中古戸建てのリノベーションで後悔しやすいポイント9選
中古戸建てのリノベーションで後悔しやすいポイントには、以下の9つがあります。
● 想定外の出費により予算オーバーした
● 設備にこだわりすぎて費用がかかった
● 工事開始してから追加工事が必要になった
●
引越し後に修繕費用が必要になった
● 希望の間取りが実現できなかった
● 断熱性や耐震性が低かった
● 立地や周辺住民などの環境が合わなかった
● 見積りの内容と工事内容に違いがあった
● イメージしていた仕上がりではなかった
順番に詳細を解説します。
想定外の出費により予算オーバーした
中古戸建てのリノベーションでもっともよく挙がる後悔は、想定外の出費による予算オーバーです。
中古戸建てにかかる費用は、物件の購入費とリノベーション費用だけではありません。
他にも例えば以下の費用が発生します。
● 仲介手数料
● 家具の購入費
● 不動産取得税
● 登録免許税
● 印紙税
また、リノベーションが終わった後は固定資産税やマンションの修繕積立金などもかかります。
購入が決まってから後悔しないよう、事前にかかる費用をリストアップし、トータルでどのくらいの金額になりそうか確認しましょう。
予算ギリギリではなく、最低でも200~300万円ほど余裕のある計画作りがオススメです。
設備にこだわりすぎて費用がかかった
せっかくリノベーションするのであれば、快適な暮らしを実現したいものです。
しかし、好みや理想を詰め込んだ結果、キッチンやお風呂などの設備に費用がかかりすぎてしまうこともあります。
例えば、キッチンなら「インテリアに馴染むおしゃれな見た目がいい」「オーブンも食洗機も欲しい」とデザインや性能にこだわるほど費用が上がっていきます。
中古戸建ては設備が古い場合が多く、水回りや収納などの住宅設備もリフォームが必要になることがほとんどでしょう。
住宅設備はさまざまなメーカーからバリエーション豊かなデザインや機能のものが販売されており、ショールームに行けば多数の商品を見学できます。
最新の設備を見るとあれもこれもと欲しくなってしまいがちですが、理想の条件に優先順位をつけ、予算を超えたときに削る点もしっかり検討しておきましょう。
工事開始してから追加工事が必要になった
着工後に、工事計画には含まれていなかった工事の必要性が明らかになることがあります。
物件の築年数だけでは建物の状態を把握できません。
内装はきれいでも、解体すると基礎のコンクリートや骨組み、配管などが古くて追加工事が必要になる可能性があります。
追加工事が発生すると費用も期間も予定よりかかってしまいます。
必要な工事をなるべくすべて事前に把握し、追加工事の可能性にも気付けるよう、内見には施工会社にも来てもらいましょう。
リノベーションのプロに見てもらうことで、建物内部の経年劣化のサインにも気付けます。
引越し後に修繕費用が必要になった
以下のように、リノベーションは不要だと思っていた箇所でも引っ越し直後に修繕が必要になることがあります。
● まだ使えると思っていた住宅設備が入居直後に壊れてしまった
● 外壁・屋根の補修は後からでもいいやと思っていたら雨漏りしてしまった
● 住み始めてから家の中の寒さに気付いたので、断熱工事をしたい
新築と違って、中古戸建ては年数が経っているためどこかしら劣化している箇所があります。
素人の目にはまだ使えそうに見えても、実は修繕や交換が必要な時期が近いかもしれません。
リノベーション費用とは別に、今後修繕が必要になりそうな部分を業者に確認してもらって資金計画を立てておきましょう。
希望の間取りが実現できなかった
物件の構造や耐力壁の位置によっては、希望通りの間取りを実現できないことがあります。
「キッチンを移動させてL型に変更したい」「廊下をもっと広くしたい」と思っていても、配管や梁、柱などの移動に制限がある場合があるからです。
間取りで後悔しないためには、物件を見てから間取りを考えるのではなく、まず理想の間取りを考えそれが実現できそうな物件を選びましょう。
物件を検討するときは間取りだけではなく、それぞれの部屋の風通しや日当たりなど、住環境のチェックも大切です。
