キッチンリフォームの費用相場は?
工事期間はどれくらい? ▶
主なキッチン扉材の種類・特徴
収納扉に利用される素材には、様々な種類があります。
まずはそれぞれの特徴を比較して、理想に合った素材を選んでみましょう。
1. 化粧シート(オレフィン化粧板など)
樹脂製のシートや樹脂を含んだシート、オレフィンシートなどを、木質ボードや合板の表面に貼った物です。
価格が安く、デザインが豊富、さらにお手入れがしやすいという良さもあります。
2. メラミン化粧板
メラミン樹脂を含んだ紙などを加圧・加熱した化粧板で、表面が非常に硬く丈夫に仕上げられています。
オレフィン化粧板よりも高価となる傾向がありますが、傷や汚れに強く、耐水性も高いため、水まわりに適した素材です。
3. 塗装
ウレタン樹脂塗料の塗装や、紫外線を照射して硬化させるUV塗装などがあります。
強度の高さや、ツヤのある美しい仕上がりが魅力ですが、加工に手間がかかるため、その分費用もかさみやすいでしょう。
4. ステンレス
錆びないという点が最大の特徴となる素材です。
耐水性があり、汚れにくく、お手入れも楽ですが、傷が付きやすいため注意が必要です。
また、他の素材に比べるとカラーバリエーションがなく、選択肢が限られます。
5. 木製・木質系・突き板(合板・天然木など)
無垢材などの天然木をそのまま使用した物や、天然木の薄い板を表面に貼り付けた物などがあります。
温かみの見た目や質感が魅力的です。
キッチンに使用する素材は、ウレタン樹脂塗装などで耐水性を高めてあるのが一般的ですが、汚れたままにしておくと染みが付いてしまうことがあります。
6. ホーロー
金属板にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、独特のツヤや質感が魅力です。
油汚れや熱にも強く、傷がつきにくいので、お手入れが非常に楽です。
ただし、表面のガラス質に万一ひびが入ると、中に水や油が染み込んで錆びが発生する場合があります。
キッチン扉の取っ手の種類
既存の取っ手を再利用しない場合は、扉材と一緒に取っ手も新しく選ぶ必要があります。
扉が「開き戸タイプ」か「引き出しタイプ」かによっても選択肢は異なりますが、交換をきっかけに、好みの形やつかみやすいタイプを選ぶと良いでしょう。
取っ手の素材には木製やアイアンなどがあり、その形状は様々です。
出っ張りのある「バーハンドル」は、多少掃除がしにくいという点はあるものの、開閉がしやすく、タオルかけとして利用できるといった利便性もあります。
また、出っ張りのあるタイプとしては、「つまみタイプ」「プレート取っ手」なども挙げられます。
これらの取っ手にはアンティーク調のデザインもあり、あえて使い込んだような風合いを出したい時によく合います。
一方、扉と一体化したデザインの「ライン取っ手」は、凹みに手をかけて開閉する作りで、すっきりした形状が人気です。
取っ手に物や体が当たるのを避けたい場合や、掃除のしやすさを重視したい場合にも最適だと言えるでしょう。
キッチン扉交換リフォームの費用相場
キッチンの収納扉の数を計6~10枚前後として考えた場合、扉全体の交換には5~30万円くらいの費用がかかります。
また取っ手の再利用が可能かどうかといった点や、施工面積や扉の数、新しい扉の素材や取っ手のグレードによっても、価格は変動します。
キッチン扉交換工事費用の内訳
キッチン扉の交換工事には、扉材の費用の他に下記の費用が発生します。
- 取付け工事費
- 廃棄処分費(古い扉材の廃棄などにかかる費用)
- 出張費
- 駐車場代
これらに加えて取っ手代や蝶番代が必要なこともあります。
上記のような費用がかかるため、
扉1枚だけの交換はかえって割高になってしまいます。
取付け工事費や廃棄処分費などはキッチンや業者によって価格が異なるため、実際に見積もりを依頼して確認してみましょう。
業者によっては高めの値段設定をしてくる可能性がありますので、適正な価格かを判断するために複数者の見積もり依頼は必須です。
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キッチン扉交換リフォームの費用を安くするコツ
キッチン扉の交換工事をなるべく安くするには、以下の3つのコツがあります。
- 扉を全てまとめて交換する
