中古マンションのリノベーションでよくある後悔8選
中古マンションのリノベーションは、しっかりプランニングをしたつもりでも、施工後に後悔してしまうことがあります。
ここでは、中古マンションのリノベーションでよくある後悔を8つ紹介します。
● 工事の制限がある物件を購入してしまった
● 新耐震基準を満たしていなかった
● 希望が多すぎて予算を超えてしまった
● マンション購入費と施工費以外の費用を考えていなかった
● 配管の劣化を考慮していなかった
● 住みやすさを優先せず内装を決めてしまった
● 業者との相性が悪かった
● 仕上がりがイメージと違った
工事の制限がある物件を購入してしまった
リノベーションを前提で中古マンションを購入したにもかかわらず、工事の制限があったために希望通りのリノベーションができないことがあります。
マンションには管理規約があり、間取りの変更や配管工事などについて細かく制限がされていることがあります。
マンションを購入する前に管理規約を確認し、リノベーションについてどのような規定があるか調べておきましょう。
新耐震基準を満たしていなかった
購入したマンションが新耐震基準を満たしていない場合、住宅ローン控除が適用されません。
新耐震基準とは、1981年に施工された耐震基準です。
1981年以降に建てられたマンションは基本的にすべて新耐震基準を満たしていますが、1981年よりも前に建てられたマンションの多くが旧耐震基準に沿って建築されています。
旧耐震基準では住宅ローン控除が適用されないので、経済的な面でデメリットです。
購入したい物件が1981年より前に建築された場合は、耐震基準を必ず確かめましょう。
希望が多すぎて予算を超えてしまった
リノベーションはさまざな部分を自由に変更できるため、希望をすべて詰め込むと予算を大きく超えてしまうことがあります。
プランニングをする時は、希望条件に優先順位をつけ、予算に合わせて調整することが大切です。
機能性よりもデザインにこだわりたいのか、設備類は低いグレードでも構わないのかなど、妥協できない点と妥協しても良い点とを考えてみましょう。
マンション購入費と施工費以外の費用を考えていなかった
中古マンションのリノベーションには、物件の購入費用と施工費用だけでなく、仲介手数料や引っ越し代、不動産取得税などの諸費用も発生します。
諸費用も含めて資金計画を立てておかなければ、途中で予算が足りなくなってしまいます。
さまざまな費用を含めた金額をあらかじめ把握できるよう、諸費用がどのくらいかかりそうかを含め、不動産会社や施工会社には早めに相談しておきましょう。
配管の劣化を考慮していなかった
配管の状態を考慮せずにリノベーションした結果、入居してすぐに水漏れやつまりなどの異常に悩まされることがあります。
目に見えてわかりやすい床や壁の劣化はプランに入れても、配管のように目立たない部分の工事は後回しにしがちです。
しかし、配管は異常がなさそうに見えていても劣化していることが多いので、基本的にリノベーションプランに組み込んでおくのがおすすめです。
住みやすさを優先せず内装を決めてしまった
住みやすさを優先せずに内装をリノベーションすると、数年後に住みにくさを感じることがあります。
中古マンションのリノベーションでは、趣味を反映してデザインや間取りを変えたいという方もいます。
例えば、音楽が好きな方の場合、楽器や音楽関係の雑誌をおしゃれに飾れるように家具を設置したり、防音使用の部屋を作ったりしたいでしょう。
趣味を反映すること自体は問題ないのですが、家具・家電の配置や生活動線にもとづいた間取りよりも趣味関係を優先してしまうと、実際に住み始めてから家事のしづらさや収納の少なさに気がつくかもしれません。
また、数年後にライフスタイルや趣味嗜好が変化した際に後悔する恐れもあります。
リノベーションのプランニングは住みやすさを優先し、趣味や嗜好ばかり重視しないよう気をつけましょう。
業者との相性が悪かった
施工業者との相性が悪く、思い通りのプランニングができなかった方もいます。
リノベーションのプランは、リフォーム会社の営業担当や設計士、インテリアコーディネーターなどと相談しながら作成します。
相手はプロですが、人と人とがコミュニケーションをとるにあたって、どうしても相性の良し悪しがあるものです。
メインで相談する相手との相性が悪いと、説明がわかりにくかったり、伝えたいことをなかなか理解してもらえなかったりします。
業者との相性は希望がどれくらい忠実に再現されるかに関わります。
複数の施工会社に相談したり、必要であれば担当者を変えてもらったりしながら、相性の良い担当者を探してみてください。
仕上がりがイメージと違った
「プランニングは問題がなかったはずなのに、リノベーションの仕上がりがイメージしていたものとは違った」という後悔もあります。
モデルルームで実際に部屋を見てから決めるわけではないため、サイズ感や各インテリアの組み合わせなどのイメージがしにくいことが原因でしょう。