できれば何度か内見し、天気や時間帯によって印象が変わるかどうかも確認しておくことをオススメします。
断熱性や耐震性が低かった
築年数が古い物件は、最近の住宅に比べて断熱性や耐震性が低い場合が多い傾向にあります。
いざ住んでみたら断熱性が低いために夏は暑くて冬は寒かったり、耐震性に不安が出てきたりするかもしれません。
断熱性と耐震性は素人が見た目だけで判断できないので、必ず施工会社に確認してもらいましょう。
断熱性は、断熱材を天井裏や壁に入れたり、窓をペアガラスにしたりして向上できます。
耐震性は1981年6月に建築基準法が改正された影響で、1981年6月以前と以降では基準に大きな違いがあります。
● 旧耐震基準:震度5強程度の中規模地震でも倒壊しないこと
● 新耐震基準:震度5強程度ではほとんど損傷せず、震度6~7程度の大規模地震でも倒壊しないこと
参考:『参考資料集』新耐震基準の概要(国土交通省)
このため、物件の築年数によっては大規模な耐震工事が必要です。
まずは耐震診断を受け、必要な工事を業者に調べてもらいましょう。
耐震診断や耐震性の補強に関する詳しい解説は、以下の記事を参考にしてみてください。
立地や周辺住民などの環境が合わなかった
理想通りの家ができたにもかかわらず、「住んでみたらがっかりした」と後悔することもあります。
その原因のひとつは、立地や近隣住民などの「周辺環境」によるものです。
環境は昼と夜で大きく異なることがあり、引越してから初めて住みやすさがわかることもあります。
引っ越し後に環境で後悔する例に、以下があります。
● 隣の家が土日に楽器の練習をする
● 早朝に近くの駐車場から大きなエンジン音がする
● 近所にナイトクラブがあり深夜までうるさい
● ゴミの出し方に細かいルールがある
これらは近隣の住民ともめる原因にもなり、理想の家に住めてもストレスが溜まってしまうでしょう。
環境に対する後悔や近隣トラブルを防ぐために、物件は時間帯や曜日を変えて何度か訪れ、よく近所の雰囲気をチェックしてみることをオススメします。
前の持ち主がその家を売却する理由も尋ねてみましょう。
見積りの内容と工事内容に違いがあった
業者との意思疎通がうまくいっておらず、依頼した内容と工事内容に違いがある場合があります。
認識のずれによって追加工事が発生しないよう、施工現場にはこまめに顔を出して進捗を確認しましょう。
確認しながら工事を進めれば、細かい調整やずれの修正ができます。
また、「言った・言わない」のトラブルを防ぐために、見積りは必ず書面で受け取ってください。
まれなケースですが、業者の手違いで依頼した工事が行われなかったり、悪徳業者が手抜きで必要な工事をしなかったりすることもあります。
工事内容に問題があるときは、民法第570条の契約不適合責任により業者に責任を追及し、補修や損害賠償を求めることが可能です。
イメージしていた仕上がりではなかった
「イメージしていた仕上がりと違った」という声も中古戸建てのリノベーションにはよくあることです。
業者と施主様のイメージの違いやカタログと現物の間取りの違いなど、原因はさまざまです。
なるべくイメージ通りに仕上がるよう、希望を伝えるときは写真や動画など具体的な参考になるものと一緒に説明しましょう。
完成イメージがわかりやすい立体図や3Dパースに対応している業者を選ぶのもオススメです。
設計図や工事の進捗をよく確認し、何か気になる点があれば些細なことでも伝えましょう。
完成後の修正は不可能な場合もあるので、不安点や疑問点が出てきたら遠慮せずに何でも相談してみてくださいね。
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中古戸建てリノベーションの契約前に確認すべきポイント
理想の家をスムーズに手に入れるために、中古戸建てリノベーションの契約前には以下の点をしっかり確認しましょう。
● 予算に無理はないか
● 住宅に不具合はないか
● 新耐震基準に適合しているか
● 理想の間取りを実現できそうか
それぞれの詳しいポイントを順番にご紹介します。
予算に無理はないか
予算ギリギリで理想を詰め込むのではなく、優先順位の高い理想を入れていきながら余裕のある費用計画を作成しましょう。
