意識して、以下の点を考慮しながら設計しましょう。
キッチン・玄関からアクセスできると◎
パントリーのおすすめの設置場所は、玄関とキッチン両方からアクセスしやすい場所を選ぶことです。
購入した重い食料品を、キッチンパントリーまで運ぶのは大変ですよね。
パントリー内に出入口を2つ設け、玄関側からもキッチン側からも入れるようにしておけば、外で購入した物をすぐに収納でき、かつ料理をする際にはすぐに材料を取り出せます。
奥行きは30~45cm未満がベスト
キッチンパントリーの奥行きサイズは、30~45cm位にすると使いやすいです。
ワインを寝かせて保管したい場合にもちょうど良いですよ。
長い食材であるパスタの保管も、奥行きが30cm位あればOKです。
奥行きがあり過ぎると、奥の物が取り出しづらくなり、かえって使いづらくなってしまうのでご注意ください。
幅(間口)は80~90cmが主流
ちなみにパントリーの間口幅は、80~90cmで設計されるケースが多く見られます。
人が食材や家電を持って出入りするためのスペースは、90cm確保しておけば充分と言えるでしょう。
観音開きタイプの壁面収納にする方法も

上述したサイズは、あくまでも参考に過ぎません。
「家の中に食品庫を作れるような空きスペース自体がない!」という方も、あきらめないで。
壁面に、観音開きタイプの扉を取り付ければ、立派なパントリーのでき上がりです♪
できれば扉の内側にも収納棚を設置しておくと、広くて見やすい収納スペースを作れますよ。
ウォークインタイプの場合は、棚+60cmのスペースを

パントリー内を歩ける「ウォークインタイプ(出入口が1つのタイプ)」や「ウォークスルータイプ(出入口が2つのタイプ)」にリフォームする場合は、設置する棚の奥行き+60cmの空間を確保しておきましょう。
60cmのスペースがあれば、余裕でパントリー内を行き来できます。
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パントリー内を使いやすくする6つのポイント
せっかくパントリーを作っても、どんなに素敵な食材を手に入れても、パントリーの中で埋もれてしまっては意味がありません。
使いやすいパントリーを設計するため、リフォームする際には以下のポイントを押さえておきましょう。
棚は可動性のある物を

重要なポイントは、パントリー内に設置する棚を、付け替えやすい物にすることです。
収納スペースに置きたい物は、食品や調理器具など、家族のライフスタイルによって変化していく可能性があります。
壁面に入れ替え可能な棚を設置しておけば、高さ調節が自由自在。
重い物も軽い物も、きっちり仕分けることができます。
カウンターや机を作るのも◎

もしもパントリー用のスペースを広くとることができるなら、作業スペースとしてカウンターや机も一緒に付けてしまうのがおすすめです。
パントリー内の整理整頓などの作業をしたいときに重宝します。
食器や食品を一時的に並べるカウンターがあれば、作業効率がアップしますよ♪
コーナー部分は回転する棚がベター

角のスペースは、デッドスペースになってしまいがち。
広さがあるパントリーを設置できる場合には、適度な高さ・幅のある回転式の棚を設ければ、奥にある食品も台を回転させて簡単に取り出すことができます。
換気ができるように工夫を
パントリー内は主に食品を収納するので、臭いがこもりがちです。
また、湿気が多いとカビ発生の原因にもなるので、窓を付けるなどの工夫で、必ず通気性を良くしておきましょう。
なおパントリーは、料理や買い物の際に頻繁に出入りするため、ドアを付けないほうが使いやすく、かつリフォーム費用が安く済みます。
換気対策も重視するなら、ドアのないパントリーを検討してみると良いでしょう。
ドアを付ける場合は引き戸がベスト
もちろん、毎日ドアを開けて風を入れられるなら、ドア付きのパントリーを設置するのもおすすめです。

ただし、重い物・かさばる物を出し入れする機会が多いため、ドアを手前に引くタイプの「開き戸」だと大変に思うかもしれません。

広めのパントリーにドアを付ける場合は、できれば横にスライドさせる「引き戸」タイプにしておくと、より快適にパントリーを使えるでしょう。
間口が狭いなら引き出し式タイプを設置

「キッチンパントリーを作るためのスペースが限られていて、狭くなってしまいそう……でもパントリーを作りたい!」
そんな方は、引き出し式のパントリーを設置してしまうと良いでしょう。
出し入れが楽になり、奥にある物をいつでも確認できます。
ただし、こまめに引き出しを開けて、中に湿気がこもらないよう配慮することを忘れずに。
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パントリーで上手に収納するための4つのコツ
ここからは、実際にパントリーに食品などを収納するときに気を付けたいことをご紹介します。
収納する物の並べ方
パントリーに収納するコツは、賞味期限が早い物は手前に、期限がまだ先の物は奥に。これが鉄則です。
すべての食品を、一目で見えるようにすることこそが、食品の使い忘れを防ぐ秘訣です。
そのためにも、まずはリフォーム時の設計から注意してくださいね。
なるべく引き出しを活用する

