IHクッキングヒーターの寿命は平均10〜15年
IHクッキングヒーターの平均的な寿命は10〜15年といわれています。毎日使う調理器具だけに、突然の故障は避けたいものです。
寿命や買い替え時期の判断基準を知っておくことで、計画的な買い替えが可能になります。
メーカーや使用頻度、メンテナンス状態によって実際の寿命は変動しますが、買い替えは10年を目安に検討することをおすすめします。
交換時期の主なサインは?
IHクッキングヒーターの交換時期を判断するサインには、次のようなものがあります。
これらの症状が頻発するようになった場合、製品の寿命や安全性に関わるおそれがあるため、早めの点検や交換の検討が必要です。
● 電源の入りづらさや加熱不足 ● 温度調節の不安定さ ● トッププレートの損傷 ● 異常な動作音 |
これらの確認を行っても改善が見られない場合は、経年劣化が考えられます。
安全のため、メーカーによる点検を依頼することをおすすめします。
電源が入りにくい
IHクッキングヒーターの電源スイッチを押しても反応が遅い、または数回押さないと起動しない状態が続く場合、内部の電気系統に問題が発生している可能性があります。
特に設置から10年以上経過している機器で電源の不具合が起きた場合、修理よりも買い替えを検討したほうが経済的な選択となることも多いでしょう。
また、漏電による事故を防ぐためにも、電源トラブルは早めの対応が重要です。
加熱しにくい
IHクッキングヒーターの加熱性能が低下すると、調理時間が以前より長くかかるようになったり、火力が安定しないといった症状が現れます。
特に沸騰までの時間が明らかに遅くなった場合は、要注意です。
加熱性能の低下を感じた場合は、以下の点を確認してみましょう。
● トッププレートとセンサー部分の汚れや付着物を除去 ● 使用する鍋の底面が平らで、変形していないことを確認 ● 電源電圧が安定しているか ● 使用する鍋がIH対応製品であることを再確認 |
これらの確認を行っても改善が見られない場合は、経年劣化が考えられます。安全のため、メーカーによる点検を依頼することをおすすめします。
温度調節しにくい
IHクッキングヒーターの温度制御に問題が生じると、調理の失敗や安全性の低下につながる危険があります。
温度調節の不具合は、以下のような症状として現れます。
症状 | 危険性 |
---|---|
温度設定の反応遅延 | 加熱のタイミングが合わず、焦げ付きや吹きこぼれの原因に |
火力の不安定 | 調理ムラや食材の焦げ付き、加熱不足のリスク |
センサー機能の低下 | 空焚きや過熱による事故の可能性 |
特に温度センサーの劣化は、安全機能の低下に直結します。
煮こぼれや空焚き防止機能が正常に作動しなくなると、火災などの重大事故につながるおそれがあるため、早めの対応が必要です。
設定温度と実際の火力に大きな差が生じる場合や、調理中の火力が安定しない状態が続く場合は、製品の寿命が近づいているサインかもしれません。
安全な調理のために、専門家による点検や修理を検討しましょう。
トッププレート(天板ガラス)の破損・劣化
トッププレートの破損や劣化は、IHクッキングヒーターの安全性と直結する重要な問題です。
特に深い傷や欠け、ひび割れなどの物理的な損傷は、ガラスの強度を著しく低下させ、破損事故のリスクを高めます。
経年使用による微細な傷の蓄積は、見た目の美観を損なうだけでなく、清掃効率の低下や衛生面での課題も引き起こします。
表面の変色や曇りが目立ち始め、通常の清掃では改善できない状態は、製品寿命のサインといえるでしょう。
異音がする
IH使用中に異常な音が発生する場合、内部部品の劣化や故障が進行している可能性があります。
異音が一時的ではなく継続的に発生する場合、内部機構に重大な問題が生じているかもしれません 。
通常の動作音とは明らかに異なる音が頻発するようになった際は、安全性の観点から早めの点検をおすすめします。
修理よりも新製品への交換が経済的な選択となる場合も多いため、製品の使用年数が10年を超えている場合は、異音の発生を機に買い替えを検討するのが賢明でしょう。
修理か交換、どちらが向く?
