羽アリが大量発生する3つの危険サイン

羽アリの大量発生は、シロアリ被害の深刻な警告サインです。
特に、次の3つの状況に当てはまる場合は、早急な対策が必要です。
建物内部からの発生
窓枠や壁の隙間から羽アリが大量に飛び出してくる場合は、巣が建物のすぐ近くにある可能性が高いです。
専門家の調査によると、この現象はシロアリのコロニーが成熟し、新しい巣を作る準備が整ったことを示唆しています。
床下や壁内部からの出現
羽アリが家の床下や壁内部から直接出てくる場合は、すでに建物の構造材が食害を受けている危険性があります。
気候条件との連動
雨上がりや湿度の高い日に羽アリが集中して発生する場合は、シロアリの繁殖活動が活発化している証拠です。
4~5月に数十匹単位で現れる場合はシロアリである可能性が非常に高く、6月以降に少量発生する場合はクロアリとの見分けが重要になります。
羽アリの大量発生以外にも、次の兆候が見られる場合は注意が必要です。
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シロアリとクロアリの見分け方
羽アリを見分けるためには、体の特徴をよく観察することが重要です。
シロアリとクロアリの羽アリは一見似ていますが、次の点に注目すれば確実に見分けられます。
特徴 | シロアリ | クロアリ |
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胴体 | くびれがなく寸胴 | 頭部、胸部、腹部にくびれがある |
翅 | 4枚すべて同じ大きさ | 前翅が後翅より大きい |
触角 | 数珠状でまっすぐ | 「く」の字に曲がっている |
色 | 茶褐色 | 黒色 |
大きさ | 6~7mm | 4~13mm |
>> シロアリの大きさはどれくらい?
>> シロアリに似た虫の正体と見分け方
色は個体差があるため、補助的な判断材料として捉えるのが適切です。
大きさは、はねを落とした後の胴体部分を観察するのが最も確実な判別方法です。
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今すぐできる!羽アリ発見時の緊急対処法
羽アリを見つけたときは、迅速かつ適切な対処をすることが被害拡大を防ぐ鍵となります。
ここでは、さまざまな緊急対処法をご紹介しますが、根絶するためには専門業者への依頼が必要です。
掃除機を使って捕獲
掃除機は、羽アリを大量に捕獲するのに効果的なツールです。
吸引力で物理的に捕獲するため、殺虫剤のような残留物のリスクもありません。
特に、天井付近や隙間など、手が届きにくい場所の駆除に適しています。
効率的な吸引のコツ
ノズル先端を羽アリから5cm程度まで近づけて吸引すると、羽アリの逃げ道を塞ぐことができます。
また、狭い隙間用の細長いノズルと広範囲用のフラットノズルを使い分けることで、状況に応じた効率的な捕獲が可能です。
吸引後には、次の点に注意しましょう。
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サイクロン式掃除機の場合は、吸引直後にパックを密閉容器に移し替える必要があります。
作業後はノズル部分をアルコール消毒して、卵や死骸が残らないようにしましょう。
殺虫剤を使用
羽アリに殺虫剤を使う場合は、効果的な駆除と被害拡大防止のバランスを考えることが重要です。
市販の殺虫剤を直接噴射すると一時的には駆除できますが、巣に侵入した薬剤のにおいで女王アリが警戒し、コロニーを分散させてしまうリスクがあります。
薬剤選びのポイント
シロアリ専用の遅効性薬剤が効果的です。
即効性の強い殺虫剤を使うと、働きアリが駆除される前に危険信号を発し、巣全体が分散してしまう可能性があります。
殺虫剤の種類によって、効果や使用方法が異なります。
スプレータイプ | 羽アリの飛行を阻止する効果が高いが、巣への影響は限定的 |
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ベイト剤(毒餌) | 巣ごと駆除できるが、専門知識が必要な場合もある |
殺虫剤を使用する際は、換気を徹底し、薬剤が床下に流れ込まないように注意しましょう。
特に水回りでは、シロアリが湿気を好むことから、換気などでの湿気対策が必要です。
駆除後には必ず業者に連絡し、巣の根本的な対策をしてもらいましょう。
