剥がれたユニットバスの壁はDIYで直せる?原因と補修方法を解説

更新日:2024年02月22日

剥がれたユニットバスの壁はDIYで直せる?原因と補修方法を解説

ユニットバスは、経年に伴いさまざまな不具合が出てきます。そのひとつが「浴室の壁表面の剥がれ」です。
表面がボロボロと剥がれてしまい、お困りの方も多いのではないでしょうか?この記事では、ユニットバスの壁が剥がれてしまう原因や補修方法について解説します。
剥がれてしまった壁はDIYで直せるのか、業者に依頼した場合はいくらかかるのかという疑問にもお応えしますので、ぜひ参考にしてください。

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ユニットバスの壁が剥がれる原因

ユニットバスの壁が剥がれる原因

ユニットバスの壁が剥がれてしまう原因は2つ考えられます。

①水に弱い素材が使われているため

ユニットバスの壁が剥がれる要因のひとつが、「水に弱い素材である」ことです。

通常のユニットバスの壁面だと、鉄板やFRP(繊維強化プラスチック)などの素材が使われているのが一般的です。

しかし、古いタイプや安価なユニットバスだとベース層に鉄板が入っておらず、木素材の合板や、水に弱い接着剤が使われていたりするケースがあります。

これらの素材は湿気や水の影響を受けやすく、水の浸透や温度・湿度の変化によって接着力が低下し、壁が剥がれてしまう原因になるのです。

②下地の鋼板が錆びたため

多くのユニットバスの壁には軽量で耐久性に優れている「鋼板」が使用されており、亜鉛メッキ鋼板などに石膏ボードを接着することで軽くて丈夫な壁パネルを実現しています。

ただし、鋼板は水や湿気に弱い性質があり、壁と壁のつなぎ目や穴が開いた部分から水が浸透して錆びてしまうこともある ようです。

また、壁に水が入り込んでしまう原因として、主に次の2点が考えられます。

  • 壁パネル同士を繋ぐ目地コーキングの「初期不良」
  • 経年による「劣化」

これらの理由によって鋼板が腐食し、壁の剥がれに繋がってしまうので、コーキングの剥がれなどがあれば業者に相談してみてください。

ユニットバスの剥がれた壁を補修する方法

ユニットバスの剥がれた壁を補修する方法

ユニットバスの壁が剥がれてしまった際には、さまざまな補修方法があります。
それぞれの施工内容について解説します。

①ユニットバスの壁に浴室用シートを貼る

4つの補修方法の中でもっとも簡単に施工でき、DIYでの対応も可能なのが、既存の壁の上から「浴室用シート」を貼る方法です。

浴室用のシートは各メーカーでさまざまな種類があります。
代表的なものについては、次の通りです。

  • 3Mの「ダイノックフィルム(ネオシリーズ)」
  • リンテックの「パロア」
  • サンゲツの「リアテック」など

また、浴室用シートを貼る際には、最初の基本的な処理が大切です。

施工する壁面の汚れをしっかりと清掃・除去し、キズや穴などの凹凸にパテ処理をして平らにならしましょう。シートの端から水や湿気が入らないように、天井や浴槽との取り合い部分などに、コーキングで防水処理をすることも重要です。

施工完了後、約8時間程度を目安にコーキングが硬化するまで乾燥させれば、比較的すぐに浴室が使えます。

②ユニットバスの壁に浴室用パネルを張る

壁表面の剥がれの症状が壁全体に出てしまっている場合や、水の浸透で傷みがひどい場合には、シートではなく「浴室パネル」を張る方法が効果的です。

壁自体を交換するよりもコストを抑えられ、平らな面だけでなく、劣化による凹凸がある壁面やタイル面にも施工できます。

施工方法はシート貼りのときと同様、壁面を清掃し、カビや腐食した部分を取り除いたうえで、凹凸をパテ処理して浴室パネルを張ります。

パネル同士の接合部には、コーキングで防水処理をすることも忘れずに行ってください。

③ユニットバスの壁を塗装する

壁の剥がれが表面だけであれば、塗装で補修することが可能です。

ユニットバスの壁の材質によって使用する塗料の種類が異なりますが、基本的にはモルタルやタイル、ホーロー以外であれば「アクリルウレタン樹脂塗料」が使えます。

アクリルウレタン樹脂塗料は、耐候性・塗膜性・密着性に優れており、車の板金塗装にも使われている塗料です。

ホームセンターなどでは「浴室用塗料」というネーミングの商品が販売されていますが、コンクリートやモルタル素材の壁を想定した塗料であることが多く、FRPや浴槽には塗れない可能性があります。DIYでの塗装を検討されている方は、塗料選びに注意しましょう。