- デザインにこだわりすぎない
- キッチンの他の箇所も合わせて施工してもらう
扉を全てまとめて交換する
キッチン扉の交換は、数年後に交換予定の扉もまとめて交換してもらいましょう。
一度に施工してもらうことで 出張費や人件費などを抑えられ、工事の規模が大きければ割引してもらえることもあります。
傷や汚れが目立つ数枚だけでなく、キッチン全体の扉やカップボードの扉なども合わせての依頼を検討してください。
デザインにこだわりすぎない
費用を抑えるには、デザインにこだわりすぎないようにしましょう。
キッチン扉にはグレードがあり、>グレードが上がると価格が高くなります。
グレードの高い扉はデザインのバリエーションが豊かで魅力的ですが、扉としての機能が備わっていれば良いという方は、 家の雰囲気に馴染むデザインを選ぶのがおすすめです。
特定の色や模様、質感に限定せず、デザインの選択肢を広げるようにしましょう。
キッチンの他箇所も合わせて施工してもらう
キッチン扉以外にも劣化が気になっている部分があれば、同時にリフォームすることで何度も業者に依頼する必要がなくなります。
先述した諸経費を抑えられるのはもちろん、打ち合わせやショールームに見学に行く回数も少なくできます。
レンジフードや水栓の交換、IHへの変更など、扉以外のリフォームも一緒に相談してみてください。
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扉を交換せずにDIYでキッチンをきれいにする方法
扉の交換は自分でもできますが、板材を古い扉と同じサイズに加工したり、さまざまな工具を用意したりと手間がかかります。
そこで、扉を交換せずにDIYできるキッチン扉のメンテナンス方法を以下にてご紹介します。
専用のシートを扉の表面に貼る
傷が少ない場合は、表面に専用のリメイクシートを張りつけるだけでもきれいにできます。
シートはホームセンターや100円ショップなどで販売されており、シートによっては全てのキッチン扉に貼っても数千円に抑えられます。
キッチンの印象を変えたいときや、傷を隠したいときなどに使ってみてください。
塗装する
塗料やニスを表面に塗って、見た目をきれいにすることも可能です。
ただし、広範囲を均一に塗装する必要があるため、先述したリメイクシートより難易度が高めです。
きれいに仕上げる自信がない場合は、業者に塗装を依頼してみましょう。
プロに頼む場合でも、塗装だけなら扉の交換より費用を抑えられます。
キッチン扉交換リフォームの業者の選び方
キッチン扉の交換を業者に依頼するときは、以下の3点を意識して業者を選びましょう。
- 水まわりが得意なリフォーム会社を選ぶ
- 使用しているキッチンと同じメーカーのキッチンの施工実績がある業者を選ぶ
- 複数の業者に見積もりを依頼してから選ぶ
水まわりが得意なリフォーム会社を選ぶ
キッチン扉の交換を依頼するなら、水まわりの施工が得意なリフォーム会社を選びましょう。
水まわりや外装など、リフォーム会社によって得意な分野は異なります。
扉の交換は既存のキッチンの状態を把握している必要があり、キッチンの施工経験が少ない業者だと知識が足りない可能性があります。
扉交換だけの場合でも、水まわりの経験と知識が豊富な業者への依頼がおすすめです。
使用しているキッチンと同じメーカーのキッチンの施工実績がある業者を選ぶ
水まわりが得意な業者の中でも、使用しているキッチンと同じメーカーの施工実績がある業者がおすすめです。
キッチンの特徴はメーカーごとに異なります。
扉材についてのアドバイスを聞いたり、細かい点にも気をつけながら施工してもらえるよう、使用しているキッチンのメーカーに詳しい業者を選ぶと良いでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼してから選ぶ
キッチン扉の交換を依頼するときは、複数の業者への見積もり依頼をしましょう。
安すぎる業者は手抜き工事の可能性があり、高すぎる業者は必要のない工程や資材などを含めている可能性があります。
複数業者の見積もりを比較することで、安い・高いの判断ができます。
3〜5社の見積内容を比較し、適正価格で工事をしてくれる業者を選びましょう。
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キッチン扉を交換すべきタイミング
