60代が使いやすいキッチンのポイント
60代の方が使いやすいキッチンにするためには、4つのポイントがあります。
- 明るい照明
- 座って調理できる高さ・サイズ
- お手入れしやすいデザイン
- 移動距離の少ない配置・間取り
リフォームの際は、意識して取り入れてみましょう。
明るい照明
60代のキッチンには、程よい明るさが必要です。
明るすぎず、暗すぎない照明を複数設置し、明るさを調節できるようにしましょう。
高齢になると老眼が進んだり、視力が落ちたりします。
また、白内障にかかる人も急増します。
白内障になると、まぶしさを感じやすくなるため、明るさを調節できる仕組みが必要です。
60代以降も不自由なく料理をするには、若い世代の2〜3倍明るい環境が必要です。
現在のキッチンで明るさが足りない場合は、照明を追加しましょう。
座って調理できる高さ・サイズ
長時間の立ち作業は、足腰に負担をかけてしまいます。
そのため、座って調理できるキッチンがおすすめです。
座って調理できるキッチンは、通常のキッチンと次の2点が異なります。
- ● 調理台の高さ
- ● 収納の位置
通常のキッチンは「身長÷2+5cm」の高さに設定されていますが、座ったままの調理にはやや高すぎます。
座ったままの調理には、75〜85cmの高さに設定された「ユニバーサルキッチン」が最適です。
ユニバーサルキッチンでは、イス・車いすに座った状態でも膝が当たらないよう、カウンター下の収納は奥まった位置にあります。
お手入れしやすいデザイン
毎日使うキッチンは清潔に保ちたいですよね。
しかし、お手入れに手間がかかるキッチンだと、掃除が億劫になりがちです。
汚れが落ちやすい材質やデザインを選べば、掃除の負担を減らせるでしょう。
お手入れの負担を軽減したい場合減らしたいなら、次の設備導入を検討してみてください。
- ● ステンレス製のシンク
- ● エンボス加工の天板
- ● 自動洗浄機能付換気扇
- ● 食器洗い乾燥機
設備を導入することによって家事が楽になります。
キッチンは毎日使う場所でもあるため、お手入れがしやすいデザインや設備を一緒に検討するのがおすすめです。
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移動距離の少ない配置・間取り
家全体をリフォームする場合は、キッチンの配置変更も検討してみましょう。
例えば、多くの時間を過ごすリビング・ダイニングとキッチンを一体化すれば、移動距離を短くできます。
また、キッチンから冷蔵庫・食卓までの距離も短くしたいなら、対面キッチンがおすすめです。
移動する動線は段差をなくすことで、転倒による事故のリスクも抑えられます。
複数人での料理を楽しみたい方は、アイランドキッチンにするのもよいでしょう。
60代で既存のキッチンを使い続ける2つのリスク
60代を過ぎてから既存のキッチンを使い続けるには、次の2つのリスクがあります。
転倒・着火事故が起きやすい
高齢になると、キッチンで次のような事故を起こす恐れがあります。
- ● 火の不始末・やけど
- ● 濡れた床で転倒
- ● マットの段差で転倒
- ● 踏み台からの落下
キッチンは家庭内で、居室・階段に次いで事故が多い場所です。
以前は不自由なくできていた行動が難しくなるほか、物忘れも増えていきます。
特に、火の不始末による火災は被害が大きくなりかねません。
高齢となった体に合わせ、危険な箇所を減らして事故を未然に防ぎましょう。
足腰への負担が大きい
60代以降になると体への負担が増え、今まで容易だった行動が困難になります。
例えば、次のような症状が代表的です。
- ● 腕や肩が上がらなくなる
- ● 膝や腰に痛みがでてくる
- ● バランス感覚が悪くなる
- ● 真っすぐに立つのが難しくなる
特に、足腰への負担が大きくなります。
このような状態で通常のキッチンを使い続けると、体への負担が大きくなるでしょう。
高所の収納棚に手が届かなくなったり、キッチンに膝が当たって立ちにくくなったりと、既存のキッチンだと不便が生じてきます。
負担を減らすためにも、60代に合わせたキッチンにリフォームするのがおすすめです。
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60代からのキッチンにおすすめのアイテム4つ
60代以降は、次のアイテムをキッチンに備えておくのがおすすめです。
- IHコンロ
- ハンドル式水栓
- 滑りにくい床
- 電動昇降棚
IHコンロ
キッチンでの火災事故を防ぐためには、IHコンロに交換するのが効果的です。
IHコンロは火を使わず電気で加熱するため、直接火を扱うことがありません。
また、IHコンロはガスコンロよりお手入れが簡単で、掃除の負担も減らせます。
ガスコンロを使い続ける場合は、火の消し忘れにより注意が必要です。
IHコンロ、ガスコンロどちらを使う場合でも、消し忘れ防止機能が付いた製品に交換するのをおすすめします。
ハンドル式水栓
高齢になると水栓を開け閉めする動作に力がいるため、水を出すのもひと苦労です。
そのような場合は、水栓をレバーハンドル式に交換しましょう。
レバーハンドルなら力を入れずに水栓を開け閉めできます。
左右にレバーを動かすだけでお湯・水を切り替えられるため、温度調整がしやすいのも利点です。
また、座った状態で操作するなら、シャワーヘッドのように伸ばせる水栓や、タッチレス式の水栓もよいでしょう。
滑りにくい床
調理中は水・油が飛び散りやすく、床が滑りやすくなります。
転倒防止のために、滑りにくい床に張り替えましょう。
特に、耐水性に優れたコルクタイルが最適です。
また、転倒しても衝撃が少ないクッションフロアを選ぶのもよいでしょう。
クッションフロアは汚れが落ちやすいため、掃除の負担も減らせます。
電動昇降棚
キッチンで高所の収納棚からものを取ろうとすると、バランスを崩し転落する恐れがあります。
バランス感覚は年齢とともに低下してくるため、高所の作業は危険です。
また、高齢者は腕や肩が上がらず、奥まで手が届かないケースもあります。
そのような問題を解決するのが、電動昇降棚です。
自動で収納棚が手元まで降りてくるため、踏み台を使わなくても簡単にものが取り出せます。
キッチンリフォームをお得にするポイント
キッチンのリフォーム費用を抑えるには、次の2つが効果的です。
- ● 相見積もりを取る
- ● 助成制度を利用する
依頼先の業者によって、キッチンリフォームの料金形態は異なります。
業者の得意・不得意によっても料金が変動するので、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。
また、家族の介護に伴うキッチンリフォームには、助成金が使えるケースもあります。
対象者が要介護認定・要支援の認定を受けている場合は助成制度の対象になるため、ケアマネージャーに相談してみてください。
60代でも使いやすいキッチンにリフォームしよう
60代になると、調理・配膳といった日常的な動作でも、大きな負担を感じるようになります。
負担を減らし、ケガのリスクを避けるためにも、老後を見据えてキッチンのリフォームを検討しましょう。
キッチンのリフォームをする際は相見積もりを取り、リフォーム費用を比較するのがおすすめです。
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