建売住宅をリノベーションするメリット
建売住宅のリノベーションには次のようなメリットがあります。
● 注文住宅よりも安く済む
● 必要な大規模工事が少ない
● 個性を出せる
注文住宅よりも安く済む
建売住宅をリノベーションした場合、一般的に注文住宅よりも安く希望通りの間取りやデザインにできます。
注文住宅は1から自由にデザインできる分高額です。
一方で建売住宅なら比較的安く購入できます。
さらに、部分的なリノベーションで十分なことが多いため、トータル的に安く済みます。
必要な大規模工事が少ない
建売住宅は中古住宅と異なり、基本的に大規模な工事が不要です。
築20年や30年などの中古住宅は床や柱などの構造部の劣化が進んでいることがあり、補修が必要です。
構造部の補修は大規模な工事となるため、費用も膨らみます。
一方、建売住宅は築年数が浅いため構造部がしっかりしており、補修の必要がありません。
また、間取りや内装も不特定多数の人にとって使いやすいよう設計されているので、大きな変更を加えなくてよいことがほとんどです。
個性を出せる
建売住宅をリノベーションすれば、好みを反映して個性を出せます。
建売住宅は同じような外装や内装の家が並んで建てられることが多く、特色の薄さが気になる方もいるのではないでしょうか。
リノベーションで外壁や屋根、内装の設備やデザインを変えれば周囲の住宅と差異をつけられ、自分らしい個性のある住まいにできます。
建売住宅をリノベーションするデメリット
建売住宅のリノベーションには、次のようなデメリットや注意点もあります。
● ダブルローンになる恐れがある
● 購入時の建物の保証から外れる恐れがある
● 予想以上に費用がかかることがある
ダブルローンになる恐れがある
物件購入後、ローンを組んでリノベーションを実施してしまうと、ダブルローンになる恐れがあります。
ダブルローンとは、住宅ローンとリフォームローンを別々に借りることです。
ダブルローンは返済計画を立てにくく、家計の負担になりやすいため、一括でローンを組むほうがおすすめです。
建売住宅の購入とリノベーションはなるべく一緒に実施し、一括でローンを組めるようにしましょう。
購入時の建物の保証から外れる恐れがある
建売住宅をリノベーションした場合、物件購入時に付いていたアフターサービスや保証が無効になる恐れがあります。
購入時の保証はあくまでも新築の状態での保証なので、リノベーションで手を加えた箇所は保証に含まれません。
保証から外れると、住まいのトラブルや設備の故障は自己責任となります。
購入時の保証から外れても住宅の不具合を相談できるよう、保証制度のしっかりしたリノベーション会社を選びましょう。
予想以上に費用がかかることがある
建売住宅をリノベーションする際は、予想以上の費用がかからないよう注意が必要です。
リノベーションはデザインや使用する素材の自由度が高いため、予算を考慮しながらプランニングしなければ高額になってしまう傾向があります。
こだわりや好みを全て反映させると、予想以上に大きな金額になりやすいでしょう。
費用を抑えるには、プランニングの前に予算の設定と優先したい工事の整理を行い、予算内でリノベーションできるよう施工会社とよく打ち合わせするのが大切です。
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建売住宅のリノベーション費用相場
建売住宅をリノベーションする場合、費用は工事箇所や内容により大きく異なります。
リノベーションの内容と費用相場は次の表の通りです。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
間仕切りの撤去 | 7~23万円/箇所 |
間仕切りの新設 | 15~20万円/箇所 |
キッチン | 50~150万円 |
トイレ | 15~50万円 |
浴室 | 50~150万円 |
洗面所 | 15~50万円 |
リビング | 15~150万円 |
和室から洋室に変更 | 25~100万円 |
壁付けクローゼット設置 | 10〜48万円/箇所 |
ウォークインクローゼット設置 | 18〜80万円/箇所 |
外壁塗装 | 50~180万円 |
屋根塗装 | 30~80万円 |
使用する素材やグレードにこだわる場合は、上記よりも高額になることがあります。