以下が気になるときは、扉の交換が必要なサインです。
- 扉を開閉しにくい
- 扉がずれている
- 扉が外れる
- 扉に傷や割れ、凹みがある
- 扉のシートが剥がれた
- 扉の汚れが目立つ
既存の色やデザインに飽きたとき、新しい家具に雰囲気を合わせたいときなども、扉の交換を検討してみると良いでしょう。
キッチン扉交換工事の流れ
キッチン扉の交換工事は、以下の流れで進みます。
1. 見積もり依頼
2. 扉の採寸
3. 契約
4. 工事
キッチンによっては既存と同じサイズの扉が見つからない場合や、取り外しが困難な場合があります。
電話やメールだけで見積もりができる場合でも、
可能であれば業者にキッチンの状態を目視確認してもらうのがおすすめです。
見積もり内容に納得できれば契約を結び、施工日を決定します。
費用や工事内容についてわからない点や不安な点があれば、契約前に尋ねておきましょう。
工事自体は半日程度で終わる場合が多いようです。
工事完了後は扉の開閉に問題がないか、希望した通りの扉材が使われているかなどをチェックしましょう。
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キッチンの扉を交換する時の注意点
キッチンのデザインの大部分を占めているのは、実は収納扉です。
そのため、扉を交換することは、キッチン全体のイメージを大きく変えることでもあります。
破損した扉を一枚だけ替えたい場合でも、他の扉との新旧の差がはっきり出てしまいますので、やはりまとめて交換するのがベストだと言えるでしょう。
また、扉だけがきれいになると、他の部分の劣化が気になるかもしれません。
長く使い込んだキッチンであれば、扉の交換と一緒に「キッチンパネル」や「レンジフード」などを施工してもらうのもおすすめです。
>> キッチンの壁材は、パネルとタイルが人気!価格の差は?
>> レンジフードの交換費用!お手入れが楽になるおすすめ品は?
さらに、床や壁との質感の違いやカラーバランスなど、空間全体のコーディネートにも気を配りましょう。
デザイン性やコスパが気になる場合は、全体交換も検討を
なお、数年後にキッチンを全体的に交換する可能性があれば、扉だけを交換してしまうと、かえって割高になってしまうかもしれません。
キッチン全体のデザイン性も重視したい場合や、キッチンの使用年数が経っている場合には、システムキッチンを丸ごと交換してしまったほうが良いでしょう。
先ほどお話ししたように、扉全体を交換する際の費用は約5~30万円です。
一方、システムキッチン全体の交換は50万円~、間口90~150cm程度のミニキッチンの交換であれば30万円前後でリフォームできます。
>> キッチン・台所リフォームの費用
>> ミニキッチンのリフォーム費用・おすすめ品
>> リクシルのキッチンリフォーム事例一覧
もしも扉のみか全体交換か悩むようでしたら、キッチンのリフォームにも、扉のオーダーメイドなどにも対応できる業者に相談すると良いでしょう。
キッチンの扉材を交換するだけでも、見た目はきれいに生まれ変わります。
今ある台所の空間を活かしつつ、リフォームで雰囲気をがらっと変身させて、より快適なキッチンになると良いですね。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
キッチンの扉材の主な種類や、その特徴は? |
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「化粧シート」「メラミン化粧板」「ホーロー」などの種類があります(詳しくは、こちら)。 |
キッチンの扉を交換する際、リフォーム費用はいくらかかる? |
収納扉の数が約6~10枚の場合、全体を交換する費用は5~30万円程度かかります。 施工面積や、新しい扉のグレードなどによって、価格が変動します。 |
キッチンの扉材を交換する際の注意点は? |
キッチンの一部である扉のみを交換すると、周囲と新旧の差がはっきりしてしまいます。 そのため交換したい扉以外の箇所のリフォームについても検討されることをおすすめします(詳細は、こちら)。 |
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