"窓の防音リフォーム" で静かで快適な家づくりを

更新日:2024年07月03日

"窓の防音リフォーム" で静かで快適な家づくりを

家でくつろぎたいときに、外から騒音が聞こえてきたら落ち着けないですよね。外からの音はほとんどが窓から入ってきているものなので、静かに暮らしたいなら窓に防音対策をするのが重要です。逆に、ピアノなど楽器の音やペットの鳴き声など自宅からの音漏れが気になる方も検討してみてはいかがでしょうか?

(※記事内情報引用元:LIXILYKK APウッドワン各ホームページより)

騒音の対策は、窓リフォームが効果絶大

不快音の最たる原因は、「空気を伝ってくる音」ということをご存じでしょうか。
そもそも家の中への音の伝わり方というのは、大きく分けると2タイプあります。
一つは、建物自体を伝わる音。近所の道路工事の振動で地面から伝わってくる音や、通りを走る車の音。
そしてもう一つが、それ以外の空気を伝わって聞こえてくる音です。

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この空気の振動で伝わって聞こえる音こそが、人が不快に思う音の大半を占めます。
空気を伝ってくる騒音は、建物の中で圧倒的に薄い窓ガラスから侵入してくるのです。
窓の面積が大きい場所ほど、騒音が入りやすくなります。
つまり、家の外からの騒音、あるいは家の中から外へ漏れ出る音を防止するには、窓のリフォームが最も効果的なのです。

騒音・うるさいと感じるレベルは?

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まずは、周囲の音レベルで人が「うるさい」と感じるレベルを知っておきましょう。

一般的に、快適に暮らすための音の基準としてdB(デシベル)と呼ばれる音量レベルが使われます。
日中では45dB以下、夜は35dB以下が、快適に過ごすための目安と言われています。

それぞれどれくらいの音量かというと、40〜50dBは静かな公園や図書館、オフィスなどにあたります。
35dB以下は環境としては深夜の郊外、人がささやき声で話す程度の音量なので、とても静かな状態です。

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一方で、人がうるさいと感じるのは65dBくらいから
デパートの中や街頭の騒音がこれくらいです。

窓は、家の壁部分と比べると薄く、スキマがあるため、外からの騒音が窓を通して入ってきます。
近所が繁華街だったり、交通量の多い道路に面していたりすると昼間はそれほど気にならなくても夜寝付けないほどの騒音に悩まされるケースもあります。
特に普段過ごすリビングや寝室の防音対策は欠かせません。

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窓の防音リフォームの方法

それでは、実際に窓の防音リフォームをするにはどのような方法があるのでしょうか?
防音対策が出来る2つの方法を見てみましょう。

二重窓(内窓)取り付けリフォーム

防音対策で一番おすすめなのが、「内窓をつけること」です。

従来の窓ガラスの内側に、5mm厚以上のガラスを設置するリフォームが最も防音効果を上げられます。

一般的には10dB音が下がると、もとの音の半分に聞こえると言われます。
5mm厚以上の内窓設置リフォームには、約15dBの減音効果があります。
体感の騒音レベルが、リフォーム前後で約半分にまで軽減できるというわけです。

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ところで、内窓の取り付けによって、なぜ遮音性が高まるのでしょうか。

まず、外窓と内窓との空間が、音の通り道のクッションのような役割を果たします。
家の外から来た音は、外窓のサッシやスキマを通過し、2つの窓のガラスの間で反射します。
この2重になった窓と窓の間で反復することにより、緩和された音が家の中に聞こえてくるわけですね。
外窓と内窓との間が広いほど、音は伝わりにくくなるのです。

また、窓を二重にすると、気密性が上がります
最初に説明した通り、騒音は空気を伝わって聞こえてくるもの。
気密性が高ければ高いほど、音が伝わるはずの経路は遮断されるので、騒音の侵入を防ぐことができるのです。

>> 内窓リフォームのおすすめ商品と費用!効果についても詳しく解説

防音ガラス(複層ガラス)に取り替えリフォーム

次の防音方法は、ガラスそのものを遮音性の高いタイプに変える方法です。
もともと一般的に使用されているガラスは、音に弱い素材です。

そこで登場したのが静かで快適な防音目的の、防音ガラス。
2枚の合わせガラスの間に、防音性の高い特殊な中間膜が挟まれています。
また、単板タイプの真空ガラスも、遮音性・断熱性ともに高く、おすすめです。

遮音性は内窓には若干劣りますが、既存の窓ガラスからの交換も可能で、内窓と併用すると、より高い防音効果が得られます。

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ここで注意しておきたいのが、防音ガラス以外の複層ガラス(ペアガラス)には、あまり遮音効果が期待できないということです。

窓ガラスの種類はたくさんあり、断熱や結露防止を目的として開発された製品もあります。
防音性能があまり高くないガラス商品も出回っているので、防音のために窓ガラスの交換を行う際は、施工業者やリフォーム会社に「防音ガラス」を希望する旨を、必ず伝えておきましょう。

>> ガラス交換にかかる費用は?ガラスの種類や交換する際の注意点も解説

気密性能の高さがカギになる

実際問題として、窓で騒音の出入りを防ぐためには、気密性を向上させることが大切です。
内窓の設置で気密性能を上げると、防音効果も比例して高まるのです。

防音ガラスとの合わせ技が理想的ではありますが、もし二重窓(内窓)のリフォームか、防音ガラスへの交換リフォームかで悩むなら、断然、内窓を後付けすることを推奨します。

窓の防音ポイント=スキマをなくす

以上のことから、結論としては「スキマをなくすこと」が、防音のための窓リフォームの最たるポイントということになります。

窓リフォームによる防音は厳密に言うと、サッシの対策も重要になります。
窓から出入りする騒音は、実はガラスから伝わるものよりも、サッシのスキマから侵入しているものがほとんどです。

>> サッシ交換リフォームの費用と施工事例!

