雨漏りの代表的な調査と補修方法は?費用相場や失敗しない業者選びも解説

更新日:2024年08月30日

雨漏りの代表的な調査と補修方法は?費用相場や失敗しない業者選びも解説

マイホームが雨漏りしているかも?と感じたら、まずは原因の調査を依頼しましょう。雨漏りの調査や修繕依頼をするには、信頼できる業者選びが肝心です。
本記事では雨漏りの代表的な調査方法と修繕方法、費用相場を解説します。雨漏りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

雨漏りの基礎知識を確認

天井の雨漏り

雨漏りとは、屋根や外壁から雨水が侵入するトラブルのことです。

雨漏りによって生活に支障が出るだけでなく、家の劣化につながる場合も多く、早急に原因を突き止め対処する必要があります。

本章では、雨漏りを引き起こす要因と雨漏りを放置したときの影響を詳しく解説します。

雨漏りを引き起こす3つの原因

雨漏りを引き起こす主な要因は、次の3つです。

● 経年劣化
● 施工不良
● 自然災害

雨漏りは、外壁・屋根・ベランダ・サッシ・換気扇などから水が侵入することで発生するトラブルです。

経年劣化による破損などが主な原因ですが、施工不良によって引き起こされるケースもあります。

また台風や地震といった自然災害による破損も、原因の1つです。

雨漏りを未然に防ぐには、ご自宅の定期的な点検と修繕を行いましょう。

>>【原因別】雨漏りしたらどうする?修理・補修の費用相場はいくら?

雨漏りを放置するとどうなるか

雨漏りを放置すると、次のようなトラブルが発生する場合があります。

● 木材の腐食
● シロアリの発生
● カビの発生

雨漏りの箇所によっては、早急な修復の必要性を感じない場合もあるかもしれません。

しかし、そのまま放置するとトラブルにつながります。

そのまま居住を続ければ住宅価値が低下するだけでなく、健康被害が発生するケースもあるでしょう。

ご自宅の価値を守り快適な生活を続けるためにも、雨漏りを発見したら速やかに対処することが肝心です。

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雨漏りの代表的な調査方法と費用相場

住宅の屋根裏で点検作業をする業者

雨漏りを見つけたら、まずは業者に原因調査を依頼しましょう。

雨漏り調査には目視や散水調査のほか、赤外線や紫外線を活用したものもあります。

どの調査を行うべきかは雨漏りの場所や程度によって変わるため、適切な方法を選ぶことが重要です。

本章では、それぞれの調査概要と費用相場を解説します。

目視調査

目視調査とは、建物の外観や内部の状態を目で見たり触ったりして確認する方法です。

目視調査をすることで、劣化や破損箇所の早期発見につながります。

目視調査の費用相場は、0〜3万円です。

一般的に目視のみであれば無料で実施する業者が多く、それにより雨漏りの原因が特定できれば、費用はかからないケースもあります。

ただし微細な漏れを確認するため、ほかの調査方法と併用されることが多いようです。

散水調査

散水調査とは雨水の侵入経路と思われる箇所にホースで水をまき、原因を特定する方法です。

雨が降っている状況を再現できるため、原因を明らかにしやすい調査の1つといえるでしょう。

散水調査の費用相場は、5〜35万円です。

屋根から散水するときには足場が必要になり、費用が高くなる傾向があります。

赤外線サーモグラフィー調査

赤外線サーモグラフィー調査は、建物を高感度赤外線カメラで映し建物内の温度差を確認することで、雨漏りの箇所を特定する方法です。

雨漏りが発生している箇所は、それ以外の箇所と比較し温度が低くなっています。

目視により雨漏りが発生している箇所に目星をつけたうえで、赤外線サーモグラフィーで低温箇所を確認し雨水の侵入経路を特定します。

赤外線サーモグラフィー調査の費用相場は、18〜50万円です。

専門的な機材や知識が必要になるため、調査費用は高額です。

紫外線投射発光調査(レインボービューシステム)

