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キッチンの通路幅でよくある失敗例・体験談3選
キッチンのリフォームや新築時には、通路幅に関して以下のような失敗が多く見られます。
似たような失敗をしないために、まずはチェックしてみましょう。
1.冷蔵庫がある所だけ狭い
キッチンの通路幅の失敗談の中でも特に多いのが、冷蔵庫付近が狭くなってしまったという例です。
この原因は、キッチンや冷蔵庫の規格サイズの違いにあります。
I型のシステムキッチンや、対面式キッチンの背面カウンターの奥行きは、どちらもほぼ60cmか65cmとされています。
そして、キッチンボード(食器棚)や背面収納の平均的な奥行きは45cmです。
一方、一般的な冷蔵庫の奥行きは70cm前後のため、キッチンボードやカウンターのサイズで通路幅を決めてしまうと、冷蔵庫だけ飛び出してしまうことになります。
これにより、結果的に冷蔵庫がある場所だけ、狭くなってしまうパターンが多いのです。
2.広すぎて無駄な動きが多くなった
通路幅が狭いと様々な不便が生じますが、逆に広くすれば使いやすくなるかというと、決してそういうわけではありません。
例えば、キッチンをメインで使う方が小柄な場合、通路幅が広いと、振り返った時に背面収納に手が届かない可能性があります。
もう一歩踏み出せば届くほどのわずかな差ではありますが、無駄な動きを毎日繰り返すことになると、大きなストレスになることもあります。
3. プランナーがキッチンを使わない人だった
主婦の方が不満に感じることが多いのが「住宅のコーディネーターやプランナーが家事をしない男性だった」というケースです。
このような場合、実際の使い勝手に関してはあまり知識や経験がなく、標準的なサイズや機能ばかりアピールされてしまう傾向にあります。
そのため、主婦目線の良い提案をしてもらえず「結果的に自分には合わない通路幅で設計してしまい、使いづらいキッチンになってしまった」という失敗例も目立ちます。
キッチン通路幅は70~120cmの内、どのくらいが良い?
では、ご自宅のキッチンの通路幅は、何cmくらいを目安にすると良いのでしょうか。
実際にキッチンに立つ主婦の方からの経験談であっても、施工会社のスタッフの人達の意見でも、具体的な通路幅に関しては意見が分かれます。
「90cm以下でOK」という声もあれば、「100cm以上は必要」といった声もあるため、家族構成やキッチンの使い方などと照らし合わせながら考慮してみましょう。
70cmは「狭い」というコメントが多数
通路幅が70cmの場合、多くの方は狭いと感じるようです。
70cmという幅は、キッチンに1人が立ち、その後ろをもう1人が通るのに最低限必要な広さ です。
冷蔵庫の扉や食器棚の引き出しなどを開けていると、2人がすれ違うことも困難となります。
そのため、1人暮らし用の物件であれば問題ありませんが、夫婦2人暮らしやファミリー世帯には、あまり向かない幅だと言えるでしょう。
メインで使うのが1人なら、80~90cmで十分?
キッチンに立つ人の体型にもよりますが、メインで使う方が女性1人であれば、通路幅は80~90cmくらいで良いでしょう。
先ほどご紹介した失敗例にもあるように、小柄な方が背面収納に手が届くようにしたい場合にも、このくらいの幅が適しています。
ただし、キッチンのカウンター下の食洗機や引き出しを開ける際には、脇に立つ必要があるので、人によっては時々面倒に感じてしまうかもしれませんね。
「100・110・120cmは必要」という意見も
通路を2人ですれ違うことが多い場合は、90cmでは狭く感じられるでしょう。
このようなご家庭では、最低100~125cmは確保するよう勧める業者も多く見られます。
例えば、ファミリー世帯に人気の対面キッチンで、背面に大きいカップボードを置くのであれば、扉・引き出しを開けた時や奥行きなどを考慮すると、最低110cmは欲しいところです。
なお、間取りによっては、通路幅を広げることでダイニングが狭くなってしまうケースもあります。
ダイニングの広さを優先したい場合は、キッチンの通路幅を100cmくらいに収めておいたほうが無難でしょう。
キッチンの通路幅を決める際の注意点
キッチンの通路幅を具体的に決めるには、周囲に設置する物や、部屋全体の広さなども考慮する必要があります。
特に以下のような点に注意しましょう。
