ほっカラリ床のメリット・デメリット!気になる口コミや掃除方法も徹底解説

更新日:2024年09月19日

白いバスタブで入浴する女性

『ほっカラリ床』に変えたいけど、「冬でも本当に温かいの?」「掃除はしやすいの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
冬でも温かく掃除が楽にできるなら、『ほっカラリ床』に変えて快適なバスタイムにしたいですよね。結論からいうと、「ほっカラリ床は1年中快適なバスタイムを過ごせる」床材です。
本記事では、ほっカラリ床の口コミからわかるメリット・デメリットや掃除方法まで詳しく解説します。

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TOTOほっカラリ床とは

綺麗な色の壁がある浴室

『ほっカラリ床』とは、一部のシステムバスに採用されている、TOTOのオリジナル商品のことを指します。

その名の通り、ほっとする温かさとカラリと乾く速乾性のある床材です。
表面には滑りにくく、乾きやすい床材『カラリ床』を使用しています。

内側は断熱性のある2つの層でできており、床裏からの冷気を遮断してくれるため、冬場の浴室であっても底冷えする心配がありません。

またクッション性に優れており、畳のような床なので子どもから高齢者まで、安心して使用できるでしょう。

「冬場の浴室のヒヤッとする感覚が苦手」「安全面にも気をつけたい」という人に向いている床材です。

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ほっカラリ床のメリット

水色のタイルと白いスポンジ

柔らかく滑りにくい

ほっカラリ床は、一般的な浴室の樹脂床材やタイル材といった床材と比べると、水はけがよく、非常に柔らかくなっています。
そのため、滑って転倒してしまう危険性が減るほか、膝をついて掃除をしても痛くなりません。

万が一転倒してしまっても、ケガをしてしまうリスクを最小限に抑えられるでしょう。

また、お風呂マットを使用しているご家庭であれば、よくある「マットが滑ってしまう」という心配もなくなります。

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冬でも温かい

ほっカラリ床は、底からの冷気を遮断する『W断熱構造』を採用しているため、冬でも温かいです。

W断熱構造とは、上から『断熱クッション層(内断熱)』、その下に『断熱床バン(外断熱)』という素材で構成されています。

W断熱構造により、冬場の浴室であっても底冷えせずに快適なバスタイムを過ごせるのです。

浴室に入るときの「ヒヤッと感」が解消されるため、温度差で生じる命の危険『ヒートショック』の原因を抑制する効果も期待できます。

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短時間でカラリと乾く

ほっカラリ床は、TOTOオリジナルの床材『カラリ床』を採用しており、短時間でカラリと床が乾きます。

カラリ床とは、でこぼこした形状で、水滴が残らないように溝をつたって排水される仕組みの床です。

一晩あれば、靴下のまま入っても濡れる心配がないほど乾きが早いため、カビが発生してしまうのも軽減できます。

浴室乾燥機を使っているご家庭であれば、室内で洗濯物を干すときに足元を気にする心配が少なくなるでしょう。

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汚れが落ちやすい

ほっカラリ床は、床の表面に特殊処理を施した「親水層(しんすいそう)」のパワーによって、汚れがスッキリ落ちやすい特徴があります。

親水層とは、水に溶け込んだりなじんだりしやすい層のことを指します。

浴室では皮脂汚れや石鹸カスが床の表面に付着しますが、親水層により水だけでも十分に洗い流せるのです。軽くこすれば汚れが落ちるため、浴室の床掃除を苦手としている人でも、負担にはならないでしょう。

