"窓の防音リフォーム" で静かで快適な家づくりを

更新日:2024年11月20日

"窓の防音リフォーム" で静かで快適な家づくりを

家でくつろぎたいときに、外から騒音が聞こえてきたら落ち着けないですよね。外からの音はほとんどが窓から入ってきているので、静かに暮らすには窓に防音対策をするのがおすすめです。逆に、ピアノなど楽器の音やペットの鳴き声など自宅からの音漏れが気になる方も検討してみてはいかがでしょうか?

(※記事内情報引用元:LIXILYKK APウッドワン各ホームページより)

騒音の対策は、窓リフォームが効果絶大

家の中への音の伝わり方には、次の2つの種類があります

● 建物自体を通して伝わる音
● 空気を通して伝わって聞こえてくる音

騒音は主に、建物の中で最も薄い部分である窓ガラスを通じて侵入します。

特に、窓の面積が大きい場所ほど、その影響がでやすいです。

外からの騒音や室内の音漏れを防ぐためには、窓のリフォームが最も効果的な対策といえるでしょう。

騒音に感じるレベル

一般的に、音の大きさを表すときには、dB(デシベル)が使われます。
日中では45dB以下、夜は35dB以下が、快適に過ごすための目安といわれています。

音量のレベルを、次の表にまとめました。

音量 人の感じ方 同レベルの環境
35dB以下 とても静か ・深夜の郊外
・人がささやき声で話す程度
40〜50dB うるさいと感じない ・静かな公園
・図書館、オフィス
65dB~ うるさいと感じる ・デパートの中
・街頭の騒音

窓は壁に比べて薄く、隙間があるため、外部の騒音が入りやすい特徴があります。

特に、繁華街や交通量の多い道路沿いでは、昼間は気にならなくても、夜間に騒音で眠れないことも。
リビングや寝室など、日常的に過ごす空間の防音対策は重要です。

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窓の防音リフォームの方法

それでは、 防音対策ができる2つの窓のリフォーム方法を見てみましょう。

二重窓(内窓)取り付けリフォーム

防音対策としては内窓をつけるリフォームがおすすめ

防音対策で一番おすすめなのが、「内窓をつけること」です。

従来の窓ガラスの内側に、5mm厚以上のガラスを設置するリフォームが最も防音効果を上げられます。

内窓を取り付けると、遮音性が高まる理由は2つあります。

1.外窓と内窓の間の空間が音を弱めるクッションの役割を果たし、間隔が広いほど効果的である
2.窓を二重にすることで気密性が上がり、音が伝わる経路が遮断されることで、騒音の侵入を防げる

5mm厚以上の内窓設置リフォームには、約15dBの減音効果があり、体感の騒音レベルがリフォーム前後で約半分にまで軽減が可能です。

>> 内窓リフォームのおすすめ商品と費用!効果についても詳しく解説

防音ガラス(複層ガラス)に取り替えリフォーム

もともと一般的に使用されているガラスは、音に弱い素材です。
次の防音方法は、既存の窓ガラスからガラスそのものを遮音性の高いタイプに変える方法です。

遮音性は内窓には若干劣りますが、内窓と併用すると、より高い防音効果が得られます。

注意しておきたいのが、防音ガラス以外の複層ガラス(ペアガラス)には、あまり遮音効果が期待できません。

防音のために窓ガラスの交換を行う際は、施工業者やリフォーム会社に「防音ガラス」を希望する旨を、伝えておきましょう。

>> ガラス交換にかかる費用は?ガラスの種類や交換する際の注意点も解説

気密性能の高さがカギになる

窓で騒音の出入りを防ぐためには、気密性を向上させることが大切です。
内窓の設置で気密性能を上げると、防音効果も比例して高ります。

もし二重窓(内窓)のリフォームか、防音ガラスへの交換リフォームかで悩むなら、断然、内窓を後付けすることを推奨します。

窓の防音ポイント=スキマをなくす

「スキマをなくすこと」が、防音のための窓リフォームのポイントです。

窓リフォームによる防音は厳密にいうと、サッシの対策も重要です。
窓から出入りする騒音は、ガラスから伝わるものに加えて、サッシのスキマから侵入しています。

>> サッシ交換リフォームの費用と施工事例!

