業務用エアコンの修理・交換を解説|費用相場・依頼先・耐用年数

更新日:2025年09月01日

業務用エアコンの修理・交換を解説|費用相場・依頼先・耐用年数

業務用エアコンの寿命は10〜15年が目安ですが、修理・交換のタイミングは設置年数や故障箇所によっても異なります。 本記事では、修理か交換か迷ったときに押さえておきたい判断ポイントや費用の目安、依頼先の選び方をわかりやすく解説します。
業務用エアコンの種類やおすすめメーカーもご紹介していますので、参考にしてみてください。

(※記事内情報引用元:ダイキン工業三菱電機日立製作所各ホームページより)

業務用エアコンの修理・交換タイミング

修理で対応できるケース

業務用エアコンは、設置年数が浅く比較的軽微なトラブルであれば、修理で十分対応できます。

修理で対応できる主なケースは、次の通りです。

  • リモコンの不具合
  • 配線や基盤の軽度なトラブル
  • ドレンホース詰まりや水漏れ
  • 冷媒ガスの不足
  • 交換を検討すべきケース

    次のようなケースでは、修理よりも交換を検討するのが現実的です。

  • 設置から10年以上経過している
  • コンプレッサーや熱交換器など高額部品の故障
  • 繰り返し修理しても再度不具合が起きる
  • 部品供給が終了し修理ができない
  • 長期的にみると、省エネ性能が高い新型機種に交換するほうが、電気代削減+トラブルリスク低減につながります。

    修理か交換で迷ったら業者に相談する

    業務用エアコンの故障では、「修理で直せるのか?」「交換が必要か?」など、自己判断が難しいケースが多いです。

    そのため、専門業者に点検を依頼して判断してもらうことをおすすめします。

    業者に相談するときは、次のことをあわせて確認しておくと、修理・交換を依頼する業者を選ぶ際、スムーズに検討ができます。

  • 複数業者から見積もりを取得し比較
  • 修理と交換の両方のプランを提示してもらう
  • 長期的なコスト(電気代・メンテナンス費用)も含めて検討
  • 業務用エアコンの寿命・耐用年数の目安

    一般的な業務用エアコンの寿命は、10〜15年が目安です。
    ただし、同じエアコンでも、使用環境によって寿命が違ってきます。

  • 24時間稼働の飲食店や施設 ⇒ 早めに不具合が出やすい
  • 使用時間が限られるオフィス ⇒ 長く使えるケースもあり
  • また、こまめな掃除や点検といったメンテナンスの有無によっても、エアコンの寿命は大きく前後します。

    耐用年数の目安にこだわらず、気になることがあれば、一度エアコンの専門業者に見てもらうとより安心です。

    法定耐用年数

    業務用エアコンの法定耐用年数は、出力によって違います。

  • 22キロワット以下 ⇒ 13年
  • 22キロワット超 ⇒ 15年
  • 耐用年数を超えたエアコンは、突然の故障リスクが高まり、修理しても再び不具合が起きやすくなるので注意してください。

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    業務用エアコンの業者依頼先と選び方

    メーカー修理と専門業者の違い

    メーカー修理と専門業者の違いを、次にまとめました。

    メーカー修理の特徴:
    ① 修理の信頼性が高く、故障時の原因特定や部品調達にも強みがある
    ② 専門技術者による対応のため、製品の構造や仕様に精通しており安心感がある
    ③ 繁忙期(特に夏季)には対応が遅れる傾向があり、訪問や修理が数週間先になることもある

    専門業者の特徴:
    ① 水漏れやガス補充など、部品を使わない対応は迅速
    ② 直接技術者と相談できるため、スムーズな対応が期待できる
    ③ 出張費の有無や訪問回数により、メーカーよりも安くなる場合がある
    ④ 専門業者間で技術力に差があるため、信頼できる業者選びが重要

