雨戸・窓用シャッターの種類をご紹介!取り付け費用はいくら?注意点は?

更新日:2024年10月21日

雨戸・窓用シャッターの種類をご紹介!取り付け費用はいくら?注意点は?

雨戸やシャッターが付いていない窓ガラスは、暴風雨による被害や、防犯性の低さが心配ですよね。
そこで、雨戸や窓用シャッターの種類や、新設する際のリフォーム費用、設置後のメンテナンスの仕方についてチェックしてみましょう。
また、マンションなどで雨戸やシャッターを後付けできない場合のおすすめのリフォーム方法についてもご紹介します。ご自宅の窓に適した物を選んで、より安全性の高い家を実現しましょう。

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(※記事内情報引用元:LIXILホームページより)

雨戸やシャッターの役割

雨戸とは、主に窓のガラスを飛来物や風から保護する目的で利用する防護板のことです。

ガラスの保護のほか、光を遮ったり外からの視線を目隠ししたりする目的でも使用します。

雨戸・シャッターの役割は役割は ・ガラスの保護 ・遮光 ・目隠し ・防音 ・遮熱/断熱

異常気象が頻繁に発生する昨今は、台風だけでなく、突然の豪雨や突風などによる被害が増えています。

雨戸やシャッターは、強い雨風や、大きな物が飛んでくる危険から、窓ガラスへの被害を最小限に食い止めます。

特に金属製の製品は衝撃や熱に強く、炎から守る役割も果たします。

雨戸やシャッターには、外の騒音をシャットアウトする防音や、暑い日差しを遮る遮熱、室内の温度を保つ断熱効果もあります。

雨戸とシャッターの違いと特徴

雨戸・シャッターの違い。雨戸は強度が高く低価格だが、収納が面倒。シャッターは自動で開閉が可能かつ収納場所がコンパクトで済むが、強度は低い

雨戸とシャッターにはそれぞれ特徴があります。

雨戸は、強度が高く低価格ですが、収納に手間がかかります。

シャッターは、自動で開閉できるタイプもあり、かつ収納場所がコンパクトで済みます。
ただし、雨戸と比べると強度が低いです。

それぞれを、窓の位置によって使い分けるとよいですね。

雨戸の種類とそれぞれの特徴・選び方

雨戸には、作りやデザインによって様々な種類があります。

ここでは、主な3種類の雨戸についてご紹介しましょう。

1.単板引き戸(横引き戸・引き違い戸)

雨戸単板引き戸タイプは、価格は安いが、広い設置場所が必要で開閉に手間がかかり、閉めると部屋が暗くなるという特徴がある

シンプルな板状の雨戸を2、3枚並べて使う物で、賃貸物件や昔ながらの日本家屋によく見られる、引き戸形式のタイプです。

戸袋の設置スペースや雨戸の重さ、閉めると暗くなるなどの理由で、最近は採用が減っていますが、価格が安いため、設置費を抑えたい方には適しています。

アルミやスチールなどの金属製のほか、古い日本家屋では木製の物も使用されています。

2.通風雨戸(ルーバー雨戸/エコ雨戸)

