スタンプコンクリートの特徴とは?メリットやデメリット、施工方法を解説

更新日:2024年08月15日

スタンプコンクリートの特徴とメリットやデメリット、施工方法を解説

ショッピングモールやテーマパークなどの歩道で目にすることが多いスタンプコンクリートは、一般家庭の駐車場や庭の素材としても利用できます。
自然素材を模したデザインや豊富なカラーバリエーションで、お庭や玄関を一新できるでしょう。
本記事ではスタンプコンクリートの特徴やメリット・デメリット、施行の流れを解説します。
マイホームの建設や外構のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

スタンプコンクリートの特徴とは?

スタンプコンクリートの特徴

スタンプコンクリートとは、コンクリートの表面にスタンプ板で型押しをし、レンガや木目、タイル、自然石とそっくりな模様に仕上げる技法のことです。

見た目が美しく、ニーズに合わせて様々なデザインに仕上げられるため、テーマパークや商業施設、マンションなどの床材として多く使われています。

日本での歴史はまだ浅いため、スタンプコンクリートの認知度はそれほど高くありません。

しかし、コストパフォーマンスや耐久性が高いなどの理由から、一般家庭のエクステリアで採用されることも増えています。

マイホーム建設や外構のリフォームを考えているのであれば、スタンプコンクリートも選択肢の1つとなるでしょう。

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スタンプコンクリートの5つのメリット

スタンプコンクリートの5つのメリット

スタンプコンクリートは公共施設や歩道、階段などさまざまな場所で使われています。

また、マンションのエントランスや一戸建ての駐車場といった場所にも使用されます。

スタンプコンクリートが多くの場所で利用されるのは、主に次の5つのメリットがあるためです。

①材料費が安い

スタンプコンクリートの主な材料は、コンクリートです。

そのため自然石やタイル、レンガなどと比較して材料費を安く抑えられます。

材料費の安さは、施工面積が広くなるほど利点が大きくなります。

駐車場や庭付きマイホームの建設、広い敷地のリフォームを考えているのであれば、スタンプコンクリートは有力な選択肢の1つとなるでしょう。

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②工期が短い

短い工期で完成できる点も、スタンプコンクリートのメリットです。

自然石やレンガ、タイルなどを素材とする場合、下地作りや埋め込み、ならし、目地入れといった作業が必要です。

一方、スタンプコンクリートであれば下地が不要で、コンクリートにスタンプの型を押し付けて完成させるため工期を短縮できます。

工期が短くなれば、人件費削減によりコストも減らせます。

工期やコストを減らし負担が少ない施工を目指す方は、スタンプコンクリートも検討してみましょう。

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③デザインが豊富

デザインが豊富なことも、スタンプコンクリートのメリットとしてあげられます。

スタンプの押し付けによりデザインを作るスタンプコンクリートは、型の種類やカラーバリエーションによって、様々なパターンを作り出せます。

和風や洋風、モダンスタイル、クラシックスタイルなど、それぞれのマイホームに最適なデザインを実現できるのがスタンプコンクリートの魅力だといえるでしょう。

④耐久性に優れている

耐久性に優れている点も、スタンプコンクリートのメリットです。

スタンプコンクリートは表面をコーティング処理しているため、一般的なコンクリートの2~3倍の耐久性があるといわれます。

表面処理をしていないコンクリートと比較してひび割れを起こしにくく、長く使用できるでしょう。

またタイルや自然石、レンガ作りの床とは異なり目地から雑草が生えてくることもないため、管理の負担が少ない点も魅力としてあげられます。

⑤バリアフリー対策

スタンプコンクリートには、バリアフリー対策になるといったメリットもあります。

スタンプコンクリートは、レンガやタイル、自然石などの床と比較しても目地が浅いため、凹凸が少ないフラットな仕上がりの実現します。

また、レンガやタイル、自然石の床は経年劣化により不陸(へこんでしまうこと)が発生することもありますが、スタンプコンクリートであれば長期に渡りフラットな状態を保てます。

