【保存版】湿気対策を徹底解説!カビの原因や予防方法も紹介

更新日:2024年12月06日

湿気対策でカビを防ぐ!原因・予防方法の基本・おすすめリフォームまでご紹介!

窓付近や水回り、ベッドや布団、押入れやクローゼットなど、部屋の中でカビが発生しやすい場所は多いもの。健やかで快適な暮らしのためにも、カビが発生する原因を理解し、きちんと湿気対策することが肝心です。湿気・カビが生じやすい場所の具体的な対策の仕方や、根本的に解決するためのリフォーム方法・費用相場まで、わかりやすく解説します。

カビの原因は、換気不足・湿気・ゴミ・汚れ

湿気対策でカビを防ぐ!原因・予防方法の基本・おすすめリフォームまでご紹介!

カビ対策をするためには、まずカビが発生・繁殖する原因を知っておきましょう。

【カビが発生しやすい条件とは?】
①酸素
②温度 (特に、室温20〜30℃)
③湿度 (70~80%以上)
④汚れ (ゴミ・垢など)

カビは、酸素がある(=空気がある)場所で、湿度が70~80%以上になると発生しやすく、さらに室温が20〜30℃の時に育ちやすい傾向があります。

また、カビは植物の一種ですが、光合成はできません。
代わりに水分を好み、その他にタンパク質・皮脂・炭水化物・アミノ酸・糖分・ホコリなどを栄養源としています。
つまり、食べカスや垢(アカ)、皮脂が付着した髪の毛などの汚れはすべて、カビのエサとなってしまうのです。

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以上のことから、私たちができる対策を考えていきましょう。
まず、酸素を減らすことは不可能です。
また、カビが好きな室温 ≒ 人が過ごしやすい室温であるため、部屋の温度を極端に変えることも現実的ではありません。

そこで「換気」「除湿」「掃除」をすることが、カビの対策として最も効果的と言えるでしょう。

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簡単にできる!湿気&カビ対策の基本

ここからは、詳しい湿気&カビ対策の仕方をご紹介していきます。

部屋の換気

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カビは水分を好み、乾燥を嫌うため部屋の換気はカビ対策に有効です。
特に湿度が高い梅雨の時期はカビが繁殖しやすいので、湿気が溜まらないように換気をする必要があります。

寒い時期・暑い時期は、冷暖房を使って窓を閉めっぱなしになりがちですが、できる限り窓を開け、室内の空気を入れ替えてください。サーキュレーターを回すと効率的です。
また、換気扇を多く回すだけでも違います。

家具の置き方を工夫

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家具と壁の間も要注意です。
空気の通り道がないと、湿気が溜まり、カビが発生しやすい環境になります。
タンスやベッドなどの家具を置く際には、壁から5cmほど離しましょう。

エアコンの除湿運転・除湿機の活用

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エアコンの除湿(ドライ)運転や、電化製品の除湿機を活用することで、余分な湿気を除去し、カビを抑制できます。
特に結露が発生しやすい窓付近で、除湿機はおすすめです。

こまめな掃除

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部屋全体の掃除も、面倒でも日々行うように心がけましょう。
ホコリ・垢(アカ)・髪の毛など、カビの栄養分となるものをなるべく除去するだけでも効果があります。

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注意したいのは、除湿対策としても使えるエアコンのフィルターにも、カビが繁殖しやすいこと。
特に、前回エアコンを使用してから期間が空いた場合は、カビが溜まっている可能性が高いです。

かえって室内にカビを撒き散らす原因になってしまうので、エアコンのフィルターは定期的にクリーニングしておきましょう。

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特に湿気・カビが多い場所の具体的な対策は?