紫外線投射発光調査(レインボービューシステム)は、発光塗料を混ぜた専用の調査液を散布し紫外線を投射することで雨漏り箇所を特定する方法です。

発光する散布液により調査をするため、屋根裏といった暗い場所でも調査がしやすい特徴があります。

また、複数箇所に雨漏りがある場合の原因特定にも有効です。

紫外線投射発光調査の費用相場は、16〜25万円です。

調査液は無色透明で、発光は数日で消えるため、建物への影響はありません。

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雨漏り箇所別の補修方法とかかる費用

本章では、雨漏り箇所別の補修方法とかかる費用をご紹介します。

1. 屋根

雨漏り修繕事例:屋根

屋根の雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

コーキング補修 1.5〜5万円/棟
漆喰の補修 4〜30万円
棟板金のみの交換 4〜20万円
谷樋の撤去・交換 5〜20万円
瓦のズレの修繕・差し替え 0.5〜5万円
ルーフィング/下地の補修・張り替え 5〜30万円
屋根全体交換(カバー工法/葺き替え) 80〜200万円

屋根の修繕は、内容によって大きな差があります。

瓦のズレを直したり、棟板金のみ交換したりする際にかかる費用は、それほど大きくありません。

高所での作業は足場の設置費が別途上乗せされるため、費用が高額になります。

>> 屋根の雨漏り修理の費用はいくら?工事別の費用相場や失敗しないためのポイント

2. 外壁

雨漏り修繕事例:外壁

外壁の雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

コーキング・ひび割れ補修 2〜20万円
コーキングの打ち替え 10〜50万円
外壁塗装
(30坪の場合)
50〜180万円(総額)
外壁全体の重ね張り
(30坪の場合)
100〜200万円(総額)
外壁全体の張り替え
(30坪の場合)
150〜280万円(総額)

外壁のコーキングやひび割れを補修するだけであれば、2〜20万円ほどの費用で足ります。

特に、足場が必要になると修繕費用が大きく上がるため、注意しておきましょう。

>> 外壁リフォーム(塗装/カバー工法/張り替え)の費用はいくら?

3. 天井

雨漏り修繕事例:天井

天井の雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

天井板の張り替え 5〜20万円
壁紙クロスの張り替え 3〜15万円
石膏ボードの張り替え 3〜20万円
下地の補修が必要な場合 上記+5万円

天井の張り替え費用を左右する要因として、天井の広さ・形状使用する材料の種類職人の技術力などがあります。

一般的には広い天井や複雑な形状である際は、より多くの材料・労力が必要です。

良質な材料を使ったり、高い技術力を持つ職人に施工してもらったりする場合は、さらに費用がかかるでしょう。

また、天井から雨漏りしているのであれば、天井の上を通る配管のトラブルもしくは、外壁や屋根の劣化が要因となっているケースも多いです。

その場合は天井の修繕に加え、配管や外壁、屋根の修繕も必要なため、想定以上に費用がかかってしまうでしょう。

>> 天井リフォームの種類や注意点、費用とは?

4. ベランダ・バルコニー

雨漏り修繕事例:ベランダ・バルコニー

ベランダ・バルコニーの雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

● コーキング材の打ち直し
● 塗装
● 床の防水処理
3〜20万円
下地の補修が必要な場合 25万円

ベランダ・バルコニーの雨漏りの要因として、防水シートの破損経年劣化窓周囲のコーキングの施工不良などが挙げられます。

それらの補修のみであれば、修繕費用は比較的安く収まるでしょう。

なおベランダの雨漏りの原因の1つとして、排水溝の詰まりによる水漏れも考えられます。

排水溝の掃除が行き届いていないときには、まずは清掃を行い様子を見てみましょう。

>> ベランダ防水リフォームの種類と費用!FRP・ウレタン・シートの特徴と塗装時期

5. 窓サッシ・天窓

雨漏り修繕事例:窓サッシ・天窓

窓サッシ・天窓の雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

窓コーキングや窓枠の補修 3〜25万円
天窓周囲の清掃 3〜4万円
(※瓦の撤去・交換も必要の場合は高額)
天窓の撤去・交換 20〜90万円

窓や天窓のコーキングを補修するだけであれば、費用は25万円ほどで収まります。

なお、天窓の寿命は一般的に、20〜30年といわれています。

天窓を撤去する場合は新たに屋根材を施工する必要があるため、80〜90万円の費用がかかることは押さえておきましょう。

>> 窓・サッシリフォームの費用とポイントは?