雨戸ルーバータイプは、雨戸を閉めたままでも風を通すことができ、日差しをカットしながらも、自然光を採り入れることが可能

「ルーバー」と呼ばれる細長い羽板の角度を調節することで、雨戸を閉めたままでも風を通すことができます。

夏場は冷房効率を上げつつ、日差しをカットして自然光を取り入れられるため、ペットがいるお部屋やキッチンの窓など、こまめに換気したい場所にも最適です。

また、1枚のルーバー雨戸の上下が別々に動くものや、角度固定タイプ、羽板を閉じても通風・採光できるタイプなど、様々な種類があります。

さらに、和風・洋風建築ともに相性がよく、施錠できる製品も多く流通しています。

3.折れ戸(アコーディオン)タイプ

折れ戸タイプの雨戸は、両開きで外側に向かって半分に折れる作りになっています。

基本的に戸袋を設置する必要がなく、雨戸を開けた時にもコンパクトな形状になるので、広々とした空間を実現します。

デザイン性の高さも魅力で、洋風の住宅によく合います。

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窓用シャッターの種類とそれぞれの特徴・選び方

窓用シャッター(雨戸シャッター)は、開ける際は窓の上部にあるコンパクトなシャッターケースに収納されるため、省スペースで見た目もすっきりしています。

引き戸・折れ戸タイプの雨戸と比較すると、より防犯性や防災性が高いというよさもあります。

>> 窓の防犯対策ポイント

「電動」か「手動」に分類でき、シャッターの作りによってもいくつかの種類に分かれます。

電動式か手動式か

窓用シャッターは電動だと開閉が簡単で、窓を閉めたまま開閉が可能であるが高価格。手動は開け閉めに手間がかかるが、本体価格と設置費用が安価という特徴がある。

「手動式」のシャッターは、開け閉めの際に手間がかかるデメリットがありますが、本体価格や設置費用が安く済むという魅力があります。

一方「電動式」シャッターは費用が高いものの、スイッチやリモコンで簡単に操作できる利点があります。

窓ガラスを閉めたまま開閉でき、寒い季節でも室内に冷気が入りこむことがありません。

そのほかにも、電動シャッターはセキュリティーと安全性に優れた製品が多くあります。

高機能シャッターの例

● 複数のシャッターを同時に操作できるタイプ
● タイマー付き(留守中も不在を悟られにくく、防犯対策として人気)
● 外からのこじ開け防止
● 自動ロック
● 障害物に当たると停止・反転する機能
● 停電時には手動で操作できるタイプ(災害時の対応に便利)

1.ブラインドタイプ

ブラインドのように羽根の角度を調節し、通風や採光に利用できる形状のシャッターです。

必要に応じてスキマを作ったり、ぴったり閉め切ったりできるよさがあります。

2.スリット(スラット)タイプ

小さな「スリット(スラット)」と呼ばれる通気孔がある形状のシャッターです。

夏に遮熱対策しつつ、ほどよい自然光や風通しのよさをしっかり確保することが可能です。

電動式でスリット全体を上下に開閉するタイプのほか、部分的にスリットを動かせる商品もあります。

西日のまぶしさに悩んでいる方にも適しているといえるでしょう。

3.クローズ(スクリーン)タイプ

クローズ(スクリーン)タイプのシャッターを出窓に設置した施工事例

開閉可能な羽根や通風用のスリットがなく、シャッターを下ろすと窓がぴったりと覆われる形状の物です。

遮光や目隠しなどを完全に行いたい時に適しています。

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雨戸に使う素材の種類と選び方

雨戸の素材の違い。木製はデザイン性が高いが、耐火性が低い。金属製は軽量で安価、手入れも簡単だが断熱性が低い。

雨戸には木製と金属製の2種類があります。

それぞれのメリットとデメリットを把握して、どちらを選んだらよいのか検討してみましょう。

木製

木製の雨戸は、木材を使用しておりデザイン性が高く、和風の住宅に最適なのが、メリットとして挙げられます。

ご自宅を、自然素材を活かした見た目の美しさを活かしたい方におすすめです。

一方デメリットとしては、劣化しやすく5〜7年程度の塗装のメンテナンスが必要になります。

また、木材なので燃えやすく防火性が低い点も挙げられます。

金属製

金属製の雨戸は主にスチール、アルミ、銅板で作られ、軽量で耐久性が高く、火災時に燃え移る心配がありません。

また、木製より価格が安いので 金額を重視する方におすすめです。

ただ、アルミやスチールは木製より安価な場合が多いですが、断熱性が低く、室内が夏は暑く冬は寒くなりやすい点がデメリットです。

また、錆びやすい金属はメンテナンスが頻繁になり、銅板は価格が高いという欠点もあります。

雨戸・シャッターの設置リフォーム価格相場

雨戸・シャッターの設置リフォーム価格相場は2~40万円です。

その種類によって、設置にかかる費用はそれぞれ異なります。

では具体的な相場を比較してみましょう。

雨戸の設置 2~15万円/箇所
手動シャッターの設置 10~21万円/箇所
電動シャッターの設置 19~35万円/箇所
サッシ一体型雨戸への交換 8~40万円/箇所

次にそれぞれの費用の詳細について解説します。

【雨戸の設置費用】
雨戸は、窓用シャッターと比べると本体価格が低めですが、後付けする際にはレールや戸袋などを設置する工事が必要になり、費用は2~15万円です。

シンプルな単板引き戸タイプよりも、ルーバータイプや折れ戸タイプのほうが高価な傾向があり、また雨戸のサイズが大きくなるほど費用がかかります。
【手動シャッターの設置費用】
手動シャッターは、一般的な雨戸より価格が高く、電動シャッターよりは安いという中間的な価格帯になります。