住宅の中で、湿気やカビが非常に溜まりやすい場所の対応方法について、より具体的に解説しておきましょう。

浴室のカビ対策

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浴室は住宅の中で特に高温多湿の環境にあるため、カビが発生しやすいです。

カビは熱に弱く、週に1回程度、お風呂上がりにシャワーで50℃以上のお湯を5~10秒間かけるだけでも、カビの発生をある程度抑えることができます。
ただし想像以上に熱いので、火傷にはくれぐれもご注意ください。

壁・天井・床だけではなく、洗面器やシャンプーのボトルの裏側などにも皮脂汚れが溜まっています。
浴室内にまんべんなくお湯をかけておきましょう。

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なお、すでに黒カビが発生している場合は、60℃以上のお湯を使わないと死滅しません。
しかし、給湯器によっては60℃以上には設定できない場合があり、また設定できたとしても、やはり火傷をしてしまう危険性があるので、シャワーではなく、やかんやポットで沸かしたお湯を安全な容器に移し、少しずつかけると良いでしょう。

小さなお子さんがお住まいの場合など、60℃以上のお湯を使うのが不安な方は、50℃のお湯を1分半~3分位当てるだけでも効果はあるので、試してみてはいかがでしょうか。

キッチン・冷蔵庫のカビ対策

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食物のくずやカスもカビの養分となるので、キッチン周りや冷蔵庫内も常に清潔に保ちましょう。
家族の食事を用意する場所なので、特に気を使いたい場所ですね。

換気扇(レンジフード)を回して空気を入れ替えるだけでも、湿気・カビ対策になります。
また、換気扇(レンジフード)にこびりついた油を拭き取る掃除も忘れずに。

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シンク周りの石鹸・洗剤の泡や、水跳ね汚れも、湿気やカビ発生の原因ですので、雑巾やキッチンペーパーで拭き取りましょう。
排水口や三角コーナーの手入れには、重曹とお酢がおすすめです。
1/2カップの重曹を排水口に入れて、お酢を流し込むと、ブクブクと発泡してくるので、一定時間経ったらお湯を注げば完了です。

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冷蔵庫の中についても、古い食材や水滴が付いた食器などからカビが生じる可能性があります。
1~3ヶ月に1回を目安に、庫内の物を整理し、外扉から冷蔵庫の内側・パッキン・棚板まで、アルコールを含ませた布で拭き、除菌しましょう。
アルコールを使うことに抵抗がある場合は、水で薄めたお酢でもOKです。

押入れ・クローゼットのカビ対策

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押入れやクローゼットは閉めきっている時間が長いので、湿気が溜まりやすいです。
特に、布団や衣服をギュウギュウに詰めていると空気の逃げ道がなくなるため、どんどん湿気が溜まってカビが発生してしまいます。
布団や衣類の下にはスノコを敷き、また湿気がこもらないよう、収納する際にはなるべく空きスペースを作りましょう。

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定期的に扉を開けて換気する、または完全に閉めきらずに少し開けておくことも大切です。

そして、除湿剤も中に置いておくと良いでしょう。
特に結露の不安がある場合、空気より重い水は下側へ溜まっていくため、除湿剤は下に置いておくことをおすすめします。
もちろん、下・上の両方に置いておくと、より効果的です。

布団のカビ対策

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人は、一晩でコップ1杯分以上の汗をかくと言われています。
布団を敷きっぱなしにしていると、布団と床の間に湿気が溜まっていきます。

布団の下の湿気を取り除くためには、バスタオルを2枚、もしくは新聞紙を敷いておきましょう。
いずれも布団下の水分を吸収してくれます。
床がフローリングの場合には、置き畳を布団の下に敷くだけでも、カビ発生のリスクを軽減できます。

また布団乾燥機を使用すると、湿気・カビだけではなく、ダニの対策としても有効でしょう。

ベッドのマットレスのカビ対策

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ベッドの場合も、マットレスの下に睡眠時の汗などで湿気が溜まっていきます。
最低でも2週間に1度はマットレスを立てかけて、風通しを良くし、湿気を逃してあげましょう。

なお、水分はどんどん下に溜まっていく性質があるので、ベッド下に物をたくさん置いていると、湿気の逃げ道がなくなりカビが生えやすくなります。
ベッドの下に収容している物があれば、できるだけ減らしましょう。

窓まわりのカビ対策

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窓まわりは結露が生じやすく、水分がついたまま放置しておくと窓枠にカビが発生してしまうため、やはり、こまめに拭き取るのが理想です。

窓に付着した結露は、スクイージー(ゴムへらのような道具)を使うと一気に落とせます。
その際、窓枠に落ちた水分も、しっかり拭き取りましょう。

>>【これなら安全】窓サッシ・ゴムパッキンのカビの掃除方法!今後の防止対策は?

