トイレを節水型に交換するメリット・デメリットと費用相場を紹介

更新日:2024年08月22日

トイレを節水型に交換するメリット・デメリットと費用相場を紹介

昔のトイレは、1回の洗浄で使用する水量が多い分、水道代も高くなる傾向にありました。一方今のトイレは、節水型が主流です。昔より少ない水量で洗浄できるため、節約や節電に繋がります。本記事では、節水型トイレに交換する際のメリット・デメリットや、メーカー3社のトイレの特徴、実際のリフォーム事例を基にした費用相場を解説します。

トイレを節水型に交換するメリット

トイレを節水型に交換するメリット

トイレを節水型に交換するメリットは、主に3つ挙げられます。

掃除しやすい

使用水量が少なくても、掃除しやすいのが節水型トイレのメリットです。

昔のトイレは縦方向に流れるのに対し、節水型トイレは渦巻き状に流れるため、少量でも汚れを落とせる設計になっています。

なかには除菌機能付きタイプや、汚れにくい加工が施されているタイプもあります。機種により様々な機能があるため、チェックすると良いでしょう。

また、掃除のしやすさは便器の中だけではなく、外側も重要です。タンクレスタイプは、トイレ本体の裏側が掃除しやすいという特徴があります。

>>タンクレストイレのリフォーム費用は?メリット・デメリットを解説

節電できる

節水だけではなく、節電もできるのが節水型トイレのメリットです。

冬場の寒い季節に、便座や温水シャワーを24時間温めていると、その分電気代がかかります。しかし、昨今のトイレは使用しない時間の節電機能があり、余分な電気代がかからないものが増えています。

1日あたりの電気代は高くなくても、年間で換算すれば大きな額になります。

無駄なく過ごすためには、節電機能があるトイレに変えるのがおすすめです。

水道代が節約できる

節水型トイレは、水道代が節約できるメリットがあります。

例えば、TOTOの公式サイトでは、4人家族で一日大1回小3回をした場合の水道料金は265円/㎥と公表されています。

昔の13Lタイプのトイレと3.8Lタイプの節水型トイレを比べて換算すると、およそ75%の節水ができ、節約額は年間14,000円です。

ただし、節水型トイレでも各メーカーや、使用水量によってどのくらい節約できるかは異なります。

現状のトイレと節水型トイレの使用水量を調べ、どのタイプが良いか比較すると良いでしょう。

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トイレを節水型に交換するデメリット

トイレを節水型に交換するデメリット

節水型トイレにはメリットだけでなく、次のデメリットも存在します。

リフォーム費用が高額

リフォームをする場合、本体の金額や工事費用は様々ですが、少なくとも数十万円はかかります。

少しでもリフォーム費用を抑えたい場合は、必要な機能だけを備えた節水型トイレを選ぶと良いでしょう。予算とほしい機能を見比べて、トイレを選ぶことをおすすめします。

>>トイレリフォームの費用相場を徹底解説!内装込みの場合や事例を公開

詰まりやすい

さきほど説明した通り、節水型トイレには使用水量が少ないというメリットがあります。
しかし、詰まりやすいという意味では、逆にデメリットとなるでしょう。

流されたものは、配管を通じて下水へ流れます。
その際に水量が少ない分、ペーパーなどが流れきらず詰まってしまうのです。

「流れた」と思っていても、実は配管のどこかで詰まっている恐れがあります。

また、トイレ内を拭くのに使う掃除道具は、商品によって流せるタイプもありますが、実は詰まる原因の1つです。できれば流さず、そのままゴミ箱へ捨てると良いでしょう。

ただし、節水型トイレでも詰まらせないよう、工夫されていることが多いです。
日常生活で使用する範囲であれば、詰まる可能性は少ないと言えます。

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トイレを節水型に交換する際の注意点

トイレを節水型に交換する際の注意点

「節水型トイレに交換したい」と思っても、場合によってはできないこともあります。

次に、交換時の注意点をまとめました。リフォームを検討する上での参考にしてください。

水道の圧力によって設置できない

昔のトイレは、タンクに貯められた水を使って勢いよく水を流せました。
しかし、節水型トイレは比較的水圧が弱いため、水道の圧力が異なり、設置できない可能性があります。

設置にどの程度の水圧が必要なのかは、専門知識が必要です。
リフォームをする前に業者に下見をしてもらい、設置できるのか確認しましょう。

排水方式によって設置できる種類が限られる

排水方式によって、設置できるトイレに制限があります。

排水方式には、次の2種類があります。
一般的に、戸建ては床排水、マンションなどは壁排水が多いです。

床排水 便器の底から床に繋がり、排水管が見えない状態
壁排水 壁と便器が排水管で繋がっている状態

また、壁排水は使用する水量が多くなります。
そのため、自宅が壁排水タイプだと、節水型トイレの設置は難しい可能性があります。

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各メーカーの節水型トイレの特徴

各メーカーごとの節水型トイレの特徴

各メーカーにより、節水型トイレの特徴が異なります。

ここでは、代表的な「TOTO」「リクシル」「パナソニック」の3社を紹介します。

TOTOの節水トイレの特徴

トイレのメーカーとして有名なのが、TOTOです。
大正6年に創業し、「ウォシュレット」を発売以降、根強い人気を誇っています。

TOTOの節水型トイレの特徴は、次の5つです。

●環境に環境に配慮した除菌水
●超節水4.8L洗浄タイプ
●瞬間暖房便座
●フチなし形状
●ワンダーウェーブ洗浄(おしりやビデ)

TOTOの節水型トイレは、従来の洗浄性能を備えた、4.8Lの超節水タイプです。超節水タイプは、2001年頃までのトイレと比較すると、水道代が年間約14,200円お得になると言われています。