設置費用の相場は10~21万円ですが、窓枠の状態によっては下地材を必要とする場合があり、その分だけ費用がプラスされます。
【電動シャッターの設置費用】
設置に必要な費用が19~35万円とやや高額であるにもかかわらず、現在かなりの人気を集めているのが電動シャッターです。
毎日の開け閉めにかかる手間が減り、防犯性なども高まるのが人気の理由だと考えられるでしょう。

リフォームの際には電気工事が必要となるため、本体価格に加えて施工費用も高くなります。
【サッシ一体型雨戸への交換費用】
窓サッシが劣化しており、あわせてリフォームを検討したい場合は、サッシと一体型になった雨戸(雨戸付きサッシ/シャッター付きサッシ)に交換するという方法もおすすめです。

特に木製の古いサッシを使用している住宅に多いリフォーム方法で、サッシと雨戸を同時に新品に取り替えられるという大きな利点があり、一箇所の工事にかかるトータル費用は8~40万円です。

断熱性の高い窓ガラス・サッシを採用する場合や、グレードの高い電動シャッター付きの物を選択すると、高額になります。

>> 窓サッシリフォームの費用とポイント
>> 雨戸・シャッターの交換のタイミングと修理方法を解説

2階以上の場合は、足場の費用も必要

一戸建てやアパートなどで、2階以上の窓に雨戸やシャッターを新設する場合は、足場の設置が必要となる場合があります。

足場の設置費用は業者によって大きく異なることがありますので、なるべく複数の業者に見積もりを依頼し、トータル費用を比較してみるとよいでしょう。

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雨戸・シャッターを長持ちさせるメンテナンス方法

雨戸やシャッターのメンテナンスが面倒と感じる方もいるかもしれませんが、簡単なお手入れで製品を長持ちさせることができます。

ここでは、簡単にできる雨戸・シャッターのメンテナンス方法について解説します。

雨戸のメンテナンス方法

雨戸の掃除方法は、レール部分を掃除し、潤滑油を吹き付ける。戸車部分を掃除したら戸車の心棒に潤滑油を吹き付ける、雨戸板は外して拭く。

雨戸のレールと戸車に溜まったホコリや砂をブラシで掃き出しましょう。

雨戸板ははずして、水拭きをして汚れを落とします。

レールと、戸車の心棒にシリコン系の潤滑油を吹き付け、スムーズに雨戸が動くか確認しましょう。

雨戸板は、一週間に一度の乾拭き、半年に一度の水拭きや水洗いで、きれいな状態を保てます。
潤滑剤を使用した掃除は、一年に一度ほどが目安です。

シャッターのメンテナンス方法

シャッターの掃除方法は、ガイドレール部分を掃除し、ガイドレールとロックに潤滑油を吹き付ける。スラっとを拭く。

シャッターは、左右のガイドレール(溝の部分)を掃除します。
特に下部は念入りに行いましょう。

ガイドレールとロック部にシリコン系の潤滑スプレーを吹きかけます。

シャッターのスラットは、固く絞った濡れ雑巾で汚れを拭き取ります。

シャッター本体は、週一度位の乾拭き、半年に一度は水拭きや水洗いをするのがおすすめです。

さらに年1回の潤滑剤の吹き付けで、使いやすさを維持できます。

雨戸やシャッターの後付けが難しい窓もある

集合住宅・一戸建て住宅ともに、窓に雨戸やシャッターの後付けが難しいケースがあります。

マンションの場合、窓外側は管理規約で 「共用部」とされ、 管理組合から雨戸やシャッターの設置が許可されない場合があります。

また、一戸建てでも出窓や大きな掃き出し窓では、スペース不足や外開き窓などで設置が難しいことがあります。

その場合、室内設置可能な製品を利用することで対応できます。

ここではおすすめの製品を紹介します。

不二サッシの『セフティルーバーWINDOW』なら室内に設置可能

『セフティルーバーWINDOW』は、室内側に取り付ける、ルーバータイプの雨戸に似た製品です。

一般的な窓から、テラス用、キッチン・浴室・トイレ用、玄関用など、幅広い窓に対応できるタイプがそろっています。

ルーバーの角度調節が上下で分かれている物もあり、上部を開けて下部を閉めれば、通風と目隠しを同時に行うことも可能です。

また、二重ロック機能も装備されているため、防犯性の向上にも役立ちます。

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雨戸やシャッターを実際に取り付けた施工事例

本章では、当サイト『リショップナビ』の加盟店が、雨戸やシャッターを実際に取り付けた事例をご紹介します。

ご自宅に雨戸を取り付けようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

事例1
台風・ゲリラ豪雨対策にシャッター設置

住宅の種類 一戸建て
施工日数 1日
リフォーム費用 約20万円
採用メーカー・シリーズ -
台風やゲリラ豪雨への対策として2箇所の窓にシャッターを取り付けた事例です。