また結露を発生させないためにも、窓を開ける/除湿機を使う、といった行動は非常に大切です。

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防カビ・湿気対策でおすすめのリフォームと費用相場

住宅が、湿気が溜まりやすい構造であったり、断熱材の通気性が悪かったりすると、カビが発生しやすいです。
カビ対策がイタチごっこである場合は、本格的にリフォームすることも視野に入れてみましょう。

壁材を「エコカラット」などの調湿建材に

室内の壁を、湿度を調節できる壁材へ変更すると、快適な空間に変わります。

代表的な商品は、リクシル社のエコカラットです。
湿気が多い時は吸収し、また乾燥している時には湿気を放出してくれるので、寝室やリビングにおすすめです。
押入れ・クローゼット内の壁に施工してみるのも良いでしょう。

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エコカラットのリフォーム費用は、1㎡あたり8千~1万5千円前後で、グレードの高い製品だと2万円位です。
トイレや玄関など狭い面積に施工する際は、手間がかかるため20~50%ほど割高になる傾向があります。

>> リクシルのエコカラットの効果・価格・種類

なお水回りの場合にはパネルタイプの素材を採用すると、水滴が付着した際に拭き掃除しやすいですよ。

床下換気扇(換気システム)設置という方法も

押入れや畳、洗面脱衣所などのカビ・湿気は、床下換気扇(換気システム)を設置することで解決できるケースがあります。

床下換気扇は3台で1セットが基本で、設置費用は13~20万円前後です。
別途、床下の調湿や湿気防止対策の工事、シロアリ駆除処理が必要な場合は、1~30万円程度プラスでかかる場合もあります。

浴室乾燥機の増設で、室内干しも快適に

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室内に干した洗濯物からの湿気が原因で、カビや結露が発生することもあります。
この場合には、お風呂に浴室乾燥機を設置すると良いでしょう。 浴室乾燥機の増設は、お風呂のカビ対策としても有効です。

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浴室乾燥機の設置費用は、採用する機器のグレードや、既存の換気扇のサイズ、天井の強度によって変動しますが、10~40万円程度です。
一緒に物干し用のパイプも取り付けてもらっておくと、使いやすいですね。

>> 浴室乾燥機の設置費用!電気代を抑える方法は?
>> 浴室乾燥機はいらない?メリット・デメリットと代替案を徹底解説!

結露が発生する場合は、内窓設置や断熱工事を

窓の周囲や天井・壁紙などの結露がひどく悩んでいる方は、断熱対策することをおすすめします。

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例えば、内窓を設置して二重窓にするリフォームや、壁・天井の内側に断熱材を入れるリフォームなどがあります。
結露防止機能を備えた断熱材や建材もありますよ。

内窓を新設するリフォームは、1箇所につき約8~15万円、断熱材を施工する費用は、1㎡あたり約4千~3万円です。

>> 窓サッシや壁紙の結露の原因・対策・防止方法
>> 窓の断熱リフォームの費用・おすすめ品
>> 断熱リフォームの種類・費用・工期

湿気対策でカビを防ぐ!原因・予防方法の基本・おすすめリフォームまでご紹介!

なおいずれのリフォームも、湿気がこもる・カビが発生する理由を究明しないまま、漠然と工事を発注することは避けましょう。
できれば湿気・カビ対策に詳しい複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、現地調査で根本的な原因を探ってもらうことが重要です。

住宅の状態に合わせてしっかり提案してくれる業者に施工を任せ、一年中過ごしやすい住まいを実現してくださいね。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

カビが発生・繁殖する原因とは?
「酸素がある(=空気がある)場所」で「湿度が70~80%以上」になるとカビが発生しやすくなります。

さらに「室温が20〜30℃の時」や「ホコリ・食べカス・皮脂が付着した髪の毛などの汚れがある場合」は、カビが繁殖しやすい傾向があります(詳細はこちら)。
湿気・カビ対策の基本は?
「換気」「除湿」「掃除」をすることです。

特に湿気やカビが多い、水回り・収納・寝具などの手入れの仕方については、こちらで解説しています。
防カビ・湿気対策の効果を期待できる、おすすめのリフォーム方法や費用相場は?
「調湿建材(エコカラットなど)」や「床下換気扇(換気システム)」「浴室乾燥機」「断熱工事(内窓など)」のリフォームがおすすめです。
各施工内容の詳細・費用については、こちらでご紹介しています。
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