雨戸・窓用シャッターの修理費用の相場は?交換になるケースもご紹介

更新日:2024年12月06日

雨戸・窓用シャッターの修理費用の相場は?交換になるケースもご紹介

自宅の雨戸や窓用シャッターがうまく動かない時は、どうすればよいのでしょうか?ご自身でメンテナンスをして解決すれば一安心ですが、直らない場合は修理が必要です。
そこで今回は、雨戸やシャッターに起きやすい不具合や、修理の方法、修理・交換を業者に依頼する場合の費用相場をご紹介します。
そのままにしておくと急な風雨でさらに故障することがあり、外出時や就寝時の戸締りにも困るので、早めに対策しましょう。

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よくある雨戸・窓シャッターのトラブル・故障!修理方法は?

はじめに、雨戸や窓用シャッターによくあるトラブルの例を見ていきましょう。
故障部分や原因によって、対処法・修理方法も異なります。

1.開け閉めができない・スムーズでない・異音がする

雨戸・シャッターのトラブルとしては、開け閉めができない、スムーズでないことが多い。まずはゴミなどを取り除き、潤滑スプレーを塗布したり、戸車を交換してみましょう。それでも不具合がある場合は業者に相談するのがおすすめです。

雨戸が開かない・動かない・開けにくい・閉めにくい、といったトラブルが起こる場合は、

● ゴミやホコリが溜まっている
● 戸車の不具合や磨耗
● 雨戸本体の劣化

などの原因が考えられます。

まずは、ゴミやホコリを取り除き、シリコンタイプの潤滑スプレーを塗布してみましょう。

戸車の磨耗が原因の場合は、部材の交換によって不具合が解消します。

これらのメンテナンスを行っても解決しないようであれば、無理に動かさず、早めに業者に連絡することが肝心です。

長く使っている雨戸

雨戸を長く使用している場合は、雨戸本体の老朽化に加え、鴨居や枠の劣化・歪みが原因になっているかもしれません。

この場合は、雨戸やレールの交換、外壁補修が伴う場合や、サッシ付きの雨戸への交換が必要になることもあります。

既存の物よりも小さい雨戸を取り付ける解決方法もありますが、施工費が高額になりやすいでしょう。

窓シャッター

シャッターの開閉に不具合がある場合も、まずはガイドレールにゴミや異物が詰まっていないか確認し、掃除をしましょう。

ほかにも、

● シャッターケース内のスプリングの劣化
● 巻取りシャフトの劣化
● スラットの歪み・サビ
● ガイドレールの歪み・サビ

などが原因と考えられます。
いずれの場合も、部品の交換が必要となる場合が多いでしょう。

電動シャッター

電動シャッターのトラブルの原因としては、リモコンの電池切れや電気系統の異常などが挙げられます。

電池を交換しても直らない場合は、そのままの状態で業者を呼んで確認してもらいましょう。

2.鍵が閉まりにくい、閉まらない

雨戸の鍵が閉まりにくい時は、錠受け(鍵穴)の位置がずれている、または破損しているかもしれません。

錠受けは取り付けネジをゆるめると左右に動かすことができるので、まずは鍵の位置を確認しながら微調整してみましょう。

位置調整を行っても解決しない場合は、鍵本体や錠受けが破損している可能性が高いため、部品の交換が必要となります。

3.戸板(スラット)が傷んでいる・塗装のはがれ

雨戸・シャッターのスラットの傷みがある場合は、アルミなど金属製のスラットは軽度であれば表面を削り、サビ止めを塗布することで処置できる。木製の場合はDIYはおすすめできないので業者に連絡しましょう。

アルミなど金属製の戸板やスラットは、サビの発生、チョーキング、塗装のはがれなどによって表面が傷みます。

特に沿岸地域や排気ガスの多い道路沿いなどは、腐食が進みやすいため注意が必要です。

軽度のサビは、サンドペーパーなどで削ってサビ止めを塗布するとある程度直ります。
サビがひどい場合や塗装を傷つける心配がある時は、プロに依頼したほうがよいでしょう。

一方、木製雨戸の戸板はDIYで修理できそうなイメージがあるかもしれませんが、一度分解すると元に戻せなくなることがあります。

業者に依頼して、部品の交換で済むか、全面交換が必要か判断してもらいましょう。

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雨戸・シャッターの交換が必要な場合

劣化状態が次のような場合には、部品の交換だけでは済まない場合があるため、雨戸やシャッター本体の交換を検討しましょう。

雨戸・シャッターの交換が必要なケースとしては、複数の修理箇所がある場合、雨戸は10-15年・シャッターは10年の耐用年数を超えている場合、スラットが大きく破損しているなどの広範囲の修理が必要な場合。

複数の修理箇所が出てきた

複数の箇所で部品の交換や修理の必要が出てきた場合は、一つ一つを施工するよりも、本体そのものを交換したほうが安全かもしれません。
修理箇所を業者に確認してもらうと同時に、交換したほうがよいかどうか聞いてみましょう。