IHクッキングヒーターに不具合がみられる場合、修理と買い替えのどちらを選ぶべきか、判断に迷うことは少なくありません。
使用開始から5年程度なら修理、製造から10年以上経過していれば交換などの目安をご紹介します。
修理が向くケース
IHクッキングヒーターの不具合が発生したとき、修理が最適な選択となるケースがいくつかあります。
使用開始から3〜8年以内の故障については、純正部品での修理により本来の性能を取り戻せる可能性があります。
メーカー保証期間内の故障は、無償または低額での修理が可能なため、修理を選択するのが賢明な場合が多いでしょう。
交換が向くケース
IHクッキングヒーターの交換を検討すべき具体的なケースをご紹介します。
以下の状況に該当する場合、修理よりも買い替えを優先的に検討することをおすすめします。
● 8〜10年以上使用している ● 過去1年以内に2回以上の修理歴があり、修理費用の合計が新品価格の50%程度を超えている ● メーカーの部品供給が終了または在庫不足で修理完了まで時間がかかる ● 加熱不良やタッチパネルの故障など、複数の不具合が同時発生している ● 旧型モデルで消費電力が大きく、省エネ性能の改善が見込める |
特に製造から10年以上が経過した機器は、部品の入手が困難になるケースが増えてきます。
一時的な修理で対応できても、再度故障した際に修理できなくなるリスクがあります。
また、複数の不具合が重なっている場合は、修理を重ねるよりも新品に交換したほうが長期的なコストメリットが期待できます。
IHヒーターを長持ちさせる2つのコツ
IHクッキングヒーターを長く使い続けるためのポイントは、天板の保護と煮こぼれ対策です。
日々の心がけ次第で、IHクッキングヒーターの寿命を延ばすことができます。
1. 天板を傷つけない
IHクッキングヒーターの天板は、傷がつきやすい素材でできている傾向があります。
調理器具の取り扱い方次第で、天板の寿命に大きな影響を与えることがあります。
天板を長持ちさせるために、以下の3つの点に注意して使用しましょう。
● 鍋やフライパンは必ず持ち上げて移動し、引きずって動かさない ● 調理器具の底面に付いた異物や汚れは、使用前に完全に取り除く ● 調理器具を天板の上で回転させたり、強い衝撃を与えたりしない |
特に、調理器具を引きずって移動させる習慣は要注意です。
一度ついた傷は修復が難しく、そこから劣化が進行することがあります。
また、調理器具の底面に付着した異物は、天板を傷つける原因となります。
使用前の確認を習慣化することで、傷の発生を未然に防ぐことができます。
調理中も、天板に過度な力をかけないよう意識することが大切です。
優しく扱うことで、天板の寿命を延ばすことができますよ。
2. 煮こぼれ・吹きこぼれに注意する
IHクッキングヒーターの故障原因として最も多いのが、煮こぼれによる内部への液体侵入です。
特に操作パネルや本体の隙間に汁が入り込むと、電子回路の故障を引き起こすリスクが高くなります。
煮物や汁物を調理する際は、以下の点に気を付けましょう。
● 鍋の容量は7割までを目安に材料を入れる ● 沸騰時は必ず火力を弱めに調整する ● 調理中はこまめに様子を確認し、目を離さない ● 吹きこぼれそうな時は、すぐに火力を下げるか一時的に加熱を停止する |
万が一煮こぼれが発生した場合は、すぐに電源を切りましょう。
本体が十分に冷めてから、柔らかい布で丁寧に拭き取ります。
隙間に入り込んだ汁は、綿棒などを使って慎重に除去することが重要です。
定期的な清掃と適切な使用で、煮こぼれによる故障リスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
本記事の内容を軽くおさらいしておきましょう。
IHクッキングヒーターの寿命は平均10〜15年となっているため、10年以上使用している場合は交換がおすすめです。
また、先述の交換のサインをもとに、修理にだすか交換すべきかを判断できるとよいですね。
さらに、普段の使い方を見直せば、クッキングヒーターをさらに長持ちさせることも可能ですので、料理をする際は意識してみてください。
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