自宅にキッチンを増設する際の費用は?ポイントや注意点について解説

更新日:2024年05月08日

自宅にキッチンを増設する際の費用は?ポイントや注意点について解説

「親との同居が決まったので、二世帯住宅へリフォームしたい」「在宅ワークが増えたので、2階の仕事部屋の近くに給水できるミニキッチンが欲しい」
ライフスタイルの変化に伴い、メインのキッチンとは別に、新たにキッチンの増設を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、ご自宅にキッチンを増設する際の費用や注意点、工事の流れについて解説します。
実際の施工事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

キッチンの増設には2パターンある

キッチンの増設には2パターンある

キッチンを増設する際には、2つのパターンがあります。

システムキッチンの増設

システムキッチンはビルトインキッチンとも呼ばれ、ワークトップ(調理台)が1枚でつながっているキッチンを指します。

シンク(流し台)やIHコンロ、ガスコンロが一体化しており、食器洗い乾燥機や浄水器などの設備を組み込むことも可能です。

二世帯住宅において、親世帯と子世帯がそれぞれ毎日キッチンを使用する場合、増設には収納や設備が充実しているシステムキッチンが向いています。

また、システムキッチンの設置では180cm以上の幅が必要となるため、まとまったスペースの確保が求められます。

ミニキッチンの増設

ミニキッチンとは、通常のキッチンよりも小さなキッチンのことで、サブキッチンやハーフキッチンなどと呼ばれます。

シンク(流し台)とコンロは備わっていますが、調理スペースが狭く、全体的にコンパクトです。

幅は90~150cm程度のものが一般的です。ミニキッチンの種類によってはミニ冷蔵庫や収納棚がついているものもあり、給水やお茶の用意、軽食づくりなど簡易的な用途に適しています。

書斎の横に設置して在宅ワーク時に利用したり、1階和室の床の間部分をミニキッチンに改装して親と同居する際に使用したりするなど、さまざまなシーンで活用できます。

>> ミニキッチンの魅力に迫る!コンパクトでも充実の機能♪人気メーカー8選

キッチンを増設する際の費用相場

キッチンを増設する際の費用相場

システムキッチンとミニキッチン、それぞれの増設にかかる費用相場について次の表にまとめました。

システムキッチン ミニキッチン
本体価格 約50~150万円 約10~20万円
解体工事費            1.5~4.5万円/坪
施工費 約28~60万円 約18~27万円

キッチンの「施工費」には、搬入費・取付費・給排水工事・電気工事・ガス工事・内装工事等が含まれます。

システムキッチンを増設する場合は約80~215万円、ミニキッチンを増設する場合は約30~52万円ほどかかる見込みです。

ただし、 キッチンのグレードや採用する設備、解体する場所、内装の仕様などにより金額は異なります。

増設する場所が1階なのか、2階以上なのかによっても必要な工事は変わるため、工事費用の詳細については、リフォーム業者に相談して正確な見積もりを出してもらいましょう。

2階以上の階にキッチンを増設するときの場所選びのポイント

2階以上の階にキッチンを増設するときの場所選びのポイント

キッチンの増設では、適切な場所選びが重要です。

特に、1階よりも2階以上の部屋に増設する場合はより工事が複雑になるため、2つのポイントを押さえておきましょう。

十分なスペースが確保できる場所を選ぶ

キッチンの増設では、十分なスペースが必要です。

システムキッチンとミニキッチン、それぞれのサイズ感は次の表の通りです。

システムキッチン
(壁付け)
ミニキッチン
キッチン本体のサイズ 幅1,800~2,700㎜
奥行き650~800㎜
幅1,500~1,800㎜
奥行き600~650㎜
本体以外で必要なもの 食器棚、冷蔵庫など

システムキッチンには壁付けタイプの他に、I型・L型・アイランド型・ペニンシュラ型などさまざまな形状があり、それぞれのレイアウトに合わせたスペースの確保が重要です。

また、キッチン本体のレイアウトだけでなく、作業スペースの「ワークトライアングル」についても考慮する必要があります。

ワークトライアングルとは、シンク(流し台)・コンロ・冷蔵庫の3つを結んだ三角形を指す言葉で、三角形の長さの合計が3.6~6mに収まっているキッチンがもっとも使いやすい動線といわれています。