また、冬向けの瞬間暖房便座は、使用時だけ温かくなる仕様です。したがって、無駄な消費がなくなり、節電に繋がります。

さらに、環境に配慮された除菌水での洗浄、フチなし形状による掃除のしやすさなど、快適に使用できる点にも注目です。

>>TOTOトイレの価格と特徴

リクシルの節水トイレの特徴

リクシルは、陶器メーカーのINAXが住宅機器や建材を扱う5社を統合してできたメーカーです。

リクシルの節水型トイレの特徴は、次の5つです。

●プラズマクラスターで除菌
●綺麗が長く続くアクアセラミック
●超節水タイプ2種類と節水タイプ1種類
●掃除のしやすさ
●エアシールド脱臭

リクシルのトイレは、超節水の「ECO4」と「ECO5」、節水の「ECO6」の3種類があります。

それぞれの違いは次の表を参考にしてください。
※従来品(大洗浄13L)と比べたものです。

ECO4 ECO5 ECO6
洗浄容量 大洗浄:4L
小洗浄:3.3L
大洗浄:5L
小洗浄:3.8L
大洗浄:6L
小洗浄:5L
従来との節水比較 約73% 約69% 約60%
年間節約額 約14,700円 約13,800円 約12,000円

大きな違いは洗浄容量ですが、少量の水でも従来と変わらない洗浄力があります。

そして便器の隅々まで、プラズマクラスターで一日中除菌します。匂いも抑えられるので、いつでも清潔に使用できるのがポイントです。

さらに、新品時と変わらない綺麗さが続く、アラセラミックが特徴です。落ちにくい汚れもスルッと落ち、水垢がつきにくいので掃除しやすい点もおすすめです。

>>リクシルトイレの価格と特徴

パナソニックの節水トイレの特徴

パナソニックは、国内最大級の総合電機メーカーで、2018年に創業100周年を迎えました。

パナソニックの節水型トイレの特徴は、次の4つです。

●水垢がつきにくい有機ガラス系新素材
●トリプル汚れガード
●激落ちバブル
●独自の節水技術

パナソニックのトイレは、独自の「ターントラップ方式」の技術があります。

排水路を上向きにして水を溜めますが、洗浄時は排水路が下向きとなり、溜まっている水を全て使って流します。少量の水で済むため、節水に繋がります。

また、本来トイレは陶器製ですが、パナソニックは水族館の水槽などで使用される有機ガラス系新素材を使用しています。汚れがつきにくい素材なので掃除がしやすいことが特徴です。

そして、人気のある自動掃除機能「激落ちバブル」は、細かい2種類の泡と強力な水流で、便器内を市販の台所洗剤を使って掃除します。

専用洗剤ではない点も、メリットの1つでしょう。

>>パナソニックトイレの価格と特徴

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節水型トイレの費用相場とリフォーム事例

節水トイレリフォーム費用相場

節水型トイレにかかる費用相場は、15~30万円とされています。

近年主流になりつつあるタンクレストイレは、10万円台後半です。
節水・節電など機能性が高いものは30万円超えになるものが多く、その中間あたりが相場となります。

トイレのリフォームについて、詳しくはこちらのページををご覧ください。

>> トイレの交換費用はどこが安い?格安・激安のリフォーム事例をご紹介!

節水トイレのリフォーム事例

節水トイレへのリフォームを、実際に行った事例を見ていきましょう。
※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

TOTOの節水型トイレへリフォーム

リフォーム内容 トイレ交換
メーカー:
商品
TOTO:
ピュアレストQR
リフォーム費用 総額158,000円
(税込)

コメント:トイレの水が溜まるのが遅く、不便だったため、交換をご依頼いただきました。

お選びになった新しいトイレは、TOTOのピュアレストQRです。

お掃除のしやすさを究めたTOTO独自のデザイン、フチなし形状は奥までぐるーっとフチがないから、サッとひと拭き、お掃除ラクラクです。

渦を巻くようなトルネード水流は、少ない水を有効に使って、しつこい汚れも効率よく洗浄。便器ボウル面をまんべんなく、しっかり洗います。

>> 詳しくはこちら(外部サイトに遷移します)

リクシルの節水型トイレへリフォーム

リフォーム内容 トイレ交換
メーカー:
商品
リクシル:
アメージュZ
リフォーム費用 総額122,000円
(税込)

コメント:使用した便器は、リクシルのアメージュZです。リクシル独自の陶器素材、アクアセラミックは落ちにくい汚物汚れも、水を流すだけでツルンっと落ちます。

さらにリンク状の黒ずみや便器のくすみの原因となる水アカがこびりつかないから、いつも清潔、お掃除した後の輝きが違います。

また強力な水流が便器鉢内のすみずみまで回り、少ない水でもしっかり汚れを洗い流すパワーストリーム洗浄でキレイが長く続きます。

>> 詳しくはこちら(外部サイトに遷移します)

パナソニックの節水型トイレへリフォーム

リフォーム内容 トイレ交換
メーカー:
商品
パナソニック:
NewアラウーノV
リフォーム費用 総額175,000円
(税込)

コメント:故障したトイレの交換をご依頼いただきました。新しいトイレは、パナソニックのNewアラウーノVです。

約20秒と時間をかけてまんべんなく洗った後、流れの方向を変えて一気に排水。

スゴピカ素材(有機ガラス系)ならではの形状が生み出した、おそうじラクラク水流です。

>> 詳しくはこちら(外部サイトに遷移します)
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まとめ

まとめ

毎日使用するトイレは、1度に使用する水道代や電気代は高くなくても、積もれば意外と大きくなります。

近年では主流の節水型トイレへの交換で、機種により異なりますが、年間1万円以上も節約できる可能性があります。

そのため、長い目で見れば経済的と言えるでしょう。

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