熱湯・粘着テープで駆除
羽アリ駆除に熱湯と粘着テープを活用する方法は、殺虫剤を使わずに安全に対処できることがメリットです。
熱湯と粘着テープを併用する場合は、まずテープで駆除範囲を囲んでから中央部に熱湯を注ぐ「包囲作戦」が有効です。
熱湯を使った駆除手順
60℃以上の熱湯を直接かけると、羽アリは即座に活動を停止します。
特にキッチンや浴室の排水口周りに現れた場合は、やかんやポットで注ぎながら巣の入り口を狙うのが効果的です。
湯気が届きにくい隙間には、スチームクリーナーを使うとより確実に駆除できます。
熱湯を使う際の注意点は次の通りです。
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粘着テープの活用法
養生テープやガムテープを5cm幅程度に切り、羽アリの集団が止まっている場所に貼り付けます。
通り道を塞ぐようにV字型に配置すると、移動経路を遮断しながら捕獲できます。
テープの貼り方や交換タイミングは次の通りです。
テープの貼り方 | 壁面は縦貼り、床面は横貼りが基本 |
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交換タイミング | テープ表面の60%程度が黒くなったら貼り替える |
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羽アリを寄せつけない予防対策
シロアリの被害を未然に防ぐには、羽アリを寄せつけない環境づくりが大切です。
日頃からの予防と早期対応で、大切な住まいを守りましょう。
家まわりの湿気対策や木材管理
シロアリ被害を防ぐには、家まわりの湿気管理と木材の適切な処理が欠かせません。
主な対策は、次の通りです。
換気口 |
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雨どい・排水溝 |
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木材管理 |
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これらの対策を実施することで、シロアリのエサ場を作らず、湿気の少ない環境を維持できます。
特にウッドデッキの支柱部分は、地面と接触する部分に防蟻剤を塗布すると効果的です。
侵入口を塞ぐ住宅メンテナンス術
シロアリの侵入を防ぐには、住宅の隙間を徹底的に塞ぐメンテナンスが有効です。
羽アリはわずかな隙間からでも侵入する可能性があるため、外壁や玄関周りのわずかな開口部も見逃さないようにしましょう。
窓枠や玄関周りの隙間対策
サッシ周辺やドア枠の隙間には、防蟻成分入りのコーキング材を充填しましょう。
特にコンクリート基礎と外壁の接合部は、経年劣化で隙間が生じやすいため、定期的な補修が必要です。
具体的な隙間対策は次の通りです。
ドア下部 | ブラシ付き隙間テープを設置し、5mm以下の隙間を完全に塞ぐ |
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配管貫通部 | 防虫ネット付きウレタンシーリングで隙間を塞ぐ |
基礎の打ち継ぎ部 | 止水プレートで継ぎ目を覆う |
換気口には、メッシュサイズ0.3mm以下の防虫ネットを使うと、通気性を保ちながら羽アリの侵入を阻止しやすくなるでしょう。
水抜き穴やエアコンダクト周辺も要注意です。
未使用の穴は速やかに補修材で密閉しましょう。
これらの対策をプロの防蟻処理と組み合わせることで、物理的バリアと薬剤バリアの相乗効果が期待できます。
特に新築時から侵入経路を塞ぐ対策を施しておくと、長期的な予防につながります。
シロアリの可能性がある場合は業者に早めに相談を
羽アリが大量発生した場合は、まず専門業者に相談することが重要です。
信頼できる業者を選ぶためには、複数社の見積もりを比較しましょう。
施工保証があるか(再発時の対応含む)・環境に配慮した薬剤を使用しているか・費用相場などの確認がおすすめです。
また、公益法人の窓口や地域密着型の協会に問い合わせる方法もあります。
適切な駆除時期を逃さないためにも、羽アリを発見したらできるだけ早めに対応することが大切です。
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