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ほっカラリ床のデメリット

浴室の床でしゃがんでいる女性

ほっカラリ床には他にはないメリットがある一方で、使用方法やお手入れ方法によっては、下記のようなデメリットを感じることもあります。

● キズが付きやすい
● カビが生えやすい
● 床が浮き上がってくる

また、業者による施工の不具合により、ほっカラリ床の持つ力を100%発揮できず、不便な思いをするかもしれません。

各デメリットについて詳しくみていきましょう。

キズが付きやすい

ほっカラリ床は柔らかい床材を使用しているため、使用方法によってはキズが付きやすいです。

床材には『FRP(繊維強化プラスチック)』という特殊な素材を使用しています。強度のある素材ではありますが、樹脂床材やタイル材と比べると耐久性は劣ります。
床に物を落としてしまうと最悪の場合、ひび割れてしまう可能性も否めません。とくに陶器・磁器製のシャンプーボトルは硬いため、落とさないように注意が必要です。

また、風呂イスをムリに引きずるのは、キズの原因となります。

浴室では軽い物を使用し、風呂イスの脚には滑り止め用のゴムをつけるなどの工夫をして、床へのキズを防止しましょう。

カビが生えやすい

床にできたキズや汚れがたまったままの状態では、ほっカラリ床の速乾性は落ち、放置しているとカビが発生します。ほっカラリ床の「溝」の部分やつなぎ目の隙間を埋めるための「コーキング部分」に、カビが生えます。

掃除が楽な床ですが、下記のように定期的なメンテナンスが必要です。

● 入浴後はシャワーで汚れを流す
● 換気扇を回して浴室を乾燥させる
● 週に1回は柔らかいブラシで磨く

上記の方法であればカビの発生を抑制できるほか、万が一カビが発生しても、掃除の手間を減らせるでしょう。

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床が浮き上がってくる

ほっカラリ床の一部個体では、床が浮いたりシワが寄ったりすることもあるようです。

床が浮き上がる主な原因は2つあります。

ひとつは、製造方法が切り替わる前で、浮き上がりやすい個体が流通していたのが原因とされています。このケースであれば、不良品として扱われ無償で交換してくれることがほとんどのようです。

もうひとつは、業者による施工の不具合です。ほっカラリ床の裏に塗る接着剤の塗りムラや、水の侵入を防ぐ目的でも使われるコーキング剤がうまく施工できていなかったのが主な原因として考えられます。
そのため浴室の施工に慣れている業者を見つけ、依頼するのが安心です。

施工業者を選ぶなら『リショップナビ』で探してみてください。『リショップナビ』なら、信頼できる施工業者がそろっており、一括見積もりで複数社を比較検討しながら安心して選べます。

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ほっカラリ床の良い口コミ

白い壁の前で人差し指を立ててポーズをとる女性

ここまで、ほっカラリ床のメリット・デメリットをお伝えしてきました。

しかし、実際に使用している利用者のリアルな口コミはどうなのか気になりますよね。

ほっカラリ床のリアルな口コミを「良い口コミ」と「悪い口コミ」をまとめてみました。

まずは「良い口コミ」から見ていきましょう。

冬でも暖くて快適

ほっカラリ床独自の『W断熱構造』は、冬でも暖かいようです。

以前のご自宅は、浴室の床が冷たいことにストレスを感じていたようですが、ほっカラリ床に変えてから、バスタイムを快適に過ごせているようです。

今の浴室の床が冷たく、一歩目がヒヤッとすることにストレスを抱えている人は、ほっカラリ床に変えれば解消されるでしょう。

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柔らかくて安全

ほっカラリ床のクッション性の高さは、足腰が悪い方にも向いているようです。

内側にある「柔らかい断熱クッション」の効果で、立ちながらシャワーを浴びても、足腰にかかる負担を軽減できます。

また、四つんば這いになってお風呂の掃除をするときも、膝や手首が痛くなってしまうのを防止できるでしょう。

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好みの色の選択が可能

ほっカラリ床は「14種類」の中から好きな色やデザインを選択できます。

壁との相性を考えて選択したり、汚れが目立ちにくい色を選択したりすると、目指している雰囲気に合う色が見つかるかもしれません。

「どうせなら浴室の床の色にも、こだわりたい」という方は、色やバリエーションが豊富なほっカラリ床を検討してみましょう。

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ほっカラリ床の悪い口コミ

首をかしげて考え事をする水色の服を着た女性

ほっカラリ床の良い口コミがある一方で、「悪い口コミ」もいくつか散見されました。

多くは、床の汚れやカビによるものが中心で、掃除不足による原因が多いようです。

具体的にどのような口コミがあるのか把握して、ほっカラリ床購入の判断基準にしてみてください。

床にカビが生えやすい

ほっカラリ床は、少し掃除を怠るとピンク色のカビが発生します。

ピンクカビの正体は「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌の一種で、カビの前段階の汚れです。
湿った場所を好む性質があり、浴室やキッチンなどでも見かけた経験があるかもしれません。