耐用年数を超えている

メーカーによって違いますが、一日1、2回の開閉で、雨戸の耐用年数はおよそ10~15年シャッターの場合は約10年とされています。

お使いの雨戸やシャッターが耐用年数を超えているのであれば、交換も検討してみましょう。

頻繁に開閉する場合や、潮風が当たりやすいなど設置環境によっては、もっと早く劣化することもあります。

スラットが大きく破損しているなど、補修範囲が大きい場合

事故や自然災害などでスラットや戸板が大きく凹んでしまった時は、補修箇所も広範囲に及びます。
凹んだ部分を叩き出して修理する方法もありますが、損傷が激しい場合は全体を交換する必要があるでしょう。

雨戸・窓用シャッターの修理・交換の費用相場

雨戸や窓用シャッターの塗装・修理・交換リフォームにかかる費用は、工事内容によって異なります。
内容別に詳しく費用相場を見ていきましょう。

雨戸の塗装 2~5千円/枚
シャッターの塗装 1~3千円/㎡
部分修理・部品交換
(不具合の調整/戸板の交換/レールや部品の一部交換)
2~8万円/箇所
雨戸本体の修理・交換 2~10万円/箇所
雨戸からシャッターへの交換 10~17万円/箇所
手動シャッターの修理・交換 8~16万円/箇所
電動シャッターの修理・交換 10~35万円/箇所
サッシ一体型雨戸への交換 8~40万円/箇所

雨戸・シャッターの塗装・交換を依頼する際の注意点

雨戸・シャッターの塗装・交換を依頼するときの注意点は、機能性の高いものは高額である点、2階以上は足場代も必要になる点、ケレン作業は経験と技術が必要である点です。

内容が多岐にわたる雨戸・シャッターの修理や交換ですが、業者に依頼するときに注意する点があります。

機能性の高い物を選ぶと高額になる

塗装や交換をする際、これまで使用していた物よりも機能性の高い製品に交換する場合は、本体価格も施工費も上がります

例えば、「単板の雨戸からルーバー式雨戸へ」「手動シャッターから電動シャッターへ」交換する場合などは、予算を多めに考えておきましょう。

シンプルな単板タイプの雨戸を、広い範囲でグレードの高い電動式シャッターに交換すると、70~100万円近くかかった事例もあります。
同じ機能を持つ雨戸・シャッターでも、サイズによって本体価格に差が生じます。

>> 単板やルーバーの違いって?雨戸・窓用シャッターの種類と設置時の注意点

足場代がかかることも

一戸建てやアパートなどで2階以上の高さにある雨戸を塗装・修繕・交換する際には、基本的に足場が必要です。

雨戸の施工だけでなく、外壁や屋根のリフォームも一緒に行うと足場が有効に使えるため、おすすめです。

全体のリフォームが同時にできれば、「雨戸だけ生まれ変わって外壁は古いまま」といった見た目のバランスの問題も解消されます。

>> 足場の費用・単価はどれくらい?

「ケレン」作業は熟練の職人さんに

雨戸のサビ落としをして塗装する場合には、サンドペーパーや電動工具などを使用する「ケレン」という作業を行います。

表面に凹凸がある分、手間や技術が必要とされるので、施工に慣れている職人さんに依頼するのが一番です。

良心的な業者を選ぶためにも、まずは複数の業者に見積もりを依頼して、内容を比較するとよいでしょう。

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雨戸・シャッター修理で火災保険が使えることも

火災保険には基本的に、台風などの強風で住宅の一部が損傷した場合に補償を受けられる「風災補償」が含まれています。

風災補償は主に、住宅の壁や、建物の外側にある窓・建具部分が対象となっており、雨戸やシャッターも含まれるケースがあります。

修理が必要となった場合は、保険会社に直接連絡するのではなく、まず火災保険に詳しいリフォーム業者に現地調査を依頼することをおすすめします。
損傷の状態によって、保険を活用しやすい修理・交換のプランを提案してもらえるでしょう。

>> 火災保険リフォームの対象・注意点・トラブル対策

雨戸やシャッターには大切な役割がある

雨戸やシャッターは、窓ガラスを防護するだけでなく、防音、遮光、断熱、目隠しといった大切な役割を果たしています。

雨戸やシャッターに不具合があるまま使い続けると、さらに大きな故障やトラブルにつながりかねません。

>> 雨戸の防犯効果を最大限にする秘訣

リフォームにかかる手間や費用を最小限に抑えるためにも、異常を感じたらなるべく早く、業者に連絡するようにしましょう。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

雨戸や窓用のシャッターの、よくあるトラブルや故障の対処方法は?
「開け閉めができない」「鍵が閉まりにくい」など、よくある症状別の対処法について、こちらで解説しています。
雨戸・窓用シャッターを交換する必要があるのは、どのような場合?
「修理すべき箇所が複数ある」「使用年数が約10年を超えている」場合などは、修理ではなく交換を検討するほうが良い可能性があります(詳しくは、こちら)。
雨戸・窓用シャッターを修理・交換する際の費用相場は?
塗装・部分修理・全体交換・雨戸からシャッターへの変更など、施工内容ごとの価格帯については、こちらでご紹介しています。
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