キッチンリフォームの補助金を解説!2024年に利用できる補助金制度と対象の工事もご紹介

更新日:2024年12月05日

キッチンリフォームの補助金を解説!2024年に利用できる補助金制度と対象の工事もご紹介

キッチンリフォームに使える補助金制度はどんなものがあるか、補助金額はいくらもらえるのか気になりますよね。
本記事では2024年に利用できるキッチンリフォームの補助金制度や、対象になるリフォーム工事について解説していきます。
補助金の利用以外で費用を抑える方法や、キッチンリフォームをするタイミングについてもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

【2024年】キッチンリフォームに利用できる補助金の種類

補助金(助成金)制度は、国が実施しているタイプと、都道府県・市町村など自体が実施しているタイプの2つがあります。

2024年にキッチンリフォームで利用できる制度の一例を、次にまとめました。
(※次の情報は、2024年12月現在の内容です。)

制度名 対象の地域 補助金額 申請期間
子育てエコホーム
支援事業
全国 原則、20万円/戸を
上限とする。
(※世帯や住宅の区分によっ
ては、上限は20〜60万円と
変動する。)
2024年3月29日~
予算上限に達するまで
(遅くとも2024年12月31日
まで)
長期優良住宅化
リフォーム推進事業
全国 80〜210万円/戸を
上限とする、対象費用
の1/3の金額を補助。
(※工事内容や住宅の性能
向上具合により変動。)
2024年5月13日~
2025年1月31日まで
子育て世帯住宅
リフォーム
東京都台東区 20万円/戸を上限とす
る、対象費用の1/3の
金額を補助。
予算上限に達し次第
終了
(※工事前に要相談、申請を
行う
こと)
住宅リフォーム
補助金制度
埼玉県富士見市 10万円/戸を上限とす
る、対象費用の0.5割
の金額を補助。
(※工事費用が税抜き20万円
以上が対象。)
2024年4月1日~
予算上限に達するまで

上記の制度について、詳しく解説していきます。

子育てエコホーム支援事業

住宅省エネ2024キャンペーン」の事業の1つである、「子育てエコホーム支援事業」は2023年「こどもエコすまい支援事業」の後続事業です。

リフォームでは子育て世帯以外の方も、省エネ改修工事を行う際に活用できます。

キッチンリフォームの場合は、節約水栓の設置やキッチンセットの交換にかかる対面化リフォームやビルトイン食洗機、清掃性が高いレンジフードの設置などの工事が、対象になります。

(※キッチンセットの対面化やビルドイン食洗機、レンジフードの設置工事は、節約水栓の設置など必須とされている工事と同時に行う場合は補助対象。)

補助対象の要件

● エコホーム支援事業者と工事請負契約などを
締結して行うリフォーム工事

● キッチンリフォームをする
住宅の所有者であること

● 共同住宅などの場合は、
管理組合・管理組合法人も対象である

補助金額の合計が5万円以上で申請可能

補助金額

● 原則20万円/戸を上限とする次の金額を補助
(※世帯、住宅の区分によって上限金額は20~60万円と
変動あり。)

1. エコ住宅設備の設置(必須)
節湯水栓の設置:5千円/台

2. 子育て対応改修(任意)

● ビルトイン食洗機
 2万1千円/戸

● 掃除しやすいレンジフード
 1万3千円/戸(※)

● ビルトイン自動調理対応コンロ
 1万4千円/戸(※)

● キッチンセットの交換にともなう対面化改修
 9万円/戸

(※キッチンセットの交換にともなう対面化改修で補助金
を受ける場合は、レンジフードとビルトイン自動調理対応
コンロは補助の対象外になります。)

申請受付期間

【交付申請予約】
2024年3月29日~予算上限に達するまで
(遅くとも2024年11月30日まで)
(※2024年度子育てエコホーム支援事業の
交付申請予約の受付は終了しました。)

【申請受付】
2024年3月29日~予算上限に達するまで
(遅くとも2024年12月31日まで)

※出典:「子育てエコホーム支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。

>> 2025年度の子育てエコホーム支援事業はどうなる?最新情報を解説
>> 対面式キッチンのメリット・デメリット!費用と施工例もご紹介

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、既存の住宅の性能を、長寿命化や省エネ化により向上したり、子育てしやすい環境へ住環境を整備したりする改修への補助制度になります。

キッチンリフォームでは、三世代同居のためのキッチン増設や、子育て対応へ向けた対面キッチンへの交換・移設・間取り変更、キッチンの広さや家事動線を確保のための改修工事などが対象とされています。