ただし、 ユニットバスの壁の塗装には、高い技術力が求められます。

塗装のムラを作らないために壁には、入念な下地処理が必要です。養生や作業中の換気など注意するポイントも多く、素人がDIYで施工するにはかなり難易度の高い作業といえるでしょう。

④ユニットバスの壁パネルを交換する

補修方法の中でもっとも難しい方法が「壁パネル自体を交換する」ことです。

在来工法の浴室であればリフォームも可能ですが、ユニットバスの壁パネルの交換では、施工の際に浴室全体を解体する必要があります。

加えて、ユニットバスの壁パネル交換は同メーカーの同じタイプの壁パネルにしか対応していないケースが多く、仮に合致するパネルがあっても手間や工期、コストなどがかさんでしまいます。

そのため、単純に壁だけの不具合であれば、壁パネルを交換する選択肢はおすすめしません。

どうしても壁パネルごと替えたいという場合は、浴室全体のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

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ユニットバスの壁剥がれをDIYで補修するメリット・デメリット

ユニットバスの壁剥がれをDIYで補修するメリット・デメリット

剥がれてしまったユニットバスの壁を、業者に依頼せず自らの手で補修するメリットやデメリットについて解説します。

DIY補修のメリット

DIYによる補修のメリットは、2つ挙げられます。

①補修費用が10万円以上安くなる

業者を介さずにDIYで対応する大きなメリットは「コストが抑えられる」ことです。

ユニットバスの壁面補修のDIYで必要なのは、材料費だけで人件費はかかりません。

塗装であれば材料費は約1~5万円程度で揃えられ、業者に頼むよりも10万円以上節約できます。

②好みの色やデザインに変えられる

業者に依頼すると、補修で使用する材料はその施工会社が取り扱っているメーカーの中から選ぶことになるため、色や柄が限られてしまうことが多くあります。

浴室の新設の際にもよくあるケースですが、「柄パネルは1面のみで、他3面は単色」というように施工パターンが決められてしまうことも少なくありません。

その点、自分で補修すればホームセンターやネット通販などで好きな材料を選べます。

極端な例ではありますが、壁4面をすべて違う柄で施工することも可能です。
アレンジ自在なのがDIYのメリットでしょう。

DIY補修のデメリット

DIYによる補修のデメリットは、3つ挙げられます。

①仕上がりにムラが出やすい

経験がない方がDIYで補修をすると、プロが施工した時とのクオリティに大きな差が出てしまいます。

既存壁のカビの除去や、抗菌・防水処理は、プロのクオリティに勝るものはありません。

特に浴室のコーキング処理は、やり慣れていない素人にはとても難しい作業です。

コーキング処理に失敗してしまうと隙間から水や湿気が入り込んでしまい、せっかく補修した壁の劣化を早めてしまう恐れがあります。

②スケジュールが組みにくい

浴室の壁補修に限らず、慣れないDIYでの作業は失敗してしまう恐れもあり、やり直していると工期が延びる可能性があります。

ユニットバスは毎日使用する場所であるため、スケジュールのズレはそのまま生活リズムにも影響を及ぼしてしまいます。

その点、プロの業者に任せれば作業もスムーズです。

よほどのトラブルがない限り工期通りに完成させてくれるので、スケジュールが組みやすいのが利点です。

③DIYでは直せない場合がある

亀裂や穴など、壁の劣化の程度によっては素人のDIYでは対処しきれないケースも多く存在します。

中途半端に手を出してしまい結局業者に任せることになれば、DIY用に準備した材料が無駄になり余計な費用がかかることもあります。

節約しようとDIYにしたのに、本末転倒な結果になってしまう恐れがあるため、劣化がひどい場合には早い段階で業者に相談することがおすすめです。

>> DIYで浴室リフォームはどこまでできる?費用・注意点を解説!

