日本に生息する3大シロアリの特徴と大きさ

日本に生息するシロアリは主に3種類あり、それぞれ大きさや特徴が異なります。
これら3種の特徴を知ることで、効果的な対策を立てやすくなります。
ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリは日本で最も広く分布するシロアリで、北海道北部を除く全国で生息が確認されています。
住宅被害の約80%を占める主要害虫種として知られ、湿気を好み地中から家屋に侵入する特徴があります。
階級別の大きさと特徴
階級 | 体長 | 特徴 |
---|---|---|
働きアリ | 3.5~6mm | 乳白色の体で巣作りや餌運びを担当 |
兵アリ | 3.5~6mm | 淡褐色の頭部で外敵防衛を専門に活動 |
羽アリ | 4.5~7.5mm | 4~5月に群飛し新たな巣を作る |
女王アリ | 11~15mm | 巣の中心で1日数十個の卵を産み続ける |
春から初夏にかけて発生する羽アリは、黒褐色の胴体に黄色い前胸背板を持ち、クロアリの羽アリと間違えられやすい点が注意点です。
被害が進行しても目立つ兆候が少ないため、羽アリの発生や蟻道の確認が早期発見の重要な手がかりになります。
イエシロアリ
イエシロアリは日本で2番目に被害報告が多いシロアリです。
女王アリが最大40mmに達する大型種です。
階級ごとの大きさに特徴があり、働きアリは3~5.5mm、兵アリは3.8~6.5mmとヤマトシロアリより一回り大きくなります。
階級別の大きさと特徴
階級 | 体長 | 特徴 |
---|---|---|
働きアリ | 3~5.5mm | 乳白色の体で巣の約95%を占める |
兵アリ | 3.8~6.5mm | 淡卵型の頭部が特徴 |
女王アリ | 最大40mm | 1日数百個の卵を産む |
羽アリは5~6月に群飛し、黄褐色の胴体と乳白色の羽が目印です。
千葉県以南の温暖な地域に分布し、水を運ぶ能力があるため2階や屋根裏まで被害が拡大する特性を持っています。
乾燥にも強く、100mを超える蟻道を作るため早期発見が重要です。
アメリカカンザイシロアリ
アメリカカンザイシロアリは1976年に日本で初確認された外来種で、関東以西の都市部を中心に分布しています。
乾燥した木材中でも生息可能で、建物の構造材に深刻な被害を与える特徴を持ちます。
階級別の大きさと特徴
階級 | 体長 | 特徴 |
---|---|---|
働きアリ | 5〜7mm | 乳白色・木材内部を穿孔 |
兵アリ | 8〜11mm | 四角形の頭部・褐色の体 |
女王アリ | 5〜7mm | 乳白色・木材内部を穿孔 |
ヤマトシロアリの羽アリと比べると体長が約2倍大きく、兵アリの大きな頭部が最大の識別ポイントです。
糞(0.7~0.9mmの俵型)が被害発見の手がかりになります。
駆除には専門業者への早期相談が不可欠です。
幼虫はさらに小さい
シロアリの幼虫は成虫よりもさらに小さく、体長1~3mmの白色透明な体が特徴です。
孵化直後の初齢幼虫は1mmに満たないほどで、肉眼で確認するには虫眼鏡が必要なほど微細です。
成長段階によってサイズが変化し、脱皮を繰り返しながら徐々に大きくなります。
幼虫は柔らかい外殻に覆われており、巣の中心部で集団生活を送っています。
この保護環境下で働きアリからエサをもらいいながら成長し、2~3ヶ月かけて成虫へと変化します。
実際の現場調査では、幼虫そのものよりも巣の痕跡や成虫の活動から生息を判断するケースがほとんどです。
一般家庭で幼虫を目視確認できた場合、既に大規模なコロニーが形成されている可能性が高いといえます。
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シロアリの大きさからわかる発見のポイント
シロアリを発見したとき、その大きさや形状から多くの情報を読み取りやすいです。
羽アリの出現はコロニーの成熟を示す重要なサインであり、早急な対策が必要です。
羽アリの群飛、壁からの「カリカリ」という音など、特定のサインが見られたら専門業者への相談を検討しましょう。
家の中で見つけたときの判断材料
家の中でシロアリを見つけた場合、大きさや形状から種類を特定し、被害状況を判断する材料になります。
まず、シロアリはアリと異なり胴体にくびれがなく寸胴型で、4枚の羽がすべて同じ大きさという特徴があります。
羽アリの発生は危険信号
家の中から羽アリが大量発生した場合、コロニーが成熟し繁殖期に入った証拠です。
特に4~7月のヤマトシロアリ、6~7月のイエシロアリの群飛期に発生した場合は、巣が家屋内部にある可能性が高く、早急な対策が必要です。
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これらの個体の出現場所を観察することで、巣の位置や侵入経路を推測できます。
浴室や玄関框など湿気の多い場所で発見された場合、木材の内部食害が進行している可能性があります。
専門業者に相談すべきタイミング
シロアリ被害に気付いたら、専門業者への相談が最も効果的です。
具体的なサインを見逃さないことが重要で、特に次の状況では速やかな対応が必要です。
早期発見のポイント
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これらの兆候は被害が表面化した状態を意味します。
特に羽アリの発生は巣の拡大期を示し、1日で1,000匹以上が飛び立つ可能性もあります。
専門調査では赤外線カメラや湿度計を使った精密診断が可能で、早期対応ほど駆除コストを抑えられます。
シロアリの見分け方を知り、適切な対策を
この記事では、日本に生息する主なシロアリの種類や、階級による体長の違いについてご紹介しました。
シロアリの体長は主に2~15mmで、階級によって体の特徴も大きく変わります。
シロアリを見つけた際の正しい対処法や、早期発見のポイントも解説しました。
家屋の大敵であるシロアリの見分け方を知ることで、被害を最小限に抑えやすくなります。
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