60平米マンションのリノベーション費用は?施工事例3選もご紹介

更新日:2024年01月24日

青空と透明な壁のベランダがある高層マンション

60平米マンションは、単身者や2~3人の家族におすすめの広さです。家族で住むには狭いのでは?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、リノベーションで快適な空間に変更可能です。
この記事では、60平米の中古マンションをリノベーションする際に必要な費用や、リノベーションのポイントを解説します。60平米のマンションの施工事例も3つご紹介するので、工事の参考にしてください。

60平米マンションのフルリノベーション費用相場

青空と透明な壁のベランダがある高層マンション

マンションのフルリノベーション費用は、設備や素材にこだわらなければ1平米あたり15万円程度が相場です。

60平米のマンションの場合、おおよそ総額900万円がフルリノベーション費用の目安となります。

しかし、設備や素材のグレードが高い場合や、オプションを多数追加した場合などは、1,000万円を超えることもあります。

正確な総額を知るには、業者への見積もり依頼が必要です。

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部分的な工事の費用相場

青い壁とソファがあるリビングについているカウンターキッチン

フルリノベーションではなく部分的に工事する場合の例として、下記の3つの費用相場をご紹介します。

● 水まわりの工事費用
● リビング・洋室・和室の工事費用
● 間取り変更・間仕切りの工事費用

水まわりの工事費用

水まわりの工事費用相場は、下記の表の通りです。

工事箇所 費用相場
キッチン 50~150万円
トイレ 15~50万円
風呂 50~150万円
洗面台 15~50万円

水まわりを工事する際は、どのような洗面台やトイレ、キッチンを選ぶのかによって価格が異なります。

機能が充実しているものや、デザイン性の高い設備は価格が高くなりがちです。

また、洗面台の工事は「洗面台の取り替えのみ」なのか、「洗面所の壁や床も工事する」のかによって費用に違いがあります。

>> 水回り工事について詳しくはこちら

リビング・洋室・和室の工事費用

リビング・洋室・和室の工事費用相場は、下記の表のとおりです。

工事箇所 費用相場
リビング 15~150万円
洋室・和室 20~50万円
和室から洋室に変更 25~100万円

クロスやフローリングにも素材やデザインによってスタンダード・ハイグレードがあり、どの建材を使用したいのかによって価格が変わります。

さらに、床暖房を入れる場合や、床や壁の傷みがひどく補修も必要な場合は、上記の費用相場以上の金額がかかる可能性があります。

>> リビング(居間)工事について詳しくはこちら

間取り変更・間仕切りの工事費用

間取り変更・間仕切りの工事費用相場は、下記の表の通りです。

工事箇所 費用相場
間仕切りの撤去 7~23万円/箇所
間仕切り(ドア)の新設 15~20万円/箇所

間仕切り工事の場合は、ガラス戸やパーテーションなど、どのような間仕切りを設置したいのかによって価格が変わります。

>> 間仕切り工事について詳しくはこちら

実際の工事内容や費用に関して、より具体的に聞きたい時は施工業者に相談してみるのもおすすめです。

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60平米のマンションをリノベーションするときに後悔しないためのポイント

