床の間とは「和室に設けられた、一段高いスペース」
床の間とは和室に設けられている畳より一段高くなったスペースのことです。
床の間は掛け軸や花、置物などを飾るスペースとして使われ、客人をもてなす役割を持ちます。
床の間の起源は仏教の神聖な場所として仏具を飾る棚であったといわれており、現在でも神棚や仏壇が置かれることが多く、神聖な場所とされています。
また、床を一段高くして床と天井の間に空間を作ることから、床の間の「床(とこ)」は永遠を意味する「とこしえ」に通じるものと考えられ、家の繁栄を象徴する空間でもあるようです。
床の間のリフォームでできること
床の間のリフォームは次のことができます。
①床の間を残し和モダンでおしゃれな雰囲気を演出
床の間部分を活かしてリフォームすることで和モダンでおしゃれな雰囲気を演出できます。
和モダンとは、和のデザインと洋に近い現代的なデザインを融合させたものです。
もちろん、和室全体をリフォームしなくても、床の間部分のみリフォームすることも可能です。
和室全体を洋室にリフォームするよりも費用を抑えつつ、部屋の雰囲気をおしゃれに変えられます。
和の中に洋のテイストを取り入れることで、和室の温かみや心地よさを残しつつ、機能性やスタイリッシュな雰囲気も兼ね備えられるでしょう。
>> 和風/和モダンの家にする11のポイント&リフォーム・リノベーション実例5選>> 和モダンなリビングがかっこいい!おしゃれなリフォーム事例9選をご紹介
②床の間を別の空間に有効活用
床の間を使用していない場合は、別の形にリフォームすることで空間を有効活用できます。
収納スペース、ワークスペース、トイレなど、自分のライフスタイルや好みに合わせて全く新しい形へとリフォームすることができます。
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主な床間リフォームの費用相場
主な床の間リフォームの費用相場は次の通りです。
内容 | 費用相場 |
---|---|
収納スペースにリフォーム | 10万円程度~ |
デスクスペースにリフォーム | 5万円程度~ |
トイレにリフォーム | 40~100万円程度 |
和室全体をリフォーム | 20万円程度~ |
リフォームの内容、工事の規模によって費用は大きく変わります。
上記の金額はあくまで最低金額の目安と考えておいてください。
また、マンションの場合は管理規約でリフォームが禁止されている場合もあるため注意が必要です。
リフォーム後にトラブルにならないよう、あらかじめ管理規約を確認しておきましょう。
>> リフォームで "できること・できないこと"【マンション編】
床の間をリフォームする前にあらかじめ予算を決める、家の間取りや構造を調べる、などして次の内容を明確にしておくことをおすすめします。
- ● 自分たちがどこまでリフォームしたいか
- ● どの程度の工事が必要になるか
- ● そもそもリフォームが可能か
次にリフォーム内容ごとの費用相場について詳しくご紹介します。
収納スペースにする場合の費用
収納スペースにする場合の費用相場は10万円程度~となっています。
扉をつけるだけの簡単な工事であれば10万円程度ですが、次の内容を行なう場合はさらに費用がかかり、工事の規模が大きくなると50万円程度かかる場合もあります。
- ● ハンガーパイプの取り付け
- ● 壁紙の張替え
- ● 壁の補強
デスクスペースにする場合の費用
デスクスペースにする場合の費用相場は5万円程度〜となっています。
既製のデスクや棚を設置するだけであれば5万円程度ですが、次の工事を行う場合はさらに費用がかかります。
- ● 床の間に合わせた造作デスクの制作
- ● 床の間の柱の撤去
- ● コンセントの増設
トイレにする場合の費用
トイレにする場合の費用相場は40〜100万円程度です。
他のリフォームと違って次の工事が必要になるため、リフォーム費用は比較的高くなります。
- ● 配管工事
- ● 防水工事
>> トイレの増設(新設)や増築工事の費用相場・リフォーム事例!設置できない場合もある?