理想を追うほど費用は高くなっていきます。
しかし中古戸建てのリノベーションでは、予想外の修繕工事や設備故障が発生することもあります。
場合によってはこれらを考慮して、理想を諦めることも必要です。
例えば、独立型のキッチンを対面キッチンに変更して、広々としたリビングを作りたいとしましょう。
この場合、キッチンのリフォームや配管の移動、間取りの変更などの工事が必要です。
しかし、すべてを理想通りにすると費用の負担が大きくなります。
そこで、以下のように希望条件を理想の高い順番に並べて整理し、予算に合うようにリストの一番下から妥協していきましょう。
1. 対面キッチンにしたい
2. 料理をしながら子どもの宿題の面倒が見られるようカウンターテーブル付きにしたい
3. カフェのようにおしゃれなデザインのキッチンにしたい
4. リビングのキッチンから離れた部分にペット用のスペースを作りたい
5. キッチンに食洗機を付けたい
6. キッチンのカウンターを大理石ではなくセラミックにしたい
施工箇所別の費用相場は、以下の記事も参考にしてみてください。
住宅に不具合はないか
不具合のない住宅を購入すれば、修繕費用による予想外の出費を最小限に抑えられます。
事前に不具合の有無を確認するために、中古住宅の購入前にホームインスペクション(住宅診断)を実施しましょう。
ホームインスペクションとは、専門知識を持った第三者が住宅の劣化状況や欠陥の有無を確認し、改修すべき部分とその期間・概算費用を見極めることです。
購入前に修繕費用の概算がわかれば、より正確な費用計画を立てられたり、必要な改修の少ない物件を選んだりできます。
中古一戸建てのホームインスペクションには100項目以上のチェックリストがあり、詳細な診断を行うには10万円以上かかります。
しかし、2018年4月以降、中古住宅の販売者には「インスペクション実施の有無」「実施済みの場合は、その診断結果」を物件購入者へ説明することが義務化されているので、それを購入前の判断材料にしても良いでしょう。
詳しいホームインスペクションの手続きや内容は、以下の記事を参考にしてみてください。
新耐震基準に適合しているか
1981年6月に耐震基準が変わったため、古い住宅の中には耐震性が低く、補強が必要な住宅もあります。
新しい耐震基準を満たしていない場合は耐震工事に多額の費用がかかる可能性があるので、なるべく新耐震基準に適合している中古住宅を購入しましょう。
基本的に1981年6月1日以降に建てられた物件であれば耐震基準は満たしています。
しかし、中には技術不足により十分な強度のない物件や、増築により耐震性に不安がある物件もあります。
新耐震基準に適合している中古住宅でも、念のため耐震診断を実施して耐震工事の必要性を確認しておくと安心です。
理想の間取りを実現できそうか
物件の購入後に理想の間取りを考えるのではなく、あらかじめ理想の間取りを思い描いた上で物件を探しましょう。
家の間取りを考える際には、生活導線を意識すると良いでしょう。
戸建てはマンションよりも柔軟に間取りを変更できますが、構造上の問題で理想通りにはできないケースもあります。
最初から理想の間取りが決まっていれば、その間取りが構造上実現できることを確認してから物件を購入可能です。
カタログを見たり、叶えたいライフスタイルを考えたりしながら理想の間取りを考え、希望通りの間取り変更ができるかを基準のひとつにしながら中古住宅を探しましょう。
複数のリノベーション会社に見積りを取って慎重に選ぼう
中古戸建てのリノベーションには、事前にチェックすべき項目が複数あります。
理想の住まいを実現するために、物件の購入前やリノベーションの依頼前に予算や必要な工事内容などをよく確認しておきましょう。
細かい点もしっかり相談できるよう、信頼できるリノベーション会社選びも重要です。
業者選びに迷ったら、複数業者に一括で見積依頼可能なリショップナビを利用してみてください。
まずは見積りを依頼してみて、こだわりや希望をしっかり聞いてくれる業者を探してみてくださいね。
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