お風呂が寒い!簡単にできる対策やリフォームのポイントを解説

更新日:2024年02月20日

お風呂が寒い!簡単にできる対策やリフォームのポイントを解説

お風呂が寒い場合、特に高齢の方がいるご家庭ではヒートショックに注意が必要です。寒いお風呂は快適な入浴が難しいだけでなく、健康面の問題もあります。本記事ではお風呂が寒いときの簡単な対策や、実施すべきリフォームなどを解説します。

お風呂が寒い原因【3選】

お風呂が寒い原因

お風呂が寒い原因には、主に次の3つがあります。

①窓やドアから冷気が入り込んでいる

お風呂の窓やドアの隙間から冷気が入り込むと、なかなか浴室内が暖まりません。

隙間から温かい空気が逃げてしまうこともあり、熱々のお湯を浴槽に入れていても寒く感じるでしょう。

また断熱性の低い窓では、冷気が入り込む隙間がない場合も、窓のそばの空気がどんどん冷やされてしまいます。

窓やドアの建付けを改善しても、断熱性も向上させなければ寒いままです。

②換気による外気の影響が大きい

お風呂の換気口から外気が常に入り込む場合も、寒くなる原因の一つといえます。

換気扇が付いている場合は、入浴中はオフにして外気が入り込まないようにしましょう。

ただし、24時間換気システムはなるべく電源をオフにしないでください。

24時間換気システムは基本的に1日中作動することを前提としており、室内の空気を清潔に保つ役割があります。

③床の保温性が低い

床の保温性が低い場合は、浴室内が暖かくても床はひんやりとしているため、寒いと感じやすいでしょう。

特にタイルの床は非常に保温性が低く、タイルの上に立っていると、せっかく浴槽で温まった身体もすぐに冷えてしまいます。

タイルは丈夫で耐久性のある床材ですが、冷えが気になる場合は床材の変更を検討しましょう。

>>「お風呂の床が冷たい」は床だけリフォームで解決!かかる費用や床材の種類による特徴は?

お風呂の寒さはとても危険!

お風呂の寒さはとても危険!

お風呂の寒さはヒートショックにつながる恐れがあり、とても危険です。

ヒートショックとは、血圧の急激な変化により起きる体調の異常のことです。

寒暖差の激しい場所に移動したときに起こりやすく、心筋梗塞や脳梗塞、大動脈解離などを引き起こします。

暖かいリビングから寒いお風呂に移動したり、冷えたお風呂場から熱い浴槽に入ったりした結果、血圧が急激に変化するとヒートショックが起きてしまいます。

快適な入浴のためだけでなく、健康を守るためにもお風呂の寒さを解消しましょう。

>>ヒートショック対策リフォームの費用相場とは?おすすめ方法6つや事例を紹介?

