内装工事の耐用年数と減価償却の関連性

更新日:2025年08月18日

内装工事 耐用年数 サムネイル

内装工事の耐用年数は10〜20年程度といわれますが、素材や使用環境によって大きく異なります。さらに法人や事業主の場合、減価償却の考慮も欠かせません。
本記事では、素材別の耐用年数、税務上の取り扱い、寿命を延ばすメンテナンスのポイントを解説します。

内装工事の「法定耐用年数」と「実用的な交換目安」の違い

内装工事の耐用年数には2つの意味があります。
1つは、実際に使える期間の目安である「使用可能な期間」、もう1つは税法で定められた「法定耐用年数」です。

「使用可能な期間」は、劣化するまで使用できる期間のことで、ひとつの交換の目安にもなります。

なお、法定耐用年数と実際の使用期間は異なる場合があり、会計上の処理と実務判断で差が生じることもあります。

これらはよく混同しがちなので、税務上の「耐用年数」について、追加で解説しますね。

税務上の「耐用年数」とは

税法上の耐用年数とは、資産の使用可能期間を法令で定めた基準のことです。
減価償却費の計算や資産管理の基礎となり、資産の種類や用途ごとに細かく定められています。

内装工事は建物附属設備として分類される場合が多く、その法定耐用年数も年数が設定されています。

減価償却と耐用年数の関係を理解しておくことで、内装工事の計画や会計処理に役立つでしょう。

内装工事の耐用年数は構造・用途によって異なる

内装工事の耐用年数は、構造・用途によって異なります。

国税庁が作成した「主な減価償却資産の耐用年数表」をもとに、 構造・用途別の耐用年数について確認しましょう。

木造・合成樹脂造のもの 12~15年
木骨モルタル造のもの 11~22年
鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造のもの
31~50年
れんが造・石造・ブロック造のもの 30~40年
金属造のもの 15~38年

※出典「主な減価償却資産の耐用年数表」(国税庁)を加工して作成

なお、詳細な耐用年数はそれぞれの細目によって、変化しますので、詳しくは国税庁の公式ウェブサイトで内容をご確認ください。

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素材別に見る内装の耐用年数の目安

本章における「耐用年数」は、税法上の耐用年数ではなく、あくまで「一般的な使用期間の目安」という意味で、ご紹介します。

壁・床材の耐用年数

壁紙クロスや床材の劣化目安について、実用的な耐用年数を次にまとめました。

壁材 ● 水回りの壁材:5~8年
● 壁紙クロス:6~10年
床材 ● 無垢材フローリング:15~20年
● 合板フローリング:10~15年
● クッションフロア:8~12年

>> キッチンの壁材はパネルとタイル、どちらがよい?
>> 代表的な壁紙クロスの特徴
>> フローリング+その他の床材まとめ

建具・天井材・照明の耐用年数

建具・天井材・照明の耐用年数は、素材や種類によって大きく異なります。

建具 ● 木製:8~15年
● 金属製:20~30年
天井材 ● ビニールクロス:10~15年
● 石膏ボード:15~20年
照明 ● LED:10~15年
● 蛍光灯:3~5年

これらの年数は目安であり、メンテナンス状況や使用環境によって前後します。

内装の劣化を防ぐポイント

日常的な掃除や換気の工夫

内装の劣化を防ぐには、日常的な掃除と換気が効果的です。

例えば、壁紙はクロスなどを用いて、定期的に汚れやホコリを掃除するとよいでしょう。

また、月1回を目安に、換気扇のフィルターを清掃し、浴室やキッチン使用後の換気や24時間の換気システムの活用がおすすめです。

傷みやすい場所の素材選びにはこだわる

傷みやすい場所は、工夫することで内装を長持ちさせやすくなります。

水回りや日当たりの強い窓際 ● 耐水性や耐候性に優れた素材を選ぶ
● 保護フィルムを貼る
家具や家電の配置 ● 重量物の脚部にはフェルトを貼る
● 熱源の下には分散パッドを敷く
ドアの開閉部分や廊下 ● 摩耗しづらい耐久性の高い素材を選ぶ
● ラグやカーペットで保護する
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内装工事のお見積もり・ご相談は『リショップナビ』へ

内装工事の耐用年数は、クロスは6~10年、フローリングは15~20年、タイルは20年以上と、素材ごとに目安があります。

劣化が見られる場合は、専門の業者などに相談し、早めの対応を心がけることが大切です。

当サイト『リショップナビ』では、内装工事に詳しい専門の業者から、一括で見積もりを取得することが可能です。

希望や予算などに応じた適切なリフォーム会社を探すのにぜひご活用ください。

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