具体的な費用は施工会社によっても異なるので、実際に見積もりを依頼して確認しましょう。
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建売住宅をリノベーションするときのポイント
建売住宅をリノベーションするときは、次のポイントを参考に工事の計画を立ててください。
● リノベーション箇所を吟味する
● 立地を重視する
● 隣の家との境界を明確に把握する
● 施工会社の保証内容をよく確認する
● モデルハウスの購入を検討してみよう
リノベーション箇所を吟味する
リノベーションする箇所は吟味し、必要以上に工事しないようにしましょう。
建売住宅は補修や補強が必要ないため、どうしても変更したい場所のみを工事すれば費用を安く抑えられます。
好みや希望を全て反映すると、注文住宅と同程度の金額がかかってしまう恐れがあるので、本当にリノベーションすべき部分かどうかをよく考えながらプランニングしましょう。
立地を重視する
建売住宅を購入するときは立地を重視しましょう。
立地が悪いとリノベーションしても不満が残ります。
住まいの環境は引越しでしか変えられないので、騒音は気にならないか、日当たりは良いかなど、立地は妥協しないようにしましょう。
時間帯や曜日で周囲の環境が変化することがあるので、内覧はできれば日時を変えて複数回行くのがおすすめです。
隣の家との境界を明確に把握する
建売住宅を内覧する際は、隣の家との境界を明確に把握しておきましょう。
建売住宅では、測量図面に記載されている境界線が物件を見ただけでは分かりにくいことがあります。
リノベーション時や入居後の隣人トラブルを避けるため、どこからどこまでが自分の土地になるのか、不動産会社にきちんと確かめておきましょう。
施工会社の保証内容をよく確認する
リノベーションすると購入時の保証から外れることがあるので、代わりとなる施工会社の保証をよく確認しましょう。
保証には主に次の3種類があります。
● 施工会社の保証
● メーカー保証
● リフォーム瑕疵(かし)保険
施工会社の保証 |
---|
施工後の不具合に無料で対応してくれる保証です。 対応範囲や保証期間は施工会社により異なるので、事前に内容をよく確認し、保証書は大切に保管しましょう。 |
メーカー保証 |
キッチンやトイレ、照明器具などの設備に付いている保証です。 |
リフォーム瑕疵(かし)保険 |
契約通りの性能や品質が確保できていない場合に補償を受けられる保険です。 補償は第三者を通して受けられるので、万が一施工会社がすでに倒産していてもきちんと補償されます。 リフォーム瑕疵保険には施工会社が加入するものですが、加入していない会社もあります。 欠陥があった際にしっかり対応してもらえるよう、リフォーム瑕疵保険に加入している施工会社を選ぶとよいでしょう。 |
モデルハウスの購入を検討してみよう
リノベーション前提で建売住宅を購入する場合は、モデルハウスの購入を検討してみましょう。
モデルハウスは内覧用のため多少使用感がありますが、リノベーションしてから入居するのであればモデルハウスでもさほど問題ありません。
モデルハウスは通常の建売住宅よりも安く買えることが多いので、購入できるものがあるか不動産会社に確認することをおすすめします。
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建売住宅をおしゃれにするコツ
建売住宅に個性を加えておしゃれな住まいにしたい場合は、次のような方法を試してください。
● リメイクシートで印象を変える
● クッションフロアを敷く
● モザイクタイルやアクセントクロスを貼る
● 壁面収納を作る
● 家具に統一感を持たせる
● ピンコロ石で庭に個性を出す
● ガーデニングはテーマを決めて行う
リメイクシートで印象を変える
キッチンや洗面所の扉、カウンターなどが好みの色でなければ、リメイクシートを使ってみましょう。
リメイクシートは100円ショップやホームセンターなどに売られており、貼るだけで色や模様を変更できます。
水まわりのぬれやすい部分に使う場合は、防水仕様のものを使うとよいでしょう。
クッションフロアを敷く
既存の床の色が好みでない場合やインテリアと合わない場合は、張り替えではなくクッションフロアで解決できないか試してみましょう。
クッションフロアは塩化ビニールでできており、床に敷くだけで使用できます。