仕上がりとイメージをなるべく一致させるには、施工現場にこまめに通って進捗を確認し、違和感のある点があれば都度業者に相談するようにしましょう。
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後悔しないための中古マンションリノベーション方法
後悔しないよう中古マンションのリノベーションを実施するには、以下を実践してみてください。
● 購入前にマンションの構造を確認する
● 新耐震基準を満たす物件を選ぶ
● 管理規約をよく読む
● 修繕計画を確認する
● 購入やリノベーションにかかる総額を計算しておく
● リノベーションの相談会やセミナーに参加する
● 複数の施工業者に相談する
購入前にマンションの構造を確認する
希望通りのリノベーションできる・できないの判断のため、マンションは購入前に構造を確認しましょう。
室内の壁が建物を支える役割を果たしている場合、壁を撤去できないため間取り変更にも制限があります。
不動産会社に問い合わせたり、施工業者と一緒に内覧に行ったりして、購入を決定する前に構造をよく確認してみてください。
新耐震基準を満たす物件を選ぶ
購入するマンションは、新耐震基準を満たしている物件がおすすめです。
旧耐震基準の物件では安全性に不安があるだけでなく、入居してすぐに建て替えや改修があるかもしれません。
基本的には1981年以降の竣工なら新耐震基準に沿って建てられています。
築40年未満に絞って中古マンションを探してみましょう。
管理規約をよく読む
工事の制限を確認するため、管理規約は物件の購入前によく読みましょう。
管理規約には入居中のマナーのほかに以下のようなリノベーションに関するルールが記載されていることがあります。
● 配管や電気配線を動かして良いか
● 間取りを変更して良いか
● 窓やベランダを改修して良いか
● フローリングの遮音等級
管理規約の内容によっては理想通りの間取りや素材に変更できません。
購入後に後悔しないよう、管理規約はしっかり目を通しましょう。
修繕計画を確認する
物件を購入する前に、修繕計画も確かめておきましょう。
多くのマンションでは、安全で快適な状態を保つために約10年ごとに大規模な修繕を実施しています。
物件によっては、修繕工事のために積立金の負担を入居者にお願いしています。
また、修繕工事の内容によっては仮住まいへの引越しが必要です。
修繕積立金が負担になったり、入居してすぐに引っ越したりしないよう、修繕計画の内容を管理会社に尋ねてみてください。
購入やリノベーションにかかる総額を計算しておく
中古マンションを購入・リノベーションする時は、税金や手数料を含めた総額を把握しておきましょう。
マンションの購入には、不動産取得税や登録免許税、印紙税などが発生します。
また、不動産会社への仲介手数料や住宅ローンの手数料も考慮する必要があります。
資金に不安がある場合は、不動産関係に詳しいファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめです。
リノベーションの相談会やセミナーに参加する
リノベーションの相談会やセミナーなどのイベントを開催している施工業者がいれば、積極的に参加してみましょう。
相談会やセミナーでは、中古マンションを選ぶ時に必要な基礎知識やリノベーションの費用相場、施工事例などを学べます。
無料で参加可能なイベントや、具体的な計画が決まっていない場合でも参加できるイベントもあるので、近所の施工会社のホームページやSNSをチェックしてみてください。
複数の施工業者に相談する
リノベーションのプランは複数の施工業者に相談しましょう。
同じ予算と希望条件を伝えても、プランの内容や金額は業者によって異なります。
とくに金額は複数社の見積もりを比較することで高い・低いを判断できるようになるので、3社を目安に相談するのがおすすめです。
相談した時の話しやすさや担当者の提案力なども比較しながら、どの業者なら安心してリノベーションを任せられるか検討してみてください。
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中古マンションのリノベーション事例
ここからは、当サービス『リショップナビ』の加盟会社が施工した、中古マンションのリノベーション施工事例を紹介します。
仕上がりや概算費用の参考にしてみてください。
線路沿いの物件の遮音性をアップ
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション 、 リビング 、 和室 、 廊下 |
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施工面積 | - |
施工日数 | - |
概算費用 | 250〜300万円 |
LDKのスケルトンリノベーションを実施した事例です。
リノベーション前は1部屋ごとのスペースが狭く、閉鎖的な印象のマンションでしたが、明るく開放的な空間へと生まれ変わりました。