6. 屋上

屋上の雨漏り修繕にかかる費用は、次の通りです。

一戸建て 50〜100万円
集合住宅やビル 50〜250万円

一戸建ての場合、一般的に100万円ほどの修繕費で済みます。

ただし雨漏りの範囲が広いときや、足場の設置が必要なときは、費用が100万円を超える場合もあるようです。

また、排水溝の詰まりによって水漏れし、屋上の雨漏りを引き起こすことがあります。

屋上からの雨漏りが気になるのであれば、まずは排水溝の掃除をして、様子を見てもよいでしょう。

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失敗しない雨漏り調査と補修業者の選び方3選

外壁の点検を行う業者

最後に、失敗しない雨漏り調査と補修業者の選び方を解説します。

雨漏り調査は、原因を特定するのが非常に難しいです。

また、適正価格でしっかりとした修繕を受けられるかは、業者次第ともいえます。

信頼できる業者選びのポイントを確認し、ご自身が納得できる雨漏り修繕を目指しましょう。

1. 調査報告書を出してくれる

1つ目のポイントは、調査報告書を出してくれることです。

前述した通り、雨漏りは原因箇所や修繕内容がわかりにくいという特徴があります。

そのため、次の内容が明記された報告書を出してもらえれば、安心して業者に補修を依頼できるでしょう。

● 費用
● 調査内容
● 調査結果
● 修繕内容
● 雨漏り箇所

調査報告書があることで、施工後に不具合が発生したときにも対処しやすくなります。

>> 外壁塗装の業者選びで失敗しないコツ!悪質業者の手口と相談先
>>「これって悪徳・悪質リフォーム業者……?」よくある手口や回避のコツを解説!

2. 雨漏り診断士が在籍している

2つ目のポイントは、雨漏り診断士など資格を持った人が在籍していることです。

雨漏り診断士とはNPO法人雨漏り診断士協会が認定する資格で、建物や防水・塗装、雨漏り診断に関する一定水準以上の知識を有する方に与えられます。

雨漏りの原因の特定・修繕には専門的な知識を要するため、業者によっては補修後も状況が改善されないといったケースも少なくありません。

したがって、雨漏りと補修の専門家である雨漏り診断士が在籍する業者であれば、信頼性も高く安心して工事を任せられるでしょう。

>> 塗装業者が保有していると安心な資格一覧!業者選びのポイントもチェック

3. 実績が多く口コミがよい

3つ目のポイントは同様の調査や修繕工事の実績があり、口コミがよいことです。

繰り返しとなりますが、雨漏りの調査や補修には専門知識や経験が必要です。

そのため、ご自身が納得できる仕上がりを求めるのであれば、実績が多い業者を選ぶことをおすすめします。

また、実績の多さに加えてよい口コミが掲載されているかも、優良業者を見分ける材料となります。

ただし悪徳業者の場合、実績や口コミをねつ造しているかもしれません。

実績や口コミを見る際には、写真付きの実例を多く載せているかという点も確認しておきましょう。

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優良業者を見分け納得の雨漏り調査と補修を目指そう

屋根を点検する屋根診断士の男性

雨漏りは経年劣化や施工不良、自然災害による破損などで発生します。

雨漏りをそのままにすると、住宅価値の低下や健康被害を引き起こすおそれがあるため、早急に対処することが肝心です。

雨漏りの原因調査や修繕にかかる費用は、施工内容や施工範囲によって差が出ます。

ご自宅の価値を守り快適な生活を送るためにも、雨漏りを発見したら優良業者を見分け、速やかに対処することが大切です。

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