シロアリ駆除の方法とそれぞれの特徴

シロアリ駆除の主な方法には、次の3つが挙げられます。
- バリア工法
- ベイト工法
- テクノガード工法
以下では、各駆除方法の特徴について解説します。
バリア工法
バリア工法は、床下の木材や土壌に薬剤を直接噴射してシロアリを駆除・予防する基本的な方法です。
即効性があり、一度の施工で約5年効果が持続するといわれています。
また、ほかの工法と比べて費用が安く、短期間で対応できるため、「すぐに駆除したい」「コストを抑えたい」という方に向いています。
ただし、薬剤の種類によっては臭いが気になる場合があります。
最近は臭いの少ない薬剤を使う業者も多いため、気になる方は事前に相談しておくと安心です。
ベイト工法
ベイト工法は、家の周囲に毒エサ(ベイト剤)を設置し、それを巣に持ち帰らせることで、シロアリの巣ごと駆除する方法です。
臭いが発生せず、薬剤は容器に密封された状態で設置されるため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して採用しやすいのが特徴といえます。
また、床下がない住宅や薬剤散布が難しい環境では、ベイト工法が有効です。
一方で、駆除効果が出るまでに2〜3か月かかることや、バリア工法より費用負担が大きくなるデメリットがある点は把握しておく必要があります。
赤ちゃんやペットがいても薬剤を使用して大丈夫?
シロアリ駆除に使われる薬剤が、赤ちゃんやペットに悪影響を与えないか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に使用される薬剤は、国の安全基準を満たしたうえで、人体に影響が出ないように希釈されているため、健康へのリスクは低いとされています。
さらに近年では、より安全性に配慮した薬剤や施工方法も開発されており、安心して利用しやすくなっています。
それでも不安がある場合は、無理に自己判断せず、専門業者に相談して詳しい説明を受けたうえで、納得してから工事を依頼することをおすすめします。
テクノガード工法
テクノガード工法とは、床下の土壌に水性アクリル樹脂を塗布し、表面に膜を形成することで、シロアリの侵入を物理的に防ぐ方法です。
この樹脂膜には、シロアリの侵入防止だけでなく、床下の湿気対策にも効果があるとされています。
そのため、シロアリ対策に加えて、床下のカビや臭いが気になる方にも適した工法といえるでしょう。
一方で、防蟻膜が完全に硬化するまでに2〜3か月かかることや、効果の持続期間が約5年とされており、その後は別の対策が必要になる点がデメリットとして挙げられます。
シロアリ駆除・予防はDIYではなく業者に依頼する
シロアリ駆除・予防は、市販の専用薬剤を使ってDIYすることも可能です。
しかし、単に薬剤を床下や気になる場所に散布すればよいというものではありません。
DIYで正しく施工するためには、次のようなポイントに注意する必要があります。
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一般的なDIYとは異なり、シロアリ駆除には専門的な知識と手順が求められます。
確実に被害を抑えるためにも、専門業者に依頼するのが安心です。
シロアリ駆除の方法は、効果だけでなく、住まいの環境や建物の構造に合わせて選ぶことが大切です。
まずは、専門業者に現状をしっかり確認してもらい、最適な対策を提案してもらいましょう。
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シロアリ駆除はどのタイミングでするべき?