一方で、サッシ自体を交換しようとすると、コストと時間がかかります。

基本的にサッシ枠というのは、外壁の中まで入り込んでいるため、容易に交換できません。
サッシを取り替えるとなると、外壁を切断する必要が出てくるため、工事期間は2、3日を要し、工程が多いために工事費用も高額です。

窓の周辺を防音仕様にする現実的な方法としては、内窓・二重サッシにリフォームして、現在の窓の内側に樹脂製サッシレール枠を取り付けるのが有効といえます。

内窓・二重サッシの設置なら、1窓につき1時間程度で施工が完了します。
今ある窓やサッシを取り替えるわけではないので、費用もリーズナブルです。

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おすすめの防音用・内窓商品5選

内窓は基本「樹脂製サッシ」が採用されます。
樹脂製のサッシは、アルミサッシに比べて3倍もの気密性を誇、しなやかな材質なので、スキマなく取り付けることが可能です。

次に、窓の防音リフォームにおすすめの気密性が高い内窓商品をご紹介します。

内窓プラスト(大信工業)

大信工業製の『プラスト』は、最も遮音性能が高い内窓で、スキマができにくいよう、商品のいたるところに工夫がされています。
プラストの美点の一つは、重いガラスと組み合わせても、スムーズに開閉できる設計になっているところです。

ほかのメーカーの内窓が、施錠することによって気密性が保たれるのに対し、プラストの内窓にはカギが付いていません。
心配に思われる方は、オプションでカギを付けてもらうこともできます。

大信工業は、内窓の元祖と言われる会社です。
環境省本庁舎の窓にも、プラストのサッシが採用されているそうですよ。

かんたん マドリモ 内窓 プラマードU(YKK AP)

画像引用:YKK APホームページより
URL : http://www.ykkap.co.jp/

『かんたん マドリモ 内窓 プラマードU』の樹脂製サッシは、いかにもプラスチック、という雰囲気ではないため、同業者の中でも評判のよい質感。
軽い力でガラス窓の開閉がしやすいのも嬉しい点です。
対応する窓の大きさは限定されますが、3枚建てタイプの窓も取り扱っているのも特徴的です。

開き窓や引き違い窓、固定できるFIX窓のほか、ドアタイプの二重窓も展開しています。

インナーウインド まどまど(AGC/旭硝子)

AGC(旭硝子)の『まどまど』は、防音性が高い上に、カラーバリエーションが豊富。
補助錠付きのカギなので、防犯対策としても優秀な内窓です。

他社の内窓は、和室によく使われる障子窓を二重窓にしたい場合、5mmを超えるガラスを取り付けてもらえないケースが多いですが、まどまどは障子窓用の内窓にも、厚さがあるガラスを施工してくれます。

インプラス/インプラスウッド(LIXIL)

画像引用:LIXILホームページより
URL : http://www.lixil.co.jp/

多くのエリアに展示場があるLIXIL(リクシル)社の『インプラス』や『インプラスウッド』なら、実際に見て触ることができますね。
インプラスウッドは、2013年に内窓で初のグッドデザイン賞を受賞。
女性からの支持率が高いリクシルの内窓は、室内コーディネートを楽しみたい方に向いています。

無垢の木の内窓 MOKUサッシ(ウッドワン)

画像引用:ウッドワンホームページより
URL : http://www.woodone.co.jp/

温もりある無垢の木のイメージを存分に生かした、キッチンや洗面台でも好評のウッドワン。
同社の無垢材へのこだわりは、二重窓にも活用されています。
樹脂製サッシではありませんが、『MOKU(モク)サッシ』は、広大なニュージーランドの森林で約30年丁寧に育てたニュージーパインを採用。
自然な木目の美しさをそのままに、インテリア性の高い内窓を作り上げています。

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窓の防音リフォームはメリットたくさん

窓の気密性が高まれば、騒音の出入りを防止するだけでなく、断熱による節電効果や、結露発生の抑制に繋がります。
さらに二重窓や厚みのある窓ガラスは、防犯対策にも有効です。

周囲がにぎやかな環境でも、内窓や防音ガラスを上手に使ったリフォームで音の悩みを解決しましょう。
手軽に施工ができるので、まずはリフォーム会社に相談してみるのがおすすめです。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

騒音・防音対策として、窓のリフォームが効果的である理由は何ですか?
不快音の原因である「空気を伝ってくる音」は、建物の中で圧倒的に薄い窓ガラスから侵入してくるため、窓のリフォームが効果的であると言えます。
窓の防音リフォームは、どのような方法で行えますか?
「内窓を取り付けて、二重窓にする」「防音タイプの窓ガラスに取り替える」といった方法があります。
窓の防音リフォームをすると「防音対策」以外に、どのようなメリットがありますか?
断熱対策もできるため「節電」や「結露防止」などの効果を期待できます。
また二重窓や厚みのある窓ガラスは、防犯対策にも有効です。
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