ミニキッチンは、冷蔵庫などの付属品を置くことが少ないので、本体のみのスペースがあれば十分です。

>> キッチンの種類は全8タイプ!特徴とライフスタイルに合った選び方をご紹介

配管設備工事がしやすい場所を選ぶ

キッチンを設置する際には、給排水や換気用ダクトなどの配管工事をできるだけシンプルにまとめることが大切です。

特に2階以上に増設するときには、次のような場所が推奨されます。

  • 外壁に面しているところ
  • 1階のキッチンの真上

キッチンに必要な配管は給排水やガス管などが挙げられますが、なかでも「換気扇」の配管工事はイメージしやすいのではないでしょうか。

たとえば、換気扇は外壁に面して設置されますが、外壁から遠い部屋にキッチンを増設する場合、増設部分から外壁までをつなぐ「ダクト配管」の工事が必要です。

その配管部分を隠すために部屋の中に梁型を設置することになり、インテリアに影響を及ぼしてしまうこともあります。

給排水管やガス管でも、同じことがいえます。

配管工事は複雑になるほど設置費用が高くなり、不具合が発生した際のメンテナンスにもコストがかかってしまうため、キッチンの増設ではできるだけ配管しやすい場所を選びましょう。

キッチンを増設するときの注意点

キッチンを増設するときの注意点

キッチンを増設するときには、設置場所以外にも注意したいポイントが2つあります。

床材によってはキッチンの増設が不可能なケースもある

キッチンを増設を検討している箇所の「床の素材」に注意しましょう。

既存の床材がカーペットや畳だと、クッション性が高く安全が確保できないため、キッチンの設置は不可能です。

どうしてもカーペットや畳のあるスペースにキッチンを設置したいときには、床材の変更が必要になります。

床材の変更にかかる費用は、次の通りです。

新しい床材 張り替え工法による費用相場
フローリング 約9~18万円
フロアタイル 約5.5~10万円
クッションフロア 約4.5~10万円

床材の変更には、もとの床材を撤去して新しい床材を張る「張り替え工法」と、既存の床の上に重ねて施工する「重ね張り工法」があります。

安定性を重視すべきキッチンの増設においては、「張り替え工法」をおすすめします。

>> 床の張り替えリフォーム費用相場【フローリング・CF・カーペット・フロアタイル・畳】

給湯器の容量が足りなくなる恐れがある

キッチンを増設することで、既存の給湯器の容量では湯量が足りなくなる恐れがあります。

対処法は次の2つです。

  • キッチン増設時に、給湯器を増設する
  • 既存の給湯器をサイズアップしたものに交換する

増設後も1つの給湯器でまかなう場合、給湯器のサイズはガスであれば24号以上、エコキュートであれば370~460Lが目安です。

給湯器の適切な容量はご家族の人数や使用状況により変わるため、見積もりを取る際にリフォーム業者に相談しましょう。

給湯器の交換にかかる費用相場は次の通りです。

ガス給湯器
種類 メーカー希望価格
追い炊き機能なし 約17~20万円
追い炊き機能付き
/エコジョーズ オートタイプ
約32~37万円
追い炊き機能付き
/エコジョーズ フルオートタイプ
約35~40万円

上記の価格は「暖房機能なし」のものを記載しています。

エコキュート
タンク容量 本体価格+工事費
370L(3~5人用) 給湯専用 約32.5〜46.7万円
エコオート/セミオート 約35.5〜48.5万円
フルオート 約37〜59万円
460L(5~7人用) 給湯専用 約35〜50.5万円
エコオート/セミオート 約37.5〜52.5万円
フルオート 約40〜61.5万円

これらの価格はあくまで目安です。

寒冷地用や井戸対応用、高圧タイプはさらに高額になる可能性があります。

また、 施工会社によって卸価格が異なるケースもあるため、複数の業者に相見積もりをとって比較・検討しましょう。

>> 給湯器交換の工事費用相場!号数・サイズ別の価格はいくら?
>> エコキュートとエコジョーズ徹底比較!どっちがおトク?