駆除のベストタイミングは「発見した今」
シロアリは春から秋にかけて活発になりますが、1年通して生息しているため、駆除するタイミングに明確な時期はありません。
ただ、駆除のタイミングを考える目安としては、次の内容が挙げられます。
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もし家の中で羽アリを見かけた場合は、床下など目に見えない場所ですでにシロアリ被害が進行しているサインです。
そのため、羽アリを発見したら季節に関係なく、すぐに専門のシロアリ駆除業者に相談し、点検や対策を依頼しましょう。
床鳴りや蟻道に気づいたら要注意
羽アリの発見だけでなく、歩くたびに床が「ギシギシ」と鳴る床鳴りも、シロアリ被害のサインのひとつです。
これは、床下の木材がシロアリに浸食され弱っている可能性があります。
また、蟻道を発見した場合も注意が必要です。
蟻道は、シロアリが通る土でできたトンネルで、見かけたらシロアリが生息している可能性を疑いましょう。
なお、シロアリのサインを見た時期が冬だとしても、油断せずにすぐに専門業者に依頼し早めの対策が重要です。
シロアリ駆除の費用相場の目安
シロアリ駆除を業者に依頼する際の費用相場は、10~20万円です。
費用は、工法や住宅の種類、駆除をする範囲によって異なるため、業者を決める際は複数見積もりをとって希望の予算内で仕上げられるか検討をしましょう。
詳しい費用の内訳などは下記記事で解説していますので、気になる方はあわせてご覧ください。
シロアリ被害の見分け方|自宅で確認できるポイント
自宅がシロアリ被害にあっているか見分けるには、次の場所を確認しましょう。
以下では、具体的な状態について詳しくお話します。
家の床・柱・壁などに現れる異変

シロアリは建物の木材の内側から侵食をするため、目に見えにくい場所でも少しずつ被害が進行しているケースがあります。
例えば、床や柱、壁などに次のような異変が見られた場合は、シロアリ被害の可能性が高いといえるでしょう。
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このような症状がある場合は、早めに専門業者に点検を依頼してください。
羽アリの発生状況から確認する
先述の通り、家の中で羽アリを頻繁に見かける場合も、シロアリ被害が進行しているサインのひとつです。
特に、羽アリが活発になる春から夏にかけては、木材の内部に潜むシロアリが見えにくくなるため注意が必要です。
また、羽アリには群れになって飛び立つ習性があり、発生源が玄関など屋外に近い場所だった場合は、いつの間にか外へ飛び去ってしまい、被害に気づかないケースもあります。
羽アリの目撃が増えたと感じたら、放置せずに専門業者に相談し、点検を受けましょう。
アリの種類にも要注意
シロアリの被害を確認する上で、アリの種類についても注意をしましょう。
シロアリには「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の2種類がいます。
それぞれの特徴については次の通りです。
アリの種類 | 特徴 |
---|---|
イエシロアリ |
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ヤマトシロアリ |
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シロアリの種類によって、被害が及ぶ場所や範囲が大きく異なるため、早期発見と正確な判別が重要です。
なお、市販されている一般的なアリ用殺虫剤は、シロアリには効果がありません。
怪しい兆候を見つけた場合は、早めに専門の業者へ点検・調査を依頼し、適切な対応を取りましょう。
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信頼できるシロアリ業者を選ぶ3つのポイント
シロアリ駆除は、信頼できる業者に依頼をすることが重要です。
本章では、業者を選ぶ3つのポイントをそれぞれ解説します。
費用が極端に高すぎ・安すぎないか
シロアリ駆除の業者を選ぶ上で、費用が極端に高すぎる・安すぎる業者には注意が必要です。
表記価格が極端に安い業者は、実際には追加費用がかかるケースもあります。
また、価格表がない、見積書の内容が不明確といった場合も、後から高額を請求される可能性があるため、事前に詳細を確認しましょう。
保証やアフターフォローの有無を確認
シロアリ駆除には5年保証が付くのが一般的ですが、保証の範囲や内容は業者ごとに異なります。
シロアリが再発した場合、無料で再施工してくれるのか、有料なのか、保証対象はどこまでかなどを確認することが大切です。
また、定期点検の頻度や内容にも業者によって違いがあります。
中には、毎年の点検を口実に追加費用を請求されるケースもあるため、アフターフォローの内容や費用についても、契約前に確認することを念頭に置いておきましょう。
(※ベイト工法の場合は、年1~2回のメンテナンスが必要。)
複数業者に見積もりをとって比較する
シロアリ駆除の費用やサービス内容は業者ごとに大きく異なるため、複数社に見積もりを依頼する「相見積もり」が重要です。
複数の見積もりを比較することで、価格相場や業者の対応姿勢が見えてきます。
最低でも3〜4社から見積もりを取り、内容をしっかり比較・質問することで、納得のいく業者選びができるでしょう。
一度に複数社を探すのが難しい場合は、当サイト『リショップナビ』でも一括で複数のシロアリ業者へ見積もり依頼が可能です。
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迷ったらまずはプロに無料相談!シロアリ対策は早めが安心
シロアリ駆除には、ベイト工法やバリア工法などさまざまな工法があり、建物の構造や被害状況に応じた選択が重要です。
ご自身で判断が難しい場合は、早めにプロに相談しましょう。
「どの工法が最適かわからない……」という方は、当サイト『リショップナビ』で複数の専門業者に無料相談・見積もりをご活用ください。
適切なシロアリ駆除で、安心できる住まいにしましょう。
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