冷蔵庫と向かいの壁の距離は、最低70~75cmは確保
前述したように「冷蔵庫がある場所のみ狭くなってしまった」という失敗例は多いです。
そこで冷蔵庫の扉から、向かいの壁あるいはキッチンまでの距離を70~75cmくらい確保しておくことをおすすめします。
このくらいであれば、冷蔵庫の物を無理なく出し入れできますよ。
また最初にお話しした通り、冷蔵庫は奥行き70cm前後の製品が多く流通しています。
現在使用している冷蔵庫の奥行きが70cm未満である場合には、将来買い替えることを考えて、通路幅にあらかじめ余裕を持たせておくと安心です。
リビングやダイニングの広さもセットで検討を
キッチンの通路幅を優先すると、隣接するリビングやダイニングが狭くなり、家族が寛ぎにくい空間になってしまいます。
しかし大家族の場合は、忙しい朝食時などにキッチンの冷蔵庫付近が渋滞し、日々のストレスが蓄積してしまう可能性があります。
このような場合はリビングよりも、キッチンの通路幅の広さを確保しておいたほうが良いでしょう。
どちらを優先すべきかは家庭によってそれぞれ異なりますので、ご家族でしっかり話し合って決めましょう。
吊り戸棚の必要性やゴミ箱の位置も、あらかじめ考慮
なお、通路幅を検討する際に盲点になりがちなのが、吊り戸棚の存在です。
通路幅が十分であっても、頭上に吊り戸棚があると天井が狭くなるため、どうしても圧迫感が生じてしまいます。
この機会に、吊り戸棚を最適なサイズに交換、あるいは撤去することも視野に入れてみましょう。
ちなみに、使う時に合わせて上げ下げできる「昇降式」や、「スルータイプ」の吊り戸棚なら、見た目がスッキリするのでおすすめです。
また、通路幅を広くとらない場合は、ゴミ箱も意外と邪魔に感じてしまいます。
カウンター下に収納するなど、設計の段階でゴミ箱の置き場所を決めておくのがおすすめです。
最適なキッチン通路幅の基準・決め方のポイント
長く快適に使い続けるためにも、キッチンの通路幅は慎重に決めなければなりません。
失敗を回避する対策として、以下のようなポイントを心がけてみてください。
キッチンに立つ人の人数・体型を考える
理想のキッチンをイメージすることは、そこに立つ人をイメージすることに他なりません。
ご家庭のキッチンをメインで使う人は誰なのかを、まず考えましょう。
小柄な奥様1人で使うのと、親子や夫婦で一緒に使うのとでは、最適な通路幅も大きく異なります。
また、 体型の差によっても使い勝手は変わってきます。
キッチンに詳しいリフォームプランナーと相談する
リフォームや新築時の体験談として多いのが、「普段からキッチンを使っている女性プランナーからの助言で、最適な幅を決められた」という意見です。
ただし、この場合も「100cm以上のほうが良い」「90cm前後で十分」など、スタッフによって意見が変わります。
いくつかのアドバイスを参考にするためにも、まずは複数社に現地調査をしてもらい、最も相性が良いと感じる業者に施工を依頼すると良いでしょう。
各家庭によってベストなサイズが異なるという点が、通路幅を決めるのが難しい最大の理由です。
様々な角度から具体的なシミュレーションを繰り返し、プロのアドバイスも参考にしながら、失敗のない通路幅を決めましょう。
【この記事の要点を再チェック!】
キッチンの通路幅でよくある失敗例は? |
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「冷蔵庫がある所だけ狭い」「広すぎて無駄な動きが多くなった」「住宅のプランナーがキッチンを使わない人だった」という例がありがちです(詳細は、こちら)。 |
キッチン通路幅は何cmくらいにすると良い? |
キッチンに立つ人の体型にもよりますが、メインで使う方が女性1人であれば、通路幅は80~90cmくらいで良いでしょう。 通路を2人ですれ違うことが多い場合は、最低100~125cmは確保するよう勧める業者も多く見られます。 詳しくは、こちらで解説しています。 |
キッチンの通路幅を決める際の注意点は? |
「冷蔵庫と向かいの壁の距離は最低70~75cmは確保する」「リビングやダイニングの広さもセットで検討をする」「吊り戸棚の必要性やゴミ箱の位置もあらかじめ考慮する」ことなどです。 詳しくは、こちらを参考にしてください。 |
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