    各依頼先の特徴を理解し、見積もりを比較して選ぶことが大切です。

    業者選びのチェックポイント

    信頼できるエアコン業者を選ぶ際のポイントを、次にまとめました。

    ① 施工実績・経験
    事例や施工内容を公式サイト・資料で確認
    実績豊富な業者は対応力・技術力に期待できる

    ② 見積もりの透明性
    見積もりの費用内訳が明確な業者は信頼性が高く、比較もしやすい

    ③ 対応力・アフターサポート
    緊急時の対応スピードやアフターサポートを確認
    24時間体制や迅速対応を掲げる業者は、営業を止められない現場でも安心

    >> エアコン修理業者の選び方のポイント

    相見積もりのメリット

    複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」のメリットは、次の通りです。

    ①費用差の把握
    同条件でも、業者によっては10万円以上の差が出る

    ②サービス内容の比較が可能
    工事範囲や保証、対応時間などを比較できるため、総合評価しやすい

    ③交渉材料にもなる
    他社の見積もりを踏まえて交渉することで、価格やサービス改善の可能性もあり

    >> リフォームの見積もりを複数社に依頼するポイントやマナー

    業務用エアコンの修理・交換にかかる費用相場

    修理費用相場

    故障箇所によって、修理費用は大きく変わります。

    故障内容 修理費用の目安
    リモコン交換 5~8千円
    ドレンホース清掃・水漏れ対応 ドレンホース:8千円~
    水漏れ:10万円~
    熱交換器 10万円~
    冷媒ガス補充 10万円~
    コンプレッサー交換 10万円~

    ドレンホースの汚れは、水漏れの原因の一つです。
    ドレンホースを清掃しても改善されない場合は、修理費用が高額になるケースがあります。

    >> ドレンホース掃除のタイミングや必要性

    修理費用が高額になる場合は、交換の方がかえって安く済むこともあるので、費用を比べた上で検討をしましょう。

    交換費用相場

    業務用エアコンは、馬力や設置条件によって費用が大きく変動します。

    馬力 交換費用の目安
    2〜3馬力 37~76万円
    4〜6馬力 71〜129万円
    8馬力以上 126万円~

    設置工事費や撤去費も加算されるため、総額で確認することが大切です。

    コストを抑える方法

    業務用エアコンの交換や新規設置は、工夫次第でコストを大幅に削減できます。
    主な方法は、次の通りです。

    ① 補助金や助成金を活用
    省エネ性能の高い業務用エアコンに交換する場合、国や自治体の補助金が利用できることがある

    ② リース・分割払いを活用
    月額払いで導入できる「エアコンリース」や「分割払い」を利用すれば、初期費用を抑えて導入できる

    ③ 機種・能力を最適化
    必要以上に大きな馬力の機種を選ぶと、初期費用も電気代も割高になりやすい

    ④ 保守契約・メンテナンスを活用
    導入後に定期メンテナンス契約を結んでおくと、突然の故障による高額修理や再交換のリスクを減らせる
    業務用エアコンの専門業者に
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    業務用エアコンの修理・交換をする際の注意点

    保証期間内であるか確認する

    設置してから間もないエアコンは、保証期間を確認してみてください。

    保証期間内であれば、修理をして使い続けるほうがお得なケースがあります。

    期間が過ぎている場合、修理・交換費用を比較し、どちらがお得になるかを検討しましょう。

    修理、交換の依頼は夏以外の季節を選ぶ

    業務用エアコンの点検や故障、買い替えについての問い合わせは、6月以降一気に増加します。

    この時期に問い合わせをすると、業者の訪問日程がなかなか合わなかったり、エアコンの機種代金や工事費が割高になってしまったりするケースがあります。

    なるべく早めに業務用エアコンの不具合を改善したい場合は、6月より前もしくは秋以降の時期を選ぶようにしましょう。

    設置年数が長いと修理は困難

    設置後10年以上経過すると、商品廃盤などにより部品が入手できず修理できないケースもあります。

    そのため、設置から10年以上経過している場合は、メーカーに確認した上で交換を検討するのがよいでしょう。

    業務用エアコンの種類とおすすめメーカー

    エアコンの主な形

    エアコンの主な形 天井カセット形4方向 天井吊形 壁掛形 床置形

    業務用エアコンの主な形は4つです。

    【天井カセット形4方向】

    四角い形状で、4方向から風が吹き出し、室内全体に風を送ることができます。

    天井に埋め込むタイプなのでどのようなインテリアにもなじみやすく、店舗やオフィスなどでよく使用されています。

    【天井吊形】

    天井から吊るされた状態で取り付けられるタイプで、天井への埋め込みはされません。
    吹出口は1方向で音が静かという特徴があり、設置が比較的簡単に行えるという利点もあります。