ほっカラリ床は、水はけがよい床ではありますが、カビの発生を防ぐためにも、週1回を目安に掃除する必要があるでしょう。

ほっカラリ床の掃除方法については後述します。

湯垢や汚れが溜まりやすい

ほっカラリ床の表面は細かい溝となっているため、湯垢や汚れが溜まりがちです。

水が停滞しやすい場所の洗い流しが足りないと、汚れが溜まってしまいます。

床の表面が細かい分、しっかりと掃除をしないと汚れが落ちにくいので、定期的に掃除をしましょう。

ほっカラリ床の掃除方法

タイルを磨く青いブラシ

ほっカラリ床は水はけが良く汚れやカビが発生しにくいものの、定期的な掃除は欠かせません。

本章では、「毎日できる掃除方法」や「定期的に必要な掃除方法」だけでなく、「頑固な汚れの掃除方法」について詳しく解説します。

モチベーションが上がらない浴室掃除ですが、コツを押さえれば習慣化され、いつまでも綺麗な状態を保てるでしょう。

毎日できる掃除

毎日できる掃除は、最後に入浴した人が「熱めのシャワーから冷たいシャワー」の順番で洗い流す方法です。

具体的には、熱めのシャワーで床に残っている皮脂汚れや石鹸カスを流した後、冷たいシャワーでしっかりと洗い流します。
上記のような洗い流しを行えば、汚れを落とせるだけでなく、カビの抑制にもつながります。

足腰の弱い方や掃除が面倒に感じる方でも、手軽に掃除できるでしょう。

なお、余裕がある方は最後にタオルを使って水気を拭き取れば、さらにカビを抑制できます。

定期的に必要な掃除

前述の方法はシャワーで洗い流すだけなので手軽ではありますが、定期的な掃除を行わないと、水はけが悪くなってしまいます。具体的には、週1回を目安に掃除するのが理想です。

下記に定期的な掃除方法の流れをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ほっカラリ床の定期的な掃除方法(週1回)

流れ ポイント
ステップ1.中性洗剤をふきかける 汚れがひどい箇所を中心に中性洗剤を吹きかける
ステップ2.数分後に床ブラシで汚れをこする ブラシを使って床の溝に沿って縦横まんべんなく汚れをこする
ステップ3.洗剤成分をしっかり洗い流す 熱めのシャワーで洗剤を落としてから、冷水シャワーで汚れをよく洗い流す

なお、中性洗剤をかけたまま長い間放置すると床が変色してしまう恐れがあります。使用する中性洗剤の放置時間を確認した上で、タイマーを設定しておくと安心です。

頑固な汚れの掃除

頑固な汚れの場合、「3〜6ヶ月に1回」浴室用クリームクレンザーとブラシを使って掃除します。

クレンザーには粉末タイプとクリームタイプがありますが、ほっカラリ床に粉末タイプのものを使用すると、床にキズがつく原因となってしまいます。なぜなら、「粉末タイプ」はクリームタイプと比べると削る力が強いためです。

また、ブラシはTOTOの「らくらく床ブラシ」か「毛先が柔らかいプラスチック製(樹脂製)のブラシ」を使用しましょう。たわしのように毛先が硬い物だと、床がキズつく恐れがあります。