(※劣化対策、耐震性、省エネルギー性の改修工事と、一緒に行う場合は補助対象。)

補助対象の要件

● 階段部分を除く1階の床面積が40㎡以上かつ、
延べ床面積が55㎡以上である

● リフォーム工事前にインスペクション、維持
保全計画・リフォーム履歴の作成をする

● リフォーム後の住宅の性能が、劣化対策、
耐震性、省エネルギー性において一定の基準を
満たしている
(任意の項目である、給排水管の更新など維持管理・更新の
容易性、共同住宅のみバリアフリーリフォームなど高齢者
対策や、将来の間取り変更のための対応など可変性への
改修行う場合も同様)

● 三世代同居のためのキッチン増設は、リフォ
ーム後にキッチン、浴室、トイレ、玄関のうち
いずれか2つ以上が複数箇所あること。

補助金額

80~210万円/戸を上限とする、
対象費用の1/3の金額を補助
(※工事内容や住宅の性能向上具合により金額変動)

申請受付期間

2024年5月13日~2025年1月31日まで

※出典:「長期優良住宅化リフォーム推進事業に関する説明資料」(国土交通省)を加工して作成。

>> リフォーム前のインスペクションとは?流れや費用も解説!
>> 長期優良住宅化リフォームの費用相場と業者の選び方を解説!

介護保険はキッチンリフォームでも活用できる?

介護保険による住宅改修は、要支援または要介護認定を受けた方が、ご自宅をバリアフリーリフォームする際に利用できる制度です。


キッチンリフォームの場合は、台所の段差の解消や床をすべりにくい素材へ変更したり、手すりを取り付けたりする際に補助対象となるケースがあります。


改修をする場所や工事内容は、初めにケアマネジャーと相談しながら決めます。
また、手続きに関しても、基本はケアマネジャーが行います。


>> 介護保険の住宅改修でできることは?申請方法もご紹介
>> バリアフリーリフォームの費用と施工事例を解説!
>> 60代が使いやすいキッチンとは?リフォームのポイントを解説

子育て世帯住宅リフォーム支援制度(東京都台東区)

東京都台東区の「子育て世帯リフォーム支援制度」では、台東区にお住いの方が安心して子育てできる住環境へリフォームをする際に、利用できる制度です。

対象の要件やキッチンリフォームの内容、補助金額などについて次にまとめました。

補助対象の要件

● 台東区に現在居住しているまたはリフォーム後
に居住する住宅

● 過去に同制度の助成を受けていない方

● 12歳になる日以後のはじめの3月31日までの
間にあるお子さん(小学生以下)を扶養し、同居
している
または、申請者ご本人もしくは同居の配偶者
の方が出産前であり、母子手帳の交付
を受けている

● 同居予定の場合リフォーム完了後から30日
以内、または2024年3月31日のいずれか早い
日までに同居をし、住民票登録を行う

● 申請者ご本人、配偶者および申請者と同居する
方(同居予定の方含む)全員の2022年中の総所得
合計額が800万円以下である(2023年4月~6月に
申請する場合は、2021年中の総所得合計額)

(※その他要件あり)

対象のリフォーム工事

● 手すりの取り付け

● 段差の解消

● すべりにくい床材へ変更

● 進入防止フェンスの設置

● 柱、壁、造り付け家具などの面取り加工など
の工事

(※上記の他にも、ドアストッパー設置や指挟み防止のための
折戸取替え工事など対象工事あり)

補助金額

上限20万円/戸とする、対象費用(税抜き)の1/3
の金額を補助

申請受付期間

予算上限に達し次第終了
(工事前に要相談・申請を行う)

※出典:「子育て世帯住宅リフォーム支援制度」(東京都台東区)を加工して作成。

>> 台東区で実施している補助金制度をさらに詳しく知りたい!
>> 東京都の補助金制度をご紹介!