また、間取りや床の間の仕様によってはトイレへのリフォームが難しい場合があるため、事前に業者に調べてもらうとよいでしょう。
和室全体をリフォームする場合の費用
和室全体をリフォームする場合、より使いやすい和室にするか、和室を洋室にするかによって費用が変わってきます。
より機能的な和室にするためにリフォームする場合は費用相場が20万円程度〜、和室を洋室にリフォームする場合は費用相場は40〜100万円程度です。
- ● 畳のフローリングへの張替え
- ● 壁紙、天井などの張替え
- ● 建具の交換
- ● 間取りの変更
リフォームする内容やグレードによっては費用がさらにかかります。
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床の間のリフォーム活用例6選
【例①】吊押入れ
床の間を吊押入れにリフォームすることで、床の間の雰囲気を演出しつつ収納として利用できます。
吊押入れは天井から吊られた押入れのことです。
天井から吊られているため押入れの下に空間ができ、置物や花などを飾ることができます。
吊り押入れの下の空間に照明を取り付けることで部屋の雰囲気を高めることも可能です。
また、吊押入れは下の床が見えるため部屋を広く見せる効果もあります。
押入れ下の空間を自由に飾ることができるため、様々な演出を楽しんでみてもよいかもしれないですね。
【例②】書斎・ワークスペース
床の間は書斎・ワークスペースにリフォームすることで、プライベートな空間を確保できます。
周りの目を気にせず集中して仕事や勉強、趣味に没頭できるでしょう。
また、本棚やラックなどの収納をつければ本や文具などの収納スペースも確保できるため、部屋がスッキリと片付きやすくなります。
壁紙や棚のデザインにこだわることで、自分だけのお気に入りの空間を演出してもいいかもしれません。
【例③】クローゼット
床の間をクローゼットにリフォームすることで、家の収納スペースを広げられます。
自分の持っている服や小物に合わせて棚や引き出しなどを取り付ければ、さらに使い勝手の良いクローゼットになります。
収納スペースが増えることで部屋がスッキリし、掃除もしやすくなるでしょう。
【例④】コレクション飾り
床の間をコレクションを飾るスペースにリフォームすることで、自分のお気に入りのものを飾ることができます。
フィギュアやアート、花などディスプレイするものによって雰囲気がガラッと変わります。
家族の写真や工作などを自由に飾るスペースにして、自分好みの空間を演出しましょう。
【例⑤】トイレ
家族が多い方は、床の間をトイレにリフォームすることで、トイレの混雑が緩和できます。
家の間取りや配管などの構造によっても費用は変わりますが、新しく増築するよりも比較的費用を抑えてトイレを増設できます。
また、リフォームする床の間が寝室の近くであれば、夜中トイレに行きたくなったときに行きやすくなるでしょう。
【例⑥】テレビ台
床の間をテレビ台にリフォームすることでテレビが出っ張らずに置けるようになり、部屋の空間が広々と感じられます。
併せて収納を設置すればテレビの周辺機器をまとめることもできるため、より部屋がスッキリと片付き、広々としたスペースで過ごせるでしょう。
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床の間をリフォームする際の注意点
①構造上リフォームできない場合がある
家の構造上、床の間のリフォームができない場合があるため注意が必要です。
例えば、床の間が耐震補強材として使用されている場合、家の耐震性に影響を与える恐れがあるためリフォームできない可能性があります。
あらかじめ家の構造を確認し、床の間をリフォームしても問題ないかわからない場合は業者に相談するようにしましょう。
②大幅なDIYは家の強度や傷をつける恐れがある
大幅なリフォームを素人がやると、本来壊してはいけない部分を壊して家の強度を下げてしまい、結果的に家を傷つけることにつながる可能性があります。
機能性を上げるためにリフォームをしているのに、家の機能自体を下げてしまっては意味がありません。
床の間のリフォームでDIYをするなら簡単にできる範囲までにして、大幅なリフォームが必要な場合はプロである業者に依頼する方が良いでしょう。
③施工業者は信頼できるか
床の間をリフォームする際、施工業者は信頼できるかどうかも注意が必要な点です。
施工業者によって費用や技術力が異なります。
トラブルを未然に防ぐためにも信頼できる施工業者を見つけて依頼するとよいでしょう。
複数の業者から見積もりをとり、工事内容や費用を総合的に判断して業者を決めるのがおすすめです。
また、業者ごとの実績や口コミ、リフォーム後の保証内容なども確認しておくとよいでしょう。
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床の間のリフォームでよくある質問
ここからは床の間のリフォームでよくある2つの質問についてお答えします。
①一般的な床の間のサイズはどのくらいですか
床の間のサイズは部屋の造りや広さにより異なりますが、一般的な床の間のサイズは次の表の通りです。
単位 | サイズ |
---|---|
半間(はんげん) | 約90㎝×90㎝ |
一間(いっけん) | 約180㎝×90㎝ |
床の間のサイズによってどのような空間にリフォームできるかが変わってくるため、必ず実際のサイズを測るようにしましょう。
②床の間をリフォームするのは風水の観点からみてどうなのでしょうか
床の間のリフォームは風水の観点からみると好ましくないとされているようです。
床の間は神聖な場所とされているため、リフォームすることでその意味合いが失われると考えられているからです。
また、風水的に床の間は良い気を溜め込む場所とされており、床の間をなくしてしまうことで良い気が溜まらなくなると考えられています。
風水が少しでも気になる場合は床の間を無理にリフォームしなくてもよいでしょう。
老朽化などでリフォームが必要な場合は床の間を別の形にリフォームするのではなく、床の間の機能を残したリフォームをするのがおすすめです。
目的から逆算して床の間のリフォームを検討しよう
床の間のリフォームは、和の空間を活かしたりリフォームや和を全く新しい空間に生まれ変わらせたりと、様々な形で有効活用できます。
ただし、家の構造上、床の間のリフォームができない可能性や大規模幅な工事が必要になる場合もあるため注意が必要です。
トラブルにならないためにもあらかじめ家の構造を調べる、予算を決めるなどしておきましょう。
また、大規模なDIYは家を傷つける危険があります。
費用を抑えようと無理に自力でリフォームしようとせずに、プロである業者への依頼を検討してみてください。
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