青い壁とフローリングのある日当たりの良いマンションの一室

60平米のマンションをリノベーションするときに、後悔しないよう押さえておくべきポイントを2つ解説します。

● 収納スペースを増やす
● 開放感を意識する

収納スペースを増やす

60平米のマンションをリノベーションするときは、現状よりも収納スペースを増やすのがおすすめです。

都市部の集合住宅に住む場合、40平米が1人で快適に生活できる広さの目安です。
60平米のマンションは2~3人で住むことが多く、4人だと少し狭く感じます。

※「住生活基本計画における「水準」調査」(国土交通省)を加工して作成

年々増えていく家族全員の物をしまうとなると、収納スペースが足りなくなるかもしれません。
特に子どもの誕生は一気に物が増えやすいタイミングです。

将来、家族や物が増えることを考慮し、収納スペースは多めに計画しましょう。

開放感を意識する

60平米のマンションのリノベーションをプランニングするときは、開放感を意識しましょう。

例えば、窮屈な印象になりやすいデッドスペースの解消や間仕切りを撤去するなど、オープンな空間を意識すると、家族が増えても開放感があります。

また、部屋の奥行き感を演出するために、ガラスや鏡を多く取り入れるのもおすすめですよ。

60平米マンションリノベーション施工事例3選

青い空と緑の木の近くにあるクリーム色の高層マンション

60平米のマンションの工事内容や費用の参考となるフルリノベーション事例を3つご紹介します。

事例1:アジアンリゾート風でおしゃれなマンションリノベーション

築年数 30年
施工面積 65.0㎡
施工日数 60日間
リフォーム箇所 家全体・リノベーション
リフォーム費用概算 約1,180万円

マンションの構造から大きな間取り変更はできないため、間仕切り撤去を行い、オープンなリビングに仕上げました。

お客様からバリ島のリゾート風の雰囲気にしたいという要望をいただき、インテリアもアジアンリゾート風に統一して施工しました。

>> この事例の詳細を見る

事例2:ラグジュアリーな空間へフルリノベーション

築年数 26年
施工面積 55.0㎡
施工日数 75日間
リフォーム箇所 家全体・リノベーション 、 洗面所 、 廊下
リフォーム費用概算 約900万円

家族2人でゆっくり暮らしたいというお客様の要望に合わせて、2LDKから1LDKへと間取りを変更しました。

マンション全体を白で統一することで、明るくおしゃれな空間に仕上げました。

>> この事例の詳細を見る

事例3:希望をしっかり反映しつつ新築よりも費用を抑えてリノベーション

築年数 30年
施工面積 65.5㎡
施工日数 60日間
リフォーム箇所 家全体・リノベーション
リフォーム費用概算 約668万円

新築では予算オーバーしてしまうことから、中古マンションのリノベーションに計画を変更したお客様の事例です。

豊富な収納や開放的なLDKにより、家族全員が集まっても広々とした空間となるよう仕上げました。

>> この事例の詳細を見る
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マンションのリノベーション費用を安く抑えるコツ

白いシンクがついたキッチンとダイニングテーブルがあるリビング

マンションのリノベーション費用を安く抑えるコツを6つご紹介します。

● 必要以上に面積の広い物件は避ける
● 低めの階数にある物件を選ぶ
● 費用をかける優先順位をつける
● 具体的なイメージを描いておく
● 水まわりの設備を移動しない
● 補助金を利用する

必要以上に面積の広い物件は避ける

リノベーション費用は物件の面積が広いほど高くなるので、「広ければ広いほどよい」ではなく、家族構成やライフスタイルに合わせて適切な面積の物件を選びましょう。

国土交通省によると、世帯人数ごとの住宅の必要面積は下記の表の通りです。

60平米の場合なら、2~3人での生活が理想的と言えます。

世帯人数 健康で文化的な住生活の基礎として必要な面積 都市部共同住宅の理想の面積
1人 25㎡ 40㎡
2人 30㎡ 55㎡
3人 40㎡ 75㎡
4人 50㎡ 95㎡
※「住生活基本計画における「水準」調査」(国土交通省)を加工して作成

上記の表を参考に、どのくらいの面積が適切か確認してみてください。

低めの階数にある物件を選ぶ

特に、高層階にこだわりがなければ、低めの階数にある物件を購入しましょう。

部屋が高層階にあると資材の搬入の手間がかかるため、リノベーション費用がかさむ傾向があります。

気に入った物件が見つかったときは、同じマンション内のより低い階にも空き部屋がないか確認してみてください。

費用をかける優先順位をつける

工事をしたい箇所をリスト化し、優先順位をつけましょう。

例えば、以下のように優先順位の高いものから順番に並べてみてください。

1. 対面式キッチンでオープンなLDKにしたい
2. 和室を洋室にしたい
3. 仕事部屋を作りたい
4. 大きなバスタブが欲しい
5. キッチンに食洗機をつけたい
6. ガスコンロではなくIHにしたい