簡単にできるお風呂が寒いとき5つの対策

簡単にできるお風呂が寒いときの対策

ここでは、簡単に実施できるお風呂が寒いときの対策を5つ解説します。

①窓に断熱シートを張る

お風呂に窓がある場合は、窓に断熱シートを張りましょう。

断熱シートを張ることで外気の影響が少なくなり、浴室内の空気が冷えるのを予防できます。

厚めのカーテンでも断熱性を高められますが、カビが発生しやすく不衛生になるため、おすすめしません。

なお、断熱シートはホームセンターや通販で購入できます。

気泡緩衝材(プチプチ)でも代用できるため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

>>お風呂・浴室の窓を設置するメリットと費用!デメリット対策と事例も

②換気口にフィルターを張る

24時間換気がある場合は、換気口に専用のフィルターを張りましょう。

ホコリを防ぐためのフィルターをつけることにより、外気も入り込みにくくなります。

フィルターの中には断熱材が入っているものもあるため、寒さをやわらげたい場合はこちらがおすすめです。

また、換気口のフィルターは定期的に交換してください。

フィルターにホコリやゴミが溜まると、目詰まりにより換気効果が落ちてしまう恐れがあります。

③お風呂の床にマットを敷く

お風呂の床が冷たい場合は、マットを敷きましょう。

冷えや滑り予防ができるお風呂用マットを敷けば、お風呂に入ったときのヒヤッとした感覚がなくなります。

専用のマットが見つからない場合は、すのこで代用も可能です。

脱衣所の床も冷たい場合は、脱衣所全体にコルクマットを敷きましょう。厚みがあるため床の冷たさが伝わりにくく、寒さを軽減できます。

④浴槽にフタをしない

浴槽にフタをせず、お湯の蒸気で浴室を暖める方法もあります。

お湯を張るときや次の人が入るまでの間は、あえてフタをしないでおきましょう。

浴槽のお湯が冷めやすくなるデメリットはありますが、保温機能のあるお風呂であればフタを開けたままでも一定の温度を維持できます。

ただし、蒸気によりカビが発生しやすくなるため、こまめに天井や壁の水滴を拭くようにしましょう。

⑤脱衣所にヒーターを置く

脱衣所にヒーターを置き、浴室のドアを開けておけば脱衣所と浴室の寒暖差を小さくできます。

寒暖差を小さくすることで、ヒートショックのリスクも軽減可能です。

お風呂から上がった後も暖かい脱衣所で着替えられるため、入浴後のぽかぽかした状態のまま過ごせるでしょう。

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ヒートショックの予防につながるリフォーム【5選】

ヒートショックの予防につながるリフォーム

根本的にお風呂の寒さを解消したい場合は、次のリフォームを検討しましょう。

①二重窓にする

窓を二重窓にすると断熱性が向上し、外気の影響を小さくできます。

浴室側にもう1枚窓を足すだけで良いため、既存の窓枠を残したまま施工可能です。

比較的簡単に実施できるリフォームのため、特に既存の窓が大きい場合や窓側のひんやりとした空気が気になる場合は、実施を検討しましょう。

②断熱材を入れる

天井や壁、床に断熱材を入れると、浴室全体の断熱性が大きく向上します。

なぜなら、断熱材を施工することで浴室内の熱が外へ逃げにくくなり、温かい状態を長時間キープできるようになるためです。

特に、古いお風呂はまったく断熱材が入っていないことも多いです。天井・壁・床に断熱材が入っていなければ施工してもらいましょう。

また、浴室は湿気がこもりやすいため、防水性の高い断熱材を入れてもらうことをおすすめします。

③遮熱シートを施工する

遮熱シートの張り付けにより熱をキープする方法もあります。

天井・壁・床に張り付ければ熱が移動しにくくなり、浴室内の温かさを維持できます。

遮熱シートは日差しによる室温の上昇も防いでくれるため、夏の日当たりが気になる場合にもおすすめです。

ただし、遮熱シートには結露やカビのリスクもあるため、施工経験の豊富な業者に依頼しましょう。

④床材を変更する

お風呂の床がタイルの場合は、床材を樹脂やクッションフロアに変更すると良いでしょう。

タイルと比べるとどちらも冷たさを感じにくく、寒さを改善できます。

新しい床材に交換する場合は、水はけの良さや滑りにくさも検討して選びましょう。

床材の交換の代わり、または、交換と合わせて床暖房を導入するのもおすすめです。

>>浴室の床暖房は必要?リフォーム費用相場とメリット・デメリット
>>ほっカラリ床のメリット・デメリットを口コミとともに紹介!正しい掃除方法も徹底解説

⑤ユニットバスにリフォームする

在来工法の浴室の場合は、ユニットバスにリフォームすることで、寒いお風呂から温かいお風呂に改善できます。

在来工法とは以前主流だった施工方法で、床や壁はタイル張りのことが多く、断熱材も基本的に入っていません。

一方ユニットバスは壁や床など素材自体の断熱性に加え、浴槽の保温性も高いため、在来工法のお風呂と比べると冷えにくくなっています。

各メーカーからさまざまな保温性に優れたユニットバスが販売されているため、カタログやショールームなどで商品を調べてみましょう。

>>ユニットバスとは?メリット・デメリット・費用相場・リフォーム事例をご紹介
>>【お風呂・浴室・ユニットバス】リフォーム費用相場&施工例21選!おすすめ業者の口コミも公開