頑固な汚れがある場合には、床にキズのつきにくい浴室用クリームクレンザーとブラシで、掃除しましょう。

ほっカラリ床の3つのシリーズ

日差しがかかる緑の葉っぱ

ほっカラリ床には、「ラグ調・タイル調・単色」の3つのシリーズがあります。

どれを選択するのかによって浴室の雰囲気に影響するため、どのデザインにしようか迷ってしまうものです。

下記にそれぞれの特徴とおすすめできる人をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

3つのシリーズ 特徴 おすすめの人
ラグ調 ● 色の折り重なりが特徴で、柔らかい印象の床柄
● 模様があるため、床の汚れが目立ちにくい
● 柔らかい印象でどこか温かみのある浴室にしたい人向け
● 汚れを少しでも目立たせたくない人向け
タイル調 ● 上質感がありツヤのある床材
● その名の通り見た目は、タイルさながらのデザイン
● まるで高級ホテルのような見た目なので、デザインを重視したい人向け
単色 ● 単色はナチュラルでシンプルな床材 ● 温かみがある雰囲気を演出したい人向け

「汚れを目立たせたくないならラグ調」というように、条件に合わせてデザインを選ぶとスムーズに決められるでしょう。

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ほっカラリ床に関するよくある質問3つ

ピンクの壁と木製のアルファベットのQとA

最後に、ほっカラリ床に関するよくある質問をまとめました。ほっカラリ床を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

ほっカラリ床の耐久性は高い?

TOTOからは何年間の耐久性があるという数値は公表されていませんが、使い方やメンテナンス方法によって、耐久性は大きく左右されます。

ほっカラリ床特有のクッション性の高さは、物を落としてしまっても衝撃を吸収してくれます。しかし、陶器・磁器製のシャンプーボトルを落とすと、破損してしまう可能性が高くなるでしょう。

また、足の面積が小さい風呂イスは、一点に過度の負荷がかかるため使用するのは避けるのが無難です。
使い方や日々のお手入れによって、ほっカラリ床の耐久性は高くも低くもなることを把握しておきましょう

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床が乾きにくくなった場合の対処法は?

床が乾きにくくなった場合は、換気不足または床に汚れがたまっている可能性が考えられます。

換気不足の場合、浴室の窓やドアはすべて閉めて換気扇を使用しましょう。 一定の空気の流れを保つことで、効率よく換気ができます。

床に汚れがたまっている場合、前述の通り毛先の柔らかいブラシと中性洗剤を使い、こすり洗いしましょう。
汚れがひどい場合には、浴室用クリームクレンザーが効果的です。

なお、暗い床の場合、下記を参考にすると汚れがたまっている部分を見つけやすくなります。

汚れている状態 部分的に水滴が残っている
汚れが取れた状態 床に浸水するように排水される

ほっカラリ床の黒ずみやカビ掃除にはカビキラーが有効?

結論からいうと、ほっカラリ床にできてしまった「黒ずみやカビ」に、カビキラーは有効です。 TOTOは中性洗剤の使用を推奨していますが、カビキラーの「使用時間」や「使用方法」を守っていれば問題ありません。

ただし、用途を守らないとほっカラリ床が変色したり素材が変化したりするので注意が必要です。

頑固なカビ汚れに役立つカビキラーですが、使用する際は必ず用途を守りましょう。

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ほっカラリ床で寒い冬でも快適なバスタイムを楽しもう

本記事では、ほっカラリ床のメリット・デメリットをはじめ、実際の利用者の口コミなどを詳しく解説しました。

『ほっカラリ床』であれば、足元から伝わる冷たさがなくなるため、冬場の浴室でも底冷を気にせずに快適なバスタイムを過ごせます。

また、クッション性に優れているため、膝をついても痛くならず、滑ってケガをしてしまうリスクも最小限に抑えられるでしょう。

ほっカラリ床は「冬でも温かい、膝をついても痛くない、掃除もしやすい」三拍子そろった床材です。

ただし、施工の不具合があるとせっかくのほっカラリ床であっても、残念ながら快適に過ごすのは難しいかもしれません。

まずは、『リショップナビ』で一括見積りをとって、信頼できる業者を選んでみてください。

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