ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

更新日:2024年03月19日

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

ガスコンロからIHに交換すると、安全性が上がったり、掃除がしやすくなったりします。ガスコンロが故障したのをきっかけに、IHへの交換を検討している方もいるでしょう。
IHは安全で清潔を保ちやすいですが、デメリットもあります。本記事では、ガスコンロからIHに交換する費用や光熱費、IHのメリット・デメリットを解説します。
ガスコンロとIH、どちらが向いているか参考にしてみてください。

ガスコンロをIHに交換する際にかかる費用

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

ガスコンロからIHに交換する場合の費用はIHの本体価格と設置工事費用を合わせたものになります。

本体と工事にかかる費用相場をそれぞれご紹介いたします。

本体価格

IHヒーターの本体価格は、約1万~30万円です。
本体の種類によって金額が異なります。

各種類の価格は次の表の通りです。

特徴 費用相場
ビルトイン キッチンに組み込む
機能は豊富だが高額
5~30万円
据置 コンロ台の上に据え付ける
安価だが機能は少ない
1~16万円
卓上 食卓に置いて使う
1口のみ
0.3~5万円

ビルトインタイプは、システムキッチンに組み込んで使うIHヒーターです。

IHコンロが2〜3口付いており、1口分がラジエントヒーター(電熱器)になっている機種もあります。

据置タイプや卓上タイプIHはコンロ台の上に置くだけで使えるため、工事の必要がありません。

ビルトインタイプより安価な一方、機能は最小限となっています。

工事費用

IHヒーターの設置工事費用は、約6~15万円です。
内訳は次の表の通りです。

工程 費用相場
既存ガスコンロの撤去 1.5~2.5万円
ガス管の閉栓 0.5~2.5万円
分電盤からキッチンまでの配線 3〜5万円
IHヒーターの搬入取り付け 1.5〜2万円
その他諸経費 0.5万円

IHへの交換費用は、新しく設置するIHの種類によって異なります。

ガスコンロからIHに交換する場合は、電源を確保する工事が必要です。

特に、ビルトインタイプのIHヒーターは200Vの電源を使うため、キッチンに電源がない場合は工事を行うことになります。

また、ガスコンロの撤去やガス管の閉栓、新しいIHヒーターの取り付け費用も必須です。

ガスコンロに組み込まれたグリルやオーブンの交換には、別途費用がかかります。

>>【徹底比較】IHとガスコンロどちらが便利?光熱費や交換費用は?
>> ガスコンロの取り付け交換費用はどのくらい?費用を抑えるコツや選び方もご紹介
>> IHクッキングヒーターの交換費用はいくら?業者に依頼する際の注意点も解説

ガスコンロとIH、光熱費が安いのは?

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

ガスコンロとIHでどちらの光熱費が安いかは、使用する状況によって異なります。

それぞれにかかる光熱費を、次の表にまとめました。

光熱費(1kwhあたり)
IH(昼間) 38.6円
IH(深夜電力) 12.2円
ガスコンロ(都市ガス) 12.1円
ガスコンロ(LPガス) 21.1円

IHにかかる光熱費(電気代)は、使用する時間帯に左右されます。

ガスコンロの場合、都市ガスよりもLPガス(プロパンガス)の方が高額でガスコンロでプロパンガスを利用している方は、IHに交換した方が光熱費を抑えられるかもしれません。

ご家庭の状況に応じて、ガスとIHはどちらがよいか一度検討してみましょう。

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ガスコンロをIHに交換するメリット・デメリット

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

IHはガス火を使わないため、ガス漏れの心配がなく調理できます。

一方で、電気が止まると使えなくなったり、調理器具がIH対応に限られたりするのが難点です。

ガスコンロからIHに交換した場合のメリット・デメリットを押さえて、交換するか検討しましょう。

IHに交換する4つのメリット

ガスコンロからIHに交換するメリットは、次の4つです。
  • ● 火災のリスクが低い
  • ● お手入れが簡単で清潔にしやすい
  • ● キッチンの温度が上がりにくい
  • ● ガス漏れの恐れがない

IHは直火を使わず加熱するため、衣類や紙類に引火する心配がありません。

機種によっては安全機能やチャイルドロック機能も備わっており、安全性が高くなっています。

火・ガスを使わないためキッチンの温度も上がりにくく、夏季の調理も快適です。

また、ガスを使用しないためガス漏れのリスクがなく、ガス中毒や空気の汚れを防止できます。

IHは平面のガラス板のため掃除も簡単で、汚れを拭き取るだけで綺麗になります。

ガスコンロと違い五徳のような凹凸がないため、キッチンを清潔に保ちやすいのも利点です。

IHに交換する4つのデメリット

IHは安全・安心に使える調理器具ですが、次のようなデメリットもあります。
  • ● 使える調理器具が限られる
  • ● 天板によるやけどのリスクがある
  • ● 停電時に使えない
  • ● 電磁波が発生する

IHで使える調理器具は、底が平たく「IH対応」の表記があるものに限られます。

さらに、IHの加熱時には天板が高温になるため、触るとやけどの恐れがあります。

ガスコンロと比較すると、IHは停電時に使えないのが難点です。

IHは電気を使って調理をするため、停電すると加熱できなくなります。

電磁調理器であるIHからは電磁波が発生しますが、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の定めた基準以下であり、健常なら問題はありません。

>>【症状別】IHヒーターがつかない原因と対策6選!修理の費用相場も紹介

ガスコンロよりもIHが向いている方・向いていない方

ガスコンロよりもIHが向いている方、向いていない方をご紹介します。

IHが向いている方

  • ● プロパンガスを使っている
  • ● キッチンを安全・清潔に使いたい
  • ● ガス漏れが心配

プロパンガスはガス料金が高いため、深夜電力を使うことが多い方はIHにした方が光熱費を抑えられる場合もあります。

IHが向いていない方

  • ● 都市ガスを使っている
  • ● 主に昼間キッチンを利用する
  • ● 高火力が必要な料理を作りたい

安価な都市ガスを使用している方・深夜電力を使わない方がIHに切り替えると、光熱費が上がる恐れもあります。

また、火力が必要な料理をする方には、IHが不便に感じるかもしれません。

>> 失敗しないガスコンロの選び方とは?部位別の基準や人気メーカーを紹介

ガスコンロをIHに交換する際の注意点

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

ビルトインタイプのガスコンロに オーブン・収納庫が設置されている場合、交換費用が別途かかります。

また、アパート・マンションといった集合住宅のキッチンをIHに交換する場合は、 管理者への確認が必要です。

集合住宅は、全体で供給できる電気の総量が決まっているため、ブレーカーが落ちる恐れもあります。

ガスコンロからIHに交換を依頼する際の業者選びのポイント

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

IHの交換が必要になったら、最初に 複数の業者から見積もりを取る のがおすすめです。

各業者の特色や費用を確認 し、メリットが大きいところを選びましょう。

また、実際に 修理・工事サービスを受けた方の口コミ・評判を見る のも効果的です。

サービスや対応の内容を依頼者の目線から比較し、ご自身に合った業者を選べます。

>> 優良リフォーム会社の選び方・比較する時のポイント!
>> 相見積もりの注意点・マナー・ポイントは?

ガスコンロとIH、自分に合った方を使おう

ガスコンロからIHへの交換費用は?IHのメリット・デメリットや光熱費を比較

ガスコンロからIHへの交換を検討する際は、ご自身の生活環境がIHに向いているか考えましょう。

複数の業者から相見積もりを取り、工事費用や光熱費をしっかり試算したうえで業者に交換を依頼することがおすすめです。

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