寒いお風呂をリフォームで改善した施工事例【7選】

寒いお風呂をリフォームで改善した施工事例7選

寒いお風呂をリフォームにより温かく快適にした事例をご紹介します。

具体的なリフォーム内容や費用感の参考としてご覧ください。

【事例①】
古いユニットバスを新しいものに取り換え

住宅の種類 一戸建て
築年数
施工日数 3日間
リフォーム費用概算 約80万円

古いユニットバスを新しいユニットバスに交換した事例です。

各メーカーともユニットバスの断熱性・保温性を高めるため日々研究しており、最新のユニットバスほど性能が高い傾向があります。

>> この事例の詳細を見る

【事例②】
寒暖差対策を重視したユニットバスリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
施工日数 8日間
リフォーム費用概算 100〜150万円

ご高齢の方も安心して入浴できるよう、寒暖差対策を重視してリフォームした事例です。

在来工法からユニットバスに変更し、保温性のある浴槽や床を採用しました。

出入口の段差の解消や手すりの設置により、転倒予防にも配慮しています。

>> この事例の詳細を見る

【事例③】
ユニットバスに交換&浴室全体に断熱材を施工

住宅の種類 一戸建て
築年数
施工日数 7日間
リフォーム費用概算 約102万円

在来工法の寒いお風呂をユニットバスにリフォームした事例です。

ユニットバスへの変更に加えて全体に断熱材を設置しているため、リフォーム前と比べて格段に温かいお風呂になりました。

>> この事例の詳細を見る
>>お風呂・ユニットバス・浴室のリフォーム|人気製品のランキング掲載

【事例④】
タイル張りの寒いお風呂をリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数
施工日数 5日間
リフォーム費用概算 約130万円

タイル張りで冬は寒さがつらいというお悩みを改善した事例です。

断熱性に優れたリクシルの「アライズ」を施工しました。安全性を高めるため、手すりを多めに付けています。

>> この事例の詳細を見る
>>リクシル(LIXIL)のアライズを徹底解説!口コミ・価格等もご紹介

【事例⑤】
寒さが厳しい地域のお風呂を温かく

住宅の種類 一戸建て
築年数 10年
施工日数 5日間
リフォーム費用概算 約130万円

積雪があり寒さが厳しい地域のため、断熱性の向上をメインにリフォームを実施しました。

冷気が伝わりやすかった大きな窓はサイズを小さくし、二重窓に変更しています。

壁と天井に断熱材も入れ、寒い冬でも快適に入浴していただけるお風呂になりました。

>> この事例の詳細を見る

【事例⑥】
複層ガラスや断熱材で外気の影響を受けにくい浴室に

住宅の種類 一戸建て
築年数 45年
施工日数
リフォーム費用概算 約140万円

断熱性の高い複層ガラス窓に変更することで外気の影響を小さくしました。

壁や天井などに断熱材も入れ、汚れや傷の解消だけでなく断熱性の大きな向上も実現しています。

>> この事例の詳細を見る

【事例⑦】
浴室暖房&二重窓で快適なお風呂に

住宅の種類 一戸建て
築年数 23年
施工日数 6日間
リフォーム費用概算 約165万円

お風呂や洗面化粧台の経年劣化をきっかけにリフォームのご相談をいただきましたが、寒いお風呂でお悩みだったため、温かいお風呂になるようリフォームをご提案しました。

出窓を二重窓に変更し、さらに浴室暖房も設置することで快適に入浴していただけるようになりました。

>> この事例の詳細を見る

お風呂の寒さは我慢せずに対策しよう

お風呂の寒さは我慢せずに対策しよう

お風呂が寒いと快適に入浴できないだけでなく、ヒートショックによる健康へのリスクもあります。

床にマットを敷く、脱衣所にヒーターを置くなどして、なるべく入浴中に身体が冷えないようにしましょう。

根本的にお風呂が寒いことを解決したい場合は、断熱材の設置や床材の変更、ユニットバスへの変更などのリフォームがおすすめです。

さまざまなメーカーから断熱性に優れたユニットバスが販売されているため、リフォーム業者やショールームのスタッフなどの意見を聞きながら温かいお風呂を選びましょう。

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