線路沿いの物件で騒音が気になる環境だったため、内窓を設置することで遮音性をアップさせています。
3LDKから2LDKへ変更
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション |
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施工面積 | 77.6㎡ |
施工日数 | 30日間 |
概算費用 | 約396万円 |
3LDKから2LDKへの変更や、キッチンの位置の変更などを実施しました。
築8年の比較的新しいマンションでしたが、リノベーションによってより住みやすい環境へとカスタマイズしました。
リビングの一部に畳スペースを設け、おしゃれな和風モダンに仕上げています。
リノベーションで圧迫感を解消
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション |
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施工面積 | - |
施工日数 | 30日間 |
概算費用 | 約471万円 |
物件の個性を活かしてプランニングした事例です。
最上階ならではの構造を活かし、斜め天井にすることで開放感を演出しました。
井高が確保できた場所にはロフトも新設しています。
自然素材を使ってフルリノベーション
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション 、 キッチン 、 洗面所 、 リビング 、 ダイニング |
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施工面積 | 60.0㎡ |
施工日数 | 40日間 |
概算費用 | 約650万円 |
自然素材を使い、ナチュラルで明るい空間に仕上げた事例です。
「極力物を隠せる収納がほしい」とのご希望にこたえ、一見壁に見える収納を広めに確保しました。
>> この事例の詳細を見るペットも住みやすい家に
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション 、 キッチン 、 風呂・浴室 、 トイレ 、 洗面所 、 リビング 、 ダイニング 、 洋室 、 廊下 |
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施工面積 | 76.6㎡ |
施工日数 | 30日間 |
概算費用 | 約699万円 |
ネコちゃんとワンちゃんを飼っているお客様の「ペットの安全やお掃除のしやすさを重視したい」とのご希望を反映してリノベーションをしました。
フローリングは滑りにくくお手入れしやすいものに変更。
家全体でダークウッドを基調にデザインし、シックな空間に仕上げました。
子どもたちが安全に暮らせる空間に
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション 、 キッチン 、 トイレ 、 リビング 、 ダイニング 、 廊下 、 その他 |
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施工面積 | 68.0㎡ |
施工日数 | 60日間 |
概算費用 | 約700万円 |
2人目のお子さんの誕生に合わせ、安全に暮らせる空間へのリノベーションを実施した事例です。
お子さんの様子を見守れるよう、キッチンは対面式に変更しました。
壁付けテレビや家電はお子様の手の届かないところに設置し、いたずらの予防ができるように考慮しました。
閉鎖的なキッチンを開放的な空間に
リフォーム箇所 | 家全体・リノベーション |
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施工面積 | 90.0㎡ |
施工日数 | 60日間 |
概算費用 | 約760万円 |
間仕切り壁によってキッチンが閉鎖的な空間となっていたので、壁を撤去し開放感のあるLDK空間に仕上げました。
白を基調とした空間にアクセントとしてピンクのクロスを張り、かわいらしい空間に仕上げました。
中古マンションを後悔せずリノベーションしたいなら業者とよく相談を
中古マンションをリノベーションした方の中には、工事に制限がある物件を購入してしまったり、仕上がりがイメージと一致しなかったりして後悔してしまう方もいます。
リノベーションを成功させるには、物件の購入を検討し始めた段階で施工業者による相談会に参加したり、複数の業者に相談したりして、プロと一緒に準備を進めていきましょう。
リノベーションでは、希望に合わせて多様な空間を実現できます。
今回紹介した施工事例も参考にしながら、理想の住まいをプランニングしてみてください。
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