住宅リフォーム補助金制度(埼玉県富士見市)

埼玉県富士見市の「住宅リフォーム補助金制度」では、富士見市民の方が、市内の施工業者を利用して住宅のリフォームする場合に、費用の一部を補助します。

対象の要件とリフォーム内容、補助金額などについては次の通りです。

補助対象の要件

● 富士見市在住で、住民登録のある方

● 富士見市内の施工業者を
利用して行うリフォーム

● リフォームする住宅を所有、居住している方

● 該当の補助金制度を利用していない

(※その他要件あり)

対象のリフォーム工事

● キッチン、洗面室、トイレなど水回りの
改修工事

● システムキッチンの設置

● オール電化住宅の工事

(※上記以外にも、対象の工事あり)

補助金額 上限10万円/戸とする、20万円以上(税抜き)の
対象の費用に対して0.5割以内の金額を補助
申請受付期間 2024年4月1日~予算上限に達するまで

※出典:「住宅リフォーム補助金制度」(埼玉県富士見市)を加工して作成。

>> 埼玉県富士見市で実施している補助金制度一覧!

上記でご紹介した市区町村以外でも、自治体によっては補助金制度を実施している地域もあります。

利用を検討している方は、事前にお住いの自治体窓口へ確認してみてください。

また、補助金制度に関して詳しいリフォーム会社へ相談してみると、補助金を活用したリフォームプランを提案してくれるでしょう。

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補助金の対象になりやすいキッチンリフォームの種類

補助金の対象のキッチンリフォーム

補助金の対象になりやすいキッチンリフォームの種類は、主に次の内容が挙げられます。

  • 対面式キッチンへの交換
  • ビルトインコンロや食洗機、レンジフードの設置
  • 節湯水栓の設置

制度によって、対象のキッチンリフォームの内容は異なりますが、基本的に省エネ対策や子育て対応を目的とした改修工事は補助金の対象になりやすいと言えるでしょう。

加えて、補助金を利用する際は各制度によって要件や申請方法、必要な書類も異なります。

事前に確認しながら、漏れがないようすることをおすすめします。

また、補助金制度は予算上限に達すると期日前でも、申請受付を終了することがあります。

利用する際は、早めに準備をすると良いでしょう。

キッチンリフォーム費用は補助金を利用するといくらになる?

キッチンリフォームで使える補助金

キッチンリフォームの費用は、50〜150万円が中心的な価格帯とされています。

補助金を利用した場合、リフォームの費用は最終的にいくらかかるのか気になりますよね。

ここでは、「子育てエコホーム支援事業」を利用した場合を想定して、次の施工事例をもとに解説します。

>>【価格帯別】キッチン・台所リフォームの内容と工事期間を詳しく解説!

補助金を利用した場合のキッチンリフォーム費用の例

施工内容 対面式キッチンに交換
リフォーム総額(キッチンのみ) 約100万円
キッチンリフォーム補助金額 キッチンセットの交換にともなう対面化改修:9万円/戸
【補助金総額】 9万円
【リフォーム総額】 - 【補助金総額】 91万円

>> この事例の詳細を見る

上記のようなケースや、対象の工事を組み合わせることで必要な機能を備えたリフォームが、費用を抑えて行うことも可能です。

希望する施工イメージと「補助金を利用したい」旨を、リフォーム会社に伝えることで、

最適なリフォームプランや、他に活用しやすい補助金制度の知識を、アドバイスしてくれるでしょう。

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補助金以外でキッチンリフォームの費用を抑える方法【動画解説付き】

補助金を利用できなかった場合に、ほかにもキッチンリフォームの費用を抑える工夫があるか気になる方も多いでしょう。

具体的な対策の例として、次が挙げられます。

  • 既存のキッチンの位置を動かさない
  • 採用するシステムキッチンのグレードを、最小限の機能が備わったものにする
  • キッチンリフォームが得意な施工会社に依頼する

キッチンの移設は、移動前後の床の補修や電気、水道工事もあわせて行うため高額になりやすいです。

システムキッチンは、商品のグレードやオプションによって金額が変動します。

最低限必要な機能が備わった商品を選ぶことで、比較的費用がかからずにリフォームできるでしょう。

また、商品だけでなくキッチンリフォームに特化している施工会社を選ぶことで、予算にあわせたリフォームプランで施工してくれる場合があります。

上記の動画でも、詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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キッチンリフォームで補助金を使う際は事前の情報収集が大切

白い壁を基調としたリビングについているカウンターキッチン

キッチンリフォームで補助金を利用する際は、制度によって要件や対象の工事、申請期間などが異なるため、事前の情報収集が重要です。

上限のある補助金制度では、早期終了することがあるため、検討中の方は早めの申請がおすすめです。

補助金制度に詳しい施工業者へ相談すると、プロの視点から適格なアドバイスがもらえることもあります。

キッチンリフォームでお悩みの方は、まずはリフォーム会社へ相談してみると良いでしょう。

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