ユニットバスの壁補修を業者に依頼するメリット・デメリット

ユニットバスの壁補修を業者に依頼するメリット・デメリット

剥がれてしまったユニットバスの壁を、業者に依頼して補修するメリットやデメリットについて解説します。

業者に依頼するメリット

一番のメリットは、仕上がりがキレイなことです。

DIYではムラやヨレ、膨れなどの施工不良が出てしまう恐れがありますが、プロである業者に任せれば完璧な仕上がりで施工してもらえます。

作業もスムーズなので、スピーディーに施工でき、補修の内容によっては当日中にユニットバスを使用することも可能です。

業者に依頼するデメリット

業者に依頼すれば、当然人件費がかかります。
材料費だけで済むDIYに比べて、コストがかかってしまう点がデメリットといえるでしょう。

また繁忙期と重なると、自分の希望した日程で工事してもらえない可能性もあります。

特に土日などの休日に工事が重なりがちです。
工事を検討する際には早めに業者に依頼し、希望日時を確保しましょう。

ユニットバスの壁補修を業者に依頼した場合の費用相場

ユニットバスの壁を業者に依頼して補修する際にかかる費用相場について、工事の種類別に表にまとめました。

下記の費用は、浴室サイズ1216(0.75坪)を想定しています。

工事の種類 費用相場 工期
浴室用シートで補修 約8~20万円 1~2日
浴室用パネルを上張り 約10~30万円 1~2日
塗装で補修 約10~20万円 1~2日
浴室パネルの交換 ※1)条件により異なる 4日前後

>> 浴室・お風呂の壁(壁紙)リフォームの費用相場と注意点

※1)浴室パネル自体の交換は一度浴室全体を解体するため、場合によってはユニットバス全体のリフォーム費用に匹敵する可能性があります。

壁の劣化具合によっては補修に手間がかかり、追加費用が発生するケースもあるため、業者に依頼する際には、しっかりと現地調査を行ったうえで見積もりしてもらいましょう。

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リフォーム業者を選ぶときの5つのポイント

リフォーム業者を選ぶときの5つのポイント

ユニットバスの壁補修で、リフォーム業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。

①施工実績豊富な専門業者を選ぶ

浴室のリフォームに特化した専門業者を選びましょう。

一般的なリフォーム業者だと、ユニットバスの交換自体には慣れていますが、一方「壁だけ」といった部分的な補修には対応していないケースが多いです。

浴室工事や水回りの設備のリフォームの実績が豊富で、専門的な知識や技術を持った業者に頼めば、施工不良の可能性も少なく安心でしょう。

②保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶ

ユニットバスの補修後に、何かしらの不具合が発生する可能性もないとは言いきれません。

アフターサービス・アフターフォローが充実している業者であれば、問題が起こった際にも迅速に対応してもらえます。

③施工例の写真を掲載している業者を選ぶ

ホームページに実際に施工した事例やかかった費用、ビフォーアフターの写真が掲載されている業者を選びましょう。

どのような工事に対応しているのか確認でき、自分が依頼したいと思っている事例に近いものがあれば費用面などで比較・検討する材料になります。

④評価や口コミを確認する

インターネットやSNS、口コミサイトで実際に利用した「第三者の意見」も確認しましょう。

業者のホームページにある口コミだけではなく、複数のサイトを参考にすれば、よりリアルな評価がわかります。

評価の件数が多いほど実績も多いと考えられ、多くの人から高い評価を得ている業者は信頼でき、サービスの品質も良いといえるでしょう。

⑤事前に複数のリフォーム業者から見積もりを取る

工事を検討する際には複数の会社から相見積もりを取って、金額や工事内容を比較することが大切です。

つい安さに惹かれてしまいますが、金額だけで選ぶのではなく、サービス内容や使用される材料まで確認し、見積もり内容に漏れがないかもしっかり見ておきましょう。

>>【リフォーム会社の8つの選び方】比較のポイントやおすすめ業者の口コミも公開

浴室の壁剥がれの補修はプロに相談しよう

浴室の壁剥がれの補修はプロに相談しよう

ユニットバスの剥がれた壁の補修方法や費用相場、注意点について解説しました。

軽度の補修であればDIYで対応することも可能ですが、水回りの工事は防水処理などの難易度が非常に高いため、専門業者に依頼するのが一番安心です。

ユニットバスの壁補修では専門的な知識や技術が必要なため、リショップナビの一括見積もりサービスを利用して、ご自宅のユニットバスに適した補修方法を相談してみましょう。

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