フローリング調やタイル調などさまざまなデザインがあり、豊富なバリエーションの中から好きなものを選べます。
手間が少なく簡単に敷けるので、好みのデザインのクッションフロアで床の印象を変えてみましょう。
モザイクタイルやアクセントクロスを貼る
内装に個性をプラスしたいときは、アクセントクロスやモザイクタイルを貼るのがおすすめです。
壁は部屋の中で大きな面積を占めているため、異なるクロスを一部分に貼るだけでも部屋の雰囲気を変えられます。
キッチンや洗面所などの壁にはモザイクタイルを貼るとおしゃれです。
モザイクタイルの貼り付けには接着剤や目地材、コテなどが必要ですが、さほど難しい作業ではありません。
DIYが好きな方であれば楽しく作業できるでしょう。
壁面収納を作る
壁面収納でおしゃれな「見せる収納」を作れば、個性的で片付けもしやすい空間にできます。
小さな穴が多数開いている有孔ボードを壁に取り付け、フックやラックを設置すれば収納を作れます。
木製の板でカウンターを作るのもおすすめです。
建売住宅は収納が少ない場合もあるので、おしゃれな収納を新設すれば一石二鳥ですよ。
家具に統一感を持たせる
家具を購入する前に家全体のテーマを決め、統一感のあるインテリアを意識しましょう。
インテリアが調和していないと、一つひとつはおしゃれでも全体的にあか抜けない印象になる恐れがあります。
北欧風や南欧風、アジアンリゾート風などのテーマを決め、テーマに沿った家具や小物を購入しましょう。
ピンコロ石で庭に個性を出す
庭にも個性がほしいときは、ピンコロ石を使ったアレンジがおすすめです。
ピンコロ石とは花崗岩(かこうがん)を切り出した石材のことです。
ナチュラルな質感で、ヨーロッパの石畳のようなアプローチ(門から玄関までの通路)を作れますよ。
庭の仕切りや花壇に使うのもよいでしょう。
ガーデニングはテーマを決めて行う
ガーデニングは好きな植物をランダムに植えるのではなく、テーマを決めて実施しましょう。
イングリッシュガーデン風や北欧風、日本庭園風などのテーマを決めて植木や花を育てれば、まとまりがあり洗練された雰囲気の庭にできます。
ガーデニング用の雑誌やSNS、近所の家の庭などを参考に、どのようなテーマにしたいか考えてみましょう。
建売住宅をリノベーションした事例3つ
以下では建売住宅をリノベーションした施工事例を3つご紹介します。
リノベーションすべき箇所の参考にしてください。
造作家具でオンリーワンの住まいに
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション |
---|---|
リフォーム費用 | - |
施工日数 | 28日間 |
無垢材を使い、ナチュラルで温かみのある雰囲気の家具を作りました。
家全体がやさしい空気に包まれたような、やわらかい印象の住まいとなりました。
>> この事例の詳細を見る
リノベーションで利便性を向上
リフォーム箇所 | キッチン 、 トイレ 、 エントランス |
---|---|
リフォーム費用 | 116万円 |
施工日数 | 7日間 |
カーテンレールやアンテナ、人感センサー付のダウンライトの新設などを行い、購入時よりも利便性の高い住まいになりました。
>> この事例の詳細を見る
子どもが生活しやすいように内装を改良
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション |
---|---|
リフォーム費用 | 250〜300万円 |
施工日数 | 30日間 |
キッチン用フェンスや和室用フェンスの取り付け、キッチンカップボードの取り付けなどを実施しています。
>> この事例の詳細を見る
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建売のリノベーションは工事したい箇所と理由を明確にしよう
建売住宅をリノベーションすれば、注文住宅よりも安く理想の住まいを手に入れられます。
リノベーションは費用が膨らみやすいので、必要な工事を明確にして費用を抑えられるように工夫しましょう。
どのように工事をすれば理想の住まいになるか、施工会社と相談しながらプランニングをしてください。
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