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そうとは言え、サッシ自体を交換しようと思うと、コストも時間もかかります。
基本的にサッシ枠というのは、外壁の中まで入り込んでいるため、容易に交換できるものではありません。
サッシを取り替えるとなると、外壁を切断する必要が出てくるため、工事期間は2、3日を要し、手間になる分、工事費用も高額です。

現実的に窓の周辺を防音仕様にするためには、内窓・二重サッシにリフォームして、現在の窓の内側に樹脂製サッシレール枠を取り付けるのが最も有効と言えます。
内窓・二重サッシの設置なら、1窓につき1時間程度で施工が完了します。
今ある窓やサッシを取り替えるわけではないので、費用もリーズナブルです。

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おすすめの防音用・内窓商品5選

内窓は基本「樹脂製サッシ」が採用されます。
樹脂製のサッシは、アルミサッシに比べて3倍もの気密性を誇ります。
しなやかな材質なので、スキマなく取り付けることを可能です。

ここで、リフォームにおすすめの気密性が高い内窓商品をご紹介しておきましょう。

内窓プラスト(大信工業)

大信工業製の「プラスト」は、最も遮音性能が高い内窓で、スキマができにくいよう、商品のいたるところに工夫がされています。
プラストの美点の一つは、重いガラスと組み合わせても、スムーズに開閉できる設計になっているところです。

他メーカーの内窓が、施錠することによって気密性が保たれることに対し、プラストの内窓にはカギが付いていません。
ちょっと心配、と思われる方もいるかもしれませんが、二重窓の内側の方の窓だけなら、さほど危険ではないでしょう。
不安な方は、オプションでカギを付けてもらうこともできます。

ちなみに大信工業は、内窓の元祖と言われる会社です。
環境省本庁舎の窓にも、プラストのサッシが採用されているそうですよ。

かんたん マドリモ 内窓 プラマードU(YKK AP)

画像引用:YKK APホームページより
URL : http://www.ykkap.co.jp/products/reform/madoremo/plamadou/merit/

「かんたん マドリモ 内窓 プラマードU」の樹脂製サッシは、いかにもプラスチック、という雰囲気ではないため、同業者の中でも評判の良い質感。
軽い力でガラス窓の開閉がしやすいのも嬉しい点です。
対応する窓の大きさは限定されますが、3枚建てタイプの窓も取り扱っているのも特徴的です。

開き窓や引き違い窓、固定できるFIX窓のほか、ドアタイプの二重窓も展開しています。

インナーウインド まどまど(AGC/旭硝子)

AGC(旭硝子)の「まどまど」は、防音性が高い上に、カラーバリエーションが豊富。
補助錠付きのカギなので、防犯対策としても愛されている内窓です。

他社の内窓は、和室によく使われる障子窓を二重窓にしたい場合、5mmを超えるガラスを取り付けてもらえないことが多いですが、まどまどは障子窓用の内窓にも、厚さがあるガラスを施工してくれます。

インプラス/インプラスウッド(LIXIL)

画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/case/case02.htm

元々は「トステム」の名前で知られていた、LIXIL(リクシル)社。
多くのエリアに展示場がある同社の「インプラス」や「インプラスウッド」なら、実際に見て触ることができますね。
インプラスウッドは、2013年に内窓で始めてグッドデザイン賞を受賞。
女性からの支持率が高いリクシルの内窓は、室内コーディネートを楽しみたい方に向いています。

無垢の木の内窓 MOKUサッシ(ウッドワン)

画像引用:ウッドワンホームページより
URL : http://www.woodone.co.jp/product/window/mokusasshi/

温もりある無垢の木のイメージを存分に生かした、キッチンや洗面台でも好評のウッドワン。
同社の無垢材へのこだわりは、二重窓にも活用されています。
樹脂製サッシではありませんが、この「MOKU(モク)サッシ」は、広大なニュージーランドの森林で約30年丁寧に育てたニュージーパインを採用。
自然な木目の美しさをそのままに、インテリア性の高い内窓を作り上げています。

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窓の防音リフォームはメリットたくさん

窓の気密性が高まれば、騒音の出入りを防止するだけでなく、断熱による節電効果で省エネに繋がります。
また結露の発生を抑制します。
さらに二重窓や厚みのある窓ガラスは、防犯対策にも有効です。
防音対策として窓をリフォームすることのメリットは、一つだけではありません。
防音のために二重窓や防音ガラスのリフォームすることは、暮らしやすい住環境を手に入れることにも繋がりますよ♪

>> 窓の断熱リフォームの費用・おすすめ品
>> 家族の安全を守る!窓の防犯対策ポイント

健康で快適に暮らすためには、家が静かで落ち着ける場所であることは重要なポイントです。
周りがにぎやかな環境でも、内窓や防音ガラスを上手に使ったリフォームで音の悩みを解決しましょう。
手軽に施工ができるので、まずはリフォーム会社に相談してみるのがおすすめです。

【この記事のまとめ&ポイント!】

騒音・防音対策として、窓のリフォームが効果的である理由は何ですか?
不快音の原因である「空気を伝ってくる音」は、建物の中で圧倒的に薄い窓ガラスから侵入してくるため、窓のリフォームが効果的であると言えます。
窓の防音リフォームは、どのような方法で行えますか?
「内窓を取り付けて、二重窓にする」「防音タイプの窓ガラスに取り替える」といった方法があります。
窓の防音リフォームをすると「防音対策」以外に、どのようなメリットがありますか?
断熱対策もできるため「節電」や「結露防止」などの効果を期待できます。
また二重窓や厚みのある窓ガラスは、防犯対策にも有効です。
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