窓が割れてしまう心配をせずに、安心して暮らせそうです。

>> この事例の詳細を見る

事例2
電動シャッターでラクラク開閉

住宅の種類 一戸建て
施工日数 1日
リフォーム費用 約22万円
採用メーカー・シリーズ リクシル
既存の雨戸では、開け閉めの手間と騒音に悩まされていました。

電動シャッターに取り換えたところ無事に問題が解決しました。

>> この事例の詳細を見る

事例3
窓9箇所にシャッター取り付け

住宅の種類 一戸建て
施工日数 2日間
リフォーム費用 約128万円
採用メーカー・シリーズ YKK AP かんたんマドリモシャッター
台風の襲来時に窓が揺れて怖かったためにシャッターの設置を検討したとのことでした。

取り付けできるすべての窓にシャッターを設置しています。
2階や3階での作業がありましたが足場は組まず、高所作業車を利用して費用を抑える工夫をした事例でもあります。

>> この事例の詳細を見る
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雨戸やシャッターの設置・施工はDIYでも可能だが……

雨戸やシャッターをDIYで設置することは可能です。

ただし雨漏りや高所での作業による怪我などが心配です。

雨戸やシャッターの設置には高度な知識や技術が求められるため、施工の不備を避けるためにも、業者に依頼することをおすすめします。

近年の異常気象や防犯の面からも、DIYはおすすめしませんが、ご自身で雨戸の施工を検討したい方のために、設置・補修・塗装の方法を解説していきます。

DIYで雨戸を設置する方法

雨戸をDIYするには、寸法を正確に測り、レールを取り付け、雨戸板をはめます。

DIYで雨戸を設置する場合、窓まわりの寸法の計測が必須です。

取り付ける場所使う雨戸のサイズが合っているか、必ず確認してください。

また、雨戸を収納する戸袋のスペースも確保しましょう。

雨戸の取り付けが終わったらシーリング材を隙間に充填して防水します。

最後に雨戸の板も取り付けて動作チェックをしたら完成です。

DIYで雨戸を補修・塗装する方法

雨戸をDIYで補修や塗装する手順も解説します。

レールの詰まりや、板の下にある戸車の修理程度であれば、雨戸のパネルを取り外して対処しましょう。

雨戸のパネルやレールが破損している場合は交換を検討してください。

塗装の場合は、3回塗りが基本です。

ハケやローラーを使って下塗り・中塗り・上塗りの3工程で塗装をおこないます。

なお、ルーバータイプやシャッタータイプの雨戸の場合はローラーでの塗装は難しく、ハケで板を一枚ずつ塗るか、塗料を噴射する吹き付け工法が必要です。

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雨戸の取り付けや修繕が得意な業者に任せる

木製雨戸を金属製のシャッターにリフォーム

施工不良を防ぎ、費用を抑えるためにも、雨戸の取り付けや修繕を任せる業者は厳選が大切です。

複数社の見積もりを比較する「相見積もり」をすることで、費用や施工内容を慎重に比較しながら、ピッタリな業者を選べるでしょう。

ただし、あまりにも安い業者は手抜き工事の心配があるため、工事内容は確認してくださいね。

特に雨戸やシャッターに詳しく得意な業者に依頼することで、経験と専門的な知識をもとにリフォームプランを提案してくれますよ。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

雨戸の主な種類は?
主に「単板引き戸(横引き戸・引き違い戸)」「通風雨戸(ルーバー雨戸/エコ雨戸)」「折れ戸(アコーディオン)タイプ」の3種類があります。
詳しくは、こちら
窓用シャッターの主な種類は?
操作方法は「電動」「手動」の2種類があり、さらに「ブラインドタイプ」「スリット(スラット)タイプ」「クローズ(スクリーン)タイプ」といった形状があります。
詳細は、こちら
雨戸や窓用シャッターを設置する際の、価格相場は?
「雨戸の設置」「手動シャッター」「電動シャッターの設置」「サッシ一体型雨戸への交換」にかかるリフォーム価格について、こちらで解説しています。
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