    主に、飲食店や広めのオフィスなどで用いられています。

    【壁掛形】

    家庭でよく目にするエアコンと似た形状で、壁に取り付けるタイプです。
    設置やメンテナンスがしやすいため、小さめの店舗やオフィスでよく使用されています。

    コンパクトなサイズや馬力の大きい商品など、幅広く販売されています。

    【床置形】

    床に据え置きするタイプのエアコンで、設置やメンテナンスが簡単という利点があります。

    インテリアの邪魔にならないスリムでコンパクトな形状のものや、操作しやすいように工夫された商品も見られます。

    設置に要する費用や時間を少なくしたい場合におすすめです。

    馬力の選び方

    業務用エアコンは、設置先の広さや環境によって、適切な馬力が異なります。
    次の表を目安にするとよいでしょう。

    馬力 オフィス
    /事務所
    店舗 飲食店
    1.5馬力 20〜36平方メートル 20〜25平方メートル 11〜19平方メートル
    1.8馬力 23〜40平方メートル 23〜29平方メートル 12〜22平方メートル
    2馬力 25〜46平方メートル 25〜31平方メートル 14〜24平方メートル
    2.3馬力 30〜51平方メートル 27〜36平方メートル 15〜26平方メートル
    2.5馬力 34〜58平方メートル 31〜40平方メートル 17〜30平方メートル
    3馬力 43〜73平方メートル 40〜51平方メートル 22〜39平方メートル
    4馬力 58〜102平方メートル 55〜71平方メートル 30〜54平方メートル
    5馬力 76〜127平方メートル 69〜90平方メートル 38〜68平方メートル
    6馬力 84〜146平方メートル 81〜101平方メートル 43〜77平方メートル

    メーカーごとの比較

    業務用エアコンの代表的なメーカー、ダイキンや三菱電機、日立(HITACHI)について、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。

    【ダイキン】

    業務用エアコンで高いシェアを誇るダイキンの商品は、耐久性があり、省エネにも優れているのが特徴です。

    24時間体制でのメンテナンスサービスにも対応しています。

    省エネ性が高くコンパクトな「スカイエアシリーズ」や、店舗やオフィスにある複数のエアコンを個別に調整できる「マルチエアコンシリーズ」がラインナップされています。

    【三菱電機】

    ダイキンに次いで業務用エアコンのシェア率が高いのは三菱電機の商品です。

    高い省エネ性や耐久性に加え、人の体温や温度ムラなどを感知するセンサー機能が搭載されているのも特徴です。

    ダイキンと同様、24時間体制でのメンテナンス・サポートも用意されています。

    主な商品に「スリムシリーズ」があります。

    【日立(HITACHI)】

    シェア3位の日立の商品は、1つの室外機で、複数のエアコンの温度設定などを個別に制御できる「個別運転機能」を搭載することで、省エネ効率が高められています。

    省エネ性に優れた「省エネの達人プレミアム」や寒冷地向けの「寒さ知らず」といった種類があります。

    さまざまなメーカーから、あらゆる空調製品が販売されているので、買い替えの際はどの種類が設置先に最適なのか、専門業者に相談するとよいでしょう。

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    業務用エアコンの修理・交換は専門業者に相談しよう

    業務用エアコンは、オフィスや店舗の快適な環境を保つために欠かせない設備です。

    しかし寿命は10〜15年程度とされており、使用状況やメンテナンスの有無によって修理か交換の判断が必要になります。

    当サイト『リショップナビ』では、業務用エアコンの修理・交換に詳しい専門の業者から、一括で見積もりを取得することが可能です。

    希望や予算などに応じた適切なリフォーム会社を探すのにぜひご活用ください。

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    【この記事のまとめ&ポイント!】

    業務用エアコン(パッケージエアコン)の寿命や耐用年数は、どのくらいですか?
    一般的な業務用エアコンの寿命は、10~15年程度です。
    ただし同じエアコンでも、使う環境などによって寿命が変わってきます。
    気になる点があれば、専門業者に見てもらうことをおすすめします。
    業務用エアコンの調子がよくないときは「修理」か「交換」か、どちらを選択すべきでしょうか?
    「修理」より「交換」のほうが、お得なことが多いです。
    ただ設置年数などによって、どちらが適しているのか変わってくるため、業者に確認するとよいでしょう。
    設置してから間もないエアコンであれば、まずは保証期間を確認してみてください。
    業務用空調を入れ替える際にかかる費用は、いくらですか?
    業務用エアコンは、馬力などによって費用が変動します。
    費用相場の詳細をご覧ください。
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