パントリー内に奥行きがあると、どうしても奥に物を閉じ込めてしまいがちになります。
特に奥行きが45cm以上のパントリーを設置した場合には、奥の物も簡単に出し入れできるよう、引き出しを購入しましょう。
取っ手付きのオシャレな網カゴなどを活用して、自分なりにアレンジしてみても楽しいですね。
細かい物は100均などの収納ボックスに

調味料のストック品や、カトラリー(ナイフ・フォークなど)といった細々とした物は、100円ショップなどで買える収納ボックスを駆使して整理できるとベストです。
プラスチックカゴやワイヤーバスケットなどを、用途に合わせてそろえましょう。
同じサイズの物で統一すると、パントリー内に並べやすいですよ。
ラベルシールや中が見えるケースがあると便利

引き出しや収納ボックスで仕分けする際には、色違いのボックスを使い分けたり、ラベルシールを貼ったりして、中にある物が外からでも分かる状態にしておきましょう。
透明なボックスやメッシュ素材のカゴを使うと、より見やすいですね。
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パントリーリフォームの費用相場
パントリーを設置する際のリフォーム費用は、ドアの有無、そして施工範囲、棚の数によって変動します。

扉がない省スペースタイプの物を新設する場合や、空きスペースに可動棚を設置する程度の工事であれば、5万円前後でリフォーム可能です。
一般的なクローゼットのような形状のパントリーを作る場合は、予算は10~50万円位と考えておきましょう。
例えば、間仕切り壁やドアも付けてパントリーを施工する場合は、1畳あたり12万5千~15万円の費用がかかります。
設置場所によっては、照明の増設工事も必要になるかもしれません。

重い物にも耐えられる棚を複数付けておくと便利ですが、棚を多く付けるほど費用は高額になるため、具体的にパントリーに収納したい物を決めておき、予算におさまるようリフォーム会社とよく相談しながらデザインを考えていくと良いでしょう。
なお、充電するタイプの家電を収納する場合には、コンセントも設置しておくとより実用的なパントリーになるはずです。
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パントリーのリフォームは、キッチンと一緒に行う家庭が多い
なおパントリーの設置は、キッチンを交換するリフォームと一緒にまとめて行う方が多いです。
キッチンの配置を決めてから、最も使いやすい場所にパントリーを設けると非常に効率的ですよね。
参考までに、リショップナビに加盟している施工会社が、キッチンとパントリーをリフォームした実例もご紹介しておきます。
事例1
キッチン側面にパントリーを設置
住宅の種類 | マンション |
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リフォーム費用 | 172万円 |

事例2
引き戸付きの出入りしやすいパントリー
住宅の種類 | 一戸建て |
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リフォーム費用 | 200万円 |

事例3
キッチンの移動と一緒にパントリーを造作
住宅の種類 | マンション |
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リフォーム費用 | 249万円 |

収納の基本は、いつでも同じ。ですが、賞味期限のある食品は、特に無駄なく楽しく使いたいですよね。
食べ物をより大切にするために、パントリーはとても活躍してくれるのです。
最後に断言しますが、収納スペースは増えて困ることはありません!
食品だけでなく、設計プランによってはお鍋やフライパンなどの調理器具をしまう場所としても有効です。
キッチン周りを快適にしたいという方は、ぜひパントリーのリフォームを検討してみてくださいね。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
パントリー(食品庫)のメリット・デメリットは? |
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メリットは「キッチンが広々と使えて片付けやすくなること」「何があるか一目で把握でき、掃除もしやすいこと」などです。 一方「無計画に作ると、使い勝手が悪くなりやすい」などのデメリットがあるため、施工業者と相談しながら、計画的に設計しましょう。 |
便利なパントリーを作るための、設置場所・間取りのポイントは? |
出入口を2つ設け、玄関・キッチンの両方からアクセスしやすい場所に設置するのがおすすめです。 奥行きサイズは30~45cm位、間口幅は90cm確保しておくと、使いやすいでしょう。 詳細は、こちら。 |
パントリーにうまく収納できるようにするためのコツは? |
「賞味期限が早い物を手前に置き、期限がまだ後の物は奥にしまう」「引き出しを活用する」といった工夫をすると良いでしょう。 詳しくは、こちら。 |
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