もし、すべての希望を入れた見積もりが予算オーバーしてしまった場合は、優先順位の低いIHを妥協します。

このように、何に費用をかけたいのかを明確にすることで、予算内に抑えてできるようになります。

具体的なイメージを描いておく

リノベーション後の理想の住居は、なるべく具体的なイメージにしましょう。

希望が漠然としていると、提案されるものやカタログに載っているものすべてが魅力的に見え、予算内に抑えたリノベーションが難しくなってしまいます。

「キッチンを新しくしたい」ではなく、「I型からL型のキッチンに変更したい」など、具体的にどこをどのように施工したいのか明確にしましょう。

水まわりの設備を移動しない

キッチンやお風呂など水まわりを移動する場合は配管の移動も必要です。

配管の移動は大がかりな工事となるため、高額な工事費用がかかる場合があります。

よほど不便な間取りでない限り、水まわりの移動は避けたほうがよいでしょう。

>> 中古マンションをリノベーションする際の注意点|施工事例も紹介

補助金を利用する

工事内容や条件によっては補助金を利用できる場合があります。

ここでは、下記の制度についてご紹介します。

● こどもエコすまい支援事業
● 介護保険制度
● 自治体の補助金制度

【こどもエコすまい支援事業】

※「こどもエコすまい支援事業」は予算上限に達したため、2023年9月28日をもって交付申請(予約を含む)の受付を終了しました。詳しくは公式ホームページをご確認ください。

こどもエコすまい支援事業とは、断熱改修工事やエコ住宅設備の設置といった省エネリフォームを実施する際に活用しやすい補助金制度です。

実施するリフォーム工事の内容や工事発注者によって、5~60万円の補助金が受け取れます。
申請は2023年3月下旬からスタートしており、補助対象は以下の2つの世帯です。

● 「こどもエコすまい支援業者」と工事契約などを締結した、リフォームを工事を行う方
● リフォームをする住宅の所有者の方​

>>「こどもエコすまい支援事業(受付終了)」について詳しく知りたい!

【介護保険制度】

介護保険の制度である住宅改修費の支給を利用する方法もあります。
手すりの設置や段差の解消、和式便器から洋式便器への変更など、バリアフリー化を目的とした工事の場合、上限18万円の補助金の受け取りが可能です。

ただし、介護保険の被保険者が要介護者であること、実際に居住している住宅の工事であることなどの条件があります。申請前にケアマネジャーへの相談も必要です。

>>「介護保険制度」について詳しく知りたい!

【自治体の補助金制度】

市区町村ごとに介護やバリアフリー化を目的とした住宅改修工事の助成金制度を用意している場合もあります。
例えば、千代田区では「介護予防住宅改修等給付」により、滑り防止のための床材変更や、引き戸などの扉の変更といったバリアフリー改修工事に対して上限20万円の補助金を支給しています。

条件として、65歳以上の要介護認定を受けてない方などがあります。

※「高齢者福祉住環境整備」(千代田区)を加工して作成

詳しくはお住まいの市町村の役所で尋ねてみてください。

>>「補助金制度」について詳しく知りたい!

予算はあらかじめ伝えておく

施工担当者と打ち合わせするときは、最初に予算を伝えましょう。

予算を知らせておくことで、予算に合わせたグレードや設備を選んでプランを作ってもらえます。

参考として見積もりを依頼する場合は「希望を詰め込んだものプラン」と「予算内に収まるよう作ったプラン」の2種類を提案してもらいましょう。
2種類のプランを比較すれば、どの程度予算を上げれば希望通りのリノベーションができるか把握できますよ。

複数業者に相談して見積もり比較する

リノベーションプランは複数業者に相談し、提案内容や見積もりを比較しましょう。

1社にだけ見積もりを依頼しても、適正価格がどうか判断できません。
複数社に相談することで、希望通りの工事内容の相場を把握できます。

設備や間取りなどの提案内容も業者ごとに異なるので、工事内容と費用を比べながら希望通りの工事を適切な価格で実施してくれる業者を選びましょう。

なお、多数の業者と打ち合わせをすると、どの業者にしたらいいかを絞るのが大変になるので、3~5社への相談がおすすめです。

リショップナビでは、厳選した優良業者の中から気になる業者複数に一括で見積もりを依頼できます。
1分程度で見積もりを依頼できるので、「まずは費用を知りたい」という方はぜひ利用してみてください。

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60平米マンションのリノベーションはまずは見積もりを依頼してみよう

白い電卓とマンションのミニ模型が置いてある机

60平米マンションをフルリノベーションする場合、900万円程度の費用がかかります。

リノベーションは面積だけでなく設備やグレードによっても費用が異なるので、正確な費用を知りたいときは業者に見積もりを依頼しましょう。

業者によって提案する内容も異なるので、複数業者に相談してみるのがおすすめです。
手軽に、複数の業者へ見積もり依頼をしたい方は、専用サイトから相談してみるのも良いでしょう。

リショップナビでは一括で複数業者に見積もりを依頼できるので、下のボタンからご気軽に利用してみてください。

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