屋根の断熱材とは
屋根の断熱材とは、熱伝導を抑える効果がある材料です。
屋根の内側に施工することで、住宅内の温度を快適に保つ効果が期待できます。
また、屋根の断熱材は主に4つの素材で作られており、それぞれ熱伝導率が異なります。
熱伝導率が低い素材の方が、断熱効果は高いです。
以下にて、屋根の断熱材の素材を詳しく紹介していきます。
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屋根の断熱材の素材は大きく分けて4種類
屋根の断熱材の素材は、大きく分けて以下の4種類があります。
● 無機繊維
● 木質繊維
● 天然素材
● 発泡プラスチック
それぞれの素材の特徴、メリットやデメリットを解説します。
無機繊維
無機繊維とは、ガラスや鉱物などの無機物質を主成分にした繊維です。
断熱性だけでなく、耐火性や吸音性などにも優れています。
ただし、湿気に弱いため防湿対策を行う必要があります。
熱伝導率は、0.033~0.050ワット毎メートル毎ケルビン(W/mK)です。
木質繊維
木質繊維とは、天然の木の繊維が主成分の繊維です。
環境にやさしく、気密性や防音性、吸放湿性に優れています。
素材の希少性から、価格が高めな点がデメリットです。
熱伝導率は、0.038~0.040ワット毎メートル毎ケルビンです。
天然素材
天然素材は、羊毛や炭化コルクなどの自然由来でできた素材です。
断熱性が高く、防虫効果も期待できます。
環境や人体にやさしい素材ですが、価格が割高です。
熱伝導率は、タイプによって異なりますが0.037~0.049ワット毎メートル毎ケルビンです。
発泡プラスチック
発泡プラスチックは、合成樹脂を発泡させた素材です。
高い断熱性を持ち、湿気に強いという特徴があります。
ただし、熱に弱いデメリットがあります。
熱伝導率は、タイプによって異なりますが0.019~0.043ワット毎メートル毎ケルビンほどです。
4種類の素材の中で発泡プラスチックは熱伝導率が一番低いため、断熱性が高いといえます。
4種類の素材のメリットとデメリットを、わかりやすく一覧表にしてまとめました。
・耐火性がある ・吸音性がある |
・湿気に弱い | |
・気密性が高い ・吸放湿性がある |
・価格が割高 | |
・断熱性が高い ・防虫効果 |
・価格が割高 | |
・高い断熱性 ・湿気に強い |
・熱に弱い |
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屋根に断熱材を施工するメリットとデメリット
屋根に断熱材を施工するメリットとデメリットを、以下で詳しく紹介します。
屋根に断熱材を施工するかお悩みの方は、メリットとデメリットを確認して、工事を行うか検討してみましょう。
メリット
室内を快適な温度に保てる
屋根に断熱材を施工する一番のメリットは、室内を快適な温度に保てる点です。
断熱材を施工しておくと、屋根から室内に伝導する熱が安定します。
夏は室内の温度が上昇しすぎず、冬は寒さを緩和できます。
屋根裏のスペースを有効活用できる
屋根断熱の場合、屋根裏のスペースを有効活用できるため、住宅の間取りを減らさずに済みます。
住宅の断熱方法には、「屋根断熱」のほかに「天井断熱」があります。
天井断熱とは、天井の上に断熱材を施工する断熱方法です。
天井から上のスペースが活用できなくなるため、屋根裏も物置やロフトとして使用したい場合は、屋根に断熱材を施工する方がおすすめです。
デメリット
工事費用が高くなる
屋根に断熱材を施工する際のデメリットには、工事費用が高くなる点が挙げられます。
天井断熱では、フラットな形状の天井に沿って断熱材を施工します。
しかし、屋根断熱は傾斜のある屋根に沿って断熱材を施工するため、手間と使用する材料が多くかかるのです。
屋根に断熱材を施工する場合、天井断熱に比べて人件費や材料費が高くなる傾向にあります。
屋根の断熱材の施工方法
屋根に断熱材を施工する際は、以下の2つの方法から選べます。
● 外張り断熱
● 充填断熱
それぞれの施工方法を、詳しく説明していきましょう。
外張り断熱
外張り断熱とは、屋根の垂木の上に断熱材を施工する方法です。
垂木とは、屋根材や下地材をすべて取り外した際に現れる、屋根の基礎をなす骨組みにあたる部分です。
断熱材を屋根の構造部分の上から施工するため高い断熱性が期待できます。
充填断熱
充填断熱とは、断熱材を垂木と垂木の間に充填することで断熱効果を得る方法です。
断熱材を屋根の構造部に充填させながら施工するため、外張り断熱よりも安い工事費用で断熱リフォームができます。
しかし、外張り断熱よりも断熱性は低くなるので注意しましょう。
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屋根の断熱材を施工する際にかかる工事費用の相場
屋根の断熱材を施工する際にかかる費用相場は、1平方メートルあたり4,000~8,000円です。
施工方法や使用する断熱材次第で、工事費用は異なります。
屋根の構造部の上に断熱材を施工する「外張り断熱」の場合、工事費用は1平方メートルあたり8,000円以上が相場です。
また、屋根の構造部の隙間に断熱材を施工していく「充填断熱」の場合、工事費用は1平方メートルあたり4,000円以上が相場となります。
屋根に断熱材を施工する際に注意すべき点
屋根に断熱材を施工する際に注意すべき点は、以下の2つです。
● 通気層をつくる
● 結露ができないように注意する
それぞれの注意点を、わかりやすく解説します。
通気層をつくる
屋根に断熱材を施工する際は、空気の抜け道である通気層をつくる必要があります。
通気層とは、施工する断熱材と屋根の野地板や垂木の下につくる空間のことです。
空気を流すための空間をつくることで通気性が高まり、断熱材や屋根の劣化を防ぎます。
通気性が悪いと湿気が充満して結露やカビが発生しやすくなるため、気を付けましょう。
結露ができないように注意する
屋根に断熱材を施工した場合、結露ができやすいため注意が必要です。
結露ができる原因は、主に通気層または防湿層の施工不良です。
防湿層とは、湿気に弱いタイプの素材の断熱材を施工する際に設置されるシートを指します。
結露が発生するとことで、屋根が腐食や住宅内部の湿度上昇につながります。
住宅の劣化スピードを速めないためにも、断熱材の施工時には結露の発生に注意しておきましょう。
屋根の断熱材は住宅に合った種類を選んで快適な室内にしよう
屋根の断熱材には、大きく分けて4つの種類があります。
それぞれの特徴をチェックして、住宅に合った種類を選んで施工しましょう。
また、工事に慣れている業者に依頼して結露や湿気をできるだけ防ぐようにしてください。
以上の点に注意しつつ、屋根に断熱材を施工して、一年を通して快適な室内環境を手に入れましょう。
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