キッチン増設のスケジュール

キッチン増設のスケジュール

キッチンを増設するときの「計画から施工完了」までの流れについて解説します。

リフォーム会社への問い合わせ

   ▼ (約2週間)

業者による現地調査

   ▼ (約1週間~10日)

見積もりを受け取る

   ▼

比較・検討

   ▼

工事請負契約の締結

   ▼ (約2週間~3週間)

着工(施工開始)

   ▼ (約4日~1週間)

施工完了(引き渡し)

キッチン増設のスケジュールは、見積もりを依頼する会社の数や見積内容を比較・検討する期間、キッチンや内装を決めるための打合せにかかる日数によっても変わってきます。

おおよその目安として、リフォーム会社への問い合わせから施工完了まで、最短で約2ヵ月前後を見込んでおきましょう。

キッチン増設の施工事例【7選】

キッチン増設の施工事例【7選】

『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社の施工で、キッチンを増設した事例を7つご紹介します。

【事例①】
3階を増築してキッチンを新設

住宅の種類 一戸建て
築年数 18年
施工日数
リフォーム費用概算

ご両親との同居のため、3階のベランダ部分を増築して二世帯住宅にリフォームしました。

キッチンは最新型のシステムキッチンを導入し、使い勝手に考慮しています。

>> 詳しくはこちら

【事例②】
幅を取らない流し台を2階に増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 20年
施工日数 2日間
リフォーム費用概算 約30万円

2階で過ごされることが多く、加湿器やポットの水を汲むのが大変と悩まれていました。

そのような手間暇を軽減できるよう、2階の廊下に流し台を増設しました。

使いやすさを向上させるため、幅を取らないコンパクトなサイズにしています。

>> 詳しくはこちら

【事例③】
二世帯住宅の2階にシステムキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 35年
施工日数
リフォーム費用概算 約50~100万円

二世帯住宅へのリフォームを機に、2階にキッチンを増設しました。

築年数が長いことから、リフォームにかかる重量を計算したうえで家全体の補強工事を行い、耐震性能を上げています。

1階と2階で生活リズムが異なるため、排水パイプに遮音シートを巻くなどの工夫を施しています。

>> 詳しくはこちら
>>【2023年版】システムキッチンのランキング(年間・価格帯別)!口コミや特徴もご紹介

【事例④】
押し入れにミニキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 25年
施工日数 9日間
リフォーム費用概算 約54万円

空き部屋となっていた2階の和室を改装し、床の間にミニキッチンを設置しました。

息子様ご夫婦が訪問されたときに利用することを想定しています。

>> 詳しくはこちら

【事例⑤】
二世帯住宅の2階にミニキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 1年
施工日数 2日間
リフォーム費用概算 約68万円

戸建住宅に二世帯でお住まいになることになり、2階にご両親様専用のミニキッチンを増設しました。

1階のキッチンがある位置の上に設けることで、配管にかかわる大がかりな工事を避けています。

配管は屋外に露出し、外壁に合わせたホワイト系の色味で目立ちにくくしている点がポイントです。

>> 詳しくはこちら
>>60代が使いやすいキッチンとは?老後に役立つリフォームのポイントを解説

【事例⑥】
既存の二世帯住宅にキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数 15年
施工日数 70日間
リフォーム費用概算 約200万円

もともとはキッチンがなかった場所へ増設し、LDK一体型になりました。

対面式のオープンキッチンのため、いつでもお子様の様子を見渡せる点がポイントです。

>> 詳しくはこちら

【事例⑦】
2階にミニキッチンを増設

住宅の種類 一戸建て
築年数
施工日数 8日間
リフォーム費用概算 約226万円

2階でも軽い調理ができるようにしたいというご要望があり、キッチンを増設しました。

2×4の建物で天井裏が狭く、水道の配管と電気の配線は床をはがして施工しています。

>> 詳しくはこちら

キッチンの増設は使用目的や予算に合わせて検討しよう

キッチンの増設は使用目的や予算に合わせて検討しよう

今回はキッチンの増設について解説しました。

「キッチンの増設」といっても、使用目的や増設場所、予算によって選ぶべきキッチンのタイプは変わってきます。

サブキッチンとして使用するのか、毎日の炊事に活用するのかなど、新しいキッチンをどのように使っていきたいのかご家族でよく検討して、ぴったりのキッチンを選びましょう。

ご自宅に合ったキッチンの増設を検討する際には、ぜひプロにご相談ください。

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