ベビーカーや車いすなどを利用するご家庭でも、安心して利用できる工法だといえるでしょう。

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スタンプコンクリートの3つのデメリット

スタンプコンクリートの3つのデメリット

スタンプコンクリートには、主に3つのデメリットもあります。

マイホームは通常、完成したら何十年も住み続けます。

せっかくマイホームを建てるのであれば、ライフステージや家族構成に変化があっても快適に生活できる家づくりを目指したいものです。

スタンプコンクリートの使用を検討しているのであれば、メリットとあわせてデメリットもしっかりと確認し、納得がいく住み心地が良い家づくりにつなげましょう。

①施工業者の腕次第で仕上がりが変わる

施工業者の腕次第で仕上がりが変わる点が、スタンプコンクリートのデメリットの1つです。

日本におけるスタンプコンクリートの歴史は、それほど長くありません。

そのため、施工できる業者の数が限られます。

また、施工できたとしても、職人の経験や技術によって出来栄えに大きな差が生じます。

スタンプコンクリートの施工を依頼するにあたっては、過去の実績や経験をあらかじめしっかりと確認し、信頼できる業者を選ぶことが肝心です。

メンテナンスを依頼することも考慮し、長期での対応が可能な業者を選ぶことも重要です。

>> 後悔しないリフォーム会社の選び方

②メンテナンスが必要

メンテナンスが必要な点も、スタンプコンクリートのデメリットとしてあげられます。

スタンプコンクリートは耐久性が高く、管理しやすい工法の1つです。

しかし、メンテナンスが不要なわけではありません。

使い方にもよりますが、一般的に2~3年程度で色落ちによる劣化が発生するといわれます。

経年により景観が悪くなってきたと感じるときは、メンテナンス塗装を依頼しましょう。

③雨の日は滑りやすい

雨の日の滑りやすさも、スタンプコンクリートのデメリットです。

平たんな場所で一般的な使い方をしている場合はそれほど心配ありませんが、スロープのように傾斜がある場合や、お子さんが走る恐れがある場合などは注意が必要です。

スタンプコンクリートの滑りやすさは、選ぶデザインによっても異なります。

設置を検討しているのであれば、設置場所によってデザインを使い分けても良いでしょう。

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スタンプコンクリートの施工方法は?6つの手順をご紹介

スタンプコンクリートの施工の6つの手順

スタンプコンクリートは、次の6つの手順で施工します。

施工の手順6つ

1. 地面の下準備
まずはコンクリートを流し込めるよう、地面を整える。
必要に応じて、ベースコンクリートを打設。

2. コンクリートの施工
出来上がった基盤の上に、コンクリートを流し込む。
通常のコンクリート工事と同様、トンボを使い表面を平らに仕上げる。

3. カラー粉末の散布
スタンプコンクリートの基本となるカラー粉末を散布し、硬化するまで待つ。
硬化時間は季節によって異なる。

4. スタンプの処理
カラー粉末が硬化したらリリースオイルを散布し、スタンプマットを押し付けて模様を付ける。

5. リリースカラーを散布する
スタンプを押したへこみ部分に、リリースカラーを散布する。
これにより色に陰影がでて、自然な仕上がりとなる。

6. 仕上げ
バリ(※)を取る、トップコートを塗るなどの仕上げを行う。
職人の腕により、仕上がりに差がでる。
※コンクリートが型枠からはみ出して固まった部分

スタンプコンクリートの施工は、夏場は3~4日、冬場は4~6日程度かかります。

仕上がりにかかる具体的な日数は業者によっても異なるため、事前に確認すると安心です。

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スタンプコンクリートの特徴を生かした家づくりを

スタンプコンクリートの特徴を生かした家

スタンプコンクリートは、コンクリートの表面にスタンプで型押しをすることでレンガや自然石、タイルによく似た模様を作る工法です。

日本での歴史は浅いものの、ショッピングモールや公共施設、テーマパークなどのほか、一般家庭のエクステリアでの活用も増えています。

スタンプコンクリートのメリットは、短い工期と低いコスト、豊富なデザイン、優れた耐久性、バリアフリー対策になる点です。

デメリットには、業者によって仕上がりに差がでることや、2~3年毎にメンテナンスが必要なこと、雨天時の滑りやすさがあげられます。

マイホームの建設や外構のリフォームを検討しているのであれば、メリット・デメリットをしっかりと確認した上で、スタンプコンクリートの利用を検討しましょう。

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